オプション取引でエヌビディア(NVIDIA)を取引する方法|証券会社4社比較・戦略・税金まで解説

ICHIZEN Capitalのイチ押しポイント!
- エヌビディア(NVIDIA)のオプション取引は日本から4社で取引可能
- ウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券が対応(2026年7月時点)
- 1枚=100株単位、プレミアム(オプション料)数百〜数千円から取引可能
- NVIDIA株は時価総額約4.8兆ドル・AI半導体の覇者
- 株価約195ドル(2026年7月時点)、FY2027 Q1売上816億ドル(前年比+85%)で過去最高
- 決算前後のボラティリティが高く、オプション取引の対象として人気
- オプション取引の税金は申告分離課税20.315%
- 米国株オプションの利益は「先物取引に係る雑所得等」として分離課税
- 損失は3年間繰越控除が可能、W-8BEN提出で米国側の課税は免除
- 初心者はコール買い・プット買いから、中級者はカバードコールも選択肢
- 買いなら最大損失はプレミアム(オプション料)のみ、リスク限定で始められる
- カバードコールやCSP(現金担保プット売り)で保有株の収益強化も可能
木田 陽介エヌビディアはAI相場の中心銘柄で、決算のたびに株価が大きく動きます。オプション取引なら「上がっても下がっても利益を狙える」戦略が組めるのが強み。ただし売り戦略は損失無限大のリスクがあるので、まずは買いから始めるのが鉄則です。
ICHIZEN Capitalのイチ押しポイント!
- エヌビディア(NVIDIA)のオプション取引は日本から4社で取引可能
- ウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券が対応(2026年7月時点)
- 1枚=100株単位、プレミアム(オプション料)数百〜数千円から取引可能
- NVIDIA株は時価総額約4.8兆ドル・AI半導体の覇者
- 株価約195ドル(2026年7月時点)、FY2027 Q1売上816億ドル(前年比+85%)で過去最高
- 決算前後のボラティリティが高く、オプション取引の対象として人気
- オプション取引の税金は申告分離課税20.315%
- 米国株オプションの利益は「先物取引に係る雑所得等」として分離課税
- 損失は3年間繰越控除が可能、W-8BEN提出で米国側の課税は免除
- 初心者はコール買い・プット買いから、中級者はカバードコールも選択肢
- 買いなら最大損失はプレミアム(オプション料)のみ、リスク限定で始められる
- カバードコールやCSP(現金担保プット売り)で保有株の収益強化も可能



エヌビディアはAI相場の中心銘柄で、決算のたびに株価が大きく動きます。オプション取引なら「上がっても下がっても利益を狙える」戦略が組めるのが強み。ただし売り戦略は損失無限大のリスクがあるので、まずは買いから始めるのが鉄則です。


監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役
2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。
エヌビディア(NVIDIA)のオプション取引とは?基本情報
エヌビディア(NVIDIA・ティッカー:NVDA)のオプション取引とは、NVIDIA株を原資産として「買う権利(コール)」や「売る権利(プット)」を売買する取引です。株式の現物取引と異なり、少額のプレミアム(オプション料)で大きなポジションを取れるのが特徴です。
NVIDIAはAI半導体市場を牽引する世界最大の半導体企業であり、決算発表の前後には株価が大きく変動します。このボラティリティの高さが、オプション取引の対象として人気を集める理由です。米国市場で最も取引量の多いオプション銘柄の一つであり、流動性も十分に確保されています。
| 項目 | 内容(2026年7月時点) |
|---|---|
| 銘柄名 | NVIDIA Corporation(エヌビディア) |
| ティッカー | NVDA(NASDAQ上場) |
| 株価 | 約195ドル(約31,000円) |
| 時価総額 | 約4.8兆ドル(世界最大) |
| オプション取引単位 | 1枚=100株 |
| 取引時間 | 米国市場 9:30〜16:00(ET)/日本時間 23:30〜翌6:00(夏時間22:30〜) |
| 日本で取引可能な証券会社 | ウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券 |
| 税制(日本居住者) | 申告分離課税 20.315% |
オプション取引では、株価の「方向」だけでなく「変動幅(ボラティリティ)」からも利益を得られます。NVIDIAのように決算のたびに5〜10%動く銘柄は、まさにオプション向きの原資産といえるでしょう。
エヌビディアの最新業績|なぜオプション取引で注目されるのか
NVIDIAはAI需要を追い風に、過去最高の売上・利益を更新し続けています。この急成長がオプション市場のボラティリティを高め、トレーダーの注目を集める最大の要因です。
| 指標 | FY2027 Q1(2026年4月期末) | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 816億ドル(約12.9兆円) | +85% |
| 純利益 | 583億ドル(約9.3兆円) | 3.1倍 |
| 粗利率(GAAP) | 74.9% | — |
| データセンター売上 | 752億ドル(過去最高) | +92% |
| Q2売上見通し | 約910億ドル | — |
2026年5月には800億ドル(約13兆円)の追加自社株買いと、四半期配当を1株あたり0.25ドルへの増配も発表しました(※1)。市場の期待が極めて高く、決算発表後に株価が数%〜10%以上動くことも珍しくありません。
この「決算ギャンブル」とも呼ばれる値動きの大きさが、オプション取引の出番です。株価が上がると思えばコール買い、下がると思えばプット買い、方向は分からないが大きく動くと思えばストラドル——現物取引ではできない多彩な戦略が取れるのが、NVIDIAオプションの魅力です。
エヌビディアのオプション取引ができる証券会社4社を比較
2026年7月時点、日本から米国株オプション取引に対応している証券会社はウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券(Interactive Brokers)の4社です。それぞれ特徴が異なるため、自分のレベルと目的に合った証券会社を選びましょう。
| 証券会社 | 手数料(1枚) | 特徴 | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| ウィブル証券 | 0.6 USD | アプリが使いやすい、銘柄数約4,300 | 初心者〜中級者 |
| moomoo証券 | 0.6 USD | オプションチェーンが見やすい、分析ツールが豊富 | 初心者〜中級者 |
| サクソバンク証券 | 約3 USD〜 | ネイキッド売り可、コンビネーション発注対応 | 中級者〜上級者 |
| IB証券 | 0.15〜0.65 USD | 手数料最安、プロ向けツール | 上級者・プロ |
ウィブル証券・moomoo証券|初心者に始めやすい
ウィブル証券とmoomoo証券は、スマホアプリでの操作性に優れ、米国株オプション取引のハードルを大きく下げた存在です。どちらも1枚あたり0.6USDの手数料で、NVIDIAを含む主要銘柄のオプションを取引できます。
オプションチェーン(行使価格ごとのプレミアム一覧)の表示が直感的で、初めてオプション取引に触れる方でも「コール買い」「プット買い」の発注までスムーズにたどり着けます。ただし、ネイキッド売り(裸売り)には対応していないため、売り戦略を使いたい場合はサクソバンク証券かIB証券を検討する必要があります。
サクソバンク証券|売り戦略・スプレッド取引に対応
サクソバンク証券の最大の特徴は、ネイキッドのオプション売りとコンビネーション売買(スプレッド)に対応している点です。カバードコールやCSP(現金担保プット売り)、アイアンコンドルなどの複合戦略を一括で発注できます。
手数料はウィブル・moomooと比べてやや割高ですが、戦略の自由度を求める中〜上級者には欠かせない選択肢です。日本語の取引画面・サポートにも対応しています。
IB証券(Interactive Brokers)|手数料最安・プロ仕様
IB証券は1枚あたり0.15〜0.65USDと手数料が最安で、取引量が多いトレーダーほどコストメリットが大きくなります。プロ向けのトレーディングツール(TWS)を備え、複雑なオプション戦略の分析・発注が可能です。
日本居住者はIBSJ(日本法人)から口座を開設します。取引画面の操作にやや学習コストがかかるため、オプション取引の基礎を他社で学んでから移行するのも一つの手です。
エヌビディアのオプション取引の始め方【5ステップ】
日本からエヌビディアのオプション取引を始める手順は、以下の5ステップです。証券会社の口座開設から最短で数日〜1週間程度で取引を開始できます。
- 証券会社を選ぶ:ウィブル証券・moomoo証券(初心者向け)、サクソバンク証券・IB証券(中〜上級者向け)から選択
- 口座を開設する:本人確認書類(マイナンバーカード等)を提出し、オプション取引の口座を申請。審査には投資経験の申告が必要
- 資金を入金する:米ドルでの入金が基本。円での入金後に為替取引でドルに替える方法もある
- NVDAのオプションチェーンを開く:銘柄検索で「NVDA」を選び、オプションの満期日・行使価格・コール/プットを確認
- 注文を出す:コール買い・プット買いなら「買い」で発注。成行注文よりも指値注文のほうがスプレッド(売買価格差)を抑えられる
最初はコール買い・プット買いから始め、1〜2枚の少額で感覚を掴むのが安全です。買いであれば最大損失はプレミアム(オプション料)に限定されるため、投入した金額以上の損失は発生しません。
エヌビディアのオプション取引で使える主な戦略
- コール買い(上昇狙い):少額で大きなリターンを狙う基本形
- プット買い(下落ヘッジ):保有株の下落リスクを保険で抑える
- カバードコール:保有株+コール売りで配当的な収入を得る
- 決算プレイ(ストラドル):方向不問で大きな値動きに賭ける
コール買い|NVIDIAの上昇に少額でレバレッジをかける
コール買いは「株価が上がる」と見込んだときの基本戦略です。たとえばNVDA株価195ドルのとき、行使価格200ドルのコールオプションをプレミアム5ドルで購入した場合、1枚あたりの投資額は500ドル(5ドル×100株)です。
満期時に株価が210ドルまで上昇すれば、(210ドル−200ドル−5ドル)×100株=500ドルの利益で、投資額に対して100%のリターンになります。一方、株価が200ドル以下で満期を迎えれば、失うのはプレミアムの500ドルのみです。損失が限定されているのが買い戦略の最大の利点です。
プット買い|NVIDIAの下落に備える保険
プット買いは「株価が下がる」と見込んだとき、あるいは保有しているNVIDIA株の下落リスクをヘッジしたいときに使います。行使価格を現在株価の下に設定し、株価が大きく下落した場合にプットの価値が上がって損失を補填する仕組みです。
NVIDIAのように決算前後で大きく動く銘柄では、「現物株は持ったまま、プットを1枚だけ買っておく」という使い方が実務的です。保険料(プレミアム)はかかりますが、万一の急落に対する安心感は大きいでしょう。
カバードコール|保有株から「配当的な収入」を得る
カバードコールは、NVIDIA株を100株保有している方がコールオプションを1枚売ることで、プレミアム収入を得る戦略です。株価がそこまで上がらないと見込む場面で使い、「配当の上乗せ」のような定期収入を狙えます。
ただし、株価が行使価格を超えて上昇した場合はその上値の利益を放棄することになります。NVIDIAのように急騰する可能性がある銘柄では、行使価格を十分に高く設定するのがポイントです。サクソバンク証券やIB証券で実行できます。
決算プレイ(ストラドル)|方向不問で大きな値動きに賭ける
同じ行使価格のコールとプットを同時に買う「ストラドル」は、株価が上下どちらに動くか分からないが、大きく動くと確信があるときに有効です。NVIDIA決算前は市場全体が注目するイベントであり、まさにこの戦略が検討される場面です。
ただし、コストは「コールのプレミアム+プットのプレミアム」の合計になるため、値動きが小さいと両方のプレミアムを失います。ストラドルで利益を出すには、プレミアムの合計額以上に株価が動く必要がある点に注意しましょう。
エヌビディアのオプション取引の注意点・リスク
オプション取引は戦略の幅が広い反面、特有のリスクと注意点があります。特に初心者が見落としやすいポイントを整理します。
- 買い戦略なら最大損失がプレミアムに限定される
- 少額の資金で大きなポジションを取れる(レバレッジ効果)
- 上昇・下落・横ばい、どの相場でも利益を狙える戦略がある
- 現物株のヘッジ(保険)として活用できる
- NVIDIAはオプションの流動性が高く、売買が成立しやすい
- 売り戦略(ネイキッド売り)は損失が無限大になり得る
- 時間的価値の減少(タイムディケイ)で、保有期間が長いほどプレミアムが目減りする
- NVIDIAはIV(インプライドボラティリティ)が高く、プレミアムが割高になりやすい
- 為替リスクがある(ドル建て取引のため、円高で利益が目減りする可能性)
- 取引時間が日本の深夜帯にあたるため、リアルタイム管理が難しい
売り戦略は損失無限大|初心者は「買い」から
オプション取引で最も気をつけるべきは、ネイキッド(裸)のコール売りやプット売りは損失が理論上無限大という点です。NVIDIAのように急騰・急落する銘柄では、売り手が想定外の損失を被るケースがあります。
カバードコール(現物保有+コール売り)やCSP(現金担保プット売り)のように、原資産や資金で損失をカバーする戦略であればリスクは限定されます。初心者はまずコール買い・プット買いで仕組みを理解し、売り戦略はリスク管理を学んでから段階的に進めましょう。
税金|申告分離課税20.315%・損失繰越3年
日本居住者がNVIDIAのオプション取引で得た利益は、「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が適用されます(※2)。
年間の損益がマイナスの場合、確定申告をすれば損失を翌年以降3年間繰り越して、将来の利益と相殺できます。また、W-8BENフォームを提出することで米国側の課税は免除されるため、二重課税の心配は基本的にありません。年間20万円超の利益が出たら確定申告が必要です(給与所得者の場合)。



NVIDIAのオプションは「プレミアムが高い」のが特徴です。IVが高い=プレミアムが割高なので、買い手は不利になりやすい。逆に売り手はプレミアムを受け取れるが損失無限大。この「買いと売りのトレードオフ」を理解してから手を出すのが正解です。
ICHIZEN Capitalの視点|エヌビディアのオプション取引を始める前に知っておくべきこと
エヌビディアのオプション取引は、暗号資産のトレード経験がある方にとっても新しい選択肢になり得ます。暗号資産オプション(Bitgetなどの海外取引所で取引可能)と米国株オプションの違いを理解しておくと、戦略の幅がさらに広がります。
暗号資産オプションは24時間365日・KYC不要(DEXの場合)で取引でき、米国株オプションは市場の営業時間内のみ・証券会社の審査が必要です。一方で、NVIDIAオプションは流動性が圧倒的に高く、スプレッドが狭いため、大きなポジションでも約定しやすいメリットがあります。
税制面でも違いがあり、米国株オプションは申告分離課税20.315%で税率が固定されています。暗号資産の利益は総合課税(最大55%)であるため、税率の面では米国株オプションのほうが有利な場面が多いでしょう。ただし、いずれも確定申告が必要な点は同じです。詳しい暗号資産の税金については「仮想通貨の税金」の記事もあわせてご確認ください。
オプション取引の基本的な仕組みや戦略をさらに深く知りたい方は、「オプション取引とは?」の解説記事も参考になります。
よくある質問
エヌビディアのオプション取引は日本からできますか?
はい。ウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券の4社が米国株オプション取引に対応しており、日本居住者でもNVDA(エヌビディア)のオプションを取引できます。口座開設時にオプション取引の申請が必要です。
エヌビディアのオプション取引はいくらから始められますか?
オプションの買いであれば、プレミアム(オプション料)×100株分が必要資金です。NVDAの場合、プレミアムは数ドル〜数十ドルが目安で、1枚あたり数百ドル(数万円)から取引できます。ただしプレミアムは行使価格や満期日、IVによって大きく変わります。
エヌビディアのオプション取引の税金はどうなりますか?
日本居住者の場合、米国株オプションの利益は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税20.315%が適用されます。年間の損益がマイナスなら、確定申告で損失を3年間繰り越すことも可能です。
エヌビディアのオプション取引のリスクは?
買い手のリスクはプレミアム(投資額)の全額喪失に限定されます。一方、売り手(特にネイキッド売り)は理論上損失が無限大です。また、タイムディケイ(時間的価値の減少)により、保有期間が長いほどプレミアムが目減りする点にも注意が必要です。
エヌビディアの決算前にオプションを買うのは有効ですか?
決算前後にNVIDIA株は大きく動くことが多いため、オプション取引の出番ではあります。ただし決算前はIV(インプライドボラティリティ)が上昇しプレミアムが割高になるため、方向が当たっても「IVクラッシュ」(決算後のIV急低下)でプレミアムが目減りするケースがあります。
楽天証券やSBI証券でエヌビディアのオプション取引はできますか?
2026年7月時点、楽天証券やSBI証券では米国個別株のオプション取引には対応していません。米国株オプションを取引できるのはウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券の4社です。楽天証券やSBI証券で扱うのは日経225オプションなど国内指数オプションが中心です。
エヌビディアのオプション取引でカバードコールは使えますか?
はい。NVIDIA株を100株以上保有していれば、コールオプションを売って配当的なプレミアム収入を得るカバードコール戦略が使えます。ただしサクソバンク証券やIB証券など、オプション売りに対応した証券会社が必要です。ウィブル証券・moomoo証券では売り注文はできません。
エヌビディアのオプション取引と株式CFD取引の違いは?
オプション取引は「権利の売買」で、期限があり、買い手の損失はプレミアムに限定されます。CFD取引は「差金決済」で期限がなく、レバレッジをかけた分だけ損失も拡大します。また、税制も異なり、米国株オプションは申告分離課税20.315%ですが、CFDも同じ申告分離課税が適用されます。戦略の多彩さではオプション取引が優れています。
まとめ|エヌビディアのオプション取引は戦略の幅で勝負
エヌビディア(NVIDIA)のオプション取引は、AI半導体市場を牽引する世界最大級の銘柄に、少額かつ多彩な戦略でアプローチできる手段です。日本からはウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券の4社で取引可能で、初心者はコール買い・プット買いから始めるのが安全です。
NVIDIAは決算のたびに大きく動き、オプション取引の対象として非常に人気があります。ただし売り戦略は損失無限大のリスクがあること、タイムディケイやIVクラッシュといったオプション特有の仕組みを理解したうえで取り組みましょう。税制は申告分離課税20.315%で、損失の3年繰越も可能です。まずは少額から仕組みを体感し、段階的に戦略を広げていくのが堅実な進め方です。
参考文献
※1 NVIDIA公式「NVIDIA Announces Financial Results for First Quarter Fiscal 2027」https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-financial-results-for-first-quarter-fiscal-2027
※2 moomoo証券「オプション取引に係る税金申告」https://www.moomoo.com/jp/support/topic7_397
※3 守屋史章「米国オプションを取り扱う国内証券会社4社の比較」https://moriyafumiaki.com/contents/option/compare-the-us-option-companies/
※4 NVIDIA IR「Stock Quote and Chart」https://investor.nvidia.com/stock-info/stock-quote-and-chart/default.aspx
※本記事は2026年7月時点の情報に基づく一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。オプション取引はリスクの高い取引であり、投資元本を上回る損失が生じる可能性があります。証券会社のサービス内容・手数料・税制は変更される場合があるため、最新情報は各証券会社の公式サイトおよび国税庁の情報でご確認ください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
エヌビディア(NVIDIA)のオプション取引とは?基本情報
エヌビディア(NVIDIA・ティッカー:NVDA)のオプション取引とは、NVIDIA株を原資産として「買う権利(コール)」や「売る権利(プット)」を売買する取引です。株式の現物取引と異なり、少額のプレミアム(オプション料)で大きなポジションを取れるのが特徴です。
NVIDIAはAI半導体市場を牽引する世界最大の半導体企業であり、決算発表の前後には株価が大きく変動します。このボラティリティの高さが、オプション取引の対象として人気を集める理由です。米国市場で最も取引量の多いオプション銘柄の一つであり、流動性も十分に確保されています。
| 項目 | 内容(2026年7月時点) |
|---|---|
| 銘柄名 | NVIDIA Corporation(エヌビディア) |
| ティッカー | NVDA(NASDAQ上場) |
| 株価 | 約195ドル(約31,000円) |
| 時価総額 | 約4.8兆ドル(世界最大) |
| オプション取引単位 | 1枚=100株 |
| 取引時間 | 米国市場 9:30〜16:00(ET)/日本時間 23:30〜翌6:00(夏時間22:30〜) |
| 日本で取引可能な証券会社 | ウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券 |
| 税制(日本居住者) | 申告分離課税 20.315% |
オプション取引では、株価の「方向」だけでなく「変動幅(ボラティリティ)」からも利益を得られます。NVIDIAのように決算のたびに5〜10%動く銘柄は、まさにオプション向きの原資産といえるでしょう。
エヌビディアの最新業績|なぜオプション取引で注目されるのか
NVIDIAはAI需要を追い風に、過去最高の売上・利益を更新し続けています。この急成長がオプション市場のボラティリティを高め、トレーダーの注目を集める最大の要因です。
| 指標 | FY2027 Q1(2026年4月期末) | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 816億ドル(約12.9兆円) | +85% |
| 純利益 | 583億ドル(約9.3兆円) | 3.1倍 |
| 粗利率(GAAP) | 74.9% | — |
| データセンター売上 | 752億ドル(過去最高) | +92% |
| Q2売上見通し | 約910億ドル | — |
2026年5月には800億ドル(約13兆円)の追加自社株買いと、四半期配当を1株あたり0.25ドルへの増配も発表しました(※1)。市場の期待が極めて高く、決算発表後に株価が数%〜10%以上動くことも珍しくありません。
この「決算ギャンブル」とも呼ばれる値動きの大きさが、オプション取引の出番です。株価が上がると思えばコール買い、下がると思えばプット買い、方向は分からないが大きく動くと思えばストラドル——現物取引ではできない多彩な戦略が取れるのが、NVIDIAオプションの魅力です。
エヌビディアのオプション取引ができる証券会社4社を比較
2026年7月時点、日本から米国株オプション取引に対応している証券会社はウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券(Interactive Brokers)の4社です。それぞれ特徴が異なるため、自分のレベルと目的に合った証券会社を選びましょう。
| 証券会社 | 手数料(1枚) | 特徴 | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| ウィブル証券 | 0.6 USD | アプリが使いやすい、銘柄数約4,300 | 初心者〜中級者 |
| moomoo証券 | 0.6 USD | オプションチェーンが見やすい、分析ツールが豊富 | 初心者〜中級者 |
| サクソバンク証券 | 約3 USD〜 | ネイキッド売り可、コンビネーション発注対応 | 中級者〜上級者 |
| IB証券 | 0.15〜0.65 USD | 手数料最安、プロ向けツール | 上級者・プロ |
ウィブル証券・moomoo証券|初心者に始めやすい
ウィブル証券とmoomoo証券は、スマホアプリでの操作性に優れ、米国株オプション取引のハードルを大きく下げた存在です。どちらも1枚あたり0.6USDの手数料で、NVIDIAを含む主要銘柄のオプションを取引できます。
オプションチェーン(行使価格ごとのプレミアム一覧)の表示が直感的で、初めてオプション取引に触れる方でも「コール買い」「プット買い」の発注までスムーズにたどり着けます。ただし、ネイキッド売り(裸売り)には対応していないため、売り戦略を使いたい場合はサクソバンク証券かIB証券を検討する必要があります。
サクソバンク証券|売り戦略・スプレッド取引に対応
サクソバンク証券の最大の特徴は、ネイキッドのオプション売りとコンビネーション売買(スプレッド)に対応している点です。カバードコールやCSP(現金担保プット売り)、アイアンコンドルなどの複合戦略を一括で発注できます。
手数料はウィブル・moomooと比べてやや割高ですが、戦略の自由度を求める中〜上級者には欠かせない選択肢です。日本語の取引画面・サポートにも対応しています。
IB証券(Interactive Brokers)|手数料最安・プロ仕様
IB証券は1枚あたり0.15〜0.65USDと手数料が最安で、取引量が多いトレーダーほどコストメリットが大きくなります。プロ向けのトレーディングツール(TWS)を備え、複雑なオプション戦略の分析・発注が可能です。
日本居住者はIBSJ(日本法人)から口座を開設します。取引画面の操作にやや学習コストがかかるため、オプション取引の基礎を他社で学んでから移行するのも一つの手です。
エヌビディアのオプション取引の始め方【5ステップ】
日本からエヌビディアのオプション取引を始める手順は、以下の5ステップです。証券会社の口座開設から最短で数日〜1週間程度で取引を開始できます。
- 証券会社を選ぶ:ウィブル証券・moomoo証券(初心者向け)、サクソバンク証券・IB証券(中〜上級者向け)から選択
- 口座を開設する:本人確認書類(マイナンバーカード等)を提出し、オプション取引の口座を申請。審査には投資経験の申告が必要
- 資金を入金する:米ドルでの入金が基本。円での入金後に為替取引でドルに替える方法もある
- NVDAのオプションチェーンを開く:銘柄検索で「NVDA」を選び、オプションの満期日・行使価格・コール/プットを確認
- 注文を出す:コール買い・プット買いなら「買い」で発注。成行注文よりも指値注文のほうがスプレッド(売買価格差)を抑えられる
最初はコール買い・プット買いから始め、1〜2枚の少額で感覚を掴むのが安全です。買いであれば最大損失はプレミアム(オプション料)に限定されるため、投入した金額以上の損失は発生しません。
エヌビディアのオプション取引で使える主な戦略
- コール買い(上昇狙い):少額で大きなリターンを狙う基本形
- プット買い(下落ヘッジ):保有株の下落リスクを保険で抑える
- カバードコール:保有株+コール売りで配当的な収入を得る
- 決算プレイ(ストラドル):方向不問で大きな値動きに賭ける
コール買い|NVIDIAの上昇に少額でレバレッジをかける
コール買いは「株価が上がる」と見込んだときの基本戦略です。たとえばNVDA株価195ドルのとき、行使価格200ドルのコールオプションをプレミアム5ドルで購入した場合、1枚あたりの投資額は500ドル(5ドル×100株)です。
満期時に株価が210ドルまで上昇すれば、(210ドル−200ドル−5ドル)×100株=500ドルの利益で、投資額に対して100%のリターンになります。一方、株価が200ドル以下で満期を迎えれば、失うのはプレミアムの500ドルのみです。損失が限定されているのが買い戦略の最大の利点です。
プット買い|NVIDIAの下落に備える保険
プット買いは「株価が下がる」と見込んだとき、あるいは保有しているNVIDIA株の下落リスクをヘッジしたいときに使います。行使価格を現在株価の下に設定し、株価が大きく下落した場合にプットの価値が上がって損失を補填する仕組みです。
NVIDIAのように決算前後で大きく動く銘柄では、「現物株は持ったまま、プットを1枚だけ買っておく」という使い方が実務的です。保険料(プレミアム)はかかりますが、万一の急落に対する安心感は大きいでしょう。
カバードコール|保有株から「配当的な収入」を得る
カバードコールは、NVIDIA株を100株保有している方がコールオプションを1枚売ることで、プレミアム収入を得る戦略です。株価がそこまで上がらないと見込む場面で使い、「配当の上乗せ」のような定期収入を狙えます。
ただし、株価が行使価格を超えて上昇した場合はその上値の利益を放棄することになります。NVIDIAのように急騰する可能性がある銘柄では、行使価格を十分に高く設定するのがポイントです。サクソバンク証券やIB証券で実行できます。
決算プレイ(ストラドル)|方向不問で大きな値動きに賭ける
同じ行使価格のコールとプットを同時に買う「ストラドル」は、株価が上下どちらに動くか分からないが、大きく動くと確信があるときに有効です。NVIDIA決算前は市場全体が注目するイベントであり、まさにこの戦略が検討される場面です。
ただし、コストは「コールのプレミアム+プットのプレミアム」の合計になるため、値動きが小さいと両方のプレミアムを失います。ストラドルで利益を出すには、プレミアムの合計額以上に株価が動く必要がある点に注意しましょう。
エヌビディアのオプション取引の注意点・リスク
オプション取引は戦略の幅が広い反面、特有のリスクと注意点があります。特に初心者が見落としやすいポイントを整理します。
- 買い戦略なら最大損失がプレミアムに限定される
- 少額の資金で大きなポジションを取れる(レバレッジ効果)
- 上昇・下落・横ばい、どの相場でも利益を狙える戦略がある
- 現物株のヘッジ(保険)として活用できる
- NVIDIAはオプションの流動性が高く、売買が成立しやすい
- 売り戦略(ネイキッド売り)は損失が無限大になり得る
- 時間的価値の減少(タイムディケイ)で、保有期間が長いほどプレミアムが目減りする
- NVIDIAはIV(インプライドボラティリティ)が高く、プレミアムが割高になりやすい
- 為替リスクがある(ドル建て取引のため、円高で利益が目減りする可能性)
- 取引時間が日本の深夜帯にあたるため、リアルタイム管理が難しい
売り戦略は損失無限大|初心者は「買い」から
オプション取引で最も気をつけるべきは、ネイキッド(裸)のコール売りやプット売りは損失が理論上無限大という点です。NVIDIAのように急騰・急落する銘柄では、売り手が想定外の損失を被るケースがあります。
カバードコール(現物保有+コール売り)やCSP(現金担保プット売り)のように、原資産や資金で損失をカバーする戦略であればリスクは限定されます。初心者はまずコール買い・プット買いで仕組みを理解し、売り戦略はリスク管理を学んでから段階的に進めましょう。
税金|申告分離課税20.315%・損失繰越3年
日本居住者がNVIDIAのオプション取引で得た利益は、「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が適用されます(※2)。
年間の損益がマイナスの場合、確定申告をすれば損失を翌年以降3年間繰り越して、将来の利益と相殺できます。また、W-8BENフォームを提出することで米国側の課税は免除されるため、二重課税の心配は基本的にありません。年間20万円超の利益が出たら確定申告が必要です(給与所得者の場合)。



NVIDIAのオプションは「プレミアムが高い」のが特徴です。IVが高い=プレミアムが割高なので、買い手は不利になりやすい。逆に売り手はプレミアムを受け取れるが損失無限大。この「買いと売りのトレードオフ」を理解してから手を出すのが正解です。
ICHIZEN Capitalの視点|エヌビディアのオプション取引を始める前に知っておくべきこと
エヌビディアのオプション取引は、暗号資産のトレード経験がある方にとっても新しい選択肢になり得ます。暗号資産オプション(Bitgetなどの海外取引所で取引可能)と米国株オプションの違いを理解しておくと、戦略の幅がさらに広がります。
暗号資産オプションは24時間365日・KYC不要(DEXの場合)で取引でき、米国株オプションは市場の営業時間内のみ・証券会社の審査が必要です。一方で、NVIDIAオプションは流動性が圧倒的に高く、スプレッドが狭いため、大きなポジションでも約定しやすいメリットがあります。
税制面でも違いがあり、米国株オプションは申告分離課税20.315%で税率が固定されています。暗号資産の利益は総合課税(最大55%)であるため、税率の面では米国株オプションのほうが有利な場面が多いでしょう。ただし、いずれも確定申告が必要な点は同じです。詳しい暗号資産の税金については「仮想通貨の税金」の記事もあわせてご確認ください。
オプション取引の基本的な仕組みや戦略をさらに深く知りたい方は、「オプション取引とは?」の解説記事も参考になります。
よくある質問
エヌビディアのオプション取引は日本からできますか?
はい。ウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券の4社が米国株オプション取引に対応しており、日本居住者でもNVDA(エヌビディア)のオプションを取引できます。口座開設時にオプション取引の申請が必要です。
エヌビディアのオプション取引はいくらから始められますか?
オプションの買いであれば、プレミアム(オプション料)×100株分が必要資金です。NVDAの場合、プレミアムは数ドル〜数十ドルが目安で、1枚あたり数百ドル(数万円)から取引できます。ただしプレミアムは行使価格や満期日、IVによって大きく変わります。
エヌビディアのオプション取引の税金はどうなりますか?
日本居住者の場合、米国株オプションの利益は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税20.315%が適用されます。年間の損益がマイナスなら、確定申告で損失を3年間繰り越すことも可能です。
エヌビディアのオプション取引のリスクは?
買い手のリスクはプレミアム(投資額)の全額喪失に限定されます。一方、売り手(特にネイキッド売り)は理論上損失が無限大です。また、タイムディケイ(時間的価値の減少)により、保有期間が長いほどプレミアムが目減りする点にも注意が必要です。
エヌビディアの決算前にオプションを買うのは有効ですか?
決算前後にNVIDIA株は大きく動くことが多いため、オプション取引の出番ではあります。ただし決算前はIV(インプライドボラティリティ)が上昇しプレミアムが割高になるため、方向が当たっても「IVクラッシュ」(決算後のIV急低下)でプレミアムが目減りするケースがあります。
楽天証券やSBI証券でエヌビディアのオプション取引はできますか?
2026年7月時点、楽天証券やSBI証券では米国個別株のオプション取引には対応していません。米国株オプションを取引できるのはウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券の4社です。楽天証券やSBI証券で扱うのは日経225オプションなど国内指数オプションが中心です。
エヌビディアのオプション取引でカバードコールは使えますか?
はい。NVIDIA株を100株以上保有していれば、コールオプションを売って配当的なプレミアム収入を得るカバードコール戦略が使えます。ただしサクソバンク証券やIB証券など、オプション売りに対応した証券会社が必要です。ウィブル証券・moomoo証券では売り注文はできません。
エヌビディアのオプション取引と株式CFD取引の違いは?
オプション取引は「権利の売買」で、期限があり、買い手の損失はプレミアムに限定されます。CFD取引は「差金決済」で期限がなく、レバレッジをかけた分だけ損失も拡大します。また、税制も異なり、米国株オプションは申告分離課税20.315%ですが、CFDも同じ申告分離課税が適用されます。戦略の多彩さではオプション取引が優れています。
まとめ|エヌビディアのオプション取引は戦略の幅で勝負
エヌビディア(NVIDIA)のオプション取引は、AI半導体市場を牽引する世界最大級の銘柄に、少額かつ多彩な戦略でアプローチできる手段です。日本からはウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券の4社で取引可能で、初心者はコール買い・プット買いから始めるのが安全です。
NVIDIAは決算のたびに大きく動き、オプション取引の対象として非常に人気があります。ただし売り戦略は損失無限大のリスクがあること、タイムディケイやIVクラッシュといったオプション特有の仕組みを理解したうえで取り組みましょう。税制は申告分離課税20.315%で、損失の3年繰越も可能です。まずは少額から仕組みを体感し、段階的に戦略を広げていくのが堅実な進め方です。
参考文献
※1 NVIDIA公式「NVIDIA Announces Financial Results for First Quarter Fiscal 2027」https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-financial-results-for-first-quarter-fiscal-2027
※2 moomoo証券「オプション取引に係る税金申告」https://www.moomoo.com/jp/support/topic7_397
※3 守屋史章「米国オプションを取り扱う国内証券会社4社の比較」https://moriyafumiaki.com/contents/option/compare-the-us-option-companies/
※4 NVIDIA IR「Stock Quote and Chart」https://investor.nvidia.com/stock-info/stock-quote-and-chart/default.aspx
※本記事は2026年7月時点の情報に基づく一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。オプション取引はリスクの高い取引であり、投資元本を上回る損失が生じる可能性があります。証券会社のサービス内容・手数料・税制は変更される場合があるため、最新情報は各証券会社の公式サイトおよび国税庁の情報でご確認ください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。








