CoinEx(コインイーエックス)が全事業停止|出金はいつまで?乗り換え先・サービス終了スケジュールと今やること

海外の大手暗号資産取引所CoinEx(コインイーエックス)が、2026年9月15日、約9年の歴史に幕を下ろし全事業を停止すると発表しました。同日から段階的にサービスを縮小し、12月22日に出金の受付とプラットフォームの運営そのものを終了します。CoinExは「資産準備率は100%超で、利用者の資産は全額出金できる」と説明していますが、出金には期限があり、放置すると手数料が発生します。本記事では、全事業停止のスケジュール・資産の安全性・乗り換え先・今やるべきことを、忙しい人向けに整理します。
ICHIZEN Capitalのイチ押しポイント!
- CoinExは2026年9月15日に全事業停止を発表。約9年の運営に幕を下ろす
- 突然の停止ではなく、数か月かけて段階的に閉じる計画
- 理由は市場低迷による取引量・流動性の縮小と、規制対応コストの増大
- スケジュールは「9月29日に現物停止→12月22日で出金・運営を終了」。出金は12月22日まで
- 現物以外のサービスは9月22日に終了、新規登録は9月15日に停止済み
- 期限後に残ったUSDTには月5%のカストディ手数料。放置は禁物
- CoinExは「資産準備率100%超・全額出金可能」と説明。今なら引き出せる
- 出金が止まる取り付け騒ぎとは異なり、計画的な閉鎖
- 焦る必要はないが、期限内に早めの全額出金が安全
- 乗り換え先は用途で選ぶ。国内円は登録業者、デリバティブはBTCC/Hyperliquid
- BTCCは15年続く老舗の海外取引所で日本語対応
- Hyperliquidは資産を自己管理できるDEXで、取引所の閉鎖リスクを避けやすい
木田 陽介海外取引所の撤退や閉鎖は、正直めずらしくありません。CoinExは資産準備率100%超で出金も開いているので、いま慌てる必要はありません。ただし”期限内に確実に出金する”のが鉄則です。いちばん危ないのは放置。次に使う口座も、今のうちに決めておきましょう。


監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役
2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。
CoinEx(コインイーエックス)が全事業停止へ
CoinExは2026年9月15日、公式に取引所の全事業を停止し、約9年の運営を終了すると発表しました。新規の口座開設はすでに停止し、先物取引は保有ポジションを閉じるための「決済専用(reduce-only)」に切り替わっています。最終的な期限は2026年12月22日で、この日に出金の受付とプラットフォームの運営そのものが終了します。
CoinExは2017年に設立され、世界で多数の銘柄と現物・先物を扱ってきた中堅の海外取引所です。今回停止するのは取引所本体(売買や入出金などのサービス)で、市場低迷による収益減と規制対応コストの増大が重なり、9年の歴史に自ら区切りをつける判断に至りました。取引所とは別に運営されるCoinEx WalletやVaultは継続するとされていますが、いずれにせよ取引所に預けている資産は期限までに引き出す必要があります。
CoinExは香港を拠点とする取引所で、日本語表示にも対応していましたが、日本の金融庁に登録された暗号資産交換業者ではありません。日本の利用者にとっても、期限までに資産を引き出して別の場所へ移す対応が必要になります。以下は、CoinExが公式Xで公表した告知です。


CoinExがサービス終了するまでの全スケジュール
閉鎖は一度に起きるのではなく、下記の日程で機能が順番に止まっていきます。とくに「現物取引の停止(9月29日)」と「出金の最終期限(12月22日)」は必ず押さえてください。


【2026年9月15日】新規登録停止・先物は決済専用へ
新規の口座開設と紹介報酬が停止し、先物取引は新規建てができない「決済専用(reduce-only)」モードへ移行しました。すでに口座を持っている人は、この日から段階的な縮小が始まったと考えてください。
【2026年9月22日】現物以外の全サービス終了・入金停止
先物・ステーキング・貸付など、現物取引以外のサービスが終了します。オンチェーンの入金も停止します(CETを除く)。この段階で、資産の入口はほぼ閉じることになります。
【2026年9月29日】現物取引の停止・CETの買い戻し
現物取引が停止し、USDT以外の資産の処理が始まります。CoinExの独自トークンCETは、この日までに1枚0.005ドルで買い戻され、USDTへ変換されます。USDT以外を持っている人は、この日より前に売却するか、そのまま出金するかを決めておく必要があります。
【2026年12月22日】出金受付・運営を終了(完全閉鎖)
この日で出金の受付とプラットフォームの運営が終了し、CoinExは完全に閉鎖します。出金できるのはこの日までで、期限を過ぎて残ったUSDTには月5%のカストディ(保管)手数料がかかります。取引所の閉鎖時はアクセス集中で処理が遅れることもあるため、期限ギリギリではなく、早めに全額を引き出しておくのが最も確実です。
| 日付(2026年) | 変わること |
|---|---|
| 9月15日 | 新規登録の停止/紹介報酬の終了/先物取引が「決済専用(reduce-only)」へ |
| 9月22日 | 現物取引以外の全サービス終了(先物・ステーキング・貸付など)/オンチェーン入金の停止(CETを除く) |
| 9月29日 | 現物取引の停止/CETを1枚0.005ドルで自動買い戻し→USDTへ変換 |
| 12月22日 | 出金受付とプラットフォーム運営を終了(この日で完全に閉鎖) |
ポイントは止まる順番です。先に新規の入口(登録・入金・新規取引)が閉じ、次に現物の売買が止まり、最後まで残るのが出金です。裏を返せば出金は最後まで使えるので過度に慌てる必要はありませんが、売買が止まる9月29日を過ぎるとUSDT以外は自由に売れなくなります。「売ってから出す」なら9月29日まで、「そのまま送る」なら12月22日までと、自分のやり方で実質的な期限が変わる点に注意してください。
預けた資産は安全?CoinExで出金はできる?
今回の閉鎖は、出金が止まって資金が引き出せなくなる「取り付け騒ぎ」とは性質が異なります。CoinExは資産準備率が100%を超えており、利用者の資産は全額裏付けられていて出金できると説明しており、第三者が保有状況を確認できる準備金証明(Proof of Reserves)のページも公開しています。あくまでCoinExの説明ではありますが、現時点で出金は正常に受け付けられている状況です。
ここで押さえておきたいのは、これは経営破綻や資金流出による「出金停止」ではないという点です。かつてのFTXのように突然出金が止まったケースとは異なり、CoinExは事前に日程を公表し、準備金を確保したうえで計画的に店じまいを進めています。ただし「準備率100%超」はCoinEx自身の説明であり、第三者による完全な保証ではありません。だからこそ説明を過信して先延ばしにせず、動けるうちに資産を自分の管理下へ移すことが、最も確実な自衛策になります。
とはいえ、安心して放置してよいという意味ではありません。出金できるのは12月22日までで、期限を過ぎると手数料が発生し、対応も複雑になります。出金の手順自体は他の取引所と同じで、「資産」から出金する通貨を選び、送金先のアドレスとネットワークを一致させて送るだけです。ネットワークの選び間違いは資産消失につながるため、まず少額でテスト送金してから全額を引き出しましょう。
- 出金できるのは12月22日まで。混雑を避けて早めに全額を出す
- ネットワーク(チェーン)は送金先と必ず一致させる(不一致は資産消失の原因)
- いきなり全額ではなく、まず少額でテスト送金する
CoinExトークン(CET)を持っている人はどうなる?
CoinExの独自トークンCETを保有している場合は、別の対応が必要です。CoinExは9月15日から29日にかけて、CETを1枚あたり0.005ドルで買い取る注文(数量無制限・手数料無料)を出すとしています。29日以降にアカウントに残ったCETは、この価格で自動的に買い戻され、USDTへ変換されます。9月29日を過ぎると、それ以降のCETの償還は行われません。価格に納得できるかを含め、29日までに扱いを決めておきましょう。
CoinExからの乗り換え先はどこ?国内の登録業者が基本
乗り換え先を考える前に、順番を正直にお伝えします。円の入出金のしやすさ、税務の手間、そして万一のときの保護を考えると、メインの置き場所は金融庁に登録された国内の暗号資産交換業者にするのが基本です。まずは国内業者に口座を用意し、そこを軸にするのが最も安全な選択になります。
そのうえで、レバレッジやデリバティブ(先物・オプション)など海外ならではの高機能をどうしても使いたい人に向けて、編集部が実際に利用・検討しているのが、次に挙げるBTCCとHyperliquidの2つです。いずれも海外サービスなので、位置づけを理解したうえで読み進めてください。



大前提は「国内が主役、海外は脇役」です。国内の登録業者をメインに置いたうえで、どうしても海外の機能が要るときだけ、余剰資金で使う。この順番さえ守れば、次にどこかが撤退・閉鎖しても慌てずに済みます。
BTCC|15年続く老舗の海外取引所
「使いやすい海外取引所に移りたい」人の第一候補がBTCCです。2011年から15年以上運営されている老舗で、設立以来ハッキングによる資産流出はゼロを掲げ、サイト・サポートも日本語に対応しています。現物取引だけでなく先物(デリバティブ)も1つの口座で扱え、デモ取引で練習してから始められるので、CoinExから「初めて別の取引所に移る」人でも操作に慣れやすいのが利点です。評判や安全性はBTCCの評判は?やばい・怪しいの真相を解説、口座開設から入出金の流れはBTCCの使い方ガイドで確認できます。


\老舗15年・日本語対応・現物もデリバティブも1つの口座で/
Hyperliquid|自分のウォレットで資産を持てるDEX
もう1つの選択肢がHyperliquidです。運営会社に口座を作るのではなく、自分のウォレットを接続して使う非カストディアル型のDEX(分散型取引所)で、資産は自分のウォレットで保有したまま取引できます。つまり、そもそも中央の運営会社が「サービスを終了する」と宣言して資産を制限する構造ではなく、取引所の破綻・閉鎖で資産が引き出せなくなるリスクそのものを避けやすいのが最大の特徴です。オンチェーンながら板取引が速く、先物(perp)も扱えます。仕組みや買い方はHyperliquid(HYPE)とは?の解説記事で詳しく紹介しています。


\資産は自己管理・オンチェーン完結のDEX/
海外をどうしても使いたいなら、BTCCは15年続く老舗、Hyperliquidは資産を自分で握れるDEX、という整理です。ただしいずれも国内では未登録で、何かあっても守られる立場ではありません。使うのはあくまで余剰資金で、が大前提です。まずは少額から試し、失っても困らない範囲で使いましょう。
全事業停止にあたって今やるべきこと
やることは大きく2つ、「期限内の出金」と「乗り換え先の確保」です。次の手順で、落ち着いて進めましょう。
- CoinExにログインし、保有している資産と数量を確認する
- CETを持っている場合は、9月29日までに扱いを決める(買い戻し価格を確認)
- 出金先(別の取引所やウォレット)を用意し、対応ネットワークとアドレスを確認する
- 少額でテスト送金してから、残り全額を12月22日より前に出金する
- 利益が出ている場合は、確定した損益を年間の取引記録として残しておく(確定申告用)
最も避けたいのは、「あとでやろう」と放置したまま12月22日を迎えてしまうことです。期限後は手数料がかかり、対応も難しくなります。移し先だけは早めに決めておきましょう。



撤退や閉鎖のたびに慌てて資産を動かすのは、精神的にも税務的にも消耗します。普段から余剰資金だけを海外に置き、1か所に集中させないのが、結局いちばんラクな守り方です。
ICHIZEN Capitalの視点|なぜ海外取引所は次々と閉鎖・撤退するのか
今回のCoinExの閉鎖は、特別な事故ではありません。2026年は、それなりに体力のある海外取引所までもが、次々と閉鎖や日本撤退を発表した年でした。共通する背景は、CoinExと同じく「取引量・流動性の縮小」と「規制対応コストの増大」です。取引所は取引量に応じた手数料が主な収益源のため、市場が冷え込むと収益が細る一方で、各国の規制対応にかかる費用は膨らみ続けます。この「収益減×コスト増」の板挟みが、相次ぐ撤退の正体です。
日本の利用者にとっては、無登録の海外取引所をめぐる環境変化も見逃せません。金融庁は無登録業者への警告を続けており、Bitget・Bybitの日本撤退もその流れの中にあります。海外取引所は手数料の安さや銘柄数の多さが魅力ですが、「ある日サービスが終わる」リスクを常に抱えています。使うなという話ではなく、主戦場は国内の登録業者に置き、海外は余剰資金で・複数に分散して使う——今回のCoinExは、そのリスク管理の大切さを改めて突きつけた出来事だといえます。
| 取引所 | 時期(2026年) | 種別 | 内容 |
|---|---|---|---|
| CoinEx | 9月 | 全世界で閉鎖 | 約9年で全事業停止。現物は9月29日停止、12月22日で完全閉鎖 |
| BitMEX | 9月 | 全世界で閉鎖 | 無期限先物(perp)を生んだ老舗が約11年で閉鎖(9月23日) |
| BitMart | 7月 | 全世界で閉鎖 | 約9年で終了を発表。取引は8月26日終了、完全閉鎖は2027年1月31日 |
| AscendEX | 7月 | 全世界で閉鎖 | 7月1日に事業終了。EUのMiCA規制への対応が困難+流動性提携の崩壊 |
| Bitget | 8月 | 日本市場から撤退 | 日本居住者向けを終了。新規停止→11月1日に制限→12月31日に強制決済 |
| Bybit | 3月 | 日本市場から撤退 | 日本居住者向けを終了。3月23日に決済専用へ移行 |
無期限先物を生んだBitMEXのような老舗までもが畳む状況は、業界の再編が本格化していることを示しています。多くは準備金を確保したうえで計画的に閉じており、期限内に手続きすれば資産を引き出せるケースが大半です。とはいえ、いつどの取引所が対象になるかは事前には読めません。だからこそ、資産を1か所に集中させないこと、撤退の告知が出たら早めに動くことが、自分の資産を守る最大の備えになります。
税金|海外取引所での利益は「雑所得・総合課税」のまま
見落としがちですが、取引所が閉鎖しても税金の扱いは変わりません。日本の居住者がCoinExなど海外取引所で得た暗号資産の利益は、原則として雑所得・総合課税(他の所得と合算し、住民税を含め最大55%の累進課税)の対象です。閉鎖に伴う売却やUSDTへの変換で利益が確定した場合は、その年の課税対象になり得ます。年間の取引記録を残し、必要に応じて確定申告を行いましょう(具体的な判断は税理士や所轄の税務署にご確認ください)。
よくある質問
CoinExはいつ完全に停止しますか?
2026年12月22日に出金の受付とプラットフォームの運営が終了し、完全に閉鎖します。9月15日から段階的に縮小しており、現物取引は9月29日に停止します。
CoinExに預けた資産は返ってきますか?
CoinExは資産準備率100%超で、利用者の資産は全額出金できると説明しています。ただし引き出せるのは12月22日までなので、期限内に必ず出金してください。
CoinExの出金はいつまでできますか?
2026年12月22日までです。期限を過ぎて残ったUSDTには月5%のカストディ手数料がかかるため、早めに全額を引き出すのが安全です。
CoinExが全事業を停止する理由は何ですか?
市場の長期低迷による取引量・流動性の縮小と、主要国での規制対応コストの増大が理由だとCoinExは説明しています。
CoinExのトークン(CET)はどうなりますか?
9月15日から29日にかけて1枚0.005ドルで買い戻され、USDTへ変換されます。9月29日以降のCETの償還は行われません。
CoinExは日本の金融庁に登録されていますか?
いいえ、CoinExは日本の登録を受けた暗号資産交換業者ではありません。日本語表示はありますが、国内ライセンスを持つ取引所ではない点に注意してください。
CoinExの代わりにどの取引所を使えばいいですか?
用途によります。円の入出金が中心なら日本の登録業者が基本です。レバレッジやデリバティブを続けたい場合は、BTCCやHyperliquidなどの海外系が選択肢になります。
CoinEx以外にも閉鎖した仮想通貨取引所はありますか?
はい。2026年はBitMEX・BitMart・AscendEXが全世界でサービスを終了し、Bitget・Bybitが日本市場から撤退しました。いずれも取引量の縮小と規制対応コストの増大という共通の背景があります。
CoinExの資産は今すぐ全部出金すべきですか?
はい、早めの出金をおすすめします。期限直前はアクセス集中で処理が遅れることがあり、放置すると手数料も発生します。放置が最も大きなリスクです。
CoinExの閉鎖で税金はどうなりますか?
閉鎖しても課税の扱いは変わりません。海外取引所での利益は原則、雑所得・総合課税の対象です。売却やUSDTへの変換で利益が確定した年は課税対象になり得るため、取引記録を残して必要に応じて申告してください。
まとめ|CoinEx全事業停止は「計画的」。出金できるうちに引き出す
- CoinExが全事業停止・12月22日で完全閉鎖
- 現物停止は9月29日・出金期限は12月22日
- 準備率100%超で出金は可能(CoinEx説明)
- 期限後の未出金USDTは月5%手数料
- 今やること=早めの出金+乗り換え先の確保
CoinExの全事業停止は、約9年続いた海外大手取引所の撤退という大きなニュースですが、出金が止まったわけではなく計画的な閉鎖です。CoinExの説明どおりであれば、12月22日までに手続きすれば資産は全額引き出せます。過度に不安になる必要はありませんが、放置だけは避けてください。期限後は手数料がかかり、対応も難しくなります。
やるべきことは、期限内の出金と、乗り換え先の確保の2つだけです。今回のような取引所の撤退は今後も起こり得ます。資産を1か所に集中させず、いざというときにすぐ動ける状態をつくっておくことが、こうした局面での最善の備えになります。
閉鎖の告知が出た今が、行動のベストタイミングです。数分のログインと出金手続きで、あとから「あの時やっておけば」と後悔する事態は避けられます。まずは資産の確認と、出金先の口座の準備から始めましょう。
参考文献
※当サイトの情報は投資判断の参考となる一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産(仮想通貨)への投資を勧誘するものではありません。暗号資産取引にはリスクが伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。









