CSP(キャッシュ・セキュアード・プット)とは?仕組み・やり方・損益計算と暗号資産での活用を忖度なく解説

ICHIZEN Capitalのイチ押しポイント!


  • CSPは「欲しい銘柄を割安で仕込みつつプレミアム収入を得る」攻守兼備の戦略
    • プットオプションを売り、権利行使されなければプレミアムが丸ごと利益になる
    • 権利行使されても「もともと買いたかった価格」で取得でき、プレミアム分だけ実質取得コストが下がる
  • 日本国内では4社が米国株オプションに対応、暗号資産CSPも選択肢あり
    • ウィブル証券・moomoo証券・サクソバンク証券・IB証券で米国株CSPが可能
    • 暗号資産ではSBI VCトレードの「ターゲット・バイイング」が実質CSPと同じ仕組み
  • 税金は「どこで取引するか」で大きく変わる|国内証券なら20.315%
    • 国内証券経由の米国株オプションは申告分離課税20.315%、海外証券経由は総合課税(最大55%)
    • 暗号資産オプションは現行で総合課税だが、2028年1月から申告分離課税に移行見込み
  • カバードコールと組み合わせた「ホイール戦略」で継続的な収入も狙える
    • CSPで株を取得→カバードコールで売却→再びCSP…のサイクルでプレミアム収入を積み上げる
    • ただし原資産の急落リスクや資金拘束には注意が必要
木田 陽介

CSPは「プレミアムをもらいながら、欲しい銘柄の指値買い注文を出すようなもの」とよく言われます。米国株だけでなく暗号資産でも使える場面が広がってきているので、仕組みと税金の違いをしっかり押さえたうえで検討してみてください。

木田 陽介
(株)ICHIZEN HOLDINGS

代表取締役

この記事の執筆者/監修者

2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。

監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役

2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。

目次

CSP(キャッシュ・セキュアード・プット)とは?基本情報

CSP(Cash-Secured Put/キャッシュ・セキュアード・プット)とは、プットオプションを売ってプレミアム(オプション料)を受け取りつつ、権利行使に備えて買付資金を全額確保しておくオプション戦略です。「現金担保プット売り」とも呼ばれます(※1)。

たとえば、ある株を「今の価格より少し安い水準なら買いたい」と思っている場合に使います。その水準(ストライク価格)のプットを売ることで、プレミアム収入を得ながら、株価が下がれば希望価格で株を取得できます。株価が下がらなければ、プレミアムだけが手元に残ります。

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項目内容
正式名称Cash-Secured Put(キャッシュ・セキュアード・プット)
戦略の分類プットオプションの売り(現金担保付き)
主な目的プレミアム収入の獲得/割安での原資産取得
最大利益受け取ったプレミアム全額
最大損失(ストライク価格 × 数量)− プレミアム(原資産が0になった場合)
損益分岐点ストライク価格 − 受け取ったプレミアム
向いている相場横ばい〜緩やかな上昇相場(大幅下落には弱い)
対象資産米国株・ETF、暗号資産(BTC・ETH等)

CSPの最大の特徴は、ネイキッド(裸)のプット売りと異なり、権利行使された場合の買付資金を口座に全額確保している点です。これにより、追証(追加証拠金)が発生するリスクを抑え、損失の上限が明確になります。オプション初心者が最初に学ぶ売り戦略として、多くの教育コンテンツで推奨されています(※2)。

CSPの仕組みと損益計算|具体例でわかりやすく解説

この章の内容
  • CSPの取引フロー(プット売り→満期→2つの結果)
  • 具体的な損益計算シミュレーション
  • ネイキッドプット売りとの違い

CSPの取引フロー|2つの結果

CSPの流れはシンプルです。まず、買いたい銘柄のプットオプションを売り、プレミアムを受け取ります。同時に、権利行使された場合に備えて「ストライク価格 × 数量」分の現金を口座に確保します。

満期を迎えたときの結果は2パターンです。株価がストライク価格を上回っていれば、プットは無価値で消滅し、受け取ったプレミアムが丸ごと利益になります。逆に株価がストライク価格を下回った場合は権利行使され、ストライク価格で株を買い取る義務が生じます。ただし、もともと「その価格なら買いたい」と判断して設定しているため、想定内の取得といえます。

具体的な損益計算シミュレーション

具体例で見てみます。現在150ドルの株について、ストライク価格140ドルのプットを1枚(100株分)、プレミアム2.50ドルで売った場合を考えます。

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項目計算金額
必要資金(現金担保)140ドル × 100株14,000ドル
受取プレミアム2.50ドル × 100株250ドル
最大利益(プット消滅時)受取プレミアム250ドル(ROI約1.8%)
損益分岐点140ドル − 2.50ドル137.50ドル
権利行使時の実質取得コスト140ドル − 2.50ドル137.50ドル/株
最大損失(株価0の場合)14,000ドル − 250ドル13,750ドル

この例では、株価が140ドル以上で満期を迎えればプレミアム250ドルが利益です。140ドル以下に下落して権利行使された場合でも、実質的な取得コストは137.50ドルとなり、市場で直接買うよりプレミアム分だけ安く手に入ります。ROI(投下資本利益率)は約1.8%で、これを月1回繰り返せば年間で約20%前後のリターンも理論上は可能です(※3)。

ネイキッドプット売りとの違い

CSPと混同されやすいのが「ネイキッドプット売り」です。ネイキッドプット売りは、権利行使に備える現金を確保せずにプットを売る手法で、レバレッジが効く分だけ少ない資金で大きなポジションを取れます。ただし、原資産が急落した場合に追証が発生し、損失が想定外に膨らむリスクがあります。

CSPは現金を全額確保するため資金効率では劣りますが、追証リスクがなく、最大損失が明確という安心感があります。オプション売りに慣れるまではCSPから始めるのが堅実です。なお、日本の証券会社でネイキッド売りに対応しているのはサクソバンク証券のみで、他社ではCSP(現金担保付き)が基本となります(※4)。

CSPのメリット・デメリット

CSPのメリット
  • プレミアム収入をすぐに受け取れる(キャッシュフロー改善)
  • 欲しい銘柄を市場価格より安く仕込める可能性がある
  • 権利行使されなければプレミアムが丸ごと利益
  • カバードコールと組み合わせて「ホイール戦略」に発展できる
  • ネイキッドプットと違い、現金を確保しているため追証リスクがない
CSPのデメリット・注意点
  • 利益上限が受取プレミアムに限定される(上昇相場の大きな値上がり益は取れない)
  • 原資産が急落するとストライク価格での買付義務が発生し、大きな含み損を抱える
  • 現金が拘束されるため資金効率が下がる(他の投資機会を逃す可能性)
  • 流動性の低い銘柄ではスプレッドが広がり、希望価格で決済できない場合がある

CSPは「攻守兼備」とよく言われますが、利益はプレミアムに限定される一方、損失は原資産の下落幅に応じて膨らむという非対称性があります。暴落局面では、ストライク価格で買い取った株が大幅に値下がりし、含み損がプレミアム収入を大きく上回ることもあります。

したがって、CSPで売るプットのストライク価格は「その価格なら本当に保有したい銘柄・水準」に限定するのが鉄則です。プレミアム収入だけを目的に、保有したくない銘柄のプットを売るのは本末転倒で、下落時に塩漬け株を抱えることになりかねません。

CSPのやり方|対応証券会社と注文手順

この章の内容
  • 日本からCSPができる証券会社4社の比較
  • CSPの基本的な注文手順(5ステップ)
  • 銘柄・ストライク価格・満期の選び方

日本からCSPができる証券会社4社の比較(2026年7月時点)

日本国内で米国株オプション取引(CSP含む)に対応している証券会社は、2026年7月時点で以下の4社です。いずれも金融庁に登録された国内証券会社のため、税制上は申告分離課税(20.315%)が適用されます(※5)。

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証券会社CSP(プット売り)手数料目安特徴
ウィブル証券対応1枚あたり約0.6ドル約4,300銘柄対応、アプリのUI評価が高い
moomoo証券対応(2025年4月〜)1枚あたり約0.6ドルデータ購読料無料、業界最安水準
サクソバンク証券対応(ネイキッド売りも可)やや高め唯一ネイキッド売りに対応、上級者向け
IB証券(国内口座)対応(スプレッド取引も可)低コスト取引ツールが高機能、中〜上級者向け

初めてCSPを試すなら、手数料が安くアプリの操作性に優れるウィブル証券またはmoomoo証券が始めやすい選択肢です。スプレッド取引やネイキッド売りなど高度な戦略も使いたい場合は、サクソバンク証券やIB証券が適しています。

CSPの基本的な注文手順(5ステップ)

  1. 銘柄を決める:「この価格なら保有したい」と思える銘柄を選ぶ。流動性が高い大型株・ETFが無難
  2. ストライク価格を決める:現在の株価より下のOTM(アウト・オブ・ザ・マネー)を選ぶのが基本。下落余地をどこまで見るかで調整する
  3. 満期日を決める:30〜45日先が一般的。時間的価値の減衰(セータ)が加速する時期に合わせることで効率が上がる
  4. 「Sell to Open」でプットを売る:証券会社のオプション注文画面で、プット(Put)を選び「Sell to Open(新規売り)」で注文。口座に必要資金が確保されていることを確認する
  5. 満期まで保有 or 途中決済:プレミアムの大半を回収できた時点で「Buy to Close(決済買い)」で利益確定するのも有効。権利行使された場合は株を受け取り、次はカバードコール(後述)へ移行できる

銘柄・ストライク価格・満期の選び方のコツ

銘柄選定で最も重要なのは「権利行使されて保有することになっても後悔しないか」です。プレミアムの高さだけで選ぶと、業績の悪い銘柄やボラティリティが異常に高い銘柄に手を出しがちで、大幅下落時に塩漬けを抱えるリスクが高まります。

ストライク価格は、デルタ(価格感応度)が0.2〜0.3程度のOTMプットを選ぶのが一般的です。これは「権利行使される確率が約20〜30%」に相当し、プレミアム収入と安全性のバランスが取れた水準とされています。満期は30〜45日が効率的で、時間的価値の減衰が加速するタイミングを狙えます。

CSPは暗号資産(ビットコイン)でもできる?

結論から言えば、暗号資産でもCSPと実質的に同じ戦略を使えます。選択肢は大きく分けて「国内の暗号資産取引所」と「海外のオプション専門取引所」の2つです。

SBI VCトレード「ターゲット・バイイング」|国内で使える暗号資産CSP

SBI VCトレードが提供する「SBI暗号資産オプション」の「ターゲット・バイイング」は、暗号資産のプットオプション売りであり、仕組みとしてはCSPと同じです。対象はBTC/JPY、ETH/JPY、XRP/JPYで、手数料はゼロとされています(※6)。

「この価格まで下がったら買いたい」という水準をストライク価格として設定し、プレミアムを受け取ります。株式のCSPと同じロジックで、権利行使されれば希望価格で暗号資産を取得でき、されなければプレミアムが利益です。金融庁登録の国内取引所を使うため、取引自体の法的リスクは低いといえます。

Deribit(Coinbase傘下)|世界最大の暗号資産オプション取引所

海外の選択肢としては、BTC・ETHオプション取引の約9割のシェアを持つDeribitが最大手です。2025年8月にCoinbaseが約29億ドル(約4,200億円)で買収を完了し、Coinbase傘下となりました(※7)。満期1日〜12ヶ月のプットオプション売りが可能で、CSP戦略を本格的に運用できます。

ただし、Deribitは日本の金融庁に未登録であり、日本居住者の利用は自己責任です。また、海外取引所経由の利益は総合課税(最大55%)となり、税務上のデメリットが大きい点には注意が必要です。

木田 陽介

暗号資産でCSPを試してみたいなら、まずはSBI VCトレードのターゲット・バイイングが手軽です。国内取引所なので法的にもクリアですし、手数料ゼロなのでコストを気にせず仕組みを体感できます。Deribitは本格的ですが、日本からの利用は税制面のハンデが大きいので、その差を理解したうえで判断してください。

CSPの税金|株式と暗号資産で大きく異なる課税方式

CSPで得た利益にかかる税金は、「何を」「どこで」取引したかによって大きく変わります。この違いを知らずに取引すると、手残りに大差がつく可能性があります。

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取引対象取引場所課税区分税率損失繰越
米国株オプション国内証券(ウィブル等)申告分離課税(先物取引に係る雑所得等)一律20.315%3年間繰越可
米国株オプション海外証券(IB海外口座等)総合課税の雑所得最大55%不可
暗号資産オプション国内(SBI VC等)総合課税の雑所得最大55%不可
暗号資産オプション海外(Deribit等)総合課税の雑所得最大55%不可

米国株オプションを国内証券で取引する場合は、一律20.315%の申告分離課税が適用されます(※8)。先物取引やFXとの損益通算も可能で、損失は3年間繰り越せます。一方、海外証券で取引した場合は総合課税の雑所得となり、所得水準によっては最大55%の税率がかかります。

暗号資産オプションは、国内・海外を問わず現行では総合課税の雑所得です。ただし、2026年度の税制改正により、2028年1月から暗号資産にも申告分離課税(20.315%)が適用される見込みです(※9)。この改正が実現すれば、暗号資産CSPの税負担は大幅に軽減され、戦略としての魅力が高まります。

年収2,000万円以下の会社員の場合、給与所得以外の所得が年間20万円以下なら所得税の確定申告は原則不要です。ただし住民税の申告は別途必要なので、少額でも記録は残しておきましょう。

ホイール戦略|CSPとカバードコールの組み合わせ

ホイール戦略(Wheel Strategy)とは、CSPとカバードコールを交互に繰り返し、継続的にプレミアム収入を得る手法です。CSPの発展形として知られ、オプション売り戦略の中でも人気があります(※10)。

流れは次のとおりです。まずCSPでプットを売り、権利行使されなければプレミアムを受け取って再びCSPを繰り返します。権利行使されて株を取得したら、今度はその株にカバードコール(コールオプションの売り)を仕掛けます。コールが権利行使されて株を売却したら、再びCSPに戻る——このサイクルが「ホイール(車輪)」と呼ばれる所以です。

ホイール戦略のメリットは、株を持っている間も持っていない間もプレミアム収入を生み出せる点です。ただし、原資産が大幅に下落した局面ではCSPで取得した株の含み損が大きくなり、カバードコールのプレミアムだけでは回復が追いつかないリスクがあります。横ばい〜緩やかな上昇相場で最も効果を発揮する戦略です。

ICHIZEN Capitalの視点|プロが見るCSPの本質と暗号資産での可能性

CSPは元来、米国株投資家の間で広まった戦略ですが、暗号資産市場でも活用の余地が広がっています。ICHIZEN Capitalでは日々ビットコインやゴールドのオプション市場のライブフローデータを分析しており、その観点からCSPの本質と注意点を解説します。

ショートプットの本質|大口はどう使っているか

ICHIZEN Capitalがオプション市場のライブフローを日々分析する中で見えてくるのは、ショートプット(プット売り=CSPの核心部分)は機関投資家やボラティリティ・ショート勢にとって主要な収益戦略の一つであるという事実です。

たとえば暗号資産オプション市場では、プットのインプライド・ボラティリティ(IV)がパニック的に上昇した局面で、大口がディープITMのショートプットを大規模に構築してプレミアムを回収し、IVが沈静化する過程で利益を得るパターンが繰り返し観測されています。これは個人投資家のCSPと構造的に同じ戦略であり、規模とタイミングの精度が異なるだけです。

ただし重要な注意点があります。ショートプットを引き受けたオプション・ディーラーは、価格下落時にデルタヘッジとして先物を売る必要があり、これが下落を加速させる「ガンマスクイーズ」を引き起こす可能性があります。個人がCSPを仕掛ける際も、こうしたヘッジフローが市場全体の下落を増幅し得ることは頭に入れておくべきです。

暗号資産CSPの可能性と3つの注意点

第一に、暗号資産はボラティリティ(価格変動率)が高い分、プレミアムが厚い傾向があります。ビットコインのインプライド・ボラティリティは株式指数と比べて数倍になることも珍しくなく、同じCSPでも受け取れるプレミアムが大きくなります。その分リスクも大きいため、ストライク価格の設定はより慎重に行う必要があります。

第二に、2028年の暗号資産分離課税が実現すれば、税制面のハンデが解消されます。現行では暗号資産オプションの利益は最大55%の総合課税ですが、申告分離課税(20.315%)に移行すれば、米国株CSPと同等の税効率で運用できるようになります。損失繰越や損益通算が可能になる点も大きな変化です。

第三に注意すべきは、暗号資産オプション市場はまだ流動性が限定的という点です。Deribit(Coinbase傘下)のBTC・ETHオプションはシェア約9割で流動性がありますが、アルトコインのオプションは板が薄く、CSPを仕掛けてもスプレッドが広くなりがちです。国内のSBI VCトレードも対象通貨がBTC・ETH・XRPに限られています。

暗号資産でCSPを実践するなら、まずはBTC・ETHなど流動性の高い通貨に絞り、SBI VCトレードのターゲット・バイイングで仕組みを体感するのが現実的です。税制改正を見据えつつ、無理のない範囲で取り組むのが賢明でしょう。

よくある質問

CSP(キャッシュ・セキュアード・プット)とは何ですか?普通のプット売りとどう違いますか?

CSPは、プットオプションを売ってプレミアムを受け取ると同時に、権利行使に備えて買付資金を全額確保しておく戦略です。普通のプット売り(ネイキッドプット)は現金を確保しないため追証リスクがありますが、CSPは最大損失が明確で追証が発生しません。

CSPのやり方は?具体的な注文手順を教えてください

基本手順は5ステップです。①銘柄を選ぶ→②ストライク価格を決める→③満期日を決める→④「Sell to Open」でプットを売る→⑤満期まで保有するか途中で利益確定。国内ではウィブル証券、moomoo証券、サクソバンク証券、IB証券の4社で取引できます。

CSPのリスクはどれくらいですか?最大損失はいくらになりますか?

最大損失は「ストライク価格 × 数量 − 受取プレミアム」です。理論上は原資産が0になった場合に発生します。例えばストライク140ドル・プレミアム2.50ドルなら、1枚あたり最大13,750ドルの損失です。ただし、もともと保有したい銘柄を選んでいれば、株価がゼロになるリスクは通常限定的です。

CSPに必要な証拠金(資金)はいくらですか?

ストライク価格 × 100株分の現金が必要です。例えばストライク50ドルのプットを1枚売るなら5,000ドル(約75万円)を口座に確保します。これが「キャッシュ・セキュアード(現金担保付き)」の意味です。

CSPで使えるおすすめの証券会社はどこですか?

日本国内ではウィブル証券、moomoo証券、サクソバンク証券、IB証券の4社が対応しています。初心者はアプリの操作性がよく手数料が安いウィブル証券またはmoomoo証券がおすすめです。いずれも国内証券のため、申告分離課税(20.315%)が適用されます。

CSPの利益にかかる税金はいくらですか?確定申告は必要ですか?

国内証券で米国株オプションを取引した場合は、申告分離課税で一律20.315%です。損失は3年間繰り越せます。海外証券や暗号資産オプションの場合は総合課税(最大55%)となります。会社員で給与以外の所得が年間20万円を超えれば確定申告が必要です。

CSPとカバードコールを組み合わせた「ホイール戦略」とは何ですか?

ホイール戦略はCSPとカバードコールを交互に繰り返す手法です。CSPで株を取得→カバードコールで売却→再びCSP…のサイクルで、株を持っていても持っていなくてもプレミアム収入を生み出せます。横ばい〜緩やかな上昇相場で効果的です。

CSPは暗号資産(ビットコイン)でもできますか?

できます。国内ではSBI VCトレードの「ターゲット・バイイング」が実質CSPと同じ仕組みで、BTC・ETH・XRPに対応しています。海外ではDeribit(Coinbase傘下)が最大手ですが、金融庁未登録のため利用は自己責任です。

CSPはどんな相場環境に向いていますか?

横ばい〜緩やかな上昇相場が最も有利です。株価が下がらなければプレミアムが丸ごと利益になるためです。急落相場では権利行使されて含み損を抱えるリスクがあり、急騰相場ではプレミアム収入しか得られず上昇の恩恵を取り損ねます。

CSPで得られるプレミアム収入の目安はどれくらいですか?

銘柄や満期、ボラティリティによって異なりますが、OTMプット(デルタ0.2〜0.3)で30〜45日満期の場合、担保資金に対して月1〜3%程度のプレミアムが目安です。暗号資産はボラティリティが高いため、同条件でもプレミアムが厚くなる傾向がありますが、その分リスクも大きくなります。

まとめ|CSPは「プレミアムをもらう指値注文」

CSP(キャッシュ・セキュアード・プット)は、プレミアム収入を得ながら、欲しい銘柄を割安に仕込める可能性を持つオプション戦略です。現金を全額担保するためネイキッドプットより安全性が高く、初心者がオプション売りを始める第一歩として適しています。

日本からは国内証券4社(ウィブル・moomoo・サクソバンク・IB証券)で米国株CSPが可能で、申告分離課税20.315%が適用されます。暗号資産ではSBI VCトレードの「ターゲット・バイイング」がCSPと同じ仕組みで利用でき、2028年の税制改正で分離課税に移行すれば、さらに活用の幅が広がる見込みです。

最も大切なのは「権利行使されても保有したい銘柄」だけを対象にすることです。プレミアム収入の魅力だけで銘柄を選ぶと、下落時に塩漬け株を抱えるリスクがあります。仕組みとリスクを理解したうえで、無理のない範囲で検討してください。

暗号資産のオプション取引に興味がある方は、Bitgetのオプション取引も選択肢の1つです。

\暗号資産オプション取引にも対応/

公式サイトはこちら

オプション取引に関連する記事も参考にしてください。Bitgetのオプション取引の解説や、ビットコインのオプション取引は日本でできるかの解説も、あわせてご覧ください。

参考文献

※1 オプション大学「キャッシュ・セキュアード・プットとは?」 https://option-univ.com/csp/
※2 OCC(米国オプション清算機関)「Cash-Secured Put」 https://www.optionseducation.org/strategies/all-strategies/cash-secured-put
※3 QuantWheel「Cash Secured Put Returns」 https://quantwheel.com/learn/cash-secured-put-returns/
※4 守屋史章「米国オプション取扱い国内証券会社4社の比較」 https://moriyafumiaki.com/contents/option/compare-the-us-option-companies/
※5 国税庁「No.1522 先物取引に係る雑所得等の課税の特例」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1522.htm
※6 SBI VCトレード「SBI暗号資産オプション」 https://www.sbivc.co.jp/columns/content/lre5ypjzp
※7 CoinDesk Japan「Coinbase Deribit買収」 https://www.coindeskjapan.com/291578/
※8 サクソバンク証券「税金について」 https://www.home.saxo/ja-jp/legal/about-tax/saxo-about-tax
※9 Coincheck「2026年度暗号資産税制改正」 https://coincheck.com/ja/article/654
※10 点と線「カバードコールとCSPのいろいろ」 https://lifeofinvestment.com/optiontrade20210525/

※当サイトの情報は投資判断の参考となる一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産(仮想通貨)への投資を勧誘するものではありません。暗号資産取引にはリスクが伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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