日本株はHyperliquidで取引できる?対象は3銘柄・日経225と国内証券との違いを解説【2026年最新】

ICHIZEN Capitalのイチ押しポイント!
- Hyperliquidで取引できる日本の個別株は、キオクシア・ソフトバンクG・イビデンの3銘柄だけ
- trade.xyzが開設した市場に含まれるもので、日本株全体が並んでいるわけではない
- ほかに日経225(JP225)・日本株ETF(EWJ)・円(JPY)の指数・為替が取引できる
- 実態は「キオクシアの一強」。出来高の大半を1銘柄が占める
- キオクシアが約679.6万ドルに対し、ソフトバンクGは約20.8万ドル、イビデンは取引ゼロ(2026年8月17日 実測)
- 背景は日本株人気ではなく、世界的なメモリ相場への関心
- 取引しているのは差金決済のperp。現物株ではなく、配当も議決権もない
- 24時間365日動くため、東証が閉まっている時間や週末でもポジションを取れる
- 最大レバレッジは個別株が10倍、日経225が20倍
- 税率は国内証券と大きく違う。20.315%に対し、原則は雑所得で最大約55%
- NISAも特定口座も使えず、損益計算は自己管理になる
- 日本株を長期で持ちたいなら国内証券、時間外の値動きを取るならperpという使い分けが現実的
木田 陽介「Hyperliquidで日本株が取引できる」という話は本当ですが、実際に並んでいる銘柄を数えると3つだけです。しかもそのうち意味のある出来高があるのは1銘柄。期待して見に行くと、たいてい拍子抜けします。
▼完全版


監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役
2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。
Hyperliquidで日本株は取引できる?結論
結論から言うと、Hyperliquidで取引できる日本の個別株は、キオクシア(KIOXIA)・ソフトバンクグループ(SOFTBANK)・イビデン(IBIDEN)の3銘柄だけです。トヨタもソニーも三菱UFJも並んでいません。「日本株が買える」という表現から想像されるような、東証の銘柄が一通りそろった状態ではないのが実情です。
これらを提供しているのは、Hyperliquid本体ではなくtrade.xyzというビルダーです。HyperliquidのHIP-3という仕組みを使って市場を開設しており、取引画面ではxyz:KIOXIAのように「xyz」のプレフィックスが付いた銘柄として表示されます。そして取引しているのは差金決済のperp(無期限先物)であり、現物の株式ではありません。perpの基礎は無期限先物とはの記事で解説しています。
| 項目 | 内容(2026年8月時点) |
|---|---|
| 取引できる日本の個別株 | キオクシア・ソフトバンクグループ・イビデンの3銘柄 |
| 日本関連の指数・ETF・為替 | 日経225(JP225)・日本株ETF(EWJ)・円(JPY) |
| 取引の形式 | 差金決済のperp。現物株は保有しない |
| 配当・議決権 | なし |
| 取引時間 | 24時間365日。東証の休場中も動く |
| 最大レバレッジ | 個別株10倍・日経225は20倍・円は50倍 |
| 担保 | USDC |
| NISA・特定口座 | 使えない |
| 日本での扱い | 金融庁の登録を受けた事業ではない。利用は自己責任 |
日本関連の銘柄を実測|キオクシアの一強だった
銘柄が3つしかないこと以上に重要なのが、そのなかでも取引が成立しているのは実質1銘柄だけという事実です。編集部でHyperliquidの公開APIから日本関連銘柄の24時間出来高を取得しました。
※2026年8月17日 Hyperliquid公開APIから編集部が取得
| 銘柄 | 対象 | 最大レバレッジ | 24時間出来高 | 建玉(名目) | 測定日 |
|---|---|---|---|---|---|
| KIOXIA | キオクシアホールディングス | 10倍 | 約679.6万ドル | 約1,270万ドル | 2026/08/17 |
| JPY | 円(為替) | 50倍 | 約62.7万ドル | 約1,888万ドル | 2026/08/17 |
| JP225 | 日経225 | 20倍 | 約55.0万ドル | 約153万ドル | 2026/08/17 |
| EWJ | 日本株ETF | 20倍 | 約22.6万ドル | 約104万ドル | 2026/08/17 |
| SOFTBANK | ソフトバンクグループ | 10倍 | 約20.8万ドル | 約63万ドル | 2026/08/17 |
| IBIDEN | イビデン | 10倍 | 0ドル(取引なし) | 0ドル | 2026/08/17 |
2026年8月17日、編集部がHyperliquidの公開API(infoエンドポイント)へリクエストし、dex=xyzのmetaAndAssetCtxsから全114銘柄の最大レバレッジ・マーク価格・24時間出来高・建玉を取得し、日本関連の銘柄を抽出しました。建玉の名目額はマーク価格を掛けて算出しています。数値は市況により大きく変動します。
数字は残酷なほど明確でした。キオクシアの約679.6万ドルに対し、ソフトバンクグループは約20.8万ドル。差は30倍以上です。そしてイビデンに至っては、24時間の出来高も建玉もゼロ——銘柄として登録されてはいるものの、事実上だれも取引していません。
日経225(JP225)や日本株ETF(EWJ)も、出来高は数十万ドル規模にとどまります。「Hyperliquidで日本株の指数を取引する」という需要は、現時点ではほとんど存在しないと言ってよい水準です。日経225そのものに投資したいのであれば、日経225オプションの記事で解説している国内の商品のほうが、流動性・税制の両面で優位です。
なぜキオクシアだけが突出しているのか
「日本株のなかでキオクシアが人気」という理解は、おそらく正確ではありません。実際に起きているのは、世界的なメモリ相場への資金流入であり、キオクシアはその一角として取引されていると考えるほうが実態に合います。
根拠は、キオクシア以外の上位銘柄の顔ぶれです。trade.xyz全体の出来高上位には、SNDK(サンディスク)が約1億5,009万ドル、SKHX(SKハイニックス)が約5,292万ドル、MU(マイクロン)が約2,637万ドル、DRAMという市況連動の指数が約2,689万ドル、CXMTが約1,851万ドルと、メモリ・半導体関連が並んでいます。
- 上位はSNDK・SKHX・MU・DRAM・CXMTなどメモリ関連が独占している
- キオクシアはNAND型フラッシュメモリの主要企業として、このテーマの一角に位置づけられる
- つまり「日本株を買いたい人」ではなく「メモリ市況に賭けたい人」が触っている
- 同じ日本株でも、メモリと無関係なソフトバンクGの出来高は30分の1以下にとどまる
この見立てが正しければ、キオクシアの出来高はメモリ市況の熱量に連動して増減することになります。実際、測定日のキオクシアは前日比プラス8.64%と大きく動いており、同じ日にCXMTがプラス8.05%、SNDKがプラス4.01%と、関連銘柄がそろって上昇していました。個別企業のニュースではなく、テーマ全体で資金が動いている典型的な形です。
国内証券で日本株を買う場合との違い
同じ「日本株の値動きを取る」でも、証券会社の現物株とHyperliquidのperpでは前提がまったく異なります。結論から言えば、日本株を保有したい人にHyperliquidを勧める理由はほとんどありません。
| 比較項目 | 国内証券の日本株(現物) | Hyperliquidの日本株perp |
|---|---|---|
| 取引できる銘柄 | 東証の全上場銘柄 | キオクシア・ソフトバンクG・イビデンの3銘柄 |
| 保有するもの | 現物の株式 | 差金決済のポジション |
| 配当・株主優待・議決権 | あり | なし |
| 取引時間 | 東証の立会時間が中心 | 24時間365日 |
| ショート | 信用取引などに制約あり | 同じ操作で可能 |
| 税率 | 申告分離課税20.315% | 原則、雑所得の総合課税で最大約55% |
| NISA | 使える | 使えない |
| 利用者保護 | 国内の制度の枠内 | 期待できない |
| 流動性 | 銘柄により厚い | キオクシア以外は極めて薄い |
銘柄数・税率・NISA・流動性のすべてで国内証券が優位です。日本株を長期で持ちたい、配当や優待を受け取りたい、NISAの非課税枠を使いたい——こうした目的であれば、Hyperliquidを選ぶ理由はありません。国内で使える商品の全体像はオプション取引は日本でできる?の記事もあわせてご覧ください。
それでもperpに意味が出るのは、「東証が閉じている時間に動きたい」場面に限られます。米国のメモリ関連株が日本時間の深夜に急騰・急落したとき、キオクシアの現物を持っていても翌日の寄り付きまで動けません。perpであれば、その場でヘッジのショートを建てる、あるいは同じ方向に乗るという選択肢が生まれます。これが唯一といってよい、明確な使いどころです。
実際の入金から発注までの操作手順はHyperliquidの使い方の記事で解説しています。税金の全体像は仮想通貨の税金の記事をご覧ください。


\東証の時間外でも動く日本株のperpを見る/
ICHIZEN Capitalの視点|銘柄一覧ではなく出来高を見る
この記事で最も伝えたいのは、「取引できる銘柄」と「取引が成立する銘柄」を混同しないことです。イビデンは、まさにその危うさを示す実例でした。
イビデンは銘柄一覧に載っており、最大レバレッジ10倍という仕様も設定されています。しかし24時間の出来高はゼロ、建玉もゼロ。この状態で成行注文を出せばどうなるかというと、板に並ぶわずかな指値を食いにいくことになり、想定とかけ離れた価格で約定します。仮に約定できたとしても、今度は決済したいときに相手がいません。
- 24時間出来高|その銘柄で実際にいくら売買されているか
- 建玉(OI)|未決済のポジションがどれだけ積み上がっているか。薄ければ決済相手も少ない
- 資金調達率(FR)|1時間ごとに発生する保有コスト。偏りが大きい銘柄では無視できない
これらはすべてHyperliquidの公開APIから誰でも取得できます。有料ツールも特別な権限も必要ありません。この記事の数字も、そうやって取ったものです。「一覧に載っているから取引できる」ではなく、「出来高があるから取引できる」——この順序を守るだけで、流動性が原因の損失はかなり避けられます。



日本株をやりたくてHyperliquidに来る方には、正直に「国内証券のほうがいいですよ」と言っています。銘柄も税率もNISAも向こうが有利です。使うなら、東証が閉じている時間のヘッジだけに絞るのが現実的です。
よくある質問
Hyperliquidで日本株は取引できますか?
取引できますが、対象はキオクシア・ソフトバンクグループ・イビデンの3銘柄だけです。trade.xyzが開設した市場に含まれるもので、東証の全銘柄が並んでいるわけではありません。また取引しているのは差金決済のperpで、現物の株式ではありません。
トヨタやソニーの株はHyperliquidで買えますか?
2026年8月時点では取引できません。編集部が公開APIで確認した日本の個別株は、キオクシア・ソフトバンクグループ・イビデンの3銘柄のみでした。銘柄は追加・削除されるため、最新は取引画面で確認してください。
日経225はHyperliquidで取引できますか?
JP225という銘柄で取引できます。最大レバレッジは20倍です。ただし24時間出来高は約55.0万ドル(2026年8月17日 実測)と薄く、流動性を求めるなら国内の日経225先物やオプションのほうが優位です。
Hyperliquidの日本株で配当はもらえますか?
もらえません。保有しているのは差金決済のポジションであり、株主ではないためです。株主優待や議決権もありません。配当や優待を目的とするなら、国内証券で現物株を購入する必要があります。
NISAは使えますか?
使えません。NISAは国内の証券会社の制度であり、Hyperliquidのperpは対象外です。特定口座による源泉徴収もないため、損益計算と確定申告はすべて自分で行う必要があります。
日本株perpの利益にはどんな税金がかかりますか?
暗号資産の証拠金取引として、原則「雑所得」の総合課税(住民税を含め最大約55%)と考えるのが自然です。国内証券で日本株を取引した場合の申告分離課税20.315%とは扱いが大きく異なります。判断に迷う場合は税理士にご相談ください。
なぜキオクシアだけ出来高が多いのですか?
日本株として買われているというより、世界的なメモリ相場の一角として取引されているためと考えられます。trade.xyzの出来高上位にはSNDK・SKHX・MU・DRAM・CXMTといったメモリ関連が並んでおり、キオクシアもその流れのなかにあります。
東証が閉まっている時間でも取引できますか?
できます。24時間365日動いているため、夜間や週末でもポジションを取れます。ただし東証が閉じている時間帯は板がさらに薄くなりやすく、不利な価格で約定するリスクが高まります。
イビデンは取引できないのですか?
銘柄一覧には載っていますが、編集部が2026年8月17日に確認した時点では24時間出来高も建玉もゼロでした。実質的に取引が成立していない状態です。一覧にあることと売買できることは別なので、発注前に必ず出来高を確認してください。
まとめ|日本株を持ちたいなら国内証券、時間外を取るならperp
- 取引できる日本の個別株は3銘柄だけ
- 実態はキオクシアの一強。イビデンは取引ゼロ
- 背景は日本株人気ではなくメモリ相場
- 現物株ではないため配当も優待もNISAもなし
- 税率は原則、雑所得で最大約55%
Hyperliquidで取引できる日本の個別株は、キオクシア・ソフトバンクグループ・イビデンの3銘柄だけです。ほかに日経225・日本株ETF・円が扱えますが、編集部の実測では出来高の大半をキオクシア1銘柄が占め、イビデンにいたっては取引そのものがありませんでした。
キオクシアが突出しているのは、日本株として人気だからではなく、SNDK・SKHX・MU・DRAMといったメモリ関連が資金を集めるなかで、その一角として取引されているためと読むのが自然です。同じ日本株でも、メモリと無関係なソフトバンクグループの出来高は30分の1以下でした。
銘柄数・税率・NISA・流動性のすべてで国内証券が優位である以上、日本株を保有したいならHyperliquidを選ぶ理由はありません。使いどころがあるとすれば、東証が閉じている時間に既存ポジションをヘッジする、あるいは時間外の値動きに乗るという一点です。そのときも、発注前に出来高と建玉を確認する習慣だけは崩さないでください。
参考文献
1. Hyperliquid 公開API(infoエンドポイント/dex=xyz の metaAndAssetCtxs、2026年8月17日 編集部取得) https://api.hyperliquid.xyz/info
2. Hyperliquid 公式ドキュメント「HIP-3: Builder-Deployed Perpetuals」 https://hyperliquid.gitbook.io/
3. trade.xyz 公式サイト https://trade.xyz/
4. 国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」 https://www.nta.go.jp/
※本記事は2026年8月時点の情報に基づく一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産・サービスへの投資や利用を勧誘するものではありません。差金決済のperpには、相場変動により証拠金を超える損失が生じるリスクがあります。Hyperliquidおよびtrade.xyzは金融庁の登録を受けた事業ではなく、利用は自己責任です。仕様・手数料・取扱銘柄・日本居住者の利用可否は変更される場合があるため、最新の情報は各公式情報でご確認ください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。






