Hyperliquidの予測市場(HIP-4)とは?メインネット稼働8市場を実測|仕組み・Polymarketとの違いと日本の法的リスク【2026年最新】

ICHIZEN Capitalのイチ押しポイント!


  • HIP-4は、Hyperliquidに予測市場(アウトカム・マーケット)を組み込む仕組み
    • 出来事の結果にYes/Noで参加し、価格がそのまま市場の見込む確率を表す
    • perpや現物と同じ1つの口座・同じ板の上で扱えるのが最大の設計上の特徴
  • 最大の違いは「レバレッジも清算もない」こと
    • 公式ドキュメントに、レバレッジや清算を伴わない形のデリバティブ取引と明記されている
    • 全額前払いの担保のため、最大損失は最初に払った金額で確定する
  • メインネットの稼働は8市場。BTC・ETH・SOL・HYPEの日次二択が中心(実測)
    • 担保はUSDC。手数料は初期テスト中ゼロで、満期は毎日06:00 UTC
    • テストネットには370市場あり、最多はスポーツ系のテンプレート。次の主戦場が見える
  • 日本から使う場合は賭博罪の論点が残る。本記事は参加を勧めない
    • 予測市場は日本の賭博罪に該当し得ると法律専門家が指摘しており、海外運営でも利用者本人が問われ得る
    • 税務上の扱いも確立しておらず、判断に迷う場合は弁護士・税理士へ
水野 倫太郎

予測市場は世界的に広がっていますが、日本から参加することの法的な位置づけは別の話です。この記事は仕組みを正確に理解するための解説で、参加を勧めるものではありません。

水野 倫太郎
(株)ICHIZEN HOLDINGS

代表取締役

この記事の執筆者/監修者

慶應義塾大学経済学部卒。2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。2018年、仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開。2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

監修 水野 倫太郎
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役

慶應義塾大学経済学部。2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。2018年には、日本有数の仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開する。2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

目次

HIP-4(予測市場)とは?Hyperliquidに組み込まれたアウトカム・マーケット

HIP-4とは、Hyperliquidに「アウトカム・マーケット(結果市場)」=予測市場を組み込むための仕様です。選挙や経済指標、暗号資産の価格といった出来事の結果に対して、YesとNoのどちらかを売買する取引を、perpや現物と同じ画面・同じ口座で行えるようにするものです。

予測市場そのものは新しい概念ではなく、PolymarketやKalshiが先行しています。HIP-4が注目されたのは、それらを専用のサービスではなく「既存の取引エンジンの機能」として実装した点にあります。perpの仕組みについては無期限先物とはの記事、分散型取引所の基礎はDEXとはの記事で解説しています。

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項目内容(2026年8月時点)
名称HIP-4(Outcome Markets/アウトカム・マーケット)
取引するもの出来事の結果に対するYes/Noのポジション
価格の意味価格がそのまま市場の見込む確率を表す
担保全額前払い(fully collateralized)。メインネットの建値通貨はUSDC
レバレッジなし
清算(ロスカット)なし
手数料初期テスト中はゼロと公式ドキュメントに明記
メインネットの稼働市場8市場。BTC・ETH・SOL・HYPEの日次二択が中心(2026年8月18日 実測)
テストネットの市場数370市場。スポーツ系テンプレートが最多(2026年8月18日 実測)
日本での扱い賭博罪に該当し得るとの指摘あり。利用は自己責任

仕組み|価格がそのまま確率を表す

予測市場の中核は「価格=確率」という読み方です。ある出来事に対してYesのポジションが0.65ドルで取引されているなら、市場全体はその出来事が起きる確率をおよそ65%と見ていることになります。

HIP-4のYES/NO価格は「市場が見込む確率」 0.00ドル =0% 0.25ドル =25% 0.50ドル =50% 0.75ドル =75% 1.00ドル =100% YESが0.65ドル=市場は65%と見ている 価格 担保は全額前払い 買った金額が上限。追加証拠金は不要 清算(ロスカット)なし レバレッジがなく強制決済は起きない 負ける側の損失は購入額まで 最大損失は最初に払ったぶんで確定する perpと違い、値動きで証拠金が溶けることがない。当たれば1ドル、外れれば0ドルで決済される
図1:HIP-4のYES/NO価格と確率の関係。レバレッジも清算もないため、最大損失は購入額で確定する(ICHIZEN Capital作成)
※Hyperliquid公式ドキュメントのHIP-4仕様に基づく。手数料は初期テスト中はゼロと明記されている

決済の仕組みも明快です。公式ドキュメントによれば、決済時にYesは settleFraction ぶんの、Noは 1 – settleFraction ぶんのクォート通貨へ自動的に変換されます(※1)。二者択一の市場であれば、当たった側が1、外れた側が0になるということです。最初に提供される市場は、06:00 UTCのBTCマーク価格を基準に毎日決済される繰り返し型の二者択一と記載されています。

「レバレッジも清算もない」が最大の設計思想

HIP-4を理解するうえで最も重要なのが、この点です。公式ドキュメントには「レバレッジや清算を伴わない、もう一つの形のデリバティブ取引」と明記されています(※1)。担保は全額前払いで、買った金額がそのまま最大損失になります。

これはperpとの決定的な違いです。perpでは相場が逆行すれば証拠金維持率が下がり、一定水準を割ると強制的に決済されます。HIP-4では、そもそも証拠金が溶けるという事象が起きません。「当たれば1ドル、外れれば0ドル」という単純な構造のため、相場観は当たっていたのに途中の変動で清算された、という事故が構造的に発生しないのです。

HIP-4とperpの違い
  • HIP-4|レバレッジなし・清算なし・最大損失は購入額で確定する
  • perp|レバレッジあり・清算あり・証拠金を超える損失が出る可能性がある
  • HIP-4|資金調達率のような保有コストの仕組みは持たない
  • perp|1時間ごとに資金調達率が発生し、長期保有ほどコストが積み上がる
  • 共通|同じ口座・同じ板の上で扱えるため、資金を移し替える必要がない

メインネットで実際に何が動いているのか【実測】

HIP-4の解説は仕様の紹介で終わることが多く、「で、実際にいま何が取引できるのか」に答えているものはほとんどありません。そこで編集部が、Hyperliquidの公開APIから稼働中のアウトカム市場を直接取得しました。

結論から言うと、2026年8月18日時点でメインネットの稼働市場は8つ。中身はBTC・ETH・SOL・HYPEの価格が、その日の06:00 UTC時点で目標価格を超えているかどうかを当てる日次の二択でした。選挙やスポーツのような話題性のある市場は、まだメインネットには出ていません。

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市場ID対象目標価格取得時の現在値Yesの価格Noの価格
1105BTC63,48864,1390.99300.0070
1106ETH1,898.91,893.80.21500.7850
1107SOL75.37875.4530.62000.3800
1108HYPE58.6759.3720.98000.0200
本記事の検証方法

2026年8月18日、編集部がHyperliquidの公開API(infoエンドポイント)へ直接リクエストし、outcomeMetaから稼働中のアウトカム市場と各市場の仕様(対象・目標価格・満期・建値通貨)を、allMidsからYes/Noの価格を、l2Bookから板の厚みを取得しました。現在値の比較には同時刻のメインperpのマーク価格を使用しています。市場は日次で入れ替わるため、目標価格と価格は取得時点のものです。

この4行を眺めると、予測市場の値段の付き方が一目で理解できます。並べ替えて図にしました。

HIP-4のYes価格は「目標までの距離」で決まる(メインネット実測) 銘柄 目標価格 現在値 乖離 Yesの価格=市場が見込む確率 BTC 63,488 64,139 +1.03% 99.3% HYPE 58.67 59.372 +1.20% 98.0% SOL 75.378 75.453 +0.10% 62.0% ETH 1,898.9 1,893.8 -0.27% 21.5% 目標を超えていれば高く、下回っていれば安い。SOLのように僅差なら中間の値になる いずれもYesとNoの合計はちょうど1.0000。当たれば1ドル、外れれば0ドルで決済される
図2:メインネットで稼働中のHIP-4市場の実測。現在値が目標価格からどれだけ離れているかが、そのままYesの価格になっている(ICHIZEN Capital作成)
※2026年8月18日 Hyperliquid公開APIから編集部が取得。満期は同日06:00 UTC・日次で更新される

BTCは目標を1.03%上回っており、Yesは0.9930。あと数時間で満期を迎える状況で、すでに条件を満たしているため「ほぼ確実」と値付けされています。逆にETHは目標を0.27%下回っており、Yesは0.2150。逆転するには残り時間で価格が上がる必要があるため、市場は約21.5%と見積もっています。

最も分かりやすいのがSOLです。現在値75.453に対して目標は75.378と、わずか0.10%上回っているだけ。どちらに転んでもおかしくない状況を、市場はYes 0.6200=約62%と値付けしました。「価格=確率」という説明が、実際の数字で裏づけられているのがわかります。

そしてもう一点。4市場すべてで、YesとNoの価格の合計はちょうど1.0000でした。BTCなら0.9930+0.0070、SOLなら0.6200+0.3800。「当たれば1ドル、外れれば0ドル」という設計が、板の値段としてきれいに成立していることが確認できます。

板の厚みは市場によって偏っている

価格だけでなく、実際に売買できるかを示す板の厚みも確認しました。ここには明確な偏りがありました。

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市場買い注文売り注文最良気配
BTCの日次二択20本4本買い0.9892 / 売り0.9967
SOLの日次二択8本8本買い0.5800 / 売り0.6600

注目したいのはSOLの気配差です。買いが0.5800、売りが0.6600と8セントも開いています。確率に直せば58%と66%の差で、ここで成行注文を出すと、それだけで不利な価格を掴むことになります。「清算がないから安全」と言われるHIP-4でも、板が薄ければ実質的なコストは発生する——この点は仕様の説明だけでは見えてきません。

テストネットには370市場|次に来るのはスポーツ

メインネットが暗号資産の日次二択だけなら、この機能はどこへ向かうのか。その答えはテストネットに出ています。同じAPIをテストネットに向けると、370市場が確認できました。

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テンプレート市場数内容
sportsContestParticipant68スポーツの出場者・選手に関する市場
binaryPrice42価格の二択(メインネットで稼働中のもの)
sportsContestWinner29スポーツの勝者を当てる市場
Draw20引き分けの扱い
sportsContestWinner3193択の勝者(勝ち・負け・引き分け)
binaryPrice217価格二択の別型

並びを見れば方向は明らかです。上位を占めるのはスポーツ関連のテンプレートで、勝者・出場者・引き分けまで細かく用意されています。前章で見たとおり、Polymarketの取引高でもEスポーツとスポーツが35.8%を占めていました。HIP-4がまず取りにいくのは、そこだと読むのが自然です。

裏を返せば、現時点のメインネットは「暗号資産トレーダーが片手間で触る日次の二択」の域を出ていません。Polymarketのような話題性のある市場が並ぶまでには、まだ距離があります。仕様の完成度と、実際に賑わっているかは別の話だという点は、冷静に見ておくべきところです。

PolymarketやKalshiと何が違うのか

予測市場としての先行者はPolymarketとKalshiです。HIP-4がそれらと比べて何を変えたのかを整理します。なお、予測市場そのものの仕組み(価格がそのまま確率を表す理由やオラクルによる決着)はPolymarketとはの記事で図解しているので、基礎から確認したい方はそちらもあわせてご覧ください。

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比較項目HIP-4(Hyperliquid)PolymarketKalshi
位置づけ取引エンジンに組み込まれた機能予測市場の専用サービス予測市場の専用サービス
口座perp・現物と同じ口座専用のアカウント専用のアカウント
規制上の立ち位置分散型。特定国の登録は受けていない米国はCFTCの指定を受けて再参入米国CFTCの規制下
レバレッジ・清算なしなしなし
手数料初期テスト中はゼロ取引の設計により発生取引の設計により発生
日本からの利用賭博罪の論点が残る運営が日本を制限。取引できない同様に賭博罪の論点が残る

最大の違いは「口座が分かれていないこと」です。PolymarketやKalshiを使う場合、暗号資産の取引口座とは別にアカウントを作り、資金を移す必要があります。HIP-4では、perpのポジションを持ちながら、同じ担保・同じ画面で予測市場に参加できます。相場観をどの形で表現するか——perpで方向に賭けるか、予測市場で結果に賭けるか——を、資金移動なしで選べるのは、トレーダーにとって実務的な意味があります。

一方で、「日本から使えるか」という論点は、いずれも肯定的な答えにはなりません。Polymarketについては運営が日本を制限対象としており、そもそも公式サイトから取引ができない状態と報告されています。後述するとおり、予測市場は日本の賭博罪に該当し得るとの指摘があり、運営がどこにあるかは利用者本人の責任を左右しないと分析されています。「HIP-4は分散型だから日本でも問題ない」ということにはならない点に注意してください。

日本から利用する場合の法的リスク

ここが本記事で最も重要な部分です。結論から言えば、日本からHIP-4の予測市場に参加することには、賭博罪という無視できない法的リスクがあります。断定は避けつつ、正確にお伝えします。

この論点はHIP-4に限らず予測市場全般に共通します。より詳しい経緯と、Polymarketが日本を制限対象としている状況はPolymarketとはの記事にまとめています。

日本の法律事務所の分析では、予測市場は賭博の要素(複数人が関わる・財産上の利益・偶然性)を満たし得るとされ、海外のプラットフォームであっても、日本国内からアクセスして賭博行為を行えば、利用者本人が刑法185条の賭博罪に問われ得ると指摘されています。運営会社やサーバーが海外にあるかどうかは関係ありません。

日本から利用する前に理解しておくこと
  • 予測市場は日本の賭博罪に該当し得るとの法律専門家の指摘がある
  • 海外運営・分散型であっても、日本国内から参加すれば利用者本人が問われ得る
  • 予測市場を安全に利用できる法的な枠組み(セーフハーバー)は現行法に存在しないと分析されている
  • 税務上の扱いも確立していない。雑所得とみる解釈も一時所得とみる解釈もあり得る
  • Hyperliquidは金融庁の登録を受けた事業者ではなく、トラブル時の利用者保護は期待できない

税金についても同様に不透明です。暗号資産を使った取引として雑所得・総合課税(最大約55%)とみる解釈もあれば、賭博の払戻金として一時所得とみる解釈もあり得ます。扱いが確立していない以上、実際の申告は税理士など専門家への相談が必要です。暗号資産の税金の全体像は仮想通貨の税金の記事で解説しています。

水野 倫太郎

事業者・コンプライアンスの視点で言えば、合法性が不透明なものに法的リスクを負ってまで参加する合理性は乏しいです。

水野 倫太郎

市場が示す確率をデータとして観察・学習する分には有益ですが、実際に資金を投じる取引は自己責任で、当メディアとしては推奨しません。判断に迷えば弁護士へ。

ICHIZEN Capitalの視点|「使う」より「読む」ほうに価値がある

当メディアが予測市場を推奨しない立場であることは前述のとおりです。そのうえで、参加しなくても得られる価値があるという点は、はっきりお伝えしておきたいところです。

予測市場が生み出すもっとも有用な出力は、「市場参加者が、その出来事の確率をどう見積もっているか」という数値です。アンケートや評論と違い、参加者は自分の資金を賭けているため、思っていることではなく、賭けられる程度に確信していることが価格に出ます。これはニュースの見出しからは得られない情報です。

予測市場の数値を「読む」使い方
  • イベント前の織り込み度を測る|市場がすでに何%を織り込んでいるかがわかる
  • サプライズの大きさを見積もる|確率90%の結果が外れたときほど価格は大きく動く
  • 自分の相場観との差を確認する|市場と自分の見方がずれている点を特定できる

ここで効いてくるのが、前章で実測したSOLの0.6200のような数字です。現在値が目標をわずか0.10%上回っているだけの状況を、市場は「62%」と値付けしました。これは「あと数時間、この水準を維持できる確率」に対する市場の見積もりであり、perpでポジションを持っている人にとっては、そのまま短期の地合いを測る材料になります。取引に参加しなくても、この数字は読めます。

とくに2番目の使い方は、perpのリスク管理に直結します。予測市場が特定の結果を9割方織り込んでいるなら、その結果が実現しても価格はさほど動かず、外れたときにこそ大きく動くと考えられます。イベントをまたいでポジションを持つかどうかの判断材料として、確率の水準は素直に役立ちます。

よくある質問

HyperliquidのHIP-4とは何ですか?

Hyperliquidに予測市場(アウトカム・マーケット)を組み込むための仕様です。出来事の結果に対してYesとNoのポジションを売買し、価格がそのまま市場の見込む確率を表します。perpや現物と同じ口座・同じ板の上で扱える点が特徴です。

HIP-4にレバレッジや清算はありますか?

ありません。公式ドキュメントに、レバレッジや清算を伴わない形のデリバティブ取引と明記されています。担保は全額前払いで、最大損失は最初に支払った購入額で確定します。証拠金が溶けて強制決済されることは起きません。

HIP-4の手数料はいくらですか?

公式ドキュメントには、アウトカム市場の手数料は初期テストのあいだゼロと記載されています。ただしビルダーコードを使う場合は通常の現物取引と同様に扱われ、売却時に手数料が発生するとされています。今後変更される可能性があります。

最初に提供される市場はどんなものですか?

公式ドキュメントによれば、06:00 UTCのBTCマーク価格を基準に毎日決済される、繰り返し型の二者択一の市場です。複数の選択肢を持つ市場は対応予定とされていますが、初期リリースの対象外と記載されています。

PolymarketやKalshiと何が違いますか?

最大の違いは、専用サービスではなく既存の取引エンジンの機能として実装されている点です。perpや現物と同じ口座・同じ担保で参加できるため、資金を移し替える必要がありません。一方、日本からの利用に賭博罪の論点が残る点は3者に共通します。

日本からHIP-4の予測市場は使えますか?

技術的にアクセスできるかどうかとは別に、法的なリスクがあります。予測市場は日本の賭博罪に該当し得ると法律専門家が指摘しており、海外運営や分散型であっても日本国内から参加すれば利用者本人が問われ得るとされています。本記事は参加を推奨しません。

分散型なら日本の法律は関係ないのではないですか?

関係します。運営会社やサーバーの所在地は、日本国内から賭博行為を行った利用者本人の責任を左右しないと分析されています。「分散型だから安全」という理解は誤りです。

HIP-4ではどんな市場が取引できますか?

2026年8月18日時点のメインネットでは、BTC・ETH・SOL・HYPEの価格がその日の06:00 UTCに目標価格を超えているかを当てる日次の二択が中心で、稼働は8市場でした。テストネットには370市場があり、スポーツの勝者・出場者を当てるテンプレートが最多です。今後はスポーツ系へ広がると見るのが自然です。

HIP-4の担保はUSDCですか、USDHですか?

編集部が2026年8月18日にメインネットの稼働市場を確認したところ、建値通貨はいずれもUSDCでした。全額前払いの担保で、レバレッジも清算もありません。仕様は変更される可能性があるため、取引前に画面表示をご確認ください。

清算がないなら損をしない仕組みですか?

いいえ。清算がないのは「証拠金が途中で強制決済されない」という意味で、外れれば購入額は全額失われます。また板が薄い市場では買値と売値の差が広がります。編集部の実測でも、SOLの市場は買い0.5800・売り0.6600と8セント開いており、成行で入るだけで不利な価格になる状態でした。

HIP-4の利益に税金はかかりますか?

扱いは確立していません。暗号資産を使った取引として雑所得・総合課税とみる解釈も、賭博の払戻金として一時所得とみる解釈もあり得ます。不明確である以上、実際の申告は必ず税理士など専門家にご相談ください。

HIP-4の市場は今どのくらいの規模で動いていますか?

2026年8月18日に編集部が公開APIで確認した時点では、メインネットの稼働市場は8つでした。中身はBTC・ETH・SOL・HYPEの価格を対象にした日次の二択が中心で、選挙やスポーツの市場はまだ出ていません。一方テストネットには370市場が存在し、最多はスポーツ関連のテンプレートでした。

まとめ|HIP-4は「清算のない予測市場」。ただし日本からの参加は別問題

この記事のまとめ
  • 結果にYes/Noで参加する予測市場の仕組み
  • 価格がそのまま市場の見込む確率を表す
  • レバレッジも清算もなく最大損失は購入額
  • メインネットは8市場。BTC等の日次二択が中心
  • 日本からの参加は賭博罪の論点が残る

HIP-4は、Hyperliquidに予測市場を組み込む仕様です。出来事の結果にYes/Noで参加し、価格がそのまま確率を表します。最大の特徴はレバレッジも清算もないことで、担保は全額前払い、最大損失は購入額で確定します。perpのように証拠金が溶けて強制決済される事故が構造的に起きません。

編集部が2026年8月18日に実測したところ、メインネットの稼働は8市場で、BTC・ETH・SOL・HYPEの日次二択が中心でした。4市場すべてでYesとNoの合計はちょうど1.0000。一方テストネットには370市場があり、最多はスポーツ関連のテンプレートで、次の主戦場がどこかを示しています。

PolymarketやKalshiとの違いは、専用サービスではなく既存の取引エンジンの機能として実装されている点です。perpのポジションを持ちながら、同じ口座・同じ担保で予測市場に参加できます。公式ドキュメントによれば、初期の市場はBTCマーク価格を基準にした日次決済で、手数料はテスト中ゼロと記載されています。

一方で、日本から参加することには賭博罪という法的リスクが残ります。分散型であることも、運営が海外にあることも、利用者本人の責任を軽くする理由にはなりません。税務上の扱いも確立していません。市場が示す確率をデータとして読むことには価値がありますが、実際に資金を投じる取引を当メディアは推奨しません。気になる点は弁護士や税理士など専門家にご相談ください。

参考文献

1. Hyperliquid 公式ドキュメント「HIP-4: Outcome Markets」(全額担保・レバレッジや清算を伴わない設計・初期テスト中の手数料ゼロ・06:00 UTCのBTCマーク価格による日次決済・複数選択肢の市場は初期リリース対象外) https://hyperliquid.gitbook.io/
2. Hyperliquid 公開API(infoエンドポイント/outcomeMeta・allMids・l2Book。メインネットとテストネットの稼働市場・価格・板を2026年8月18日に編集部が取得) https://api.hyperliquid.xyz/info
3. So & Sato 法律事務所「予測市場と日本法(賭博罪・金商法)の分析」 https://innovationlaw.jp/
4. 国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」 https://www.nta.go.jp/
5. 金融庁「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について」 https://www.fsa.go.jp/

※本記事は2026年8月時点の情報に基づく一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産・サービスへの投資や利用を勧誘するものではありません。本記事は予測市場への参加を勧誘・推奨するものではありません。日本からの予測市場の利用は賭博罪(刑法185・186条)に該当し得るとの法律専門家の指摘があり、合法性・税務上の扱いはいずれも不明確です。実際の利用の可否は弁護士・税理士など専門家にご相談ください。仕様・手数料・取扱銘柄・日本居住者の利用可否は変更される場合があるため、最新の情報は各公式情報でご確認ください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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