リミックスポイントが全アルトコインを売却|ETH・SOL・XRP・DOGEを手放しビットコインに一本化【2026年9月】

東証上場のリミックスポイント(証券コード3825)が、2026年9月1日に保有していたアルトコインをすべて売却したと2026年9月2日に開示しました。売却したのはイーサリアム(ETH)・ソラナ(SOL)・リップル(XRP)・ドージコイン(DOGE)の4銘柄で、売却後に同社が保有する暗号資産はビットコイン(約1,506BTC)のみとなります。IR資料の数字をもとに、何が起きたのかを整理します。
- リミックスポイントがアルトコイン(ETH・SOL・XRP・DOGE)を全部売却。保有暗号資産はビットコインのみ(約1,506BTC)に。
- 売却総額は約8.79億円、売却益は合計+約1.18億円。DOGEだけが約326万円の損失でした。
- 理由は「選択と集中」=ビットコイン中心への一本化。得た資金は蓄電池など成長事業や財務強化に充てる方針です。
何が起きたのか
リミックスポイントは2026年9月2日、「(開示事項の経過)暗号資産の運用実績およびアルトコインの売却に関するお知らせ」を公表しました。同社は保有するアルトコインの全部を2026年9月1日に売却し、暗号資産のポートフォリオをビットコインに集中させる方針を明確にしました。
売却の中身|4銘柄でいくらになったのか
売却したのはETH・SOL・XRP・DOGEの4銘柄です。IRで開示された内訳は次のとおりです(簿価は2027年3月期の期首簿価)。
| 銘柄 | 売却枚数 | 売却価額 | 売却損益 |
|---|---|---|---|
| イーサリアム(ETH) | 901.45 | 353,425,711円 | +60,203,121円 |
| ソラナ(SOL) | 13,920.07 | 227,885,508円 | +49,304,898円 |
| リップル(XRP) | 1,191,204.80 | 260,425,959円 | +11,523,717円 |
| ドージコイン(DOGE) | 2,802,311.99 | 37,077,391円 | △3,259,087円 |
| 合計 | – | 878,814,569円 | +117,772,649円 |

- もっとも利益が大きかったのはETH(+約6,020万円)、次いでSOL(+約4,930万円)。
- DOGEだけが損失(△約326万円)で、簿価4,033万円に対し売却額は3,707万円でした。
- 売却益の合計約1億1,777万円は、2027年3月期の第2四半期に事業部収益として計上予定です。
いつ・いくらで仕込んだのか|2024年から集めていた
過去のIRをたどると、リミックスポイントがアルトコインを2024年後半から時間をかけて仕込んでいたことがわかります。
- 2024年9月26日:暗号資産への投資を開始(総額15億円の方針を公表)。当初はビットコインに加え、イーサリアム・ソラナ・アバランチ(AVAX)などを取得。
- 2024年11月14日時点の開示では、ETH 約129枚・SOL 約5,314枚などを保有。ここから2025年にかけて買い増しを継続。
- 2025年7月16日からETH・SOLのステーキング運用を開始。その後リップル(XRP)・ドージコイン(DOGE)も加え、2026年3月末には4銘柄(ETH・SOL・XRP・DOGE)を保有。
つまり今回売ったアルトコインは、主に2024年後半〜2025年に仕込み、約1〜2年ほど保有していた計算になります。
IRに載っている「簿価」は、2026年3月末の時価評価額(=2027年3月期の期首簿価)であって、2024年に買ったときの値段そのものではありません。日本の会計基準では、活発な市場のある暗号資産を毎期末に時価で評価し直すためです。
そのため今回の売却益(約1.18億円)は、「2026年3月末の時価からの値上がり分(上期の約5か月)」を実現したもので、2024年の仕込み値からの通算利益ではありません。実際の仕込みはもっと安い時期なので、当初からの通算では含み益はさらに大きかったとみられます(その分はすでに過去の各期に評価損益として計上済みです)。
この「期首(2026年3月末)の簿価」と「売却単価(2026年9月)」を1枚あたりで比べると、この約5か月の値動きが見えます。
| 銘柄 | 期首簿価(3月末時価)/枚 | 売却単価(9月)/枚 | この間の騰落 |
|---|---|---|---|
| ETH | 約325,300円 | 約392,100円 | +約21% |
| SOL | 約12,829円 | 約16,371円 | +約28% |
| XRP | 約209円 | 約219円 | +約5% |
| DOGE | 約14.4円 | 約13.2円 | △約8% |
この半年でETH・SOL・XRPは値上がり、DOGEだけが下落しました。DOGEのみ売却損(△約326万円)になったのは、この値動きが理由です。
なぜ全部売ったのか|ビットコインへの「一本化」
IRによると、売却の理由は市場環境・各暗号資産のリスクとリターンの特性・同社の財務戦略などを総合的に判断した結果とされています。アルトコインを手放してビットコイン中心の保有・運用に絞ることで、運用方針を明確にし、資本効率を高める狙いです。
売却で得た資金の使い道についても言及があり、今後の成長領域と位置づける系統用蓄電池などのアセット拡充、財務基盤の強化、企業価値・株主価値の向上に資する施策への活用を検討するとしています。暗号資産だけでなく、本業のエネルギー事業への再投資も視野に入れた動きです。
売却前は運用でも稼いでいた|レンディングとステーキング
同じIRでは、売却前までの運用実績も開示されています。ビットコインは貸し出して金利を得るレンディング、アルトコインはステーキングで報酬を得ていました。
- ビットコインのレンディング(2026年2月24日〜8月31日):期間の貸借料は合計14.92BTC(約1.64億円相当)。
- アルトコインのステーキング報酬:ETHで約1,093万円、SOLで約1,894万円、合計約2,987万円(いずれも円で受領)。
つまり同社は、保有しているだけでなく貸し出し・ステーキングで運用益も得ていたうえで、今回アルトコインを整理した形です。
リミックスポイントとは
リミックスポイント(3825)は東京証券取引所に上場する企業で、電力小売や系統用蓄電池などのエネルギー事業と、暗号資産を含む金融・フィンテック領域を手がけています。財務戦略の一環としてバランスシートにビットコインを保有してきたことで知られ、今回の売却後は暗号資産の保有をビットコイン(約1,506BTC)のみに絞ったことになります。
参考までに、本記事作成時点のビットコイン価格(約1,239万円)で単純計算すると、約1,506BTCはおよそ186億円規模になります(価格変動で大きく変わるため、あくまで目安です)。
他のビットコイン保有企業と比べると|規模はどのくらい?
バランスシートにビットコインを積む「ビットコイン・トレジャリー」戦略は、米Strategy(旧MicroStrategy)や日本のメタプラネットが有名です。リミックスポイントの約1,506BTCを、各社が公表している保有量と並べると次のようになります(数量は各社の開示時点の値)。
| 企業 | 保有ビットコイン | 時点 | 出所(一次情報) |
|---|---|---|---|
| Strategy(米・旧MicroStrategy) | 約845,050 BTC | 2026年8月30日 | SEC提出の8-K |
| メタプラネット(日・3350) | 約43,000 BTC | 2026年7月(到達) | 自社の適時開示 |
| リミックスポイント(日・3825) | 約1,506 BTC | 2026年9月2日 | 自社IR |
- 世界最大はStrategyで約84.5万BTC(取得総額 約637億ドル)。桁がまるで違います。
- 国内最大級はメタプラネットの約4.3万BTC。リミックスポイントの保有はこの約28分の1、Strategyと比べると約560分の1の規模です。
- つまりリミックスポイントは保有量では大手に及ばないものの、今回アルトを全処分して「BTCに集中」する姿勢を明確にした点が特徴です。
なお、保有量は追加取得や相場で変動します。メタプラネットも2026年8月にSuper Leagueへ2,100BTCを現物出資するなど、各社とも保有の中身は動いています。あくまで開示時点の比較として見てください。
この売却が示すもの
- 上場企業がアルトコインを外し、ビットコインに一本化する動き。分散よりも「BTCへの集中」を選んだ判断として注目されます。
- ETH・SOL・XRPは利益確定、DOGEのみ損切り。銘柄ごとの損益がはっきり分かれました。
- 暗号資産の値動きだけでなく、本業(蓄電池など)への資金再配分という企業戦略の側面もあります。
直近ではビットコイン自体も大きく動いており、背景はビットコインが4日で+19%急騰した際の解説でも扱っています。あわせて読むと、今回の「BTC集中」の文脈が掴みやすくなります。
よくある質問
リミックスポイントは何を売ったのですか?
保有していたアルトコイン4銘柄、イーサリアム(ETH)・ソラナ(SOL)・リップル(XRP)・ドージコイン(DOGE)のすべてを2026年9月1日に売却しました。売却後の保有暗号資産はビットコインのみです。
売却でいくら儲かったのですか?
売却総額は約8億7,881万円、売却益は合計で約1億1,777万円です。この利益は2027年3月期の第2四半期に計上される予定です。
損をした銘柄はありますか?
ドージコイン(DOGE)だけが損失で、約326万円のマイナスでした。ETH・SOL・XRPはいずれも利益が出ています。
なぜアルトコインを全部売ったのですか?
市場環境やリスク・リターン特性、財務戦略を総合的に判断し、暗号資産の運用をビットコイン中心に絞る「選択と集中」を進めるためと説明されています。運用方針の明確化と資本効率の向上が狙いです。
売却したお金は何に使うのですか?
成長領域と位置づける系統用蓄電池などのアセット拡充や、財務基盤の強化、企業価値・株主価値の向上に資する施策への活用を検討するとしています。
リミックスポイントの保有銘柄(暗号資産)は何ですか?
売却後の保有はビットコイン(BTC)のみで、約1,506BTCです。かつて保有していたイーサリアム(ETH)・ソラナ(SOL)・リップル(XRP)・ドージコイン(DOGE)は、2026年9月1日にすべて売却しました。
いまビットコインをどれくらい持っていますか?
売却後の保有はビットコインのみで、約1,506BTCです。同社はこれをレンディング(貸し出し)で運用し、金利収入も得ています。
この売却で暗号資産の価格は動きますか?
今回はあくまで一企業のポートフォリオ変更であり、相場全体への影響を断定することはできません。暗号資産の価格は多くの要因で変動します。投資判断はご自身の責任で行ってください。
- リミックスポイント(3825)がアルトコイン全4銘柄を9月1日に売却し、暗号資産はビットコインのみ(約1,506BTC)に。
- 売却総額約8.79億円・売却益合計+約1.18億円。DOGEのみ損失(△約326万円)。
- 狙いはビットコインへの「選択と集中」。資金は蓄電池など成長事業・財務強化にも回す方針。
出典
・株式会社リミックスポイント「(開示事項の経過)暗号資産の運用実績およびアルトコインの売却に関するお知らせ」(2026年9月2日)
・数量・金額はすべて同IR資料の記載に基づく。ビットコイン参考価格は本記事作成時点の市場値
※本記事は2026年9月2日時点で公表された事実の整理であり、特定の銘柄や株式の売買を推奨するものではありません。暗号資産・株式の価格は変動します。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

