日銀、9月会合で追加利上げへ|政策金利1.25%の方針と円・住宅ローン・ビットコインへの影響を解説

『忙しい人向け』ニュース要約


  • 日銀が9月17〜18日の会合で政策金利を1.0%から1.25%へ引き上げる方針と報じられました(2026年9月8日・共同通信)。
  • まだ「決定」ではなく「方針」の速報。正式決定は9月18日の会合です。
  • 背景は物価の上振れリスク(サービス価格・円安)。植田総裁も上振れ重視を示唆しています。
  • 効いてくるのは住宅ローンの変動金利・国債利回り・円高・ビットコインなどリスク資産です。

※本記事は2026年9月8日時点の報道・公開情報にもとづく情報提供であり、特定の金融商品・暗号資産の売買を勧める投資助言ではありません。数値・日程は変更される場合があります。

木田 陽介

まず落ち着いて。今回は「利上げした」ではなく「9月18日に利上げする方針」という速報です。方向は固まりつつありますが、正式決定は会合まで待ちましょう。住宅ローンや円、ビットコインへの効き方を先に押さえておくと動きやすくなります。

木田 陽介
(株)ICHIZEN HOLDINGS

代表取締役

この記事の執筆者/監修者

2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。

監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役

2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。

目次

何が報じられたか|日銀が9月会合で1.25%への利上げ方針

2026年9月8日、共同通信は日銀が9月17〜18日の金融政策決定会合で、政策金利を現在の1.0%程度から1.25%程度へ引き上げる方針を固めたと報じました。ここで大切なのは、これは「利上げの決定」ではなく「利上げする方針」という速報だという点です。実際に金利が動くのは、正式に決まる9月18日以降になります。政策金利のこれまでの流れは次のとおりです。

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時期政策金利動き
2026年6月16日0.75% → 1.00%利上げ(決定)
2026年7月1.00%据え置き(1995年9月以来の高水準)
2026年9月17〜18日1.00% → 1.25%利上げの方針(9/8報道・未決定)
出所:共同通信・報道各社(2026年9月8日)をもとに作成。9月分は方針の報道で、正式決定は9月18日。

1.25%になれば、約30年ぶりの高い金利水準がさらに一段上がることになります。長く「金利のない国」だった日本が、金利のある世界へ本格的に戻りつつある局面です。

なぜ利上げなのか|物価の上振れリスク

利上げに動く理由は物価の上振れリスクです。エネルギーや食品だけでなく、サービス価格の値上がりが続き、円安も輸入物価を押し上げています。日銀の植田総裁は、物価の基調が2%に近づくなかで「上振れリスクにこれまで以上に注意する必要がある」との考えを示してきました。市場でも9月の利上げはおおむね6割超が織り込み済みとされ、今回の方針報道はその流れを裏づけた形です。

どこまで上がるのか|先の利上げ見通し

市場の関心は「1.25%で止まるのか、さらに上げるのか」に移っています。あくまで各社の見通しですが、野村證券は2026年9月・2027年1月・4月と利上げが続き、最終的に1.75%まで達するとのシナリオを示しています。さらに先で2.5%程度まで上がるとの見方もあります。いずれも予想であり確定ではありませんが、「1回で終わりではなく、段階的に上がっていく」局面と受け止められています。

私たちへの影響|住宅ローン・国債・円・ビットコイン

政策金利の引き上げは、身近なお金にも投資にも波及します。主なところを整理します。

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対象効き方
住宅ローン(変動金利)政策金利に連動して上がりやすい。返済額の増加につながる
預金金利上がる方向。預ける側にはプラス
国債の利回り上昇。すでに10年国債は約30年ぶり水準まで来ている
円相場日米の金利差が縮み、円高方向に働きやすい
株・暗号資産金利上昇はリスク資産の重しになりやすい
出所:一般的な金利・為替の関係をもとにICHIZEN作成。実際の値動きは複数の要因で決まります。

とくに住宅ローンの変動金利は、政策金利の引き上げがそのまま効いてくる部分です。国債の利回りはすでに上昇が進んでおり、その全体像は長期金利の上昇に関する記事で解説しています。

為替では、日本の金利が上がると日米の金利差が縮み、円高方向に働きやすくなります。日本勢が海外の債券を売って資金を国内に戻す動きも、円高と米金利上昇の一因です。この流れは日本が米国債を売る動きの記事で詳しく扱っています。

投資の面では、ビットコインなどドル建てで価格がつく資産は二重に逆風を受けやすくなります。1つは金利上昇で、金利を生まないビットコインが相対的に見劣りしやすくなる点。もう1つは円高で、ドル建ての価格が同じでも円に直したときのリターンが目減りする点です。暗号資産の税金の考え方は仮想通貨の税金の記事で解説しています。

今後のポイント|9月18日の会合とFRB

次の分かれ目は9月17〜18日の会合そのものです。見るべきは「利上げするか否か」だけでなく、その先も利上げを続ける方針かどうかです。方針が強気なら円高・金利上昇の圧力が続きやすく、慎重なら勢いは弱まります。さらに、米国のFOMC(9月16日)の翌日に日銀会合という並びで、日米の金融政策が2日続けて出ます。両方の結果と、その先の方針をあわせて見るのが、慌てないためのコツです。

よくある質問

日銀はもう利上げしたのですか?

まだしていません。2026年9月8日に報じられたのは「9月17〜18日の会合で1.0%から1.25%へ引き上げる方針」という速報で、正式な決定は9月18日の会合です。現在の政策金利は1.0%のままです。

いつ正式に決まりますか?

2026年9月17〜18日に開かれる金融政策決定会合で決まります。結果は18日に公表される見込みです。前日の9月16日には米国のFOMCの結果も出るため、日米の金融政策が2日続けて注目されます。

どのくらい上がりますか?

報道では今回1.0%から1.25%へ、0.25%の引き上げが見込まれています。1.25%になれば約30年ぶりの高い金利水準がさらに一段上がることになります。

なぜ利上げするのですか?

物価の上振れリスクに対応するためです。サービス価格の値上がりが続き、円安も輸入物価を押し上げています。植田総裁は物価の基調が2%に近づくなかで、上振れリスクへの注意を強める考えを示してきました。

住宅ローンはどうなりますか?

変動金利は政策金利に連動して上がりやすいため、利上げが実施されれば返済額の増加につながる可能性があります。一方、固定金利はすでに市場金利を織り込んで動いています。借入中の方は自分の金利タイプと見直し時期を確認しておくと安心です。

円相場への影響は?

日本の金利が上がると日米の金利差が縮み、円高方向に働きやすくなります。実際に2026年9月はドル円が一時154円台まで下げる場面がありました。ただし為替は米国側の動きや需給でも動くため、金利差だけで決まるわけではありません。

ビットコインへの影響は?

2方向で逆風になりやすいです。1つは金利上昇で、金利を生まないビットコインが相対的に見劣りしやすくなる点。もう1つは円高で、ドル建ての価格が同じでも日本の投資家の円換算リターンが目減りする点です。価格だけでなく金利と為替の方向も合わせて見ておくとよいでしょう。

この先どこまで上がりますか?

各社の見通しでは、野村證券が最終的に1.75%まで、さらに先で2.5%程度までとの見方もあります。いずれも予想で確定ではありませんが、1回で終わりではなく段階的に上がっていく局面と受け止められています。

まとめ

この記事のまとめ
  • 日銀が9/17〜18の会合で1.0%→1.25%へ利上げの方針(9/8報道)
  • まだ決定でなく「方針」の速報。正式決定は9/18
  • 背景は物価の上振れリスク(サービス価格・円安)
  • 影響=住宅ローン変動金利↑・国債利回り↑・円高・リスク資産に逆風
  • 先の見通しは1.75%〜。1回で終わらない段階的な利上げ局面

2026年9月8日、日銀が9月17〜18日の会合で政策金利を1.0%から1.25%へ引き上げる方針と報じられました。ただしこれは「方針」の速報で、正式決定は9月18日です。背景には物価の上振れリスクがあり、市場でも6割超が利上げを織り込んでいました。実施されれば住宅ローンの変動金利や国債利回りに効き、円高やビットコインなどリスク資産への逆風にもつながります。

ポイントは、1回で終わらず段階的に上がっていく可能性が高いことです。慌てて動くよりも、9月18日の会合結果と「その先の方針」、そして前日のFOMCをあわせて冷静に確かめていきましょう。

参考:共同通信・Bloomberg・The Japan Times等の報道(2026年9月)/日本銀行の公表資料/各金融機関の見通し/TradingEconomics(政策金利)。数値・日程は執筆時点のもので変更される場合があります。最新は日本銀行の公式発表でご確認ください。

※本記事は2026年9月8日時点の報道・公開情報にもとづく一般的な情報提供であり、特定の金融商品・暗号資産・取引の売買を勧める投資助言ではありません。金利・為替・暗号資産の価格は変動し、将来の水準や結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

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