BitradeX(ビットレードエックス)で出金停止の報告が相次ぐ|規制当局の警告・経緯・相談先まとめ【2026年10月】

暗号資産関連プラットフォーム「BitradeX(ビットレードエックス/bitradex.ai、別名AiBot)」について、2026年7月中旬以降、SNS上で「出金できない」という利用者の報告が相次いでいます。運営は2026年8月15日に出金機能を再び停止し、2026年10月時点でも出金再開の時期は発表されていません。加えて、マレーシアの証券委員会をはじめ複数の規制当局がBitradeXを無認可・無登録の事業者として警告リストに掲載しており、日本の金融庁にも登録がありません。本記事では、公表されている事実と確認できる情報のみを整理し、注意点と相談先をまとめます。

【2026年10月 更新】その後の主な動き
  • 2026年8月9日、運営は一部のホットウォレットが外部から攻撃を受けて資産を失ったと発表しました。
    手元の準備資金では全額を一括で返せないとして、既存の資産を少しずつ解放する「グローバルパートナープラン2.0」を始めると説明しています。
  • 2026年8月14日に出金機能を段階的に戻す検証を行いましたが、8月15日に「一部の問題が解決していない」として出金を再び停止しました。
    再開時期は「修復とテストの進捗に応じて別途お知らせする」とされています。
  • 2026年10月時点で、公式のお知らせに出金再開の発表はありません。
    既存の資産をいつ、どの条件で返すのかも示されていません。
  • 名称が酷似する国内の登録取引所「BitTrade(ビットトレード)」とは、全くの別サービスです。BitTradeは2026年8月12日に公式サイト・公式Xで「BitradeXの運営・サービス提供その他の事業活動には一切関与していない」と告知し、利用者へ注意を呼びかけています。
  • 暗号資産サービスは名称やロゴの類似だけで判断せず、運営会社・公式サイトのURL・金融庁への登録状況を必ず事前に確認してください。
この記事のポイント(2026年10月時点の事実)
  • 2026年7月中旬以降、BitradeXで「出金できない」との利用者報告がSNSで相次いでいる
  • 運営は8月9日に「ホットウォレットへの外部攻撃で資産を失った」と発表。8月15日に出金を再停止し、2026年10月時点でも再開時期は未発表
  • マレーシア証券委員会(SC)の投資家アラートリスト(2026年3月16日時点)等に掲載。日本の金融庁には未登録
  • 「AIが自動で稼ぎ年利180%超」といった高利回りと、紹介報酬(MLM型)の勧誘が確認されている
  • 出金停止や追加入金の要求は投資詐欺で見られる典型パターン。追加送金を止め、公的窓口への相談を

※相場やニュースの日々の見方は、水野のX(@mizuno_ichizen)で発信中です。

木田 陽介
(株)ICHIZEN HOLDINGS

代表取締役

この記事の執筆者/監修者

2016年から仮想通貨トレードを開始。2018年に仮想通貨メディアCoinOtakuに入社し、2019年に代表取締役に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。Bitgetのトレード大会では、2025年11月に取引高部門で日本勢1位・世界4位、2026年9月の「KCGI 2026」ではチーム戦で世界7位・日本1位、個人部門で世界10位。

監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役

2016年から仮想通貨トレードを開始。2018年に仮想通貨メディアCoinOtakuに入社し、2019年に代表取締役に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。Bitgetのトレード大会では、2025年11月に取引高部門で日本勢1位・世界4位、2026年9月の「KCGI 2026」ではチーム戦で世界7位・日本1位、個人部門で世界10位。

水野 倫太郎
(株)ICHIZEN HOLDINGS

代表取締役

この記事の執筆者/監修者

慶應義塾大学経済学部卒。2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。2018年、仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開。2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

監修 水野 倫太郎
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役

慶應義塾大学経済学部。2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。2018年には、日本有数の仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開する。2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

目次

何が起きているか|「出金できない」報告が相次ぐ

複数の情報や利用者投稿によると、2026年7月15日ごろから、BitradeXで出金申請が「メンテナンス」「審査中」のまま進まない、アプリにアクセスできない、といった報告がSNSで広がりました。画面上では利益や残高が表示される一方で、実際の出金(引き出し)ができないという内容が中心です。

以下は、SNS上に投稿されている利用者の声の一例です。いずれも各投稿者個人の報告・見解であり、当社が真偽を確認したものではありませんが、同種の報告が複数見られる状況です。

運営はどう説明しているか

BitradeXの公式X(@Bitradexen)は2026年7月下旬、「一時的なシステム障害(temporary system issue)」があったとし、「影響を受けた多くの口座は復旧し、通常どおり稼働している。一部の利用者は最終的な復旧作業の完了までアカウントの一部機能に制限が残る可能性がある」と説明しています。もっとも、全面復旧の時期や出金再開の明確な期日は示されていません。

その後、運営は2026年8月9日に「一部のホットウォレットが外部から攻撃を受け、資産を失った」と発表しました。
手元の準備資金では全員の資産を一括で返せないとして、既存の資産を段階的に解放する「グローバルパートナープラン2.0」を示しています。
一方で、新しく入金された資金は既存の資産と分けて運用を続けるとしています。

2026年8月15日には、前日に出金を段階的に戻したものの「一部の問題が完全には解決していない」として出金を再び停止しました。
2026年10月時点で、公式のお知らせに出金再開の発表はありません。
既存の資産を返す条件の詳細も「今後公開する」とされたままです。

BitradeXとは|掲げていた「高利回り」と仕組み

BitradeX(ドメインはbitradex.ai/bitradex.com)は、日本語に対応した公式サイトとアプリを持つ暗号資産関連プラットフォームです。「AiBot」と呼ばれるAI自動売買を中心に据え、資産を預けると自動で運用されて利益が積み上がる、とうたっていました。トップページはメールアドレスや電話番号を入力してすぐに登録できる導線になっています。

BitradeX(ビットレードエックス)公式サイトのトップ画面 2026年8月時点
▲ BitradeXの公式サイト トップ画面(2026年8月時点)。著名サッカー選手を起用し、ナビには「友達を招待」など紹介機能が並ぶ

サイトでは、ワールドカップ優勝経験のある著名サッカー選手を「グローバルブランドアンバサダー」に起用するなど、著名人を使って信頼感を演出しています。ナビゲーションには「友達を招待」「新規ユーザー招待シーズン」といった、紹介で会員を増やす仕組みも並んでいます。有名人の起用や紹介報酬の強調は、後述する投資詐欺の典型的な流れ(信頼感の演出・MLM型の拡大)とも重なる特徴です。

BitradeXは「AIが自動で取引して稼ぐ」とうたい、年利最大180%程度という高いリターンを提示していたと報告されています(SNS上には「年利182%」と紹介する投稿も見られます)。あわせて、紹介した会員に報酬が入るMLM(マルチ)型の勧誘構造や、初期資金を一定期間(「1年ロック」等)拘束する仕組みが指摘されています。

運営自身も、公式Xで「AIを活用した自動売買システム」であることを繰り返し発信していました。

年利180%超という水準は、著名な投資家の長期平均リターン(年20%前後)と比べても現実的とは言いがたく、その持続可能性には第三者調査からも疑問が呈されています(※)。高すぎる利回りの提示自体が、注意すべきサインの一つです。

規制当局の位置づけ|無認可・無登録【公的事実】

BitradeXについては、複数の規制当局が「認可・登録を受けていない事業者」として警告しています。これらは各当局が公表している事実です。

  • マレーシア証券委員会(SC):投資家アラートリスト(Investor Alert List、2026年3月16日時点)にBitradeXを掲載
  • 国際的な警告データベース:IOSCO(証券監督者国際機構)のI-SCANや、カナダの証券当局の注意リストにも関連する掲載が報告されている
  • 日本の金融庁:BitradeXは暗号資産交換業者・金融商品取引業者として登録されていない(=無登録業者)

無登録の海外事業者との取引は、トラブルが起きても日本の法律や制度による保護を受けにくく、資金回収が極めて困難になりがちです。

投資詐欺で報告される典型的な流れ(一般的なパターン)

BitradeXに限らず、SNS型の投資詐欺では次のような流れが共通して報告されています。弁護士や調査機関がまとめる典型パターンとして、自分の状況と照らし合わせる参考にしてください。

  1. SNSや知人から「AIが自動で稼ぐ」「必ず増える」と紹介される
  2. 監査・著名人・海外イベントなどで信頼感が演出される
  3. 入金すると、画面上では利益が積み上がって見える
  4. 初期資金が「1年ロック」などの名目で一定期間拘束される
  5. 出金しようとすると「メンテナンス」「AML(マネロン)確認」等の名目で摩擦が生じる
  6. 別のサービス名(例:O2ramp)で追加入金・二次勧誘を求められる

BitradeXをめぐっても、出金時の「メンテナンス」名目や、別名目での追加入金要求といった同種の報告が確認されています。

危険信号チェックリスト

以下に複数当てはまる場合は、投資詐欺の可能性を強く疑い、いったん立ち止まることをおすすめします。

こんな特徴は要注意
  • 「元本保証」「年利〇〇%」など、高い利回りを強調している
  • 金融庁など当局に登録・認可がない(無登録の海外事業者)
  • 紹介報酬(MLM)で会員を増やす仕組みになっている
  • 出金のときだけ「税金」「保証金」「手数料」などの追加入金を求められる
  • 運営会社・所在地・監査の実態が確認できない

反対に、次に使う取引所を選ぶときは、このチェックリストに1つも当てはまらないことを最低条件にしてください。

たとえばBTCCは2011年から運営されている海外取引所です。
利回りを約束する運用商品ではなく、自分で売買する現物・先物の取引所で、預かり資産の裏付け(準備率)を毎月公表しています。2026年7月の準備率は129%でした。
ただしBTCCも日本の金融庁には登録されていません。この点はBitradeXと同じなので、使う場合は少額から自分で判断してください。

BTCCの公式サイトで運営実績と準備率を確認する

出金できない・入金してしまった場合の相談先

大前提として理解しておくべき点があります。BitradeXは日本の金融庁の認可・登録を受けていない無登録の海外事業者です。日本の居住者が自己判断で利用した場合、日本の法制度による保護や補償は基本的に受けられず、生じた結果は完全に自己責任となります。預けた資金の回収は現実には極めて困難で、以下に挙げる相談窓口も「必ず取り戻せる」ことを保証するものではありません。それでも、被害の拡大を止め、今後の対応や捜査の手がかりを残すために、早めの相談には意味があります。この前提を踏まえたうえで、次の順序で行動してください。

まず、追加の送金・入金を止める

「出金するために手数料や税金の入金が必要」と言われても、それ以上の送金はしないのが鉄則です。追加入金は被害を広げるだけになりがちです。

証拠を保全する

取引画面、入出金の記録、勧誘者とのやり取り(LINE・SNS等)、送金先情報などを、スクリーンショットや控えでできるだけ保存しておきます。相談時に役立ちます。

公的・専門の窓口に相談する

  • 消費者ホットライン「188(いやや!)」:最寄りの消費生活センター等につながる
  • 警察相談専用電話「#9110」:詐欺被害・トラブルの相談
  • 金融庁「金融サービス利用者相談室」/国民生活センター
  • 資金回収を検討する場合は弁護士など専門家へ

【二次被害に注意】「必ずお金を取り戻せる」「返金を代行する」とうたって近づいてくる”被害回復”業者には十分注意してください。被害者をさらに狙う新たな詐欺の可能性があります。相談は上記のような公的窓口や、実在が確認できる弁護士など、信頼できる先に限定しましょう。

よくある質問

BitradeXは今、出金できますか?

2026年10月時点ではできません。
運営は2026年8月15日に出金機能を再び停止し、再開時期は「別途お知らせする」としたまま発表していません。
最新の状況は公式のお知らせで確認してください。

BitradeXは金融庁に登録された正規の業者ですか?

いいえ。BitradeXは日本の金融庁に暗号資産交換業者・金融商品取引業者として登録されていません。マレーシア証券委員会など海外の当局の警告リストにも掲載されています。

BitradeXは詐欺なのですか?

断定はできません。ただし、複数の規制当局が無認可・無登録として警告しており、出金停止や追加入金の要求など、投資詐欺で見られるパターンが報告されています。高すぎる利回りやMLM型の勧誘など、注意すべき特徴が複数指摘されています。

出金できません。どうすればいいですか?

まず追加の送金・入金を止め、取引画面ややり取りの証拠を保全してください。そのうえで、消費者ホットライン188、警察相談専用電話#9110、金融庁の相談室、弁護士などの公的・専門窓口に相談を。「必ず取り戻せる」とうたう被害回復業者には注意してください。

なぜ高い利回りをうたう投資には注意が必要ですか?

年利180%といった水準は、著名投資家の長期平均(年20%前後)をはるかに超え、継続的に実現するのは現実的ではありません。高利回りの強調は、投資詐欺で共通して見られる勧誘手法の一つです。

取引所を選ぶなら|最低限チェックしたい5つの基準

BitradeXのようなトラブルを避けるうえで大切なのは、「どこが安全か」を名前だけで覚えることではなく、自分で最低限の基準を確認するクセをつけることです。暗号資産の取引所やサービスを検討するときは、少なくとも次の5点を確認してください。1つでも欠けるなら、いったん立ち止まる判断材料になります。

取引所・サービスを選ぶ前の5チェック
  • 運営年数・運営会社・所在地が公開されているか(運営実績の長さは一つの目安)
  • 「元本保証」「年利〇〇%」など、非現実的な高利回りをうたっていないか
  • 出金の可否や評判を、SNSや第三者の口コミで事前に確認できるか
  • 資産の裏付け(プルーフ・オブ・リザーブ等)や監査情報を開示しているか
  • 紹介報酬(MLM型)で会員拡大を煽る仕組みになっていないか

たとえばBTCCは、2011年から10年以上運営されている老舗の海外取引所で、資産の裏付けを示すプルーフ・オブ・リザーブを公開しています。BitradeXのような「高利回り保証」「MLM型の勧誘」とは無縁の、一般的な現物・先物取引所です。上記の基準を満たすかどうかを見比べる、比較の一例として参考にしてください。

ただしBTCCを含む海外取引所は、日本の金融庁に登録された国内業者ではありません。利用する場合は、国内の登録業者とは制度的な保護(分別管理の法的担保など)が異なる点を理解したうえで、少額から自己責任で判断してください。

\10年以上の運営実績・資産証明を公開する老舗取引所/

公式サイトはこちら

まとめ

この記事のまとめ
  • BitradeXで2026年7月中旬以降「出金できない」との報告がSNSで相次いでいる
  • 運営は「システム障害」と説明するが、出金再開の明確な期日は示されていない
  • マレーシアSC等が無認可と警告、日本の金融庁にも未登録。高利回り+MLM型の特徴
  • 追加送金は止め、証拠を保全し、188・#9110・弁護士など公的窓口へ。被害回復業者に注意

高い利回りや「AIが自動で稼ぐ」といったうたい文句、そして無登録の海外事業者――これらが重なるとき、リスクは非常に高くなります。BitradeXの件は現在進行形であり、状況は変わり得ます。本記事は特定のサービスを一方的に断定するものではなく、公表されている事実と一般的な注意点を整理したものです。大切な資産を守るため、うまい話ほど一度立ち止まり、当局登録の有無や実態を必ず確認してください。

主な参考・出典

・マレーシア証券委員会(SC)Investor Alert List(2026年3月16日時点)https://www.sc.com.my/
・金融庁 免許・許可・登録等を受けている業者一覧https://www.fsa.go.jp/
・investigations.org「BitradeX OSINT Investigation」https://www.investigations.org/report/bitradex
・徳永高法律事務所「BitradeXは詐欺?出金できない時の返金方法を弁護士が解説」https://tokunaga-lawfirm.com/
・BitradeX公式「出金機能のメンテナンス進捗に関するお知らせ」(2026年8月15日)https://www.bitradex.ai/
・BitTrade「【注意喚起】『BitradeX』を名乗る暗号資産(仮想通貨)運用サービスに関して」(2026年8月12日)https://support.bittrade.co.jp/
・NADA NEWS「『出金できない』──年利最大400%をうたうBitradeXめぐり不安広がる」(2026年8月11日)https://www.nadanews.com/
・BitradeX公式X(@Bitradexen)およびSNS上の各投稿(本文中に埋め込み)

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水野倫太郎 水野倫太郎|株式会社ICHIZEN HOLDINGS 共同代表@mizuno_ichizen

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※本記事は2026年10月時点で公表されている情報・報道・SNS投稿・各規制当局の公開情報に基づく一般的な注意喚起であり、特定の事業者の違法性を確定的に断定するものではありません。埋め込んだSNS投稿は各投稿者個人の報告・見解であり、当社が真偽を検証したものではありません。状況は変化する可能性があるため、最新情報は各自でご確認ください。本記事は特定の暗号資産(仮想通貨)への投資を勧誘するものではありません。

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