HYPEの買い方|どこで買える?日本から使える取引所と全購入ルートを解説

この記事で伝えたいこと


  • HYPEは日本の登録業者27社すべてが取扱なし。海外取引所かDEXでしか買えない
  • 買い方は「何がしたいか」で変わる。ステーキングするなら置き場所を間違えると使えない
  • Bybitは2026年7月に終了済み、Bitgetも12月31日で終了。名前が挙がる取引所ほど使えない
  • HYPEは主要銘柄で唯一の年間プラス(+74.4%)。2026年8月23日に最高値83.27ドルを更新

木田 陽介
(株)ICHIZEN HOLDINGS

代表取締役

この記事の執筆者/監修者

2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。

監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役

2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。

木田 陽介

HYPEは目的によって、買う場所も買うHYPEの種類も変わります。ステーキングならCore、DeFiならEVMかWHYPE、値上がりだけ狙うならSolana版でも構いません。目的を決めてから購入に移ることをおすすめします。

暗号資産HYPE(ハイプ)は、分散型取引所Hyperliquid(ハイパーリキッド)のネイティブトークンです。2026年8月時点で時価総額は約179億ドル、全銘柄中10位。主要銘柄がそろって年間マイナスに沈むなかでHYPEだけが1年で+74.4%と伸び、2026年8月23日には最高値83.27ドルを更新しました。

ところが、いざ買おうとすると多くの人がつまずきます。国内取引所では1社も扱っておらず、さらに日本で名前の知られた海外取引所が相次いで撤退したためです。そして見落とされがちですが、HYPEは「どこで買うか」より「どこに置くか」で使える機能が変わります。この記事では、金融庁の公開資料と各取引所のAPI、Hyperliquid公式ドキュメントで確認した事実をもとに、目的別に最適な買い方を整理します

手順だけ見たい方はこちら
目次

結論|HYPEが買えるのは海外取引所かDEXの2つだけ

先に結論を書きます。HYPEを日本円で直接買う方法は存在しません。国内の登録業者はどこも取り扱っておらず、購入場所は次の2つに限られます。

HYPEを買える場所は2つ
  • 海外取引所(CEX)で買う:口座に資金を入れてHYPEを買うだけ。ウォレット不要で工程が最も少ない
  • DEXで買う:ウォレットを接続して買う。Hyperliquid本体のほか、ウォレット内のスワップやSolanaのDEXも使える

どちらを選ぶかは好みではなく目的で決まります。HYPEは置き場所によって使える機能が変わるためです。また前提として、「HYPEを扱っている」ことと「日本から使える」ことは別問題で、ここが今もっとも間違えやすいところです。まず目的の切り分けから確認してください。

HYPEは「何がしたいか」で買い方が変わる

HYPEの買い方を調べると、たいてい「ウォレットを用意してHyperliquidで買う」という手順が出てきます。しかしこれは4つある目的のうち1つにしか当てはまりません。HYPEは置き場所によって使える機能がまったく違うため、先に目的を決めないと買い直しになります。下の表は、目的名も買い方もタップするとその章へ移動します。右端の列は、その目的を果たすためにHYPEをどこに置いておく必要があるかを示しています。

あなたの目的最適な買い方HYPEの保管先
①Hyperliquidを使い倒したいHyperliquidで直接買う。またはウォレットで買ってCoreへ移すHyperCoreとHyperEVMの両方
②ステーキングで利回りを取りたい①と同じ。EVMに置いたままではステークできないHyperCoreに置く必要あり
③長期でガチホしたい取引所で買い、自分の管理下へ移すHyperCore(ステーク推奨)
④値上がりだけ取れればいいいちばん工程が少ない方法。Solana版という選択肢もあるどこでもよい

ここを間違えると実害が出ます。たとえばステーキングはHyperCoreでしかできません。HyperEVM側にHYPEを置いたままでは、いくら持っていても報酬は1円も発生しません。まずは3つの購入手順から見ていきます。

取引所でHYPEを買う手順

ウォレットを持っていない人には、これが最短です。ウォレットの作成もシードフレーズの管理も不要で、口座に資金を入れて板で買うだけで完了します。目的③(ガチホ)や目的④(値上がり狙い)の入口として使えます。

HYPEの現物を扱う取引所は複数ありますが、ここではBTCCを例に説明します。2011年から運営されている老舗で、金融庁の警告リストに掲載がなく、日本向けの提供も続いているためです。手順の流れはどの取引所でもほぼ同じなので、後述の一覧から別の取引所を選んでも読み替えられます。

全体の流れは口座開設 → USDTを入金 → 現物板でHYPEを買うの3ステップです。口座開設と入金を済ませたら、購入は次の手順です。

STEP
ホーム画面の検索からHYPEを検索
STEP
注文タイプ・数量を入力後に確認ボタンをタップで完了

ネットワークの選択を間違えた送金は原則として取り戻せません。初めて送るときは必ず少額でテストしてください。なお取引所によって板の厚さは異なります。まとまった枚数を一度に約定させたい場合は出来高の大きい板を選んでください。少額であれば実用上の差はほとんどありません。

\10年以上の運営実績・HYPE/USDTの現物板あり/

Hyperliquidから直接HYPEを購入する方法

HYPEはHyperliquidのネイティブトークンなので、本体の板で直接買えます。この方法の最大の利点は、買った瞬間にHyperCoreのSpot残高に入ることです。移し替えの作業が発生せず、そのままステーキングにも手数料割引にも使えます。目的①(エコシステム利用)・②(ステーキング)・③(ガチホ)にはこれが最短です。

前提として、Hyperliquidに資金が入っている必要があります。ウォレットの準備から入金まではHyperliquidの入金方法の記事に画像つきで手順をまとめてあります。対応チェーンや最低入金額、送り間違いの対処までそちらに集約しているので、まだ入金が済んでいない方は先にご覧ください。ここではHYPEの購入そのものに絞って説明します。

買う前に確認すること

USDCがSpot残高に入っているかを確認してください。Perps(無期限先物)残高に入っているとSpotの注文には使えません。画面上で残高を振り替えられます。

STEP
Hyperliquidの上部タブTradeから”HYPE”と入力し該当ペアをクリック
STEP
注文方法、数量を指定
STEP
確認ボタンで最終チェック

Buyを押したら即購入されるため、数量、金額等間違いの内容に確認する必要があります。

STEP
約定確認方法

約定するとHYPEはSpot残高に入ります。ステーキングする場合は、そこからStaking残高へ移すだけです。Spotからstakingへの移動は即時で反映されます(戻すときは7日かかります)。

間違えやすい2点
  • Perp(無期限先物)と間違えない:同じHYPEでもPerpは最大10倍のレバレッジをかけた差金決済で、現物の保有ではありません。逆行すれば強制決済されます
  • 銘柄の取り違えに注意:Hyperliquidの現物は誰でも許可なくトークンを上場できる設計です。似た名前の銘柄が並ぶため、必ず正しいHYPEを選んでください

\HYPEの発行元。現物もステーキングも本体で完結/

ウォレットのスワップでHYPEを買う手順|Core・EVM・WHYPEを選べる

HYPEを簡単に購入する方法としてwalletのSWAP機能を使う方法もあります。この買い方には他にない利点があります。購入の時点で、HYPEをどの形で受け取るかを選べることです。

取引所やHyperliquid本体で買う場合、受け取る形は自動的に決まります。一方スワップ機能なら、HYPE(Core)・HYPE(EVM)・WHYPEの中から目的に合うものを直接選んで買えます。ステーキングをするならCore、HyperEVMのDeFiで使うならEVMかWHYPE、といった具合に、買った後の移し替えを省けます。

どれを選べばいいか
  • HYPE(Core):板取引・ステーキング・手数料割引に使う。ステーキング目的ならこれ
  • HYPE(EVM):HyperEVM上のガス代に使う
  • WHYPE:HYPEを1:1で包んだERC-20版。DeFiのコントラクトで扱うために必要
  • 迷ったらCoreを選んでおけば間違いない!

以下の画面はスワップ機能を備えたBitget walletでのHYPE購入方法になります。

※前提としてUSDCが必要です。

STEP
MarketからHYPEを検索してタップ

ここではHYPE (Core)を選択していますが、目的に応じてHYPE(EVM)、WHYPE等を選択できます。

STEP
取引数量を確認
STEP
パスワードを入力したら約定画面に自動遷移

PhantomウォレットでHYPEを買う手順|値上がり狙い向け

すでにPhantomでSolanaを使っている人なら、これが最短です。口座開設もブリッジ作業も不要で、ウォレット内のスワップだけで完結します。ただし手に入るのはSolana版のHYPEで、ステーキングや手数料割引には使えません。目的④の人向けです。

★銘柄の取り違えにだけ注意してください

Solana上にはシンボルHYPEのトークンが19件存在します。実際に調べたところ、その多くが「流動性13〜15億ドル・24時間出来高48ドル」という流動性を偽装した数値で、価格も24〜72ドルとバラバラでした。名前とアイコンだけで選ぶと、買えても売れないトークンを掴みます

そのため下記の手順ではBlue Chips(優良銘柄)の一覧から選ぶ方法を紹介しています。検索欄から探す場合は、コントラクトアドレスが次の値と一致するかを必ず確認してください。

98sMhvDwXj1RQi5c5Mndm3vPe9cBqPrbLaufMXFNMh5g

STEP
HYPEを探す
STEP
購入ボタンをタップし購入数量を入力
STEP
数量の確認後ボタンをタップしたら購入完了

このPhantomから購入する方法の注意点として、HYPE購入後に気が変わってHyperliquidで使いたくなった場合、Hyperliquidの入金アドレスへHYPEを直接送ることはできません。公式のSolana入金アドレスが受け付けるのはSOL・2Z・ANSEM・BONK・FARTCOIN・PUMP・SPXのみで、HYPEを送ると失われます。救済用のrevert機能が使えるのもUSDC・USDT・WSOLに限られ、HYPEは対象外です。

移したい場合はいったんSOL/USDCへ戻し、そのSOL/USDCをHyperliquidへ入金してからHYPEを買い直すのが確実です(SOLの最低入金額は0.12 SOL、着金は約1分)。往復のコストはかかりますが、公式がサポートする経路だけを使うので事故リスクが減ります。

HYPEを買える取引所一覧|日本から使えるかで3つに分かれる

ここがこの記事の中心です。各取引所の公式APIでHYPEの現物ペアが実在するかを直接照会し、そのうえで日本から使えるかどうかを金融庁の公開資料と突き合わせました。結果は次の3つに分かれます。

①今も日本から使えて、HYPEを扱っている取引所

金融庁の警告リストに掲載がなく、日本向けの配信も続いているグループです。現時点でHYPEを買うなら、この中から選ぶのが基本になります。

取引所HYPE現物取引ペア補足
BTCC利用できるHYPE/USDT2011年から運営の老舗。24時間出来高は約274万ドル
HTX利用できるHYPE/USDT警告リスト掲載なし
BingX利用できるHYPE/USDTコピートレードが充実
Bitfinex利用できるHYPE/USD老舗。法定通貨ペアあり
各取引所の公式APIでHYPE現物ペアの実在を確認(2026年8月時点)。いずれも日本の登録業者ではありません

②HYPEは扱っているが、撤退の兆候が出ている取引所

MEXC・KuCoin・LBankの3社は、現時点でHYPEを買えますが注意が必要です。この3社は金融庁から無登録業者として警告書が出ており、かつ2025年2月の要請で日本のApp Storeから本体アプリが削除されています。同じ2条件に該当する取引所を並べます。色を付けたBitgetは、まだ使えるものの撤退をすでに表明しています

取引所金融庁の警告日本App Storeの本体アプリ現在の状況
Bitget2回Walletのみ撤退表明済み(12月31日に強制決済)
MEXC2回削除済み利用できるが2条件に該当
KuCoin1回削除済み利用できるが2条件に該当
LBank1回配信なし利用できるが2条件に該当
2025年2月に金融庁がApple/Googleへ配信停止を要請した取引所のうち、現在も日本から使える4社(2026年8月時点)。いずれもHYPEの現物を扱っています

この「警告あり+アプリ削除済み」という2条件は、すでに撤退したBybitとBitgetが撤退前に満たしていた条件と同じです。2025年2月に配信停止を要請された5社のうち、2社がすでに日本から撤退しました。残る3社が同じ経路をたどる可能性は他社より高いと考えています。

ただしこれはICHIZEN Capitalによる評価であり、当局や各社が撤退を示したものではありません。断定はできませんが、長期保有を前提に口座を開くなら避けておくのが無難です。

③HYPEを扱っていても、日本からは買えない取引所

ここが最も誤解されやすい部分です。知名度の高い取引所ほど、日本からHYPEを買えなくなっています。

取引所買えない理由
Binanceそもそも現物のHYPEを扱っていない(無期限先物のみ)。Binance JapanにもHYPEはなし
OKXグローバル版にはHYPEがあるが、日本居住者はOKJを使う形。OKJはHYPE未取扱
CoinbaseCoinbase株式会社は登録済みだが、金融庁の一覧で「取り扱いなし」
Gateグローバル版にHYPEはあるが、日本法人のGate Japanは登録済みで「取扱いなし」
Kraken / Gemini日本法人がなく、日本居住者向けのサービスを提供していない

とくにBinanceに現物のHYPEが無い点は見落とされがちです。全3,681ペアを走査しましたが、HYPEを基軸とする現物ペアは1つも存在せず、あるのはUSDT建ての無期限先物だけでした。先物で持つことと現物を保有することは別物なので、「Binanceで買える」という説明を見かけたら疑ってください。

買う取引所を選ぶ3つの基準

「扱っているから」だけで選ぶと、口座ごと使えなくなる事態が起こり得ます。次の3点で絞り込んでください。

取引所を選ぶ3つの基準
  • 日本向けサービスが続く見込みか:金融庁の警告リストと日本App Storeの配信状況で見る。撤退した2社はどちらも両方に該当していた
  • HYPEの板が厚いか:薄い板で成行を出すと不利な価格で約定する。不安なら指値を使う
  • 出金が実際に動くか:買えることと出せることは別。本番の額を入れる前に少額で出金まで試す

なお警告リストに載っていない=金融庁が認めた、ではありません。金融庁自身も、掲載がない業者のなかに無登録で営業している者が存在し得る旨の注記を付けています。

目的①|Hyperliquidのエコシステムを使いたい

HyperliquidはHyperCore(板取引の層)とHyperEVM(スマートコントラクトの層)の2層構造で、HYPEは両方で役割を持ちます。HyperCoreでは板での売買・ステーキング・手数料割引に、HyperEVMではガス代に使います。DeFiのコントラクトで扱うにはWHYPEへラップします。

重要なのはこの2層の行き来にブリッジリスクが無いことです。公式ドキュメントも「HyperCoreとHyperEVMの間にブリッジリスクは存在しない」と明記しています。移動は「EVM ⇄ Core Transfer」ボタン、またはHYPEを`0x2222222222222222222222222222222222222222`へ送るだけです。

この転送アドレスはHYPE専用です

公式ドキュメントは「これはHYPEにのみ有効で、他の資産を送ると失われる」と警告しています。銘柄ごとにアドレスが違うため、慣れるまでは画面のボタン操作を使ってください。

目的②|ステーキングで利回りを取りたい

ステーキングはHyperCore上でのみ可能です。手順はSpot残高からStaking残高へ移し、バリデータを選んで委任するだけで、app.hyperliquid.xyz/staking/ などから操作できます。

報酬率は総ステーク量の平方根に反比例する設計で、公式は「総ステーク4億HYPEで年率約2.37%」としています。公開APIで実測すると34のバリデータに約4億3,607万HYPEがステークされており、手数料3%を引いて実勢は年2.3%前後です。ただし利回りより効くのは手数料割引のほうです。

段階必要ステーク量取引手数料の割引
Wood10 HYPE超5%
Bronze100 HYPE超10%
Silver1,000 HYPE超15%
Gold10,000 HYPE超20%
Platinum100,000 HYPE超30%
Diamond500,000 HYPE超40%
Hyperliquid公式ドキュメント(2026年8月時点)
★解除に7日かかります
  • Spot残高 → Staking残高への移動は即時。バリデータへの委任は1日ロック
  • Staking残高 → Spot残高への移動には7日の待機列がある(1アドレスにつき最大5件)
  • 現時点で自動スラッシング(没収)は実装されていない

この7日が実務上の最大の制約です。価格が急落しても解除申請から7日間は動かせない前提で金額を決めてください。7日を待ちたくないならkHYPE(Kinetiqのリキッドステーキング)という選択肢もあり、実測では1 kHYPE = 1.02278 HYPEと報酬が上乗せされた価格で取引されていました。ただしKinetiqを信用するリスクが別途乗ります。

目的③|長期でガチホしたい

長期保有ならいちばんの敵は価格変動ではなく「置き場所」です。Bybitは2026年7月22日に強制決済まで完了し、Bitgetも12月31日に強制決済が予定されています。ガチホするつもりなら、取引所は「買う場所」であって「置く場所」ではありません。

長期保有で押さえる4点
  • 買ったら取引所から出す。撤退や出金停止の影響を受けない場所へ移す
  • ステークして複利を効かせる。年2.3%前後でも数年単位では差になる
  • 取引履歴をその都度ダウンロードする。撤退後はログインできなくなる
  • シードフレーズは紙でオフライン保管。流出すれば全損で、取り戻す方法はない

相性が良いのはHyperCoreに置いてステークしておく形です。7日の解除待ちは長期保有者には実害が小さく、その間ずっと利回りと手数料割引を受けられます。ただし循環供給が最大供給の2割程度にとどまり、今後のロック解除が売り圧になり得る点は長く持つほど効いてきます。

目的④|値上がりだけ取れればいい

値幅だけ取れればいいなら、工程の少なさがそのまま正義になります。選択肢は海外取引所で現物を買うか、Solanaのウォレットを使っているならSolana版のHYPEを買うかの2つです。

Solana版はWormhole NTT(burn-and-mint方式)のブリッジ版です。オンチェーンで発行と焼却が双方向に動いていることを確認しており、価格も本家81.65ドルに対し81.73ドル(乖離+0.10%)とほぼ連動。流動性約1,105万ドル・24時間出来高約1,992万ドルで、個人の売買サイズなら問題ありません。

Solana版を選ぶときに捨てているもの
  • ステーキング報酬・手数料割引・ガバナンスは使えません。得られるのは価格連動だけです
  • ブリッジリスクを負います。Wormhole NTTが正常に動き続けることが前提です
  • Hyperliquidへ直接送れません。公式のSolana入金アドレスはHYPEを受け付けず、送れば戻りません

分かれ目は保有期間です。数週間から数か月の値幅取りなら利便性が利回り差を上回ります。1年単位で持つなら、年2.3%前後を捨て続けることになるため不利です。

なぜ今HYPEを調べる人が増えているのか|主要銘柄で唯一の年間プラス

買い方の前に、いま何が起きているかを数字で押さえておきます。HYPEの値動きは他の主要銘柄と明確に異なります。以下は同一時点で取得した騰落率です。

銘柄200日1年時価総額
HYPE+132.3%+74.4%約179億ドル(10位)
BTC+24.5%−28.4%約1.62兆ドル
ETH+31.4%−46.8%約3,027億ドル
XRP+18.2%−49.4%約953億ドル
SOL+31.0%−50.8%約594億ドル
DOGE+1.9%−59.5%約144億ドル
ADA−12.3%−75.1%約85億ドル
CoinGeckoで取得(2026年8月時点)。数値は変動します

表を見ると一目で分かります。直近1年でプラスなのはHYPEだけで、BTCですら−28.4%、SOLやXRPは半値近くまで下げています。200日で見ても+132.3%と、2位のETH(+31.4%)に4倍以上の差をつけています。しかも2026年8月23日に最高値83.27ドルを更新したばかりで、現在値はそこから3%程度しか離れていません。

「主要銘柄で含み損を抱えているなかで、唯一伸びている銘柄を見つけた」——HYPEの買い方を調べている人の多くが、この状況にいます。ただし最高値圏で買うということは、高値づかみのリスクを取るということでもあります。この点は後半のリスクの章で改めて触れます。

HYPEとは|Hyperliquidのネイティブトークン

買い方を押さえたところで、そもそもHYPEが何なのかを整理します。HYPEは分散型取引所Hyperliquidのネイティブトークンです。Hyperliquidは無期限先物(perp)を中心とした取引所で、注文板をすべてオンチェーンで処理する点が特徴です。

プラットフォームの規模を実測したところ、無期限先物の24時間出来高は約114億ドル、取扱銘柄は232種類でした。分散型取引所としては突出した水準で、中央集権取引所に匹敵する流動性を持っている点がHYPEの評価につながっています。

項目内容
ティッカーHYPE
発行体Hyperliquid(分散型取引所)
時価総額約179億ドル(全銘柄中10位)
循環供給量約2億2,244万枚
総供給量約9億5,530万枚
最大供給量10億枚
最高値83.27ドル(2026年8月23日)
国内取扱なし(登録業者27社すべて)
CoinGeckoおよびHyperliquid公開APIで取得(2026年8月時点)

注目すべきは循環供給量が最大供給量の2割程度にとどまっている点です。総供給量約9億5,530万枚に対して市場に出回っているのは約2億2,244万枚で、今後のロック解除が売り圧になり得ることは頭に入れておく必要があります。

HYPEトークンの役割

HYPEのトークン配分(円グラフ)
▲ HYPEのトークン配分

HYPEは値上がりを狙うだけの銘柄ではなく、Hyperliquidのなかで実際の用途を持っています。主な役割は次の3つです。

  • ステーキング:ネットワークの検証に参加して報酬を得る。取引手数料の割引も受けられる
  • ガバナンス:プロトコルの意思決定に関与する
  • エコシステムの基軸:HyperEVM上のアプリケーションで基軸資産として使われる

ステーキングは買った後の選択肢として現実的です。ただしステーキング中は資産をすぐに動かせなくなるため、価格が急変したときに対応できない可能性があります。全量を預けるのではなく、動かせる分を残しておく運用が安全です。

なお現物を買うことと、無期限先物でHYPEのポジションを持つことはまったく別物です。Hyperliquidの無期限先物では最大10倍のレバレッジをかけられますが、価格が逆行すれば証拠金以上の損失が発生し、強制的に決済されます。仕組みはHyperliquidのperpに関する記事で解説しています。「HYPEを買う」つもりで先物を触らないよう注意してください。

既存金融との接点が広がっている

HYPEの評価を支えているのは投機的な人気だけではありません。公開APIで実測したところ無期限先物の24時間出来高は約114億ドル、取扱銘柄は232種類で、分散型取引所としては突出した規模です。さらにHIP-3という仕組みで誰でも独自の先物市場を立ち上げられるため、米国株のトークン東証銘柄予測市場まで持ち込まれています。米国市場との関係にも動きがあり、詳細はトランプ大統領の発言とHyperliquidの米国展開に関する記事で整理しています。

ただしこれらはいずれも進行中の話で、確定した事実ではありません。「既存金融が認め始めている」という期待は価格に織り込まれつつあり、期待が剥がれたときの下落余地も同時に大きくなっていると見ておくべきです。

HYPEを買う前に知っておきたいリスク

買い方を実行に移す前に、HYPEには固有のリスクがあります。とくに海外取引所を使う以上、避けて通れない項目が含まれます。

HYPE購入前に確認したいリスク
  • 最高値圏での購入になる:2026年8月23日の最高値から3%程度しか離れていない水準です
  • ロック解除による売り圧:循環供給は最大供給の2割程度にとどまっています
  • 取引所の撤退リスク:BybitとBitgetの例のとおり、口座ごと使えなくなることがあります
  • 無登録業者であること:海外取引所は日本の登録業者ではなく、利用者保護の枠組みが働きません
  • 送金ミスは取り返せない:ネットワークの選択を誤ると資産を失います
  • ウォレットの自己管理:DEXを使う場合、シードフレーズの流出は全損に直結します

とくに取引所の撤退リスクは、HYPEのように国内で買えない銘柄では避けて通れません。買った資産を長く置いておく先として、その取引所が日本向けサービスを続けるかどうかは重要な判断材料になります。資産を1か所に集中させず、出金できる状態を保っておくことが最低限の備えです。

ICHIZEN Capitalの視点|HYPEと税金

水野 倫太郎

DEXは匿名性が高いイメージがありますが、日本の居住者に申告義務がある点は変わりません。むしろ2026年以降は情報交換で捕捉が強まります。HYPEの売買・交換・ステーキング報酬は、その都度記録を。取引所が撤退すると履歴を取り出せなくなるため、早めの準備が確定申告を楽にします。判断に迷えば税理士へ。

見落とされやすいのが税金です。海外取引所やDEXで取引しても、日本の居住者である限り申告義務は変わりません。「海外だから関係ない」「DEXだから追えない」という理解は誤りです。

暗号資産の利益は原則として雑所得として扱われ、給与所得などと合算した総合課税の対象になります。注意したいのは課税のタイミングで、日本円に換金したときだけでなく、HYPEを他の暗号資産に交換した時点でも損益が確定します。USDTでHYPEを買い、値上がり後にUSDTへ戻した場合、その時点で課税対象の損益が生じている点は押さえておいてください。

さらに、取引履歴は取引所が撤退すると取得できなくなる可能性があります。BybitやBitgetのように日本向けサービスが終了する事例が続いているため、取引の都度、履歴をダウンロードして保管しておくことを強くおすすめします。詳しい計算方法は暗号資産の税金に関する記事にまとめています。

よくある質問

HYPEは日本の取引所で買えますか?

買えません。金融庁が公表する暗号資産交換業者登録一覧(2026年8月21日現在)には登録業者27社の取り扱う暗号資産が記載されていますが、HYPEはどの社の欄にもありません。日本円で直接買う方法は存在せず、海外取引所かDEXを使うことになります。

HYPEはどこで買えますか?

日本から使える取引所ではBTCC・HTX・BingX・Bitfinexなどが現物のHYPEを扱っています。Hyperliquid本体をはじめとするDEXでも買えます。一方でBybitは2026年7月に日本向けサービスが終了し、Bitgetも12月31日で終了予定です。GateやOKXはグローバル版にHYPEがありますが、日本法人側は取扱いがありません。

BinanceでHYPEは買えますか?

現物では買えません。Binanceの全取引ペアを確認したところ、HYPEを基軸とする現物ペアは存在せず、あるのはUSDT建ての無期限先物のみでした。先物はレバレッジをかけた差金決済であり、現物を保有することとは別物です。Binance JapanにもHYPEの取り扱いはありません。

BybitでHYPEを買おうと思っていたのですが、まだ使えますか?

使えません。Bybitは日本居住者向けサービスを終了し、2026年7月22日に強制決済まで完了しています。過去に開設した口座があっても新規の取引はできません。Bitgetも2026年8月3日に新規口座開設を停止し、12月31日に強制決済が予定されています。

HYPEを買う一番簡単な方法はどれですか?

HYPEの現物ペアがある海外取引所で直接買う方法です。口座に資金を入れて買うだけで完了し、ウォレットの作成もブリッジも必要ありません。工程数で比べると、Hyperliquid本体を使うルートより少なく済みます。

HyperliquidでHYPEを買うには何が必要ですか?

ウォレットと入金用の資金が必要です。USDCで入金する場合、ウォレット接続ならArbitrumのみ、メールログインならArbitrum・Base・Ethereum・Polygonに対応します。BTCやETH、SOLなどを送って着金後にUSDCへ交換することもできますが、チェーンごとに受け取れる銘柄と最低額が決まっており、対象外を送ると戻りません。なお5USDC未満の入金は反映されないため注意してください。

HYPEを日本円で直接買えますか?

できません。国内の登録業者が扱っていないため、日本円からHYPEへ直接交換する手段がありません。実務上は、国内取引所で日本円をUSDTなどに換えてから海外取引所やHyperliquidへ送り、そこでHYPEを買う流れになります。

今からHYPEを買うのは遅いですか?

投資判断は各自で行っていただく必要がありますが、事実として2026年8月23日に最高値83.27ドルを更新しており、現在値はそこから3%程度の水準です。直近1年で+74.4%と主要銘柄で唯一プラスである一方、循環供給が最大供給の2割程度にとどまり今後のロック解除が売り圧になり得る点も踏まえて判断してください。

HYPEの利益に税金はかかりますか?

かかります。海外取引所やDEXを使っても、日本の居住者であれば申告義務は変わりません。原則として雑所得となり総合課税の対象です。日本円に換金したときだけでなく、HYPEを他の暗号資産に交換した時点でも損益が確定する点に注意してください。取引所が撤退すると履歴を取得できなくなる可能性があるため、都度ダウンロードして保管することをおすすめします。

海外取引所を使うこと自体は違法ではないですか?

利用者が海外取引所を使うこと自体を禁じる規定はありません。ただし無登録の海外業者は日本の利用者保護の枠組みの外にあり、出金停止や撤退が起きても当局に是正を求める経路がありません。金融庁は無登録業者に対して警告書を発出しており、こうしたリスクを理解したうえで利用する必要があります。

まとめ

この記事のまとめ
  • HYPEは金融庁登録の27社すべてが取扱なし。買えるのは海外取引所かDEXだけ
  • Bybitは終了済み、Bitgetは12月31日で終了。BinanceとOKJとCoinbaseにはHYPEがない
  • 今使えてHYPEを扱うのはBTCC・HTX・BingX・Bitfinex。Bitgetは撤退表明済み、MEXC・KuCoin・LBankは2条件に該当
  • 最短は海外取引所で直接買うルート。ウォレットもブリッジも不要で送金は1回で済む
  • 最高値圏での購入・ロック解除の売り圧・取引所の撤退リスクを理解したうえで、余裕資金の範囲で

HYPEは主要銘柄が軒並み下げた1年で唯一プラスを維持し、時価総額10位まで上がってきた銘柄です。ただし国内で買えないという事情から、購入までの導線が複雑になっているのが実情です。しかも日本でよく使われていた海外取引所が相次いで撤退し、「口座は持っているのに買えない」という状況が起きています

買う場所を決めるときは、HYPEを扱っているかどうかだけでなく、その取引所が日本向けサービスを続けるかどうかまで見てください。そのうえで、まずは少額で送金と購入を試し、手順が確認できてから本番の金額を動かす。遠回りに見えて、これが最も確実です。

参考文献

1. 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」(令和8年8月21日現在)https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf
2. Hyperliquid 公式ドキュメント(入金対応チェーン・取引手順)https://hyperliquid.gitbook.io/hyperliquid-docs
3. Hyperliquid 公開API(現物・無期限先物の出来高、2026年8月時点で取得)https://api.hyperliquid.xyz/info
4. CoinGecko(HYPEの価格・時価総額・供給量・騰落率、2026年8月時点)https://www.coingecko.com/en/coins/hyperliquid
5. 各取引所の公開API(HYPE現物ペアの実在確認、2026年8月時点)
6. 国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」https://www.nta.go.jp/

※本記事は2026年8月時点で確認できた情報に基づく一般的な情報提供であり、特定の暗号資産・取引所への投資を勧誘するものではありません。価格・時価総額・取扱状況・入出金の対応チェーンは変更される場合があるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。海外取引所は日本の登録業者ではなく、利用者保護の枠組みは適用されません。「撤退の兆候」に関する区分はICHIZEN Capitalによる評価であり、当局や各取引所が公式に示したものではありません。DEXの利用にはウォレットの自己管理および送金ネットワークの選択ミスによる資産喪失のリスクがあります。税務の判断は税理士等の専門家にご相談ください。暗号資産取引にはリスクが伴い、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

目次