Popcat(POPCAT/ポップキャット)とは?最高値から約98%下落した現在地・Binance現物は未上場という実態・買える取引所と税金を忖度なく解説

ICHIZEN Capitalのイチ押しポイント!
- POPCATは、猫の画像ミーム「Popcat」から生まれたSolanaのミームコイン
- 元ネタは2020年10月に広まった猫「Oatmeal」の動画と、国別のクリック競争で流行したブラウザゲームです
- 裏側に事業も収益もありません。値動きの源泉はミームの知名度とコミュニティの熱量だけです
- 現在地は最高値2.05ドルから約97.8%下落。1年で約87%値を消している
- 価格は約0.045ドル(約7.3円)、時価総額は約71.8億円で481位前後です(2026年7月時点)
- 最高値の水準へ戻るには約45倍が必要な計算になります
- 見落とされがちな事実|Binanceの「現物」には上場しておらず、出来高の約48%がLBank1社に偏っている
- Binanceにあるのは無期限先物だけです。現物はCoinbase・Kraken・Bybitなどで取引されています
- 追加発行と口座凍結はいずれも技術的に不可能でした(編集部がチェーンへ直接照会して実測)
- 日本の取引所での取扱いはゼロ。税金は話題の「20%分離課税」の対象外
- JVCEAの取扱一覧に記載がなく、国内主要5社いずれも未上場でした(公開データで実測)
- 国内未上場のため雑所得・総合課税のまま。最大約55%の税率が適用されます
木田 陽介POPCATは「Binanceにも上場した有名ミームコイン」として紹介されがちですが、忖度なく言うと、そこが最初の誤解です。実際に取引所のAPIを一つずつ叩いて確かめたところ、Binanceの現物にPOPCATのペアは存在しませんでした。あるのは先物だけです。日本語の解説記事はこの点をほぼ書き分けていません。数字は自分で取りに行くと景色が変わります。順番に見ていきましょう。


監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役
2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。
Popcat(POPCAT)とは?基本情報
Popcat(POPCAT/ポップキャット)は、口を「O」の字に開けた猫の画像ミームから生まれた、Solana上のミームコインです。運営企業もプロダクトも収益源も存在せず、値動きを生むのはミームの知名度とコミュニティの熱量だけという、ミームコインの典型的な構造を持ちます。
ビットコインが「価値の保存」を、イーサリアムが「アプリの基盤」を掲げるのに対し、POPCATが掲げるのは1枚の猫の画像です。この違いは投資判断に直結します。事業の進捗で価格を説明できないため、人々がミームに飽きた時点で買う理由が消える設計だからです(※1)。
| 項目 | 内容(2026年7月時点) |
|---|---|
| 名称 | Popcat(ポップキャット)/ティッカー:POPCAT |
| チェーン | Solana |
| 分野 | ミームコイン(猫モチーフ) |
| 誕生 | 2023年12月/最初の流動性プール作成は2023年12月12日(オンチェーンで実測) |
| コントラクト | 7GCihgDB8fe6KNjn2MYtkzZcRjQy3t9GHdC8uHYmW2hr |
| 価格 | 約0.0452ドル(約7.33円) |
| 時価総額 | 約4,426万ドル(約71.8億円)/481位前後 |
| 24時間出来高 | 約1,130万ドル(時価総額比 約25.5%) |
| 循環供給量/総供給量 | 約9億7,994万枚(全量が流通済み・オンチェーンで実測) |
| 発行権限(mint authority) | 放棄済み=追加発行は不可(オンチェーンで実測) |
| 凍結権限(freeze authority) | 放棄済み=運営による口座凍結は不可(オンチェーンで実測) |
| 過去最高値 | 2.05ドル(2024年11月17日)※現在は約97.8%下 |
| Binanceでの扱い | 現物の取扱いなし/無期限先物のみ(2024年8月22日開始) |
| 日本での取扱い | 国内取引所は取扱いなし(海外取引所で購入) |
| 日本での税務上の扱い | 暗号資産(雑所得・総合課税/20%分離課税の対象外) |
価格・時価総額は日々変動します。ここからは「なぜ生まれたのか」と「いま何が起きているのか」を切り分けて解説していきます。POPCATはミームの知名度が高いぶん、この2つが混同されやすい銘柄だからです。
Popcatミームの由来|1匹の猫と世界規模のクリック競争
POPCATを理解するには、トークンより先に「Popcat」というミームを知る必要があります。ここが分からないまま値動きだけを追っても、なぜ無名のトークンが時価総額20億ドル規模まで膨らんだのかを説明できません。
- 猫の「Oatmeal」とPopcatミームの誕生(2020年10月)
- popcat.click|国別クリック競争が世界的な流行になるまで
- ミームからトークンへ|2023年12月、Solanaで誕生
猫の「Oatmeal」|虫に鳴いた1本の動画がミームになるまで
Popcatの元ネタは、Xavier BFB氏という人物が飼っていた「Oatmeal(オートミール)」という猫です。2020年10月中旬、虫に向かって鳴くOatmealの動画が知人限定のDiscordサーバーに投稿されたことが始まりでした(※2)。
この動画は2020年10月9日にGIF化されてRedditへ投稿され、翌10日にはTwitterで100万回以上再生されます。口を大きく「O」の字に開けた瞬間の画像と、閉じた口の画像を高速で切り替えると、猫が「ポップ」と音を出しているように見える——この単純な仕掛けが受けました。Instagramで音楽と同期させた動画が広まり、Oatmealが歌っているように見せる遊びが定着していきます。
popcat.click|国別クリック競争が生んだ世界的な流行
ミームを決定的に広めたのは、2020年12月11日に公開されたブラウザゲーム「popcat.click」です。英シェフィールド大学の学生3名(Rain O’Sullivan氏・Ed Hails氏・Freddy Heppell氏)が作りました(※2)。
仕組みは単純で、猫の画像をクリックすると口が開いて音が鳴るだけです。ただしクリック数が国ごとに集計され、世界ランキングで競われる点が熱狂を生みました。2021年2月にはブラジルが100万クリックに到達し、同年4月にはフィンランドが欧州首位に立ちます。フィンランドでは複数の学校がアクセスを禁止する事態にまで発展しました。タイでは当時の抗議運動の中で若者に広まり、台湾は2021年8月12日に世界首位へ浮上しています。Googleの年間トレンドで2021年のゲーム部門1位に選ばれたことが、流行の規模を物語ります。
ブラウザゲームの「popcat.click」と、暗号資産のPOPCATは別物です。ゲームは2020年に学生3名が公開したもので、暗号資産のPOPCATは2023年12月に別の有志が発行しました。ゲームを遊んでもPOPCATはもらえず、POPCATを買ってもゲームの運営に資金は渡りません。「ポップキャット ゲーム」「ポップキャット ロブロックス」で検索して辿り着いた方は、この点を最初に押さえてください。
ミームからトークンへ|2023年12月、Solanaで誕生
暗号資産としてのPOPCATが登場したのは、ミームの流行から3年後です。編集部がSolanaの取引データを直接照会したところ、最初の流動性プール(Raydium上のPOPCAT/SOL)が作られたのは2023年12月12日21時4分(UTC)でした(※3)。翌13日にはUSDCペア、16日にはOrca、21日にはMeteoraへと取引の場が広がっています。
ここは注意が必要な点です。日本語の解説記事には「2024年に誕生」と書かれたものが見られますが、チェーン上の記録は2023年12月を示しています。価格データの追跡開始が2024年初頭であることも、この時期と整合します。誕生時期を1年取り違えると、値動きの解釈そのものがずれてしまうため、一次記録に当たって確認しました。
POPCATの現在地|最高値から約97.8%下落という現実
ミームの物語は魅力的ですが、投資判断に必要なのは現在の数字です。POPCATの価格は約0.0452ドル(約7.33円)、時価総額は約4,426万ドル(約71.8億円)で、CoinGecko基準の順位は481位前後です(2026年7月時点・※1)。
過去最高値は2024年11月17日の2.05ドルでした。現在はそこから約97.8%下落しています。最高値の水準へ戻るには約45倍が必要な計算です。しかも下落は過去の話ではありません。1年前(2025年7月)には0.48ドル台を付けており、この1年だけで約87%を失っています。2026年6月には0.0391ドルまで沈み、そこからほぼ横ばいで推移してきました。
| 時点 | 価格 | 現在との比較 |
|---|---|---|
| 過去最高値(2024年11月17日) | 2.05ドル | 約97.8%下/回復には約45倍 |
| 1年前の高値(2025年7月23日) | 約0.483ドル | 約90.6%下 |
| 直近1年の安値(2026年6月7日) | 約0.0391ドル | 約15.4%上 |
| 現在(2026年7月時点) | 約0.0452ドル | — |
| 過去最安値(2024年1月5日) | 約0.0038ドル | 約11.9倍上 |
数字が示すのは、2024年11月の熱狂が特異点だったという事実です。ミームコインの価格は事業の成長ではなく注目の総量で決まるため、注目が薄れた分だけ素直に縮むという性質があります。なお過去最高値は集計元によって2.05ドル(CoinGecko)と2.07ドル(CoinMarketCap)で差があり、時価総額の順位も481位(CoinGecko)と424位(CoinMarketCap)で割れています。採用している銘柄の母集団が違うためで、どちらかが誤りというわけではありません。
見落とされがちな論点|Binanceの「現物」には上場していない
ここからは、日本語の解説記事がほとんど触れていない実態を扱います。POPCATは「Binance上場銘柄」として語られがちですが、編集部が各取引所の公開APIを一つずつ照会したところ、事実はもう少し複雑でした。
2026年7月、編集部がSolanaの公開ノード2系統、および各取引所の公開APIへ直接照会して取得した数値です。供給量・発行権限はチェーンの実データ、上場の有無は各取引所が自ら公開するシンボル一覧に基づいています。各数値に取得時点を併記しています。
Binanceにあるのは無期限先物だけ|現物ペアは存在しない
Binanceの現物取引に、POPCATのペアは存在しません。編集部がBinanceの公開する全現物シンボル一覧を取得して検索したところ、POPCATを含むペアは1件も見つかりませんでした(2026年7月時点・※4)。
一方で、無期限先物(USDⓈ-M)にはPOPCATUSDTが存在します。Binanceが公開する契約情報によれば、取引開始は2024年8月22日13時(UTC)でした(※4)。つまり「Binanceに上場した」という表現は、先物についてのみ正確ということになります。現物を買うつもりでBinanceの口座を開いても、POPCATは買えません。
紛らわしいのは、価格情報サイトに「Binance」の名でPOPCATの取引が表示される点です。実体を確認すると、これは米国居住者向けの別法人であるBinance.USでした。しかもその24時間出来高は約71ドルにとどまり、直近の約定も数日前という状態です(※1)。名前が同じでも中身は別物だと理解しておく必要があります。
出来高の約48%がLBank1社に集中している
もう1つ、流動性の実態にも偏りがあります。POPCATの24時間出来高のうち、約48.4%を「LBank」という1社が占めています。CoinGeckoが集計する57取引所・71ペアの合計出来高(約1,256万ドル)に占める割合として算出しました(2026年7月時点・※1)。
| 取引所 | 24時間出来高 | シェア |
|---|---|---|
| LBank | 約607万ドル | 約48.4% |
| CoinUp.io | 約125万ドル | 約10.0% |
| Toobit | 約107万ドル | 約8.5% |
| BitMart | 約92万ドル | 約7.3% |
| HTX | 約69万ドル | 約5.5% |
| Bybit | 約26万ドル | 約2.1% |
| Coinbase | 約10万ドル | 約0.8% |
| Kraken(USD建て) | 約3.7万ドル | 約0.3% |
この表は2つのことを示しています。1つは、「多くの取引所に上場している=流動性が厚い」とは限らないということ。上位を占めるのは日本での知名度が低い取引所であり、Coinbaseのような大手での実取引はごくわずかです。もう1つは、板が想定より薄い可能性です。まとまった金額を売買する際に、価格が想定以上に動くリスクを織り込んでおく必要があるでしょう。



実務の感覚で言うと、出来高が1社に半分近く偏っている銘柄は、その1社に何かあった時の逃げ場が細くなります。POPCATの場合、CoinbaseやKrakenといった規制の厳しい取引所にも上場している点は評価できますが、そこでの実取引はごくわずかです。看板の大きさと板の厚さは別物として見ていきましょう。
POPCATのトークノミクス|チェーンに直接聞いて分かったこと
ミームコインで最も警戒すべきは、運営が勝手にトークンを増刷して価値を薄める「増刷型のラグプル」です。POPCATにその余地があるのかを、編集部はSolanaの公開ノードへ直接照会して確認しました。
結論として、POPCATは追加発行も口座凍結も技術的に不可能でした。トークンの発行元アカウントを照会すると、発行権限(mint authority)と凍結権限(freeze authority)がいずれも「null」=放棄済みと記録されています(※3)。異なる2つの公開ノードへ問い合わせ、同一の結果が返ることも確かめました。
| 項目 | 実測値 | 意味 |
|---|---|---|
| 発行権限(mint authority) | 放棄済み(null) | 運営が増刷して価値を薄めることは不可能 |
| 凍結権限(freeze authority) | 放棄済み(null) | 運営が保有者の資産を凍結することは不可能 |
| 総供給量 | 979,936,335.909枚 | 約9億7,994万枚で固定 |
| 循環供給量 | 総供給量と同じ | 全量が流通済み=将来のアンロックによる売り圧なし |
| 小数点以下の桁数 | 9桁 | — |
測定日は2026年7月です。この結果には実務上の意味が3つあります。第1に、供給量が事実上固定されていること。第2に、ベスティング(段階的なロック解除)による将来の売り圧が存在しないこと。全量がすでに市場に出ているためです。第3に、運営が保有者を締め出す操作もできないこと。ミームコインとしては、構造面は良好な部類に入ります。
細かい点ですが、供給量は情報サイトごとに数字が違います。CoinGeckoは979,978,669.96枚と表示しており、チェーンの実測値より約4万2,000枚多くなっています(差は約0.004%)。本記事はチェーン上の実データを採用しました。価格への影響はほぼありませんが、数字の出どころによって値が動くことは知っておいて損はありません。
なお、「供給の93.1%が流動性プールに置かれ、LPトークンは焼却済み」といった配分の説明が一部の取引所メディアに見られます。編集部では一次情報として確認できなかったため、本記事では断定を避けます。確かめられたのは、上の表に挙げた実測項目のみです。
POPCATの将来性|評価できる点と、割り引くべき点
将来性を数字で測ることはできません。事業も収益もない以上、業績予想に相当するものが存在しないためです。できるのは、構造面の良し悪しを事実で並べることだけになります。
- 増刷が不可能|発行権限は放棄済み。運営による希薄化のリスクがない(オンチェーンで実測)
- アンロックの売り圧がない|全量が流通済みで、段階的なロック解除の予定が存在しない
- 規制の厳しい取引所にも上場|Coinbase・Krakenで取引されている。ミームコインとしては例外的
- ミームの知名度が高い|暗号資産とは無関係に、2021年に世界的な流行を経験した素材である
- 価格を支える実需がない|事業も収益もなく、値動きの源泉は注目の総量だけである
- 下落が続いている|最高値から約97.8%下落し、直近1年でも約87%を失っている
- 出来高が1社に偏っている|約48%がLBank1社に集中し、大手での実取引は薄い
- Binanceの現物には未上場|先物のみ。「大手上場銘柄」という印象と実態にズレがある
- 日本では税制上不利|国内未上場のため20%分離課税の対象外。最大約55%のまま
整理すると、「構造は綺麗だが、価格を支える力がない」というのがPOPCATの姿です。増刷もアンロックもないという点は、多くのミームコインが抱える弱点を持たないことを意味します。ただしそれは「下がらない理由」ではなく「不正に薄められない」というだけです。ミームの再燃以外に価格を押し上げる材料が見当たらない点は、正直に受け止める必要があるでしょう。
日本でPOPCATを買う方法|国内取引所の取扱いはゼロ
2026年7月時点、日本の暗号資産交換業者でPOPCATを取り扱っているところはありません。編集部は日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が公表する取扱暗号資産の一覧を直接取得し、「POPCAT」「Popcat」「ポップキャット」のいずれも記載がないことを確かめました(※5)。あわせて主要5社の公開データも実測しています。
| 国内取引所 | POPCATの取扱い | 確認方法(2026年7月時点) |
|---|---|---|
| Coincheck | なし | 公開APIのレート照会が不可(BTC・DOGE等は取得可) |
| bitbank | なし | 公開APIの全62ペアに該当なし |
| GMOコイン | なし | 公開APIの全30銘柄に該当なし |
| bitFlyer | なし | 公開APIの全マーケットに該当なし |
| SBI VCトレード | なし | JVCEA一覧・公式情報に記載なし |
興味深いのは、国内でもDOGE(ドージコイン)・SHIB(柴犬コイン)・PEPEといったミームコインは上場している点です。同じJVCEAの一覧に、これらの名前は確かに載っています。つまり「ミームコインだから上場できない」わけではありません。POPCATが個別に選ばれていないという事実として受け止めるのが正確でしょう。そしてこの違いは、後述するとおり税率の分岐点にもなります。
POPCATの現物が買える取引所|Bitgetでは取り扱っていない
先に率直な事実をお伝えします。当メディアが主軸の候補としているBitgetでは、POPCATの現物を取り扱っていません。Bitgetが公開する全現物シンボル一覧を取得して検索しましたが、POPCATを含むペアは1件も存在しませんでした(2026年7月時点・※4)。同様にBinanceの現物にもありません。
実測に基づけば、POPCATの現物を扱う主な取引所は次のとおりです。日本語対応と出来高のバランスではBybit、規制の厳しさを重視するならCoinbaseやKrakenが候補になります。ただし前述のとおり、大手での実取引は薄い点に留意してください。
| 取引所 | POPCAT現物 | 備考(2026年7月時点) |
|---|---|---|
| Bybit | あり(USDT・USDC建て) | 出来高シェア約2.1%。海外大手のなかでは取引が多い |
| Coinbase | あり(USD建て) | 米国の規制下の大手。ただし出来高シェアは約0.8% |
| Kraken | あり(USD・EUR・GBP建て) | 法定通貨ペアが3種類と多い |
| Gate/MEXC/KuCoin | あり(USDT建て) | 取扱銘柄数の多い海外取引所 |
| Binance | なし | 無期限先物のみ(2024年8月22日開始) |
| Bitget | なし | 無期限先物のみ(最大50倍) |
POPCATの買い方|基本の3ステップ
日本からPOPCATを買う場合、次の3ステップが基本の流れになります。
- 国内取引所で暗号資産を購入|日本円でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など、送金しやすい銘柄を買う
- 海外取引所へ送金|POPCATを扱う海外取引所の自分の口座へ送る。初回は必ず少額でテスト送金する
- POPCATへ交換|USDTなどに替えたうえで、POPCAT/USDTのペアで購入する
海外取引所の口座開設が前提になるため、POPCATのペアがあり、日本語に対応している取引所が現実的な選択肢になります。国内取引所の選び方は国内取引所ランキングを、送金に使うUSDTの入手手順はUSDTの買い方もあわせてご覧ください。
現物ではなく先物で取引するという選択肢
POPCATは現物の板が薄い一方、無期限先物のほうが取引は活発という逆転が起きています。実測すると、Binanceの先物だけで24時間に約186万ドルが動いており、これは現物最大のLBankを除くどの取引所よりも大きい金額です(2026年7月時点・※4)。
Bitgetも無期限先物としてPOPCATUSDTを提供しており、最大レバレッジは50倍です(※4)。値動きの荒い銘柄でレバレッジをかければ、損失も同じ倍率で膨らみます。最高値から約97.8%下落した銘柄である点を踏まえると、先物は上級者向けの選択肢と考えるのが妥当でしょう。現物を買いたい場合は、前掲の表にある取引所を選んでください。


\POPCATの無期限先物は最大50倍/
ただし買う前に、次章の税金の話を必ず読んでおくことをおすすめします。海外取引所で買う銘柄は、国内上場銘柄と比べて税務上の扱いも手続きの負担も重くなるためです。ここを知らずに始めると、利益が出たときに想定外の税額に直面しかねません。
ICHIZEN Capitalの視点|税金と「海外取引所で買う」ことの実務負担
ここからは、上位の解説記事がほとんど触れていない論点を扱います。「POPCATの利益にいくら課税されるのか」と「海外取引所で買うと何が増えるのか」です。どちらも手を出す前に知っておくべき内容でありながら、日本語の情報がほぼ存在しない領域になります。
POPCATの税金|話題の「20%分離課税」の対象にならない
「暗号資産の税金が20%になる」という話を耳にした方は多いはずです。しかしPOPCATは、その20%分離課税の対象にならない公算が大きい銘柄です。ここは手取り額が倍近く変わりうるポイントなので、正確に押さえておく必要があります。
令和8年度税制改正により、「特定暗号資産」の譲渡による所得に対する申告分離課税(所得税15%)が創設されました。ただし対象となる「特定暗号資産」には、次の2つの要件があります(措法38の2①・※6)。
- (a) その名称が金融商品取引業者登録簿に登録されていること
- (b) 譲渡が暗号資産取引業者への売委託、または暗号資産取引業者に対するものであること
POPCATは国内で1社も取扱いがないため(a)を満たしません。さらに売買の場が海外取引所になるため、(b)も満たしません。つまり2つの要件を両方とも外すことになり、従来どおり雑所得・総合課税の対象です。他の所得と合算して5〜45%、住民税を含めると最大約55%の税率が適用されます。
| 項目 | POPCATの場合 |
|---|---|
| (a) 金商業者登録簿への登録 | ✕(国内取扱いゼロ) |
| (b) 暗号資産取引業者への譲渡 | ✕(海外取引所で売買) |
| 適用される課税方式 | 雑所得・総合課税 |
| 税率 | 5〜45%+住民税(最大約55%) |
| 20%申告分離課税 | 対象外の公算が大きい |
ここから導かれる示唆は明確です。国内取引所に上場しているかどうかが、税率の分岐点になりうるということ。同じミームコインでも、国内上場のDOGEとPOPCATでは手取りが大きく変わる可能性があります。なお適用開始時期は未確定で、金融商品取引法等改正法の施行日が政令に委ねられているため、「◯年から20%」と断定できる段階にはありません。海外取引所やDeFiの具体的な線引きも政令・通達待ちです。暗号資産の税金の全体像は仮想通貨の税金の記事で詳しく解説しています。
海外取引所で買うと増える実務負担|年間取引報告書が出ない
税率以外にも、見落とされがちな負担があります。国内取引所が発行する「年間取引報告書」に相当する書類が、海外取引所では基本的に用意されていないという点です。損益は自分で計算する必要があります。
POPCATを買うまでの導線を思い出してください。円→BTC購入→海外送金→USDTへ交換→POPCAT購入という流れでした。この途中にある「BTC→USDT」の交換も、日本の税務では課税対象の取引に当たります。POPCATをまだ売っていなくても、その時点で利益が確定していれば課税されうるということです。
さらに、雑所得は株式のような損益通算や翌年への繰越しができません。POPCATで大きな損失を出しても、給与所得と相殺することはできず、翌年の利益から差し引くこともできない仕組みです。最高値から約97.8%下落した実績が示すとおり、値動きの荒い銘柄ほど、この非対称性は重く効いてきます。取引の記録を都度残しておくことが、後の負担を減らす唯一の方法と言えるでしょう。



税務・事業者の視点で見ると、POPCATは「税制上いちばん不利な条件が揃った銘柄」です。国内未上場なので20%分離課税の対象にならず、雑所得のまま最大約55%。損益通算も繰越しもできません。しかも購入導線の途中にある通貨の交換それぞれが課税対象になり、報告書も出ないため計算はすべて自力です。同じ猫や犬のミームコインでも、DOGEのように国内で買える銘柄とは扱いが分かれます。少額なら影響は限定的ですが、大きく増えたときほど手取りが削られる構造だという点は、買う前に知っておいてください。判断に迷う場合は税理士へのご相談をおすすめします。
よくある質問
POPCAT(Popcat)とは何ですか?
口を「O」の字に開けた猫の画像ミーム「Popcat」から生まれた、Solana上のミームコインです。2023年12月にSolanaで発行されました。元ネタは2020年10月に広まった「Oatmeal」という猫の動画で、その後のクリックゲームで世界的に流行した素材です。運営企業もプロダクトも収益源もなく、価格を動かすのはミームの知名度とコミュニティの熱量だけという構造になっています。
ブラウザゲームの「Popcat」と暗号資産のPOPCATは同じものですか?
別物です。ブラウザゲームのpopcat.clickは、2020年12月11日に英シェフィールド大学の学生3名が公開したもので、国別のクリック数を競う仕組みでした。一方、暗号資産のPOPCATは2023年12月に別の有志がSolana上で発行しています。ゲームを遊んでもPOPCATはもらえず、POPCATを買ってもゲームの運営に資金は渡りません。
POPCATは日本の国内取引所で買えますか?
買えません。2026年7月時点で、JVCEAが公表する取扱暗号資産の一覧に「POPCAT」「Popcat」「ポップキャット」の記載はなく、Coincheck・bitbank・GMOコイン・bitFlyer・SBI VCトレードのいずれも取り扱っていません。入手するには、国内取引所でビットコイン等を購入し、海外取引所へ送金してPOPCATに交換する流れになります。国内上場の予定は公表されていません。
POPCATはどこで買えますか?
現物はBybit・Coinbase・Kraken・Gate・MEXC・KuCoinなどの海外取引所で買えます。日本語対応と出来高のバランスではBybitが、規制の厳しさを重視するならCoinbaseやKrakenが候補になります。注意点として、BinanceとBitgetの現物にはPOPCATのペアが存在せず、いずれも無期限先物のみの取扱いです(2026年7月時点で編集部が各取引所の公開APIを照会して確認)。
POPCATはCoinbaseで買えますか?
買えます。POPCAT/USDのペアが稼働中で、取引も停止されていません(2026年7月時点)。KrakenでもUSD・EUR・GBP建ての3ペアが取引されています。米国の規制下にある大手に上場している点はミームコインとして例外的ですが、24時間出来高はCoinbaseで約10万ドル・全体の約0.8%にとどまり、実取引はごくわずかです。なお日本居住者が利用できるかは各社の規約によります。
POPCATの現在価格と時価総額はいくらですか?
価格は約0.0452ドル(約7.33円)、時価総額は約4,426万ドル(約71.8億円)です(2026年7月時点・CoinGecko基準)。時価総額の順位は481位前後ですが、CoinMarketCapでは424位と集計元で差があります。採用している銘柄の母集団が違うためで、どちらかが誤りというわけではありません。価格・時価総額は日々変動するため、最新の数値は各サイトでご確認ください。
POPCATの最高値はいくらですか?今から戻る可能性はありますか?
過去最高値は2024年11月17日の2.05ドルです(CoinGecko基準。CoinMarketCapは2.07ドルと集計元で差があります)。2026年7月時点の価格は約0.0452ドルで、最高値から約97.8%下落しています。元の水準へ戻るには約45倍が必要な計算です。可能性を断定はできませんが、事業や収益による裏付けがないため、価格を押し上げる材料はミームの再燃に限られます。
POPCATにラグプルのリスクはありますか?追加発行はされませんか?
リスクは分けて考える必要があります。運営が増刷して価値を薄める型のラグプルは不可能です。編集部がSolanaの公開ノード2系統へ直接照会し、発行権限(mint authority)と凍結権限(freeze authority)がいずれも放棄されていることを確認しました(2026年7月時点)。供給も全量が流通済みで、アンロックによる売り圧もありません。ただし大口保有者の売却や、出来高が1社に偏っていることによる流動性のリスクは別問題として残ります。
POPCATの利益にかかる税金はどうなりますか?20%の分離課税になりますか?
雑所得・総合課税で、最大約55%です。令和8年度税制改正で創設された申告分離課税(所得税15%)の対象は「特定暗号資産」に限られ、①名称が金融商品取引業者登録簿に登録されていること、②譲渡が暗号資産取引業者に対するものであること、という2要件が必要になります。POPCATは国内取扱いがなく売買も海外取引所のため、どちらも満たしません。損益通算や翌年への繰越しもできない点に注意が必要です。
POPCATの将来性はありますか?長期投資に向いていますか?
事業や収益による裏付けがないため、将来性を数字で測ることはできません。構造面では、増刷が不可能で全量が流通済みという点はミームコインとして良好です。一方で、価格を支える実需がなく、最高値から約97.8%下落し、直近1年でも約87%を失っています。出来高の約48%が知名度の低い1社に偏っている点も含め、長期保有の根拠を数字で示すことは困難です。余剰資金の範囲に限るのが現実的でしょう。
まとめ|ミームは本物、ただし「大手上場銘柄」という印象は実態とズレている
POPCATは、2020年に世界的な流行を生んだ猫の画像ミーム「Popcat」から生まれた、Solana上のミームコインです。元ネタは「Oatmeal」という1匹の猫の動画で、国別のクリック競争を通じてGoogleの年間トレンドで2021年のゲーム部門1位に選ばれるほどの広がりを見せました。トークンとしての誕生は2023年12月12日——チェーン上の記録がそれを示しています。
ただし2026年7月時点の現在地は、2024年11月の熱狂とはかけ離れています。価格は約0.0452ドルで最高値2.05ドルから約97.8%下落し、時価総額は約71.8億円。回復には約45倍が必要です。直近1年だけでも約87%を失っており、下落は過去の話ではありません。
本記事で最も伝えたいのは、「Binance上場のミームコイン」という一般的な紹介が、現物については事実と異なるという点です。実際に各取引所のAPIを照会したところ、BinanceにもBitgetにも現物のPOPCATペアは存在せず、あるのは無期限先物だけでした。さらに出来高の約48%が知名度の低いLBank1社に偏っており、CoinbaseやKrakenといった大手での実取引はごくわずかです。看板の大きさと板の厚さは別物だと理解しておく必要があります。
構造面では評価できる点もあります。発行権限・凍結権限がいずれも放棄済みで、供給もほぼ全量が流通済み——増刷による希薄化やアンロックの売り圧力は存在しません。この点はオンチェーンで実測して確認しました。ただしそれは「不正に薄められない」というだけで、「下がらない理由」にはなりません。
日本の投資家にとって決定的なのは国内取扱いがゼロという事実です。購入は海外取引所が前提になり、税制面では話題の20%申告分離課税の対象にならず、雑所得・総合課税で最大約55%のままになる公算が大きいと考えられます。同じミームコインでも国内上場のDOGEとは手取りが変わりうる点は、判断の前に押さえておきたいところです。ミームを楽しむことと、いま買うことは別——この一点を切り分けたうえで、リスクの取り方を決めることが大切です。
参考文献
1. CoinGecko「Popcat (POPCAT)」価格・時価総額・供給量・過去最高値・取引所別出来高(57取引所・71ペアの合計出来高に占める各社シェア、Binance.USの出来高と最終約定を含む。2026年7月16日にAPIで取得)https://www.coingecko.com/en/coins/popcat
2. Wikipedia「Popcat」(猫Oatmealと飼い主Xavier BFB氏・2020年10月9日のReddit投稿・popcat.clickの2020年12月11日公開とシェフィールド大学の学生3名・ブラジル/フィンランド/タイ/台湾の記録・Google年間トレンド2021年ゲーム部門1位。2026年7月16日確認)https://en.wikipedia.org/wiki/Popcat
3. Solana JSON-RPC(getTokenSupply/getAccountInfo)およびDexScreener API(最初のRaydium POPCAT/SOLプール作成=2023年12月12日21時4分UTC)。発行権限・凍結権限がいずれもnullであること、総供給量979,936,335.909枚を、api.mainnet-beta.solana.com と solana-rpc.publicnode.com の2ノードで一致確認(2026年7月16日実測)https://api.dexscreener.com/latest/dex/tokens/7GCihgDB8fe6KNjn2MYtkzZcRjQy3t9GHdC8uHYmW2hr
4. 各取引所の公開API(Binance `api/v3/exchangeInfo`=現物にPOPCATペアなし/Binance `fapi/v1/exchangeInfo`=無期限POPCATUSDTのonboardDate 2024年8月22日13時UTC・24時間出来高/Bitget `api/v2/spot/public/symbols`=現物にPOPCATなし・`api/v2/mix/market/contracts`=USDT-M先物 最大50倍/Bybit・Coinbase・Kraken の各シンボル一覧。2026年7月16日実測)https://api.binance.com/api/v3/exchangeInfo
5. 日本暗号資産取引業協会(JVCEA)「取扱い暗号資産に関する情報」(2026年7月15日付の取扱暗号資産及び暗号資産概要説明書を直接取得し、POPCAT/Popcat/ポップキャットの記載が無いこと、およびDOGE・SHIB・PEPEの記載があることを2026年7月16日に確認)https://jvcea.or.jp/statistics/document/assets/
6. 財務省「令和8年度税制改正の解説」租税特別措置法等(所得税関係)の改正(P.329〜「二 特定暗号資産の譲渡による所得に係る申告分離課税制度等の創設」/特定暗号資産の意義・譲渡の意義=措法38の2①、適用関係=改正法附則39①、金商法等改正法の施行日=同法附則1。2026年7月16日に原文を確認)https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2026/explanation/PDF/p0210-0436.pdf
7. Popcat公式サイト(コントラクトアドレス 7GCihgDB8fe6KNjn2MYtkzZcRjQy3t9GHdC8uHYmW2hr の表記を2026年7月16日に確認)https://popcatsolana.xyz/
8. 国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」https://www.nta.go.jp/
※本記事は2026年7月時点の情報に基づく一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産(仮想通貨)・取引所への投資を勧誘するものではありません。価格・時価総額・出来高・各取引所の取扱い銘柄は日々変動し、制度・税務の取扱いは変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトおよび金融庁・国税庁の情報でご確認ください。税務の具体的な判断は税理士等の専門家にご相談ください。暗号資産取引にはリスクが伴い、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。








