日本人に残された海外仮想通貨取引所おすすめランキング8選!手数料・日本語対応など7項目で徹底比較【プロトレーダー監修】

この1年だけで、Bybit、Bitget、BitMartと、日本のアクティブトレーダーが主戦場にしてきた海外取引所が次々と姿を消しました。強制決済でポジションを畳まされ、資産を移し、また一から口座を作り直すことになります。相場とはまったく関係のないところで、これだけの手間とコストを負わされています。

しかも、いま残っている取引所が来年も残っている保証は、どこにもありません。

水野 倫太郎

こちらの記事では、8社しか紹介しません。色々な記事で十数社以上のランキングを見ます。そのため、ここではむやみに数を増やすことよりも、これを見る方の今後のやりやすさを考えて、あえて数を絞っています。

そこでこの記事では、金融庁の警告履歴とアプリの配信状況からこれまでの撤退の傾向を読み解き、次にどの海外取引所が危ないのかまで示したうえで、2026年10月時点で日本から使える海外取引所8社をおすすめします。順位の根拠も、選外にした取引所の理由もすべて載せました。

Bybit・Bitget・BitMartからの移り先を探している方は、乗り換えガイドへ先にお進みください。

木田 陽介

取引所選びで本当に痛いのは、手数料で数百円損することではありません。使っていた取引所が消えて、慌てて資産を動かす羽目になることです。この2年で4社が消えました。だから今回は、まだ残っている取引所だけを、金融庁の資料と各社の公式発表だけで絞り込んでいます。

木田 陽介
(株)ICHIZEN HOLDINGS

代表取締役

この記事の執筆者/監修者

2016年から仮想通貨トレードを開始。2018年に仮想通貨メディアCoinOtakuに入社し、2019年に代表取締役に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。Bitgetのトレード大会では、2025年11月に取引高部門で日本勢1位・世界4位、2026年9月の「KCGI 2026」ではチーム戦で世界7位・日本1位、個人部門で世界10位。

監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役

2016年から仮想通貨トレードを開始。2018年に仮想通貨メディアCoinOtakuに入社し、2019年に代表取締役に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。Bitgetのトレード大会では、2025年11月に取引高部門で日本勢1位・世界4位、2026年9月の「KCGI 2026」ではチーム戦で世界7位・日本1位、個人部門で世界10位。

水野 倫太郎
(株)ICHIZEN HOLDINGS

代表取締役

この記事の執筆者/監修者

慶應義塾大学経済学部卒。2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。2018年、仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開。2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

監修 水野 倫太郎
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役

慶應義塾大学経済学部。2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。2018年には、日本有数の仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開する。2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

本記事の調査方法

規制の状況は、金融庁が公表している無登録業者の警告リストを一次資料として確認しました。各社が日本をどう扱っているかは、取引所自身が出している公式アナウンスと利用規約の原文にあたっています。

比較表に載せた手数料・最大レバレッジ・日本語対応・日本円の入出金ルート・アプリの掲載状況は、編集部が各社の公式サイトとApp Storeの実画面を開いて確認したものです。そのときのスクリーンショットは各社の詳細解説にそのまま載せていますので、気になるところは実際の画面でお確かめください。取扱銘柄数はAPIを公開している取引所は実際にカウントし、公開していない取引所は公式の公表値であることを個別に書き添えています。確認日は各表に記載しました。

比較サイトやSEO記事の記述は、一切根拠にしていません。

目次

海外仮想通貨取引所おすすめ8選 比較一覧【2026年10月最新】

結論から出します。撤退リスクスコアが35点以上の取引所を先に置き、そのなかを総合点の高い順に並べました。
35点に届かない取引所は、その後ろに総合点の順で置いています。

スクロールできます
取引所撤退
リスク
総合点
(100点)
公式
サイト
こんな人におすすめ先物手数料
上段Maker/下段Taker
一般→VIP最上位
日本語アプリ日本円ルート最大レバ
(BTC/USDT)
先物
ペア数
先物24h
出来高
BTCCのロゴ1位BTCC 90.5公式不祥事に巻き込まれたくない
ハイレバレッジ取引がしたい
アクティブにトレードしたい
0.03%→0.01%
0.055%→0.015%
UI・専任サポート配信ありカード購入のみ
(USD建て)
500倍380+
(公表値)
API非公開
BingXのロゴ2位BingX 84.7公式コピトレやボットを使いたい
日本円で入金したい
0.02%
0.05%
上位ティア未確認
UIのみ配信あり日本円のカード購入・P2P150倍1,03463.5億ドル
Bitunixのロゴ3位Bitunix 81.8公式PayPayで日本円を入れたい
株や金の先物も触りたい
0.02%→0%
0.06%→0.026%
UI+日本語サポート配信あり日本円のカード購入・
PayPay
200倍78161.2億ドル
自己申告値
Hyperliquidのロゴ4位Hyperliquid 68.7公式取引所に資産を預けたくない
ウォレット操作に慣れている
0.015%→0%
0.045%→0.024%
英語のみ公式アプリなしUSDCブリッジ40倍17861.4億ドル
Phemexのロゴ5位Phemex 65.2公式指値中心で手数料を抑えたい
銀行振込で入金したい
0.01%→0%
0.06%→0.03%
UIのみ配信あり銀行振込
(日本は制限国外)
150倍1168.6億ドル
Toobitのロゴ6位Toobit 71.5公式現物を頻繁に売買する
高レバも使いたい
0.02%→0.006%
0.06%→0.03%
UIのみ配信ありカード購入・P2P200倍
※一部500倍
759195.3億ドル
自己申告値
Zoomexのロゴ7位Zoomex 58.7公式日本語の情報量を重視
ブラウザ取引でいい
0.02%
0.06%
上位ティア未確認
UI・日本語ヘルプ配信あり(ZMEX名義)カード購入・P2P150倍695144.5億ドル
自己申告値
MEXCのロゴ8位MEXC 52.0公式銘柄数と手数料が最優先
短期で使い切れる
0%〜0.04%
0%〜0.10%
UIのみ削除済み日本円のクイック購入・
P2P・銀行振込
500倍
※一部1,000倍
1,197125.7億ドル

撤退リスクスコアは45点満点で、金融庁の警告・運営実績・利用規約の3項目から機械的に算出しています。
総合点は100点で、手数料や銘柄数など使い勝手を点数にしたものです。

どちらも算出方法は記事後半で全部公開しています。

1位のBTCCは、撤退リスクスコアが唯一の満点です。金融庁の警告ゼロ、App Storeに配信継続、利用規約でも日本を名指ししていません。
2011年設立で15年間ハッキング被害ゼロという実績も8社で突出しています。

2位のBingXは、コピートレードとボットの両方がそろっています。撤退リスクは38点で基準を満たし、総合点84.7はBTCCに次ぐ2番手です。

3位のBitunixは、PayPayやカードで日本円から入金できます。BTCは最大200倍まで使え、日本語での問い合わせにも対応しています。

4位のHyperliquidは、運営の判断で強制決済されることがないDEXです。撤退リスクは40点と2番目に高いものの、日本語とアプリがなく、総合点で4位になりました。

最下位のMEXCは、スペックだけなら8社最強です。それでも8位なのは、撤退リスクスコアが18点しかないからです。
警告3回を受け、アプリは削除済みです。同じ位置にいたBybitとBitgetは、その後どちらも日本から撤退しました。

\金融庁の警告ゼロ・15年間ハッキングゼロ/

公式サイトはこちら

あなたに残っている海外取引所診断

6つの質問に答えると、撤退リスクスコアが上位の取引所のなかから、あなたに向いている1社が出ます。所要は30秒ほどです。

海外仮想通貨取引所おすすめランキング8選

ここからは8社を1社ずつ見ていきます。撤退リスクスコアが35点以上の5社を総合点の高い順に並べ、35点に届かない3社をその後ろに置きました。各社とも、良いところと気になるところを先に並べてあります。

1位 BTCC|撤退リスクが8社で最も低い

スクロールできます
BTCCのアプリ画面1
BTCCのアプリ画面2
BTCCのアプリ画面3
BTCCのアプリ画面4
スクロールできます
撤退リスク総合点先物24h出来高
45/45点90.5/100点API非公開
この取引所を一言で表すと

8社で唯一、撤退リスクスコアが満点です。
日本語で困らず、消えにくさを最優先するならBTCCがおすすめです。

スクロールできます
設立2011年
先物手数料Maker 0.03%/Taker 0.055%(VIP0)
現物手数料Maker 0.2%/Taker 0.3%(全VIP共通)
最大レバレッジ500倍
取扱銘柄公式公表 380+銘柄
日本語UI・ヘルプ・専任サポート
日本円ルートカード購入のみ(USD・EUR・GBP建て)
アプリ日本のApp Storeに配信あり
日本での登録金融庁の登録を受けた暗号資産交換業者ではない(無登録)。ただし警告リストへの名指し掲載はなし
運営BTCC POLAND LIMITED sp. z o.o.

良いところ

  • 金融庁の警告リストに名指しで載ったことがない
  • 2011年設立・15年間ハッキング被害ゼロ
  • 日本語UI・ヘルプ・専任サポートすべて対応
  • 日本のApp Storeにアプリが残っている
  • 最大500倍で先物手数料も標準的

気になるところ

  • 現物手数料0.2%/0.3%はVIPを上げても下がらない
  • 日本円の直接入出金ができない
  • 取扱銘柄は380+と8社では少なめ
  • 公式サイト内でレバレッジ表記が割れている

撤退リスクの3項目すべてが満点です。App Storeに配信は継続していて、利用規約の禁止国リストにも日本の記載がありません。金融庁が公表している無登録業者の警告リストにも、資金決済法側・金商法側のどちらにも名前がありません。第1段階にすら入っていない取引所で、日本語の専任サポートまで持っているのは現状ここだけです。

弱点もはっきりしています。現物手数料はMaker 0.2%/Taker 0.3%で、VIPランクを上げても下がりません。現物中心の人には割高です。

日本円の直接入出金はできません。カード購入はJCB・Visa・Mastercardに対応していますが、決済通貨はUSD・EUR・GBPです。日本円での出金は公式ヘルプに「準備中」と書かれたままです。

公式サイト内でレバレッジ表記が割れています。トップページは250倍、取引画面のリスクリミット表は500倍です。本記事は実際に選択できる500倍を採用しました。

こんな人におすすめ
  • 撤退リスクを最優先したい人
  • 日本語で問い合わせたい人
  • 先物中心の人

\金融庁の警告ゼロ・15年間ハッキングゼロ/

公式サイトはこちら

2位 BingX|コピトレとボットで総合力が高い

スクロールできます
BingXのアプリ画面1
BingXのアプリ画面2
BingXのアプリ画面3
BingXのアプリ画面4
スクロールできます
撤退リスク総合点先物24h出来高
38/45点84.7/100点63.5億ドル
この取引所を一言で表すと

総合点84.7は8社で2番目です。
機能の厚さと日本円の使いやすさなら、警告なし組で一番と言えます。

スクロールできます
設立2018年
先物手数料Maker 0.02%/Taker 0.05%(VIP0)
現物手数料Maker/Taker 0.10%
最大レバレッジ150倍(BTC/USDT)
取扱銘柄先物1,034ペア/現物646ペア
先物24h出来高63.5億ドル
日本語UI対応あり。サポートは未確認
日本円ルートカード購入・P2Pとも日本円対応
規約制限国リストに日本の名指しなし

良いところ

  • 金融庁の警告ゼロ・App Storeに配信あり
  • コピートレードとグリッドボットの両方が使える
  • カード購入もP2Pも日本円建てに対応
  • 先物1,034ペア・現物646ペアと銘柄が豊富
  • 先物手数料 Maker 0.02%/Taker 0.05%

気になるところ

  • 2018年設立で運営実績はまだ浅い
  • 現物手数料0.10%はやや高い
  • 本人確認前は最大5倍・建玉2,000USDTに制限
  • 最大150倍で500倍組には及ばない

警告なし組のなかで、機能が一番厚いのがBingXです。コピートレードとグリッドボットの両方を持っています。自分で相場を張る自信がなくても、プロのコピーか自動売買のどちらかを選んで始められます。

日本円まわりも整っています。カード購入もP2Pも日本円建てに対応していて、入口で詰まりません。

撤退リスクスコアは38点で、基準の35点を超えています。総合点84.7は8社で2番目のため、2位としました。BTCCとの差は撤退リスクの7点で、2018年設立と運営実績がまだ浅い点が響いています。

\コピートレードとグリッドボットの両方が使える/

公式サイトはこちら

3位 Bitunix|PayPayで日本円から入金できる

スクロールできます
Bitunixのアプリ画面1(ホーム画面)
Bitunixのアプリ画面2(暗号資産・株式・金の銘柄一覧)
Bitunixのアプリ画面3(先物のチャート・注文画面)
Bitunixのアプリ画面4(準備金の告知)
スクロールできます
撤退リスク総合点先物24h出来高
35/45点81.8/100点61.2億ドル(自己申告値)
この取引所を一言で表すと

日本円をPayPayやカードで入れられて、BTCは最大200倍まで使える取引所です。
日本語での問い合わせにも対応しています。

スクロールできます
設立2021年
先物手数料Maker 0.02%/Taker 0.06%(VIP0)
現物手数料Maker 0.08%/Taker 0.10%
最大レバレッジ200倍(BTC/USDT)
取扱銘柄先物781ペア(株式・金を含む)
先物24h出来高61.2億ドル(自己申告値)
日本語UI+日本語サポート
日本円ルートカード購入・PayPay
アプリ日本のApp Storeに配信あり
規約禁止地域に日本の記載なし

良いところ

  • 金融庁の警告ゼロ・App Storeに配信あり
  • PayPayとカードで日本円から購入できる
  • BTC/USDTは最大200倍
  • 株式や金の先物も同じ口座で取引できる
  • 準備金証明(PoR)を公開している

気になるところ

  • 設立から5年に満たず運営実績が浅い
  • PayPay払いはカードよりレートが割高
  • 出来高は自己申告値で検証できない
  • 公式サイト内でレバレッジ表記が割れている

撤退リスクスコアは35点で、基準の35点にちょうど届きました。金融庁の警告リストに名前はなく、2026年8月5日更新の禁止地域リストにも日本の記載はありません。

減点したのは運営実績です。公式サイトは2021年設立としていますが、取引所としては4周年の記念キャンペーンを告知している段階のため、「5年未満」で採点しました。

日本円の入金手段にPayPayが用意されている点が特徴です。ワンクリック購入の画面で支払い通貨をJPYにすると、PayPay・クレジットカード・alchemypayの3つから選べます。

ただし、支払い方法によってレートが違います。2026年10月16日の確認では、1USDTあたりPayPayが174.0円、カードが157.9円で、PayPayのほうが約16円高い設定でした。まとまった額を入れるなら、カードか国内取引所からの送金のほうが割安です。

最大レバレッジは、公式APIの契約仕様でBTC/USDTが200倍です。公式サイトの紹介ページには125倍と200倍の記載が併存しているため、本記事は実際に選べる200倍を採用しました。先物は781ペアで、米国株や金の先物も同じ口座で取引できます。

日本語は画面表示に加えて、問い合わせにも対応しています。2026年10月にBitunixへ確認したところ、日本語でのサポートに対応しているとの回答でした。

一方で、出来高61.2億ドルは公式APIの自己申告値なので、板の厚さの目安としては割り引いて見てください。

総合点は81.8で、BingXに次ぐ3番手です。撤退リスクは基準ちょうどの35点ですが、日本円の入れやすさとレバレッジの高さで使い勝手の点数を稼ぎ、3位になりました。

日本語対応は、公式サイトのサポート言語に日本語の記載がないため、専任サポート(20点)ではなく「UI+日本語ヘルプ」相当の15点で採点しています。

\PayPay・カードで日本円から入金できる/

公式サイトはこちら

4位 Hyperliquid|運営の判断で口座を閉じられない

スクロールできます
Hyperliquidのアプリ画面1
Hyperliquidのアプリ画面2
Hyperliquidのアプリ画面3
スクロールできます
撤退リスク総合点先物24h出来高
40/45点68.7/100点61.4億ドル(建玉103.4億ドル)
この取引所を一言で表すと

運営の判断で口座を閉じられる、ということが起きません。
ただし日本語は一切ありません。

スクロールできます
種別分散型取引所(DEX)・無期限先物
先物手数料Maker 0.015%/Taker 0.045%
最大レバレッジ40倍(BTC)/25倍(ETH)
取扱銘柄上場中のperp 178銘柄(公式APIで実カウント)
先物24h出来高61.4億ドル/建玉103.4億ドル
独自機能HIP-3で誰でも独自マーケットを立てられる
日本語なし(UI・ドキュメントとも英語)
入金ルートArbitrum上のUSDCブリッジ
アプリ公式アプリなし(全世界)

良いところ

  • 運営判断による口座閉鎖・強制決済が構造的に起きない
  • 出来高がオンチェーンで第三者検証できる
  • 先物24h出来高61.4億ドルはBingXと同水準
  • 先物手数料Maker 0.015%は8社最安クラス
  • HIP-3で誰でも独自マーケットを立てられる

気になるところ

  • 日本語が一切ない(UI・ドキュメント・サポート)
  • 公式アプリがない
  • 法定通貨の直接入金ができない
  • 最大レバレッジ40倍は8社で最小
  • 公式サイトへのアクセス遮断リスクは残る

BybitとBitgetが日本居住者にやったのは、アカウントを決済専用モードにして最後は強制決済する、という運営側の措置です。Hyperliquidにはこの操作を実行する主体がいません。資産もユーザーのウォレット側にあり、金融庁が警告書を出す相手も存在しません。

ただしゼロリスクではありません。公式サイトへのアクセスが遮断される可能性は残ります。その場合も資産はオンチェーンに残りますが、取引画面に入れなくなる事態は想定しておくべきです。

銘柄数178はPhemexに次いで少ないほうですが、流動性は別物です。先物24時間出来高は61.4億ドルで、1,034銘柄を扱うBingXの63.5億ドルとほぼ同じ水準です。しかもオンチェーンなので、出来高が自己申告になるCEXと違い、誰でも検証できます。

もう一つ他8社にない性質がHIP-3です。誰でも独自の先物マーケットを立てられる仕組みで、SpaceXやKIOXIAといった非上場株まで取引対象になっています。

弱点は日本語がゼロなことです。入金はArbitrumのUSDCブリッジが基本で、ガス代用のETHも必要です。撤退リスクは40点と2番目に高い一方、総合点は68.7にとどまるため4位としました。消えにくさと使いやすさが真逆に振れている取引所だと理解して使ってください。

\運営の判断で強制決済が起きないDEX/

公式サイトはこちら

5位 Phemex|先物Maker 0.01%は8社最安

スクロールできます
Phemexのアプリ画面1
Phemexのアプリ画面2
Phemexのアプリ画面3
Phemexのアプリ画面4
スクロールできます
撤退リスク総合点先物24h出来高
38/45点65.2/100点8.6億ドル(建玉10.4億ドル)
この取引所を一言で表すと

指値を置くコストが8社で一番安い取引所です。
規約に日本の記載もありません。ただし板は薄く、銘柄も少なめです。

スクロールできます
設立2019年
先物手数料Maker 0.01%/Taker 0.06%(VIP0)
現物手数料Maker/Taker 0.10%
最大レバレッジ150倍(公式API仕様)
取扱銘柄先物116ペア/現物283ペア・263銘柄
先物24h出来高8.6億ドル/建玉10.4億ドル
日本語UIの言語切替にあり。サポートは未確認
日本円ルート銀行振込に対応。日本は制限国外
規約制限地域リストに日本の記載なし

良いところ

  • 先物Maker 0.01%は8社で最安
  • 法定通貨の銀行振込に対応・日本は制限国外
  • 利用規約の制限地域リストに日本の記載なし
  • 金融庁の警告ゼロ・App Storeに配信あり

気になるところ

  • 先物24h出来高8.6億ドルは8社で最小
  • Taker 0.06%は高めで成行だとコストがかさむ
  • 上場中の先物は116ペアで8社最少
  • 日本語サポートの有無が公式で確認できない

撤退リスクスコアはBingXと同点の38です。総合点65.2がBingX・Bitunix・Hyperliquidを下回ったため5位としました。強みは先物のMakerが0.01%と8社で最安な点です。

もう一つの強みが入出金です。法定通貨の銀行振込に対応していて、公式の制限国リストに日本が入っていません。規約上のグレーさが8社のなかでは少ないほうです。

弱点は板の薄さです。先物24時間出来高は8.6億ドルで、MEXCの約15分の1しかありません。Maker手数料が最安でも、約定しなければ意味がありません。大きめのサイズで触るなら滑りを覚悟する必要があります。

取扱銘柄は9月の再集計で大きく減りました。公式APIで上場中の無期限契約だけを数えると116ペアです。8月の874ペアは上場廃止済みの契約を含めた数で、9月から数え方を改めています。8社で最も少ない銘柄数です。

最大レバレッジも表記が割れています。公式APIの契約仕様は150倍、手数料ページの契約仕様表は1〜143倍です。本記事はAPIの150倍を採用しました。

\先物Makerは0.01%で8社最安/

公式サイトはこちら

6位 Toobit|現物手数料ゼロ、ただし規約が日本を名指し

スクロールできます
Toobitのアプリ画面1
Toobitのアプリ画面2
Toobitのアプリ画面3
Toobitのアプリ画面4
スクロールできます
撤退リスク総合点先物24h出来高
30/45点71.5/100点195.3億ドル(自己申告値)
この取引所を一言で表すと

現物手数料が原則ゼロです。
ただし利用規約が日本居住者を名指しでボーナス対象外にしています。

スクロールできます
先物手数料Maker 0.02%/Taker 0.06%(Lv.0)
現物手数料原則ゼロ(評価ゾーンのみ 0.075%/0.1%)
最大レバレッジ200倍(BTC/USDT)
一部銘柄は500倍
取扱銘柄先物759ペア/現物518ペア
先物24h出来高195.3億ドル(公式APIの自己申告値)
日本語UI完全対応。サポートは未確認
日本円ルートカード購入・P2Pあり(日本円可否は未確認)
規約日本居住者はボーナス対象外と明記

良いところ

  • 現物手数料が原則ゼロ(VIP階級を問わず)
  • 一部銘柄は最大500倍(BTC/USDTは200倍)
  • 日本語UIが全面対応
  • 金融庁の警告ゼロ・App Storeに配信あり

気になるところ

  • 利用規約で日本居住者をボーナス対象外と名指し
  • 先物759ペアで銘柄数は中位
  • 出来高195.3億ドルは自己申告値で建玉と釣り合わない
  • 日本語サポートの有無が公式で確認できない

現物手数料が原則ゼロです。VIP階級に関係なく無料で、評価ゾーンの銘柄だけが標準レートになります。現物を頻繁に回すなら効きます。

順位を下げたのは規約です。利用規約が、日本居住者をウェルカムボーナスの対象外として名指ししています。利用そのものを禁じる条項はありませんが、日本を特別扱いする記述が規約にある以上、規約項目の配点は満点にできません。ここで5点引かれ、警告ゼロ組では最下位の30点になりました。総合点71.5はHyperliquidやPhemexより高いものの、撤退リスクが35点に届かないため6位です。

最大レバレッジは、比較の基準にしているBTC/USDT無期限では200倍です。公式APIのリスクリミット表の上限が200倍で、500倍が使えるのは一部の銘柄に限られます。8月の表では500倍と書いていましたが、基準に合わせて200倍に改めました。

出来高は扱いに注意が要ります。公式APIが返す24時間出来高は195.3億ドルで、8月の25.4億ドルから約8倍に増えています。一方でBTC無期限の建玉は約0.9億ドルにとどまり、出来高が建玉の90倍近い計算になります。第三者が検証できない自己申告値なので、板の厚さの目安には使わないでください。

\現物の取引手数料は原則ゼロ/

公式サイトはこちら

7位 Zoomex|2026年9月に金融庁から警告

スクロールできます
Zoomexのアプリ画面1
Zoomexのアプリ画面2
Zoomexのアプリ画面3
スクロールできます
撤退リスク総合点先物24h出来高
25/45点58.7/100点144.5億ドル(自己申告値)
この取引所を一言で表すと

日本語の作り込みは8社でも上位です。ただし2026年9月25日に金融庁(関東財務局)から警告書を受けました。

スクロールできます
先物手数料USDT無期限 Maker 0.02%/Taker 0.06%
最大レバレッジ150倍(公式API仕様)
取扱銘柄先物695ペア(公式APIで実カウント)
先物24h出来高144.5億ドル(公式APIの自己申告値)
日本語UI・ヘルプ・自社メディアまで対応
日本円ルートカード購入・P2Pあり(日本円可否は未確認)
アプリ「ZMEX」名義で日本のApp Store・Google Playに配信
規約制限国リストに日本の記載なし

良いところ

  • 利用規約で日本を名指ししていない
  • UI・ヘルプセンター・自社メディアまで日本語
  • 先物手数料 Maker 0.02%/Taker 0.06%と標準的
  • 先物695ペアと銘柄数は十分

気になるところ

  • 2026年9月に金融庁(関東財務局)の警告を受けた
  • 公式サイトから手数料表にたどり着けない
  • 出来高は自己申告値で第三者検証ができない
  • 最大150倍で500倍組には及ばない

利用規約では日本を名指ししておらず、ヘルプセンターも自社メディアも日本語で用意されています。ただし2026年9月25日、関東財務局が「インターネットを通じて、無登録で店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていた」としてZooMEXに警告書を出し、金融庁の無登録業者の一覧(金融商品取引業)に掲載されました。経緯はZooMEXへの金融庁の警告を解説した記事にまとめています。

7位にしたのは、この警告で撤退リスクスコアが35点から25点に下がり、基準の35点を下回ったためです。もう一つの弱点は情報開示です。公式サイトのフッターから「取引手数料」を開いてもキャンペーン一覧に飛ばされ、手数料表にたどり着けません。手数料表は、ヘルプセンターのサポート記事からたどる必要があります。取引条件を調べる導線が壊れていること自体が、利用者にとってのリスクです。

公式アプリは「ZMEX」という別名で日本のApp StoreとGoogle Playに配信されています。取引所名で検索しても出てこないため、他社の記事では「アプリなし」と書かれていることがありますが、公式サイトのダウンロード導線から辿れます。

最大レバレッジは、8月の確認時点では取引画面で100倍でした。2026年9月15日時点では、公式APIの契約仕様と公式メディアのどちらもBTC/USDTで150倍としています。本記事も150倍に更新しました。

先物24時間出来高は、公式APIの値で144.5億ドルです(2026年9月確認)。ただしこの値は自己申告で、MEXCの申告値を上回る規模です。第三者が検証できる数字ではない点は割り引いて見てください。

\2026年9月に金融庁の警告あり。条件は公式で確認/

公式サイトはこちら

8位 MEXC|スペックは8社最強、規制の段階も8社で最も進んでいる

スクロールできます
MEXCのアプリ画面1
MEXCのアプリ画面2
MEXCのアプリ画面3
MEXCのアプリ画面4
スクロールできます
撤退リスク総合点先物24h出来高
18/45点52.0/100点125.7億ドル
この取引所を一言で表すと

数字だけなら8社で最強です。それでも最下位なのは、撤退リスクスコアが18点しかないからです。

スクロールできます
設立2018年
規制ステータス警告3回(2023年3月・2024年11月・2025年6月)/アプリ削除済み
先物手数料Maker 0%〜0.04%/Taker 0%〜0.10%
現物手数料Maker 0%/Taker 0%〜0.050%
最大レバレッジ500倍(一部銘柄は1,000倍)
取扱銘柄先物1,197ペア/現物1,979ペア・1,581銘柄
先物24h出来高125.7億ドル
日本語UIは完全対応。サポートは未確認
日本円ルートクイック購入・P2P・銀行振込
アプリ2025年2月に日本のストアから削除

良いところ

  • 現物Maker 0%・先物Maker 0%から
  • 先物1,197ペア・現物1,581銘柄で8社最多
  • 先物24h出来高125.7億ドル
  • 日本円のクイック購入・P2P・銀行振込に対応
  • 最大500倍(一部銘柄は1,000倍)

気になるところ

  • 金融庁の警告を3回受けている
  • 2025年2月に日本のApp Store・Google Playから削除済み
  • 同じ段階にいたBybitとBitgetはその後撤退した
  • 資産を長期で置くには向かない

スペックだけ見れば8社で最強です。現物Maker 0%、先物Maker 0%からという料率に、先物1,197ペア・現物1,581銘柄という物量があります。出来高も125.7億ドルです。購入画面は最初から支払い通貨がJPYで立ち上がります。

それでも最下位に置いたのは、撤退リスクスコアが18点しかないからです。金融庁の警告を3回受け、2025年2月にはアプリを削除されました。同じ第2段階にいたBybitとBitgetは、その後どちらも日本から撤退しました。

MEXCは第2段階に立ったまま、1年半以上そこに留まり続けています。明日いきなり止まる話ではありません。ただしBybitは第3段階の発表から強制決済まで9か月、Bitgetは5か月でした。

使うなら、置きっぱなしにしないことです。取引に必要な分だけ入れて、利益は国内取引所か自己管理ウォレットに戻す運用が現実的です。

\先物1,197ペアは8社で最多/

公式サイトはこちら

海外取引所8社を項目別に比較

この章の内容
  • 先物手数料の比較
  • 最大レバレッジの比較
  • 日本語対応と日本円の入金方法の比較

ここまでは撤退リスクの順に並べました。ここからは、手数料やレバレッジなどの取引条件で取引所を選びたい人のために、8社を項目ごとに並べ直します。数値は比較表と同じく2026年9月15日に確認した値です(ToobitとZoomexの手数料は2026年8月26日、Bitunixは2026年10月16日の値)。

先物手数料が安い順

スクロールできます
取引所MakerTaker合計
Hyperliquid0.015%0.045%0.060%
Phemex0.01%0.06%0.070%
BingX0.02%0.05%0.070%
Toobit0.02%0.06%0.080%
Zoomex0.02%0.06%0.080%
Bitunix0.02%0.06%0.080%
BTCC0.03%0.055%0.085%
MEXC0%〜0.04%0%〜0.10%銘柄で変わる

※VIP0(一般ユーザー)の無期限先物の料率。Hyperliquidは公式ドキュメントのベースレート、MEXCは公式手数料ページが示す銘柄ごとの幅です。VIPレベルやキャンペーンで料率は下がります。

VIP0のMakerとTakerを足した合計で比べると、最も安いのはHyperliquidの0.060%で、PhemexとBingXの0.070%が続きます。MEXCは銘柄ごとに料率が違い、一部の銘柄ではMakerが0%になります。

1位のBTCCは合計0.085%で、8社の中では高いほうです。手数料の安さを最優先するなら、BTCCは向きません。BTCCを1位にしているのは、手数料ではなく撤退リスクの低さを基準にしているためです。BTCCの料率とVIP割引はBTCCの手数料を解説した記事にまとめています。

最大レバレッジが高い順

スクロールできます
取引所最大レバレッジ(BTC/USDT)
BTCC500倍
MEXC500倍(一部1,000倍)
Toobit200倍(一部500倍)
Bitunix200倍
BingX150倍
Phemex150倍
Zoomex150倍
Hyperliquid40倍

※BTC/USDTの無期限先物で、各社の公開APIの契約仕様の値(2026年9月15日確認)。かっこ内は一部の銘柄で使える上限です。

BTC/USDTの無期限先物で比べると、最大レバレッジが最も高いのはBTCCとMEXCの500倍です。MEXCは一部の銘柄で1,000倍、Toobitも一部の銘柄で500倍まで使えます。

ただし、倍率が高いほどわずかな値動きで強制決済されやすくなります。500倍では、0.2%逆に動くだけで証拠金がほぼなくなる計算です。最大倍率は「使える上限」と考え、実際の倍率は資金の管理に合わせて選んでください。

日本語対応と日本円の入金方法

Bitunixのワンクリック購入で支払い方法を選ぶ画面。PayPay、クレジットカード・デビットカード、alchemypayの3つが日本円建てで表示されている
Bitunix公式サイトのワンクリック購入画面。日本円を選ぶと、PayPay・カード・alchemypayの3通りから支払い方法を選べます
スクロールできます
取引所日本語日本円の入金
BTCCUI・専任サポートカード購入(USD建て)
BingXUIのみカード購入・P2P
BitunixUI+日本語サポートカード購入・PayPay
PhemexUIのみ銀行振込
ZoomexUI・日本語ヘルプカード購入・P2P
ToobitUIのみカード購入・P2P
MEXCUIのみクイック購入・P2P・銀行振込
Hyperliquid英語のみUSDCブリッジ

※2026年9月15日に各社の公式サイトで確認。カード購入やP2Pは、日本円で暗号資産を買って口座に入れる方法です。

日本語で問い合わせまでできるのは、専任のサポートがあるBTCCと、日本語サポートに対応しているBitunixです。ZoomexはヘルプセンターやUIまで日本語で、ほかの多くは画面の日本語表示までです。Hyperliquidは日本語に対応していません。

日本円で入金しやすいのはMEXC・BingX・Bitunixで、日本円建てのカード購入などが使えます。BitunixはPayPayでも支払えますが、カード払いよりレートは割高です。BTCCもカードで買えますが決済はUSD建てで、国内の銀行振込には対応していません。国内取引所で買った暗号資産を送る方法なら、8社のどこにでも入金できます。

海外取引所おすすめランキングの評価基準と配点

順位と点数の出し方をすべて公開します。感覚で付けた星ではなく、実測値から機械的に計算した数字です。同じ手順を踏めば誰でも再現できます。

順位は撤退リスクと総合点の2段階で決めています

この記事の読者が最初に知りたいのは、そこが来年も残っているかどうかです。そこで、まず撤退リスクスコアが35点以上かどうかで取引所を2つに分けました。

35点以上の取引所は総合点の高い順に並べ、35点未満の取引所はその後ろに総合点の順で置いています。金融庁の警告ゼロ(20点)で、利用規約が日本を名指ししていない(10点)取引所なら、運営実績が浅くても35点に届きます。

スクロールできます
項目配点判定
金融庁の
警告リスト
20点0回=20/1回=10/2回以上=0
運営実績・撤退構造15点DEXで運営判断の閉鎖が起きない=15/10年以上かつ重大インシデントなし=15/5年以上=8/5年未満=5
利用規約での日本の扱い10点名指しなし=10/一部名指し=5/規約が非公開=5/制限国=0
合計45点満点

※警告の回数は、金融庁の「無登録で暗号資産交換業を行う者」と「無登録で金融商品取引業を行う者」の両方の一覧で数えています(2026年10月5日確認、Bitunixは2026年10月16日確認)。

総合点は「基本点+加点・減点」で出しています

総合点は、撤退リスクで分けた2つのグループのなかで順位を決める数字です。7項目の実測値から基本点を出し、そこに構造的な強みと弱みを加減点します。

スクロールできます
基本点の項目配点算出方法
手数料25点先物Maker+Takerの合計が小さいほど高得点(0.040%=25点、0.080%=10点の線形)
日本語対応20点専任サポートあり=20/UI+日本語ヘルプ=15/UIのみ=12/なし=0
アプリ15点日本App Storeに配信あり=15/元から配信なし=7/削除済み=0
日本円ルート15点日本円建て入金可=15/銀行振込可=12/カード・P2Pあり=8/外貨建てカードのみ=5/なし=0
最大レバレッジ10点500倍=10/200倍=7/150倍=6/100倍=4/40倍=2
銘柄数15点取引可能な先物ペア数を最多社との比で按分
スクロールできます
加点・減点点該当
運営判断による口座閉鎖・強制決済が構造的に起きない+20Hyperliquid
出来高が第三者検証可能(オンチェーン)+10Hyperliquid
運営10年以上かつ重大インシデントゼロ+15BTCC
誰でも独自マーケットを立てられる(HIP-3)+5Hyperliquid
日本語専任サポートあり+5BTCC
先物24h出来高が50億ドル超+5MEXC・Hyperliquid・BingX・Bitunix・Toobit・Zoomex
金融庁の警告ゼロかつApp Store配信継続+5BTCC・BingX・Bitunix・Phemex・Toobit
金融庁の警告2回以上−20MEXC
日本App Storeから削除済み−10MEXC
利用規約で日本を名指し−5Toobit
公式サイトの情報開示に不備−5Zoomex

8社の点数一覧

スクロールできます
取引所撤退リスク
(45点)
基本点
(100点)
加減点総合点
1位 BTCC4565.5+2590.5
2位 BingX3874.7+1084.7
3位 Bitunix3571.8+1081.8
4位 Hyperliquid4028.7+4068.7
5位 Phemex3860.2+565.2
6位 Toobit3061.5+1071.5
7位 Zoomex2558.7±058.7
8位 MEXC1877.0−2552.0

この表を見ると、撤退リスクと総合点がそろって高い取引所は多くないことが分かります。Hyperliquidは撤退リスク40点でBTCCに次ぐ2番手ですが、日本語とアプリがないため総合点は68.7にとどまり、4位です。逆にToobitは総合点71.5でHyperliquidを上回るものの、撤退リスクが30点で35点に届かず、6位になっています。

MEXCは基本点77.0と8社で最も高いのに、警告3回とアプリ削除で25点引かれて総合点52.0まで落ちます。スペックの強さと生き残りやすさは別物だ、というのがこの記事の結論です。

9月の見直しでは、ToobitとZoomexの出来高が公式APIで50億ドルを超えたため、配点表どおりに5点ずつ加えています。ただし両社の値は自己申告で、Toobitは建玉との釣り合いが取れていません。配点は機械的に適用し、数字の信頼度は各社の解説で個別に書いています。

配点は編集部が定めたもので、金融庁や各取引所の公式見解ではありません。各項目の元データはすべて金融庁の公表資料、各社の公式サイト、各社の公開APIから取得しており、取得日は2026年9月15日です。ToobitとZoomexの手数料のみ2026年8月26日の値、Bitunixは2026年10月16日の値です。

2026年10月5日の見直しでは、9月25日に金融庁(関東財務局)の警告を受けたZoomexの撤退リスクスコアを、配点表どおり35点から25点に下げました。

2026年10月16日の見直しでは、Bitunixを新たに採点して8社とし、順位の決め方を「撤退リスク35点以上を総合点順、35点未満をその後ろ」に改めました。この変更で、BingXは3位から2位に、Hyperliquidは2位から4位になっています。

海外取引所の日本撤退はなぜ続くのか|金融庁の規制エスカレーション5段階

海外取引所の撤退は、ある日突然発表されているように見えます。ですが実際は違います。BybitとBitgetの経緯を並べると、驚くほど同じ順番をたどっていることが分かります。ご自身の使っている取引所がいまどこにいるかは、この順路に当てはめれば判断できます。

  1. 第1段階|金融庁が警告書を発出する
  2. 第2段階|日本のApp Storeからアプリが削除される
  3. 第3段階|日本居住者の新規登録を停止する
  4. 第4段階|決済専用モードへ移行する(新規の取引ができなくなる)
  5. 第5段階|残ったポジションを強制決済する
スクロールできます
段階BybitBitget
金融庁の
警告リスト
2021年5月・6月、2023年3月、2024年11月の計4回2023年3月・2024年11月・2025年6月の計3回
App Store削除2025年2月2025年2月
新規登録の停止2025年10月31日2026年8月3日
終了の発表2025年12月22日2026年8月3日
決済専用モードへ2026年3月23日2026年11月1日
強制決済2026年7月22日(完了)2026年12月31日(予定)

第1段階から第5段階まで、Bybitは約5年、Bitgetは約3年半かかっています。明日いきなり資産が引き出せなくなるわけではありません。ただし第3段階の新規登録停止が発表されてから強制決済までは、5か月から9か月しかありません。動けるかどうかは、この期間で決まります。

金融庁の警告を受けた海外取引所5社は、3か月後にアプリを削除された

金融庁は2024年11月、KuCoin・bitcastle・Bybit・MEXC・Bitgetの5社に警告書を出しました。その約3か月後の2025年2月6日、Appleが日本のApp Storeから対象アプリを削除しています。日本経済新聞によれば、金融庁がAppleとGoogleに配信停止を要請したのは、このときが初めてでした。対象はBybit・KuCoin・Bitget・MEXC・LBankの5社で、Google Playからも2月12日に消えています。

第2段階まで進んだこの5社のうち、Bybitは2026年7月に強制決済を終え、Bitgetは12月31日を控えています。残る3社のうち、日本語でそのまま使える規模の海外取引所はMEXCだけです。MEXCは第2段階に立ったまま、1年半以上そこに留まり続けています。

金融庁の警告リストは2026年9月にも更新され、「IZAKA-YA」を運営するIzakaya Limitedが新たに掲載されました。さらに2026年9月25日には、関東財務局がZooMEX(Zoomex)に警告書を出し、金融商品取引業の無登録業者の一覧に掲載されました(2026年10月5日確認)。本記事の8社で新たに警告を受けたのはZoomexだけで、撤退の5段階でいう第1段階に入ったことになります。

海外取引所アプリの日本App Store掲載状況【2026年9月15日実測】

アプリが日本のストアに並んでいるかどうかは、規制がどこまで進んでいるかの分かりやすい目印になります。Appleの検索APIで日本ストアの配信状況を確認した結果が次の表です。

スクロールできます
取引所日本App Store金融庁の
警告リスト
段階
BTCC配信ありなし該当なし
BingX配信ありなし該当なし
Bitunix配信あり(10月16日確認)なし該当なし
Toobit配信ありなし該当なし
Phemex配信ありなし該当なし
Zoomex配信あり(ZMEX名義)1回第1段階
Hyperliquidアプリ自体を出していないなし(DEX)該当なし
MEXC削除済み3回第2段階
LBank削除済み1回第2段階
Bitget削除済み3回第4段階
Bybit削除済み4回第5段階(完了)

「アプリがない海外取引所」には正反対の2つの意味がある

日本のApp Storeにアプリが無い理由は2つあり、意味は正反対です。ひとつは規制で消されたケースです。もうひとつは、そもそも配信していないケースです。

Hyperliquidが後者にあたります。日本だけでなく米国やシンガポールのストアを見ても、公式アプリが存在しません。とくにHyperliquidはDEXであり、運営会社が日本居住者にサービスを提供するという形をとっていません。第1段階の警告という概念自体が当てはまらない取引所です。

比較表のアプリ欄だけを見て、削除されたMEXCと元から出していないHyperliquidを同じ「なし」として扱うと、判断を誤ります。本記事の比較表では、この2つを分けて表記しました。

撤退の順路をさらに細かく追い、次に危ないのはどこかまで踏み込んだ内容は次に撤退する海外取引所はこれにまとめています。

海外取引所の撤退リスクをスコアリング|圏外にした取引所も公開

本記事で選外にした取引所も、同じ45点満点で採点しました。候補として調べた取引所のなかから、8社に絞っています。落とした理由も数字で示します。

スクロールできます
取引所撤退リスク金融庁の
警告リスト
アプリ現在の状況
Bybit0/454回(2021/5・2021/6・2023/3・2024/11)削除済み2026年7月22日に強制決済完了。出金のみ
Bitget0/453回(2023/3・2024/11・2025/6)削除済み11月1日から決済専用、12月31日に強制決済
BitMart0/45なし—2026年8月26日に全取引停止(事業終了)
KuCoin3/452回(2024/11・2026/3)削除済み営業中。第2段階に滞留
LBank3/452回(2024/6・2025/6)削除済み営業中。第2段階に滞留
bitcastle8/452回(2024/11・2025/4)削除対象外営業中
Gate.io—なし—2024年7月に自主撤退。国内登録業者として再参入

KuCoinとLBankは、MEXCと同じ第2段階にいます。警告を受けてアプリを消され、それでも営業を続けている状態です。他社の比較記事ではこの2社を上位で紹介しているものもありますが、本記事の基準では8社に入りません。

BitMartだけは毛色が違います。金融庁の警告は受けておらず、日本の規制が理由でもありません。事業そのものを畳んだケースで、規制以外の理由でも取引所は消えるという実例です。

Gate.ioは例外的な経路をたどりました。2024年7月に自主撤退したあと、同年12月に国内の暗号資産交換業者を買収し、Gate Japanとして登録側から再参入しています。撤退が市場からの完全な退場を意味するとは限りません。

Bybit・Bitget・BitMartからの乗り換えガイド

すでに撤退が決まっている3社から資産を動かす手順です。共通するのは、期限までに現物へ戻して、送金できる形にしておくことです。

STEP
ポジションを閉じる

レバレッジポジションを持っている場合は先に決済します。強制決済まで待つと、相場を選べないまま損益が確定します。

STEP
送金できる通貨に替える

BTC・ETH・USDTなど、移動先でも扱える主要通貨に寄せます。マイナー銘柄は移動先に上場していない場合があります。

STEP
移動先の口座を用意する

先に口座開設と本人確認を済ませます。着金アドレスが発行できる状態にしてから出金します。

STEP
少額でテスト送金する

ネットワーク(チェーン)の選択ミスは資産の消失につながります。必ず少額で1度試してから全額を送ります。

STEP
残高をゼロにする

端数が残っていると出金の最低額に届かず、取り出せなくなることがあります。

期限の一覧
スクロールできます
取引所期限内容
Bybit2026年7月22日対応完了済み。現在は出金・Convertのみ
Bitget2026年11月1日決済専用モードへ移行
Bitget2026年12月31日未決済ポジションを強制決済
BitMart2026年8月26日全取引停止済み
BitMart2027年2月1日プラットフォーム運営終了(出金は継続)

移動先は本記事の1位BTCCが基本になります。運営に口座を閉じられる心配そのものを避けたいなら、4位のHyperliquidも候補です。国内の登録業者へ戻すという選択肢もあり、税制や保護の面ではそちらが有利です。

海外取引所の税金と注意点|2028年から分離課税へ

日本の居住者が海外取引所で得た利益は、現在は「雑所得」として総合課税の対象です。給与などと合算され、住民税を含めた税率は最大で約55%になります。会社員の場合、年間20万円を超える利益が出たときは原則として確定申告が必要です。

ただし、ここが大きく変わります。2026年7月15日、暗号資産を金融商品取引法上の金融商品と位置づける改正法が成立し、7月23日に公布されました。これに合わせて、2026年度税制改正では税率20.315%の申告分離課税と、3年間の損失繰越控除の導入が決まっています。

適用開始の時期

分離課税の適用は「金商法改正法の施行日の属する年の翌年1月1日以後」と定められています。暗号資産部分の施行日は公布から1年以内、つまり2027年7月22日までに政令で定められ、2026年9月15日時点で政令はまだ出ていません。2027年中に施行された場合、適用開始は2028年1月1日以降の取引分となる見込みです。

つまり2026年9月現在の取引は、まだ総合課税です。「もう20%になった」と誤解して申告すると追徴の対象になります。

もう一つ、この記事の読者にとって大きい点があります。分離課税の対象は、金融商品取引業者登録簿に登録された暗号資産を、国内の登録業者を通じて売買した所得に限られます。本記事で紹介している海外取引所は登録業者ではないため、そこで得た利益は2028年以降も総合課税のまま残る見込みです。

海外取引所を使ううえでの注意点

  • 日本の法的保護は受けられません。国内の登録業者ではないため、出金トラブルやハッキングが起きても、日本の制度による利用者保護の対象外です。
  • 無登録業者への罰則が強化されます。改正法により、暗号資産の無登録営業への罰則は拘禁刑3年以下・罰金300万円以下から、拘禁刑10年以下・罰金1,000万円以下へ引き上げられます。適用は暗号資産規制が金商法へ移る施行日(2027年7月22日まで)からです。事業者側の撤退圧力は今後さらに強まると見るのが自然です。
  • 取引履歴は自分で保全してください。取引所が閉鎖されると履歴のダウンロードができなくなります。確定申告に必要になるので、使っているうちに落としておくべきです。
  • 送金時のネットワーク選択を間違えると資産は戻りません。初回は必ず少額でテストしてください。
  • 二段階認証は必ず設定し、長期保有分を取引所に置きっぱなしにしないこと。撤退リスクとは別に、自衛の基本です。

税務の取り扱いは個別の状況によって異なります。実際の申告にあたっては税理士など専門家にご確認ください。本記事は税務助言を目的としたものではありません。

海外仮想通貨取引所に関するよくある質問

日本人が海外取引所を使うのは違法ですか?

個人が海外取引所を利用すること自体を禁止する法律はありません。規制の対象は、無登録で日本居住者に勧誘やサービス提供をする事業者側です。本記事の8社はいずれも金融庁の登録を受けていない無登録業者です。警告リストに名指しで載っているかどうかは撤退リスクの目安になりますが、載っていない=登録済みという意味ではありません。国内の登録業者ではない以上、トラブル時に日本の法的保護は受けにくくなります。

次に撤退しそうな海外取引所はどこですか?

本記事の基準でいえば、金融庁の警告を受けてアプリを削除された取引所です。2026年9月時点で該当するのはMEXC・KuCoin・LBankの3社で、同じ段階にいたBybitとBitgetはすでに撤退しています。2026年9月25日には、本記事の8社のうちZoomexが初めて警告を受け、第1段階に入りました。ただし段階が進んだからといって必ず撤退するとは限りません。Gate.ioのように警告ゼロで自主撤退した例もあります。

海外取引所が撤退したら資産はどうなりますか?

これまでの事例では、強制決済のあとも出金機能は残されています。強制決済は資産の没収ではなく、その時点の市場価格で自動的に手仕舞いされる処理です。ただし決済のタイミングを自分で選べないため、含み損のまま確定する可能性があります。

撤退が発表されてから出金までどれくらい時間がありますか?

Bybitは新規登録停止から強制決済まで約9か月、Bitgetは約5か月でした。発表があってから動いても間に合う可能性は高いですが、余裕があるとは言えません。

金融庁の警告リストに載っていない取引所なら安全ですか?

安全とは言い切れません。金融庁は「掲載されていない者であっても無登録営業に該当する行為を行っていることがあり得る」と注記しています。警告がないことは、現時点で警告書が出ていないという事実にすぎません。

海外取引所に日本円で入金できますか?

取引所によります。本記事の8社では、MEXC・BingX・Bitunixが日本円建てのカード購入などに対応しています。BitunixはPayPayでの支払いも選べます。BTCCはカード購入のみで、決済通貨はUSD・EUR・GBPです。HyperliquidはDEXのため法定通貨の直接入金がありません。

アプリが日本のApp Storeにない取引所は危険ですか?

2つの意味があるので区別が必要です。MEXCのように金融庁の要請で削除されたケースは規制が進んでいる証拠ですが、Hyperliquidのようにそもそも公式アプリを配信していないケースもあります。後者は規制とは無関係です。

海外取引所の利益にも税金はかかりますか?

かかります。2026年9月現在は雑所得として総合課税され、会社員の場合は年間20万円を超える利益で原則確定申告が必要です。2028年以降に始まる見込みの20.315%の申告分離課税は、国内の登録業者を通じた取引が対象です。海外取引所で得た利益は、その後も総合課税のまま残る見込みです。

まとめ|海外取引所は「安さ」ではなく「残るかどうか」で選ぶ

この2年でGate.io・Bybit・Bitget・BitMartが日本から消えました。手数料や銘柄数を比べる前に、そこが来年も使えるのかを確かめる必要があります。

  • 撤退には5段階の順路がある。警告→アプリ削除→新規登録停止→決済専用→強制決済の順に進む
  • 1位はBTCC。撤退リスクスコアが唯一の満点で、日本語の専任サポートもある
  • 2位はBingX。コピートレードとボットがそろい、日本円での購入にも対応している
  • 3位はBitunix。PayPayやカードで日本円から入金でき、BTCは最大200倍まで使える
  • 4位はHyperliquid。DEXなので運営判断による口座閉鎖や強制決済が起きない
  • MEXCは数字だけなら最強だが最下位。警告3回とアプリ削除で第2段階に留まっている
  • 資産は1社に集中させない。複数に分けておくことが、次の撤退への備えになる

本記事は毎月更新し、金融庁の公表資料と各社の公式発表を確認したうえで順位と点数を見直します。

目次