【画像付き】USDT(テザー)を日本円へ換金する方法!4パターンの手順を資産運用会社の代表が解説!

ICHIZEN Capitalのイチ押しポイント!
- 換金方法は「USDTの現在地」で決まる。海外取引所内・自分のウォレット・大口・個人間の4パターン
- 国内取引所はUSDTを直接扱えないため、必ずBTCやETHなど別の通貨を経由する
- 改正資金決済法(2023年6月施行)の「電子決済手段」登録がUSDTは未完了
- 国内取引所へBTC・ETH等で送金→売却、が基本ルート
- ウォレットにUSDTがあるなら、DEXでETHにスワップしてそのまま国内取引所に送れば海外取引所を挟まず換金できる(ERC-20限定)
- 海外取引所の口座開設・本人確認・出金手数料が一切不要
- Ethereumのガス代次第では差が縮まる点に注意
- 換金(交換)のたびに課税イベントが発生しうる。2028年からは分離課税20.315%へ移行見込み
- 現行は総合課税で所得税5〜45%+住民税10%、最大約55%
- 2027年中までの取引には従来の総合課税が適用される
木田 陽介USDTの「換金方法」は一つではありません。USDTが今どこにあるか——海外取引所の口座内か、自分のウォレットか——で最適なルートは変わります。この記事では現在地別に4つのパターンへ分解し、それぞれの手順とリスクを実務目線で解説します。


監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役
2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。
USDT(テザー)とは?基本情報
USDT(テザー)は、Tether社が発行する世界最大のステーブルコインで、1USDT≒1米ドルに連動するよう設計されています。海外取引所でトレードした利益や、DeFiで運用した資産はいったんUSDTの形で保有されるケースが多く、最終的に日本円へ換金する場面が必ず訪れます。
| 項目 | 内容(2026年7月時点) |
|---|---|
| 名称 | USDT(Tether/テザー) |
| 種類 | 法定通貨担保型ステーブルコイン(米ドル連動) |
| 発行体 | Tether社(2015年〜) |
| 主な対応チェーン | Ethereum(ERC-20)/Tron(TRC-20)ほか |
| 日本での換金 | 国内取引所では直接不可。BTC/ETH等を経由して換金 |
| 税務上の扱い | 暗号資産(雑所得・総合課税が原則) |
USDTの仕組みや購入方法の詳細は、USDTとは?の記事およびUSDTの買い方の記事で解説しています。本記事では「換金」にフォーカスして進めます。
なぜ日本の取引所でUSDTは直接換金できないのか
2026年7月時点、日本国内の暗号資産取引所ではUSDTを直接日本円で売却できません。2023年6月施行の改正資金決済法で、法定通貨に連動するステーブルコインは「電子決済手段」に分類され、国内で取り扱うには「電子決済手段等取引業」の登録が必要ですが、USDTはこの登録がまだ整っていないためです。
つまりUSDTを日本円に換金する際は、必ずBTCやETHなど国内取引所が扱える別の暗号資産に一度交換し、それを国内取引所へ送金してから売却する、というワンクッションが必要になります。このワンクッションを「どこを経由してこなすか」が今回のテーマです。
USDTの換金方法は「現在地」で決まる|4パターン
- パターン①:海外取引所にUSDTがある場合
- パターン②:自分のウォレットにUSDTがある場合
- パターン③:大口はOTC(相対取引)を使う
- パターン④:個人間(P2P)でのやり取りと注意点
USDTを日本円に換金する最適ルートは、USDTが今どこにあるかで変わります。
| パターン | USDTの現在地 | 経由先 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| ① | 海外取引所の口座内 | その取引所内で交換→国内取引所 | 海外取引所でトレードした利益をそのまま換金したい |
| ② | 自分のウォレット(MetaMask等) | DEXスワップ→国内取引所へ直送 | 海外取引所の口座を新たに経由したくない・手数料を抑えたい |
| ③ | まとまった金額(大口) | OTC(相対取引)業者 | 数百万円〜億単位。板が薄いと価格が崩れる |
| ④ | 個人間でやり取りしたい | P2P取引 | 存在するが規制・詐欺リスクが高く非推奨 |
パターン①:海外取引所にUSDTがある場合
海外取引所でトレードした利益がUSDTのまま口座に残っている場合、そこを起点に日本円まで着地させます。BTCやETHを経由する方法もありますが、送金手数料を抑えたいならSOLを経由するのがおすすめです。ここでは実際の画面(Bitget→GMOコインの例)で手順を解説します。
ホーム画面下部の「取引」アイコンをタップします。


現物取引画面でUSDT/SOLペアを選び、USDTを売ってSOLを購入します。BTCやETHのペアでも同じ手順です。


ホーム画面の「出金」アイコンをタップします。


出金する通貨としてSOLを選択します。


出金タイプの選択画面が出たら「オンチェーン出金」を選びます。取引所間の内部振替ではなく、ブロックチェーン経由の送金を選ぶ点がポイントです。


国内取引所(例:GMOコイン)にログインし、「預入/送付」からSOLの預入画面を開きます。


預入する暗号資産の一覧からSOLを選択します。


表示されたSOLの預入用アドレス(QRコード)をコピーします。


コピーしたアドレスを海外取引所(Bitget)の出金アドレス欄に貼り付け、出金ネットワークがSOL(Solana)になっていることを確認します。


出金額・ネットワーク料金・受取金額を確認したら「出金」ボタンをタップして確定します。


出金先は必ず口座名義人=取引所の本人確認名義と一致させてください。名義不一致は出金拒否・アカウント凍結の対象になり得ます。送金するチェーン(ERC-20/TRC-20)は事前に国内取引所側の対応状況を確認しましょう。
パターン②:自分のウォレットにUSDTがある場合
MetaMask等の自己管理ウォレットにUSDTを保管している場合、海外取引所の口座を新たに経由する必要はありません。ウォレットアプリ内蔵の「スワップ」機能でETHに交換し、国内取引所へ直接送金できます。ここでは実際の画面(MetaMaskの例)で手順を解説します。
ウォレットのホーム画面でUSDTをタップし、詳細画面を開きます。


交換元をUSDT、交換先をETHに設定し、レートと手数料を確認して「スワップ」を実行します。


レート・ネットワーク手数料・スリッページを確認し、「スワップ」をタップして実行します。


スワップが完了しETH残高が増えたことを確認したら、ホーム画面の「送信」をタップします。


送るトークンにETHを選び、送る数量を入力します。


送る数量を入力し、「続行」をタップします。


送り先欄に国内取引所(例:bitFlyer・Coincheck等)のETH入金アドレスを貼り付けます。


送り先アドレス・数量・ネットワーク手数料を確認したら「確定」をタップして送信します。


このルートは海外取引所の口座開設・本人確認・出金手数料が一切不要な分、パターン①よりコストを抑えやすいのが利点です。ただしEthereumメインネットのガス代は混雑状況次第で変動するため、少額の換金ではガス代の比率が相対的に高くなる点は踏まえておく必要があります。
TRC-20(Tron)建てのUSDTを持っている場合の注意:Tron上のDEX(SunSwap等)はEthereumのDEXと比べて流動性が薄く、国内取引所の多くはTronネイティブ資産の入金に対応していません。Tron建てUSDTはこのルートが使えず、結局パターン①のように海外取引所を経由する必要があります。
パターン③:大口はOTC(相対取引)を使う
数百万円〜億単位のまとまった金額を換金する場合、DEXやCEXの板に直接注文を出すとスリッページで不利なレートになりやすい問題があります。この規模ではOTC(相対取引)デスクで個別にレートを交渉し、一括で日本円に換金するのが実務的な選択肢です。
- 相手業者のライセンス・実績・連絡先を確認する(匿名の個人間OTCは避ける)
- 大口送金は特にトラベルルール上の情報提供義務が課される場合がある
- レートは相対交渉のため、複数社から見積もりを取って比較するのが基本
パターン④:個人間(P2P)でのやり取りと注意点
USDTを個人間で直接日本円とやり取りするP2P取引も存在しますが、当メディアでは積極的には推奨していません。
- 資金だけ受け取って商品(USDT)を渡さない詐欺が発生しやすい
- 個人間送金は本人確認を経由しないケースが多く、マネーロンダリング規制に抵触するリスクがある
- 相手の入金が犯罪収益だった場合、受け取った側の銀行口座が凍結される事例が報告されている
換金額が小さい場合でも、パターン①またはパターン②を使う方が安全です。
チェーン選択の注意|ERC-20とTRC-20を間違えない
USDTはEthereum(ERC-20)やTron(TRC-20)など複数のチェーン上で発行されています。換金時も送る側・受け取る側で同じチェーンを選ぶ必要があり、間違えると資金が届かず取り戻せません。
| チェーン | 送金手数料目安 | 着金時間目安 | 換金ルートとの相性 |
|---|---|---|---|
| ERC-20(Ethereum) | 数ドル〜十数ドル | 数分〜十数分 | DEXの流動性が高くパターン②に向く |
| TRC-20(Tron) | 約1ドル | 数秒〜数分 | 手数料は安いがDEX流動性が薄くパターン①向き |
初めて換金する場合は、必ず少額(5〜10ドル相当)でテスト送金し、着金を確認してから本送金に移りましょう。
海外取引所を経由する換金なら、USDT建てペアが豊富で日本語対応・手数料も低水準のBitgetが使いやすい取引所です。詳しくは海外取引所おすすめランキングもご覧ください。


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換金するときの注意点
- 現在地に応じたルートを選べば、最短4ステップで日本円まで着地できる
- 自分のウォレットにUSDTがあるなら、DEX経由で海外取引所の口座開設・出金手数料なしで換金できる
- まとまった金額はOTC(相対取引)を使えば、板の薄さによるスリッページを避けられる
- チェーン選択ミスで資金を失うリスクがある(送金は不可逆)
- 出金先口座の名義不一致は出金拒否・凍結の対象になり得る
- 海外取引所に資産を置きっぱなしにすると破綻・ハッキングのリスクが残る(FTX破綻が典型例)
送金時のトラベルルール対応
2023年6月1日に施行されたトラベルルールにより、日本の暗号資産交換業者間の送金では受取人情報の提供が求められる場合があります。送付先がTRUST等の通知システムに参加しているかで、直接送金できるかが変わります。特にパターン③のOTC・大口送金では、この情報提供義務がより厳格に運用される傾向があります。
ICHIZEN Capitalの視点|換金のたびに発生する税金
USDTの「換金方法」を解説する記事は多くありますが、換金のたびに発生する税金まで踏み込んでいる記事は多くありません。
USDT→SOL(またはBTC/ETH)への交換も課税イベントになりうる
日本の税制では、暗号資産同士の交換であっても利益が確定していれば課税対象です。パターン①②のステップ1(USDTをSOLやETHに交換する場面)で含み益がある場合、その時点で利益が確定し、課税イベントになりえます。「まだ円に換えていないから大丈夫」という判断は誤りです。
現行の税率と2028年からの変更
2026年時点、暗号資産の売却・交換益は雑所得として総合課税され、所得税5〜45%+住民税10%で最大約55%の税率が適用されます。2026年3月に成立した改正所得税法により、2028年1月以降の譲渡からは申告分離課税(一律20.315%)へ移行し、3年間の損失繰越控除、暗号資産同士の交換時課税の繰延べも導入される見込みです。ただし2027年中までの取引には従来の総合課税が適用されるため、換金のたびの損益記録は引き続き必須です。



USDTの換金は「ドルに戻すだけ」という感覚で行われがちですが、日本の税制上は交換ごとに損益計算が必要です。特にパターン①②はいずれもワンクッション挟むため、そのワンクッションの時点での含み益・含み損を必ず記録してください。
よくある質問
USDTを国内取引所で直接日本円に換金できますか?
2026年7月時点ではできません。国内取引所ではUSDTを直接扱えないため、一度BTCやETHなど別の通貨に交換してから国内取引所に送金し、売却する必要があります。
ウォレットにあるUSDTを国内取引所に直接送っても大丈夫ですか?
USDTのままでは国内取引所で受け付けられないケースがほとんどです。DEXでETH等、国内取引所が対応する通貨に交換してから送金してください。
どのパターンが一番手数料を抑えられますか?
少額〜中額であれば、パターン②(ウォレット→DEXスワップ→国内取引所直送)が海外取引所の出金手数料がかからない分、有利になりやすいです。ただしEthereumのガス代次第では差が縮まる場合もあります。なお、パターン①もBTCやETHではなくSOLを経由すれば、送金ネットワーク手数料を抑えやすくなります。
TRC-20建てのUSDTでもウォレット直送はできますか?
現実的には難しいです。Tron上のDEXは流動性が薄く、国内取引所の多くがTron本体の入金に対応していないため、パターン①のように海外取引所を経由する必要があります。
換金時にも税金はかかりますか?
かかります。USDTをBTCやETHに交換する時点で含み益があれば、それは課税対象の利益として確定します。日本円に換えていなくても課税イベントになりうる点に注意してください。
まとめ|USDTの換金は「現在地」で決める
USDTを日本円に換金する方法は一つではなく、USDTが今どこにあるかで最適なルートが変わります。海外取引所の口座内にあるならパターン①、自分のウォレットにあるならパターン②、大口ならパターン③のOTC、個人間のP2Pであるパターン④はリスクが高く非推奨です。
いずれのルートでも、国内取引所を経由する必要がある点、チェーン選択を誤ると資金を失うリスクがある点、交換のたびに課税イベントが発生しうる点は共通です。「換金方法」だけでなく「換金した後」まで含めて理解しておくことが、USDTを安全に現金化する近道です。
参考文献
1. 金融庁「改正資金決済法(電子決済手段・電子決済手段等取引業、2023年6月施行)」https://www.fsa.go.jp/
2. 国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱い(FAQ)」https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/virtual_currency_faq_03.pdf
3. 改正所得税法(2026年3月成立)に基づく暗号資産の申告分離課税・適用開始は2028年1月以降の見込み
※本記事は2026年7月時点の情報に基づく一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産・取引所・サービスへの投資や利用を勧誘するものではありません。暗号資産の送金・換金にはチェーン選択ミスによる資金喪失や税務上のリスクが伴います。税務の具体的な判断は税理士等の専門家にご相談ください。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。









