仮想通貨USDT(テザーコイン)とは?特徴・税金・テザー問題を徹底解説
「USDTってよく見かけるけど、米ドルと違うの?」
チャートや仮想通貨の情報収集の際に「BTC/USDT」といった形で、よく通貨ペアとして表記されていますよね。
実は仮想通貨「テザー」のことで、実際に為替でいうUSDのような役割を果たしています。
この記事では、そんなテザーの役割や将来性、今後起こりうる問題などについて触れていきます!
3分で読み終わるので、ぜひ最後までご覧ください。
- USDTの役割とペッグ通貨
- 話題騒然!テザー砲・問題とは
- テザーの将来性
仮想通貨テザー(Tether/USDT)の特徴
通貨名/通貨単位 | Tether/USDT |
価格 | ¥115.4 |
時価総額ランキング | 3位 |
発行枚数 | 81,074,697,053USDT |
公式サイト | 公式サイト |
取扱取引所 | Binance、Poloniex、Bittrex |
テザー(USDT)はTether Limited社がUSDを担保に発行している通貨です。
USDと価格を連動させたペッグ通貨として知られています。
時価総額3位とかなりの人気があるのがわかります。
しかし、最近になってテザー(USDT)に様々な疑惑やリスクがあるという指摘をされるようになりました。
以下からはそんなテザー(USDT)の将来性やメリット・デメリットについて解説していきます。
仮想通貨テザー(Tether/USDT)はペッグ通貨
テザー(USDT)とは、Tether Limited社が運営する米ドルに固定されたペッグ通貨です。
ペッグ通貨とは他の通貨の価値に連動させている通貨のことで、1米ドル(USD)≒1USDTになるように固定されています。
これは発行したテザーの量とTether Limited社が保有するドルの量を同じにすることで価値を保っています。
テザーでは法定通貨にはない利便性・機能性を、ブロックチェーン技術を使うことによって実現しようとしています。
仮想通貨テザー(Tether/USDT)のメリット
- 価値の変動がほとんどない
- 基軸通貨として多くの取引所で採用
- 一番安定した利確先
テザーのメリット①価値の変動がほとんどない
Tetherは、ドルと2%ほどの乖離が生じることもありますが、他の暗号資産(仮想通貨)に比べるとかなり価値の変動が少ない通貨です。
ですから、暴騰・暴落のおきやすい不安定な相場では強い安心感があります。
テザーのメリット②基軸通貨として取引所で採用
海外の、特にアメリカに本拠地を置く取引所の多くはTetherを基軸通貨として導入し、Tetherと取引可能な通貨ペアを用意しているところが多くあります。
例えばPoloniexやBittrex、Liquidなど多くの取引所で基軸通貨として導入されています。
テザーのメリット③市場全体が荒れても安定した利確先となる
1USDT≒1USDに固定されていることから、たとえ相場が荒れても価値が安定しているのです。
そのため仮想通貨の逃げ口のような役割を果たす、安定した利確先として注目されています。
USDTは Limited社がUSDを保持することで、新規発行されます。
年々総発行量が増え、2021年10月時点で総発行数量が680億USDTを突破したことからも注目のされ方が伺えます。
仮想通貨テザーの(Tether/USDT)のデメリット
- 強い中央集権体制
- カウンターパーティーリスク
テザーのデメリット①強い中央集権体制
他の暗号資産(仮想通貨)と違って、USDTは価格を固定するためにTether Limited社によって非常に強い中央集権体制で管理されています。
ですから、Tether Limited社が万が一不正を働いたり、破綻してしまうと一気に無価値になってしまいます。
このカウンターパーティー・リスクが他の通貨に比べてUSDTでは大きいので注意が必要です。
ザーのデメリット②カウンターパーティーリスク
Limited社に何か問題が発生した場合、USDTの価値が一気になくなるリスクがあります。
たとえばプールされている資金の横領など、トラブルが起こってしまった場合Tetherの信用・価値は一気に下がります。
また、相場が不安定な状況ではTetherの発行量が増えるため、プール金が横領されるリスクが高まります。
不正だけでなく、Limited社が倒産した場合にもUSDTの価値が下がる可能性もあります。
それらのリスクが存在することは、しっかり念頭に置きましょう。
仮想通貨テザー(Tether/USDT)の仕組み
- 1USDT≒1USDを維持
- 多少のドルとの価格差は生じる
テザーの仕組み①1USDT≒1米ドルを維持
Tetherの価格を1USDT≒1USDに固定する仕組みは、その発行過程にあります。
新規発行は、ユーザーがTether Limited社にドルを入金し、それと同量のTetherをLimited社が発行することでのみ行われます。
こうして市場に出回るTetherの量とLimited社がプールしているドルの量を等しく保つことで、Tetherとドルの価値を一定に保っています。
この等量関係が重要なので、Limited社は毎日プール額を公表しています。
これによって支払い能力があることを示し、Tetherへの信頼を維持しています。
テザーの仕組み②ドルとの価格差は生じる
それでも、暗号資産(仮想通貨)市場で大きく売り・買いが行われると、多少価格に変化が出ます。
ですから、このチャートを見てわかるように、正確に1USD=1USDというわけではなく、1USDT=1±0.04USD程度の誤差が生じます。
テザー砲・テザー問題とは
テザー砲・テザー問題って何?
テザー砲・テザー問題とは、テザーに関するある疑惑についてです。
それは
- テザーを大量発行しビットコインの買い支えに使用されている
- 米ドルが存在しないまま大量発行されている
という疑惑です。
これらの疑惑がどのような影響を及ぼすか見ていきましょう。
テザー砲・テザー問題の影響
実在する米ドルによって裏付けられているはずのテザーが、もしビットコインの購入に使われていたら。
暗号資産市場全体が、実在しないはずの価値・価格が上乗せられていることになります。
テザーに対する疑惑は、回り回ってビットコイン・暗号資産市場への価値へも疑惑が波及していきました。
テザーの裁判は解決済み!
テザー裁判は解決済みです。
2021年2月にはニューヨーク州司法長官に対して、1850万ドル(約20億円)の和解金を支払っています。
その後の調査でUSDTが2017年以降の一定期間、米ドルにより1対1で担保されていなかったことが判明しました。
今後テザー砲・テザー問題は起こるの?
テザー砲が起こるのは、「ビットコインの価格が上がる直前」です。
テザーの大量発行が行われた際には、ビットコインが大量に購入され価格が上昇していました。
この傾向が分かると、多くのトレーダーがテザーの大量発行を取引の目安とするようになりました。
しかし、最近ではテザーの大量発行がビットコインの価格上昇に繋がらない模様です。
仮想通貨テザー(Tether/USDT)の今後・将来性
テザー(Tether/USDT)は今日、仮想通貨市場の基軸通貨として扱われています。
テザー砲やテザー問題の疑惑を紹介したように、テザーには不穏な噂がありますが暗号資産界にとっては画期的な通貨です。
価格変動リスクがとても少ないため、安心して送金することができます。
ですが、投資対象としての将来性は高くありません。
上述したようにテザーは米ドルと連動するペッグ通貨だからです。
暗号資産の機能としては将来性が高ですが、投資という側面から見るとテザーを保有するメリットはあまり無いでしょう。
仮想通貨テザー(Tether/USDT)の購入方法
- テザーは日本国内で購入できない!
- バイナンス
- poloniex
- Bittrex
テザーは日本国内で購入できない!
テザーは国内取引所では購入することができません。
しかしテザーを購入するには、国内取引所から送金する必要があります。
その際におすすめなのは、送金手数料など基本手数料が一切かからないGMOコインです。
海外取引所を使う際は、国内取引所の登録もしておきましょう。
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テザー購入におすすめ取引所①Binance(バイナンス)
Binanceは、2017年7月に中国で誕生した「世界一」と称されるほどの取引所です。
取引高・登録者数世界1の多さを誇ります。
手数料が0.1%と格安で、BNB(バイナンスコイン)で支払うとさらに割引になります。
テザーの取扱高はBinanceが一番多く、取扱い通貨数も100種類以上と多いためテザーをペアとした様々通貨と日々多くの取引が行われています。
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テザー購入におすすめ取引所②poloniex
いわずと知れた米大手暗号資産(仮想通貨)取引所ですね。ここではUSDTのほかにBTC、ETH、XMRが基軸通貨として採用されています。
2017年11月現在、Tether取引全体の30%以上がここで行われています。
テザー購入におすすめ取引所③Bittrex
200種類以上のアルトコインを取り扱う米大手取引所です。ここではBTCとUSDTを基軸通貨に据えています。
2017年11月現在、Tether取引全体の25%弱がここで行われています。
仮想通貨テザー(Tether/USDT)の保管方法!2つのウォレット紹介
テザーおすすめウォレット①公式ウォレット
Tetherには、ウォレットの公式アプリがAndroid、iOS共に存在しています。
テザーを他の通貨に簡単に交換することができます。
セキュリティ機能として指紋認証、2段階認証、PINコードログイン、各トランザクションの確認メールがあります。
またコールドウォレットとしても機能するので、セキュリティは高いと言えるでしょう。
テザーおすすめウォレット②取引所ウォレット
利確してすぐにまた別の暗号資産(仮想通貨)に投資するのであれば、取引所のウォレットに預けておいてもいいでしょう。
取引所への入出金には認証などで結構時間がかかることもあるので、頻繁に取引するのであれば、取引所に預けっぱなしにしても問題ないと思います。
ただし、ハッキングや倒産のリスクがあることに留意しましょう。
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仮想通貨テザー(Tether/USDT)のよくある質問
テザー(Tether/USDT)で利確したら税金はかかる?
現在国税庁はタックスアンサーで暗号資産(仮想通貨)についてこのようにコメントしています。
ビットコインは、物品の購入等に使用できるものですが、このビットコインを使用することで生じた利益は、所得税の課税対象となります。
このビットコインを使用することにより生じる損益(邦貨又は外貨との相対的な関係により認識される損益)は、事業所得等の各種所得の基因となる行為に付随して生じる場合を除き、原則として、雑所得に区分されます。
Source: 国税庁タックスアンサー
これを見る限り、BTC⇒USDTの利確は確実に課税されそうです。
アルトコインからUSDTへの利確については、まだ国税庁から発表がないのでなんともいえませんが、今後課税対象になる可能性は十分ありえます。
「USDTで利確すれば課税回避できる!」と考えて取引するのは危険です。
テザー(Tether/USDT)はマイニングできないの?
Tetherをマイニングで入手することはできません。
Tetherを入手するには、取引所で購入するかLimitedにドルを入金するしか方法はありません。
テザー(Tether/USDT)の購入方法は?
国内で購入できないので、海外取引所で購入しましょう
おすすめはバイナンスです。
→バイナンスの詳細はこちら
仮想通貨テザー(Tether/USDT)まとめ
法定通貨であるアメリカドルと同じ値動きをする通貨、Tether。
暗号資産(仮想通貨)なのに値動きが安定していて、利確に便利なので、今後も多くの取引所で見ることになりそうですね。
ビットコインやイーサリアムといったメジャーどころの暗号資産(仮想通貨)が不安定な値動きをしている今、Tetherの基軸通貨としての普及に期待できそうです。
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