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良いプロジェクトの見極め方

多数のプロジェクトが乱立している今の国内NFT市場ですが、どのプロジェクトが良くて、どのプロジェクトが良くないのか、感覚的なもので判断されている方は多いと思います。

そこで今回は、NFTプロジェクトだけでなく、仮想通貨市場にも共通して言える、良質なプロジェクトを見極める重要な視点を紹介していきます。

重要ポイント

・プロジェクトの背景の理解
・プロジェクトの有用性
・ブロックチェーンの説明
・トークンの配布やその用途
・ロードマップ
・チームメンバー、開発者

プロジェクトの背景をしっかりと理解する

まず初めに、プロジェクトがなぜ発足したのか、そのプロジェクトは世の中の何を解決したいのか。

ここが明確であるかないかでプロジェクトの良し悪しを判断することができます。

一つの例として、ステラルーメンの開発をしているステラ財団を見てみます。

「現在、金融インフラは閉鎖的なシステムで混乱している」
→ステラルーメンは従来の支払いシステムに代わるものを提供する暗号通貨である。

と最初に書いてあります。

この様に、明確な目的意識を持つプロジェクトかどうかが、今後のプロジェクトの伸びに大きく関わってきています。


明確な目的のないプロジェクトは、短期的にファンダメンタルを出し続ければそれなりの集客はできるでしょう。
ただそれは、短期的に売り抜く

逆に悪いプロジェクトは大げさに表現すると「世界をより良くする」などといった抽象的な表現を用いていることが多く、何を解決したいのか明確でないことが多いです。

問題の解決策、プロジェクトの有用性

次に問題の解決とプロジェクトの有用性についてです。暗号資産業界に限らず、世の中には常に競合が存在し、常に新しくより優れたものを作り出そうとしています。

例えば、イーサリアムとsolanaといった同じレイヤーのプロジェクトがあったとして、他のプロジェクトより自社プロジェクトがどのように優れているのか、どう違うのか明確に説明できているかは一つ重要な点と言えるでしょう。

例えば)
→古いチェーンの弱点を改善する新しいブロックチェーン
→イーサリアムよりも処理速度が速い、手数料が安い、などなど。

トークンの配布やユーティリティについて

ブロックチェーン関連プロジェクトの場合、資金を調達する手段としてトークンを発行したり、プロジェクト進める上でトークンが重要な役割を担うことが多いです。

その中で、トークンの情報はかなり重要となります。見るべきデータとしては、トークンの設計とユーティリティ、トークンのセール価格などの情報+α現ホルダーの保有状況です。

トークンの設計は、発行されたトークンがどれくらい発行され、どの様に使われるのか、
発行のスキームなどを確認すると良いでしょう。

ユーティリティの部分はそのトークンを保有するとどのようなメリットがあるのか。

例えば、UNI SWAPが発行しているUNIトークンを保有していると、トークン上場の投票権が与えられたり、
プロジェクトの意思決定をする投票にも参加することができます。

これをいわゆるガバナンストークンと表現しますね。

また、トークンのセール価格も見るべき指標として挙げられます。
悪いプロジェクトはプライベートセールがいくらで行われたのか、そういった情報が書かれていないことが多いです。

逆に良質なプロジェクトは、セール価格をしっかりと明記し、どの様にセールが行われたのかがホワイトペーパーにしっかりと記載されています。

ロードマップについて

今存在しているほとんどのプロジェクトではロードマップが定められています。

いいプロジェクトは詳細かつ現実的なロードマップなのに対して、悪いプロジェクトは取引所のリストアップやマーケティングキャンペーン、ウェブサイトの更新などのポイントが書かれていることが多いです。

これらのこと自体はプロジェクトを前進させてはいるものの、長期的な遂行性を持っているかどうかは怪しくなってきます。

結局のところ、悪いプロジェクトのロードマップは曖昧で、良質なプロジェクトはより詳細に記載されているということです。

開発者や創設者、チームについて

多くのホワイトペーパーには開発者やチームについての情報が多くあってそれらの情報もきっちりとみておく必要があります。

もし匿名であったとしても携わってきたプロジェクトの経歴などの情報を確認した方が良いでしょう。

特にIPビジネス系のNFTプロジェクトなのに、ロードマップが曖昧なプロジェクトなどはまず疑うことから始めましょう。

ただ希望的な未来を見せて人を魅了する割に何も実績のない、または何もリスクの背負っていないチームがプロジェクトを完遂できるはずがないと思うくらい慎重に選ぶことが大事です。

ポンジスキームやスキャムが横行するNFT界隈では、ユーザーに金銭的なユーティリティを一切投じないプロジェクトは危険

ホワイトペーパー全体の構造として

しかし例外も存在します。それはビットコインやイーサリアム、ソラナなどのホワイトペーパーです。

これらのホワイトペーパーは特殊な側面を持っていて、投資目的で出されたものではなく、開発者向けに書かれたものとなっています。

一方で直近に公開されているホワイトペーパーは開発者むけではなくて、個人投資家やベンチャーキャピタルなどの大口投資家を惹きつけることを目的としていることが多いです。

古いブロックチェーンプロジェクトのホワイトペーパーは学術的なものだったのに対し、新しいプロジェクトはプレゼンテーションに近い形でマーケティングの要素を多く含んでいます。

その中でも質の悪いプロジェクトは提供する情報量が非常に少なくなっている。

もしホワイトペーパーを読んで疑問がある場合はそのホワイトペーパー、またはプロジェクトに問題があると考えられるでしょう。

以上の要素を十分に検証した上で、プロジェクト、トークンへの投資を行いましょう。

まとめ

今回の記事では、良質なプロジェクトの見極め方を解説しました。

これを参考に自身でNFTプロジェクトを購入してみましょう!