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一瞬にして暴落したTITAN、一体何があったのかシステムから原因まで徹底解説!

目次

TITANとは

TITANはIron financeというDeFiレンディングプラットフォームのトークンです。主にIRONの発行時に使用します。

IRONという通貨を発行する際の担保として、1ドル分のTITANとUSDCを一定の割合でプールに提供するので必ず必要になります。

TITANの仕組み

「TITANって錬金術って言われてるけど実際どういう仕組みなの?」と思う方必見です!

2つの通貨でIRONを生成する

先ほども言ったようにIRONを発行するには担保として、1ドル分のTITANとUSDCを一定の割合で混ぜてプールに提供する必要があります。

USDCとTITANを1ドル分かき集めてできたのがIRONという認識を持ってください!

TITANの価格が変動するとき

TITANの価格が変動するのは、IRONが発行される時と売却される時です。

IRONを発行するとTITANの価格が上がる

IRONを発行するためにTITANを提供すると、IRONの中にTITANがロックされます。

すると、表の市場からTITANの枚数が減るので価格が上昇することになります。

IRONを売却するとTITANの価値が下がる

逆にIRONが売却されるとTITANが市場に出ることになるので、供給量が増えてTITANの価値が下がります。

これらがTITANの価格変動の仕組みです。

利率を調整して通貨のインフレを防ぐ

IRONの売却と発行を調整するのが利率です。

IRONに対する金利が高ければIRONを売却せずに、保有する人が増えてTITANの価値が上がります。
逆に金利が低ければIRONを売却するのでTITANの価値が下がりますね。

つまり資金流入が多ければ多いほど金利が低くなるのです

TITANが暴落した理由

さて、上記のような仕組みで価格を安定させることができるはずのTITANがなぜ暴落したのでしょうか。

IRONが1ドルを下回ったら無限にTITANとUSDCで利益を出せる

IRONの価値が1ドルを下回った時、必ず不可解なことが起きます。

IRON自体の価値は1ドル以下でも中身は必ず1ドルのTITAN(約25セント)とUSDC(約75セント)なのです。

これにより、1ドル以下のIRONを売って1ドル分のTITANとUSDCを手に入れた後にIRONを購入する。これを繰り返すと少しずつ利益を永遠に出すことができます。

話題になった錬金術の完成ですね。

発行上限がシステムに組み込まれてなかった

普通、通貨にはインフレを防ぐために発行上限が決められています。これはシステムにあらかじめ組み込まれているものです。
しかし今回TITANの発行上限は発表されていたにもかかわらず、システムにそれが組み込まれていませんでした。

これが先ほど言った錬金術の直接的な原因だったのではないかと考えられます。

TITANの暴落から読み取れる対策

まず覚えておいていただきたいのは、美味しい話には必ずリスクが存在するということです。

今回の騒動で大きな話題となったTITANですが、実はIRONプロジェクトがリリースされたのはほんの数ヶ月前のことです。

IRONがたった数ヶ月で急成長した理由は、異常なまでに高い利率です。

IRONはステーブルコインです。にもかかわらず、預けるだけで数千〜数万%(推定年利)という驚異的な金利収入を得られる異常事態になっていました。それに加えて錬金術ができてしまう(無限に利益を出せる)状態でもあったため、結果的に、TITAN暴落直後まで多くの投資家たちがIRONを利用していたようです。

しかしこれだけは忘れないでください。美味しい話には必ず裏があります。

楽して稼げる上にリスクが0なんてものは存在しません。必ずそれ相応のリスクや穴があるはずです。

仮想通貨界隈にはIRON・TITANだけでなく、あまりにも美味しすぎる話を謳うプロジェクトはは他にもたくさんあります。そういったプロジェクトに触るときは、リターンだけではなくリスクもしっかりと調査した上で投資を検討するようにしましょう。

TITANとは まとめ

最近話題のTITANについてまとめましたがどうでしたか?

インフルエンサーの話を鵜呑みにするなどもあまりいい策とは言えませんね。

皆さんのできる範囲で仮想通貨取引を楽しみましょう!

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この記事を書いた人

水野倫太郎のアバター 水野倫太郎 Ichizenholdings代表

慶應義塾大学経済学部。
2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。
2018年には、日本有数の仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。
2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開する。
2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。
複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

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