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32ETH以下でもステーキングできるリド(LIDO)とは?概要・今後の将来性・LDOトークンの役割について解説

目次

リド(LIDO)/仮想通貨LDOの今後・将来性

通貨評価

評価基準評価(20段階)
流動性/市場要因12点
ブロックチェーンの性能17点
将来性11点
開発力13点
スキーム13点
合計66点
他の主要通貨との比較
  • ビットコイン(BTC):98点
  • イーサリアム(ETH):98点
  • ソラナ(SOL):86点
  • アバランチ(AVAX):74点
  • リド(LDO):66点
  • ボンフィダ(FIDA):64点
  • ファントム(FTM):59点

価格予想

LDOの価格は、執筆時現在1LDO=240円です(2022年9月時点)。

今後価格の伸び代はどのくらいあるのでしょうか?

各専門メディアが公開しているLDOの2022年~価格予想は以下の通りです。

仮想通貨LDOの
2022年~価格予想まとめ

これらの予想は、過去のLDO価格データからAIが算出したものや、専門のアナリストが立てた予想となっています。

どのメディアも上昇目線の予想をしています。特にwalletinvestorは一年間で2.8倍上昇するという興味深い予想を公開しています。

予想は必ず当たることを保証するものではありませんので、上記の予想を参考にしつつも、最終的な投資判断はご自分で下すようにしましょう。

リド(LIDO)プロジェクトの特徴

1.プロジェクト概要

リド(LIDO)はイーサリアム2.0(以下Eth2)へのステーキングを32ETH以下からでもできるよう仲介してくれるサービスです。

Eth2のステーキングに関する
基礎知識
  • 2020年末からEth2へのステーキングが開始
  • ステーキングには32ETHが必要(約770万円相当)
  • ステーキングしたETHはしばらくの間引き出すことができない

Eth2にステーキングしたいというユーザーは多くいるものの、参入障壁の高さからなかなか手が出せない状況がありました。 

そこで登場するのがリド(LIDO)です。

まずユーザーは自身のETHをリドに預け入れます。次に預け入れたETHと1:1の割合でstETHというトークンをリドから受け取ります。これはリドにETHを預け入れたことを証明するものであり、基本的にはETHと同じ値動きをするようになっているため、ETHの代わりとして運用に回すことが可能です。

リドは複数のユーザーから合計32ETHを預かった段階でEth2へステーキングし、発生した利息分のstETHをユーザーに配布します。自身は利息に対して一定の手数料をかけることで利益をあげます。

LIDO公式サイト
イーサリアム2.0ローンチパッド

2.開発理念

リド(LIDO)はEth2のステーキングに関する問題(非流動性・不動性・アクセス可能性)を解決することで、イーサリアムネットワークのセキュリティを向上させることを目的としています。

リドの開発組織はDAO(自立分散型組織)化しており、独自トークンLDOを用いることでガバナンス投票に参加することができます。

3.ターゲット市場・サービス需要

リドはEth2へのステーキングに関連する悩みを解決しようとしています。

現在リドがターゲットとしているのは「Eth2にステーキングしたいがその間もETHを運用したい」や「32ETHは持っていないけどステーキングしたい」といった需要です。

Eth2のリリースはイーサリアム史上もっとも大きなイベントですから、その期待感から早めにステーキングして金利収入を得ようとするユーザーは多いでしょう。

また前者に関してはEth2が正式リリースされれば解消されるものです。リドはこれを見越してイーサリアムの他にもTerra(LUNA)のような他の銘柄のステーキングにも対応していく予定です。

4.開発組織/体制

リドの開発組織はDAO(自立分散型組織)化しています。

リドのバリデータにはCertus.oneやblockscapeなどが名を連ねており、独自トークンであるLDOを用いることで誰でもバリデータになることが可能です。

またQuantstampやSigmaprimeといった監査企業からもチェックを受けています。

リド内の独自トークンの役割

1.LDO

LDO(リド・ダオ・トークン)は、リドの運営に参加するためのガバナンストークンです。LDOの保有量(投票量)が多ければ多いほど投票の重みが強くなります。

2021年7月現在は、時価総額425位にランクインしています。

2.stETH

ETHをリドに預け入れると、その証明書として受け取ることのできるトークンです。

stETHは預け入れたETHの1:1の割合で発行されるため、ETHをステーキングしておきながら、DeFi上のファーミングなどで資産を運用することが可能です。スシスワップやCurve Financeのような主要DEXではすでにstETHをファーミングに利用することが可能です。

2021年7月現在は、時価総額209位にランクインしています。

競合比較

リドと同じようなサービスを提供するプロジェクトおよび取引所は複数存在します。

最小ステーク量 手数料代替トークン
リド制限なし10%stETH
ankr0.5ETH10%aETHc
Cream0.000001ETH8%CREAM ETH2
Binance0.0001ETH無料BETH
Huobi0.1ETH15%BETH

表をご覧いただくとわかるように、どのプロジェクト/取引所も手数料が非常に高い傾向にあります。

その中で唯一手数料が無料なのがBinanceです。

ユーザーはできるだけ費用をかけたくないはずですから、必然的にBinaceに人が集まりやすいと言えるでしょう。また最小ステーク量は0.0001ETHとなっていますが、日本円換算(2021年7月時点)だと約20円ほどですので十分です。

ただしEth2のリリースは正式な日程の目処が立っておらず、2~3年かかるとも言われています。Binanceのような中央集権取引所を利用する際は、数年後の未来にその取引所が存在しているか定かではないカウンターパーティリスクを抱えていることを考慮してください。

仮想通貨LDOの投機的需要について

CryptoManiaとしてはLDOに対する投機需要はあまり見込めないだろうと考えています。

すでにEth2へのステーキングが開始してから半年近くが経過していることから、リドに対する期待や注目はすでに相場に織り込まれていると言って良いでしょう。

また、現状LDOにはガバナンストークンとしての役割しかなく、一般ユーザーがLDOを保有するインセンティブがほとんどありません。

リド(LIDO)/仮想通貨LDO まとめ

以上が、リド(LIDO)プロジェクトと仮想通貨LDOについての解説でした。

Eth2へのステーキング量は今も増加し続けており、それに伴ってリドへのロック数も増加しています。しかしステーキングしたETHが引き出せるようになればリドへの需要は減少することが予想されます。

今後はETHステーキング以外の需要に根を張っていけるかが重要になってくるでしょう。

(ここに記載された見解は著者のものであり、必ずしもCryptoManiaの見解を反映するものではありません。すべての投資にはリスクが伴うため、意思決定の際には独自に調査を実施する必要があります。)

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この記事を書いた人

水野倫太郎のアバター 水野倫太郎 Ichizenholdings代表

慶應義塾大学経済学部。
2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。
2018年には、日本有数の仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。
2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開する。
2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。
複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

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