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UMAとは?なんでも金融商品化できる仮想通貨プロトコル!?

「UMAってどんな仮想通貨なの?将来価格は上がりそう?」

この記事をご覧になっている読者の中には、こう思っている人も多いはずです。

そこで今回は、UMAプロトコルの仕組みや独自トークンの将来予想まで、わかりやすく解説していきます。

目次

UMAプロジェクト/仮想通貨UMAの今後・将来性

五角チャート

評価基準段階(20段階)
流動性/市場要因11点
ブロックチェーンの性能16点
将来性12点
開発力13点
スキーム13点
合計65点

価格予想

UMAの価格は、執筆時現在1UMA=700円です(2022年2月時点)。

今後価格の伸び代はどのくらいあるのでしょうか?

各専門メディアが公開しているUMAの2022年~価格予想は以下の通りです。

仮想通貨UMAの
2022年~価格予想まとめ

これらの予想は、過去のUMA価格データからAIが算出したものや、専門のアナリストが立てた予想となっています。

どのメディアも上昇目線の予想をしています。特にuptoBrainは一年間で2倍上昇するという興味深い予想を公開しています。

予想は必ず当たることを保証するものではありませんので、上記の予想を参考にしつつも、最終的な投資判断はご自分で下すようにしましょう。

ロードマップ

2018      ・Lisk Labs創設 ・総額400万ドルの資金調達
2019・UMAプロトコルローンチ
2020~
2021
・UniswapにIDO ・合成資産サービス開始
UMAのWhite Paperはこちら

UMAプロジェクトの特徴

1.プロジェクト概要

UMAは既存のあらゆる資産を合成し、 シンセティックトークン(合成資産)を作成することができるオープンソースなプロトコルです。

例えば、開発者はUMAを利用することで、「米国のS&P500」「日経平均株価」から「市内の人糞量」まで、 非常に幅広くユニークな指標と連動する合成資産を作成することができます。

その際、UMAで作成された合成資産の所有権は、個人間で取引することが可能で、 決済もスマートコントラクトにより自動で行われます。

また、UMAで作成した合成資産はイーサリアムのERC-20規格なため、様々なDeFiサービスでも応用可能です。

↓ERC-20の詳細はこちらから↓

2.開発理念

UMAは、より多くの人が市場にアクセスできるようになる仕組みを目指し開発されました。

UMAの正式名称はUniversal Market Access(ユニバーサルマーケットアクセス)で、 チームの目標にも同様の言葉が掲げられています。

3.ターゲット市場・サービス需要

ユーザーがUMAを利用し合成資産を作成するメリットとしては、「より自由な資産運用ができる点」が挙げられます。

UMAで作成された合成資産は、個人間の所有権転移を24時間いつでも簡単に行うことができます。

新たに資産運用を始めるユーザーにとっても、非常に参入しやすいプロトコルとなっています。

4.開発組織/体制

ゴールドマンサックスの元一流トレーダーであるAllison Lu氏Hart Lambur氏によって2018年に設立されました。

現在は新たにエンジニアが何名か加わり、合計14人のチームとして開発に取り組んでいます。

仮想通貨UMAの役割

UMAプロトコルは、独自トークンであるUMAを発行しています。

UMAトークンは、ガバナンストークンとしての役割を果たしており、UMAプロトコルのスマートコントラクトに関する投票などに利用できます。

さらにUMAトークンの所有者は、オラクルを活用して合成資産の価格をオフチェーンで参照する役割も持ちます。

通常、オラクルを使用する場合にはガス代が発生してしまいます。UMAの場合は独自のスマートコントラクトによりオラクルの使用頻度を必要最低限に抑えることで、ガス代を削減する仕組みとなっています。

↓オラクルの詳細はこちらから↓

競合比較

1.既存産業との比較

UMAプロトコルの役割は、金融業界でいう金融派生商品(デリバティブ)とよく比較されます。

証券業界でのデリバティブ取引の際は、仲介役を決済会社が担当しますが、UMAプロトコルはそれをスマートコントラクトによって完結させます。

証券業界のデリバティブも幅広い指標と連動していますが、UMAプロトコルの方がより自由な取引が可能だと言えるでしょう。

また、このような金融派生商品の取引を行う際には、流動性が必要不可欠です。

しかし現時点でUMAプロトコルの流動性は、従来のデリバリティブのマーケット規模に対し、遥かに劣っています。(デリバティブ市場の時価総額は1.2兆ドルで、仮想通貨市場全体の3000倍)

将来的に、分散型金融(DeFi)が金融の中心とならない限り、その優位性が逆転することはないでしょう。

2.競合プロジェクトとの比較

UMAプロトコルの競合としては「Synthetix」が挙げられます。

Synthetixは現状市場シェアの大部分を占有している、イーサリアム内最大で最古参のデリバティブプロトコルです。

Synthetixでは合成資産を作成する際に、独自トークンのSNXをステーキングする必要があります。

つまり、合成資産を作成するだけで報酬が得られる仕組みを整えているため、より多くの流動性を集めていると言えるでしょう。

また、Synthetixには独自の分散型取引所である「Synthetix Exchange」内の取引手数料としても使用されるため、より多くの用途が考えられます。

今後UMAがデリバティブプロトコル中で優位に立つためには、より多くの流動性を集めうる対策を施すことが絶対条件と言えるでしょう。

Synthetixの概要はこちら↓

仮想通貨UMAの投機的需要について

出典:TradingView

(青:UMA/オレンジ:ETH/水色:SNX)

上記のチャートがUMAトークンの価格変動を表すチャートです。

2021年7月15日時点では、1UMAトークンあたり9ドルで取引されています。

UMAトークンの価格変動は基本的にはETHに連動しており、DeFi全体に流動性が入り始めた2021年2月に価格が急騰していることが確認できます。

しかし競合のデリバティブプロトコルであるSynthetixに比べると、上昇幅が少ないです。

つまり、多くの新規ユーザーがDeFi領域に参入したタイミングに価格が上昇することが予想されますが、競合プロジェクトに比べるとそこまで投機的需要はないとみることができます。

UMAトークンのようなDeFiサービスに投資を行う上で、注意しておきたい指標の一つが、Total Locked Value(TVL:総ロック数)です。 以下のサイトを利用することで、常にDeFi領域の流動性を把握することができますので、ぜひ活用してみてください。

↓DeFiサービスのTVLランキングが確認できるサイト↓

UMAプロジェクト/仮想通貨UMA まとめ

以上が、UMAプロジェクトと仮想通貨UMAについての解説でした。

UMAはとても魅力的なプロトコルではありますが、競合プロジェクトであるSynthetixに市場シェアの大部分を囲われてしまっているのが現状です。Synthetixはすでにレイヤー2の導入や、多数の関連プロジェクトとの提携などを進めるなど、実行力の高さが伺えます。

UMAが今後いかにしてシェアを拡大していくのかに注目しましょう。

(ここに記載された見解は著者のものであり、必ずしもCryptoManiaの見解を反映するものではありません。すべての投資にはリスクが伴うため、意思決定の際には独自に調査を実施する必要があります。)

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この記事を書いた人

水野倫太郎のアバター 水野倫太郎 Ichizenholdings代表

慶應義塾大学経済学部。
2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。
2018年には、日本有数の仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。
2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開する。
2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。
複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

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