CRYPTO/NFT/WEB3の専門情報メディア

Curve Finance(CRV)とは?DeFiで人気を誇る取引所のサービス内容/将来性/使い方/買い方まで全部解説!

「Curve Financeってどんな取引所なの?見た目が使いづらそう」

仮想通貨のDeFi(分散型金融)の領域には「名前知ってるけど、見たことない」「自分じゃ使えなさそう」といったサービスがたくさんあると思います。

Curve Financeもその一つで、日本語の解説もないから手が出せないという声をよく聞きます。しかし実際はかなり便利なツールとして、多くの方の必需品になっている優れものなんです!

今回はどんな人でもCurve Financeが使えるようになる解説を、競合との比や買い方を交えてしていきます!

目次

Curve Financeとは? 

名称Curve Finance
通貨単位Curve DAO Token (CRV)
時価総額順位69位
(2022年2月時点)
発行上限3,303,030,299
価格¥361
公式サイトhttps://curve.fi/
Twitter
取扱取引所Binance、Coinbase、Huobi

Curve Financeは分散型の仮想通貨取引所

Curve Finacneとは、Ethereumネットワーク上に形成された分散型の仮想通貨取引所です。分散型取引所(DEX)とは、CoincheckGMOコインのような中央主権型の取引所とは違い、取引所の管理者が存在しない仮想通貨取引所となっています。

分散型取引所の中でもCurve Financeは、AMM(Automated Market Maker;自律的マーケットメイカー)を採用しています。
そうする事でユーザーとプール間での取引を可能にしました。実際にAMMを採用している分散型取引所の代表例には、UniswapSushiswapPancakeSwapなどがあります。

Curve Finacneの使い方は主に2つ

ユーザーにとって、Curve Financeを使用する方法は大きく分けて2つに分けることができます。

Curve Financeでできること
  • ステーブルコイン同士の取引
  • 流動性マイニング

1つはステーブルコイン同士の取引(スワップ)を行うこと。つまり、DAIとUSDCなどのステーブルコイン同士のみの通貨ペアで取引ができるということです。

もう1つは流動性マイニングです、流動性プールにステーブルコインを預け入れて複利収入を得ることができます。

TVL(総ロック数)がDeFi全体で2位

DeFiサービスを評価する際、総ロック数(Total Value Locked;TVL)は最も重要な指標の一つです。
もしもTVLが少ないと、プール内のステーブルコインが足りなくなってしまい、取引が正常に行われない可能性があります。

Curve Financeは2020年8月にローンチしてから瞬く間にユーザーの支持を集め、2022年2月時点での総ロック数は約110億ドルとなっています。

見ての通りCurve Financeの総ロック数は、全DeFiサービスの中で2番目に多い額を誇っています。

⇩DeFi全体のTVLランキング⇩

[出典:DeFi Pulse]

Curve Financeの使い方

Curve Financeの使い方2つ
  • ステーブルコインの取引(スワップ)
  • 流動性マイニング

ステーブルコインの取引(スワップ)

Curve Financeの最も特筆すべき特徴は、ステーブルコイン同士の取引に特化している点です。

しかし、一体どんな場面でステーブルコイン同士の取引を行う必要があるのでしょうか?

実はDeFiでレンディングをしていると、今のステーブルコインを違うステーブルコインに変えたいと思う瞬間があるんです!
と言ってもまだピンと来ていませんよね?

では実際に分散型取引所であるSushiswap上で、ステーブルコイン同士の交換が必要になる例を見ていきましょう!

1.SushiSwapでレンディングをするとき

まずSushiswap上でステーブルコインのレンディングをして、利回りを得るとしましょう。

その際貸し出すステーブルコインによって、年利率(APR)におよそ10%ほどの差があることがわかります。

2.なるべく高い利率で運用したい!

最も高い年利率のDAIをレンディングしたいけど、現在保有しているステーブルコインはUSDCのみしか持っていません。

USDCを他の通貨とスワップして、その通貨をまたDAIにスワップするのは面倒だし手数料もかかってしまいます。

3.USDCをDAIに変えればすぐ解決!

ここでCurve Financeの出番です!今持っているUSDCをDAIに変えましょう!

そうすることでUSDCを他の通貨や法定通貨との取引を通さずにDAIに変えることができます。

図のように「FromにUSDC、ToにDAI」を選択して取引する量を入力し、「Sell」で取引完了です。

例のように1つのDeFiで使用するステーブルコインの銘柄によって、年利率に大きな差が出てしまいます。
そこでCurve Financeを使用することで、最も安価で効率良くステーブルコインの交換が可能です。

流動性マイニング

ユーザーは、Curve Financeの流動性プールにトークンを提供することにより、対価として取引手数料の一部とLPトークンを得ることが出来ます。

LPトークンとは流動性提供の証明書のようなもので、流動性プールから提供した通貨を戻したい時に必要になります。流動性マイニングはこのLPトークンをステーキングすると、CRVトークンがもらえるというこの一連の仕組みのことです!

Curve Financeはなぜ人気なのか?

Curve Financeの概要が一通り把握出来たと思いますが、一体なぜCurve Financeはここまで人気の取引所となったのでしょうか。

そこで、なぜみんながCurve Financeを使用するのかを大きく3つに分けて解説していきます!

⇩Curve Financeユーザー数の推移⇩

[出典:Dune Analytics]
Curve Financeが支持される理由3選
  • 取引手数料(ガス代)が安い
  • インパーマネントロスが発生しにくい
  • スリッページが抑えられる

取引手数料(ガス代)が低い 

⇩競合取引所との取引手数料の比較表⇩

DeFiプロトコル取引手数料(ガス代)
Curve Finance0.04%
Uniswap0.3%
Sushiswap0.3%
Mooniswap0.3%
Balancer0.0001%~10%

Curve Financeが利用される最も大きな要因の一つとして、取引手数料(ガス代)が低いということが挙げられます

実際のところ、他のDeFiサービスでステーブルコイン同士の取引を行なっている取引所は存在します。
その中でもCurve Financeは、比較的安価な取引手数料(ガス代)でのステーブルコイン同士の取引が可能です。

インパーマネントロスが発生しにくい

インパーマネントロスとは、流動性提供として預け入れたトークンの価格が変動した際に発生する損失のことです。
ちゃんとした計算式はありますが、そのトークンの価格が上昇すればするほどインパーマネントロスも大きくなります。

しかし、上記でも述べたようにCurve Financeの流動性プールはステーブルコイン(価格変動幅が小さいコイン)から構成されているため、インパーマネントロスが極めて発生しにくいです!

流動性提供者は、Curve Financeを利用することで、記載された年利率(APY)通りの運用ができます。

スリッページが抑えられる 

スリッページとは、仮想通貨の取引を行う際に発生する損失で、取引を注文してから約定するまでに通貨の価格が変動する場合に発生します。
しかし、ステーブルコインは価格変動が少ないため、スリッページの可能性も減らすことが可能です。

それに加えて、Curve Financeではスリッページの許容範囲を自分自身で設定することもできます。

⇩スリッページ許容範囲を設定できる!⇩

これらの機能やステーブルコインの性質を活かした施策が、DeFiユーザーの無駄な損失を減らしたいという心理に刺さったのではないでしょうか!

仮想通貨CRVとは?

CRVはCurve Financeが発行するガバナンストークン 

Curve Financeは、独自トークンであるCRVを発行しています。

CRVの用途は大きく分けて2つで、流動性マイニングの報酬として受け取る他に、ガバナンストークンとしてCurve Finance上のシステム決定における重要な役割を果たしています。

例えば、各流動性プールにてどれほどのCRVが分配されるかなどがありガバナンス投票に参加することでより優位に流動性マイニングを行うことが可能です。

CRVのチャートと時価総額

CRVはBTCやETHなどの仮想通貨と同じく価値がついており、価格は常に変動します。
CoinMarketCapによると、2021年6月現在は1CRVあたり¥361で取引されていて、時価総額は1600億円と、仮想通貨全体で71位です。

⇩CRVトークンの価格推移⇩

出典:CoinMarketCap

[出典:CoinMarketCap]

仮想通貨CRVの買い方

現在CRVを取り扱っている国内取引所はありません!
そのため、海外取引所で購入する必要があります。

ですが、海外取引所で日本円に対応しているところはないので買い方としては

1.国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入

2.海外取引所であるBinanceなどの海外取引所に送金

3.BinanceでCRVを購入

となります!

海外取引所に送金するのにおすすめの取引所

海外取引所へ暗号資産を送金する際におすすめの取引所はGMOコインです!

GMOコインは暗号資産の送金手数料が無料なので、元からCRVを購入するつもりの方はGMOコインを利用するのが一番安くCRVを購入するコツだと考えられます!

BTCETHXRP
GMOコイン無料無料無料
コインチェック0.001BTC0.001ETH0.15XRP
bitFlyer0.0004BTC0.005ETH無料
bitbank0.0006BTC0.005ETH0.15XRP

この通り、他の取引所の送金手数料と比べても安いのがわかります。
送金の時に手数料をかけたくない方はGMOコインがおすすめです!

海外取引所への送金が無料

GMOコインの公式サイトはこちら

仮想通貨CRVを購入するのにおすすめの取引所

そんなCRVを購入するのにおすすめの取引所はBinanceです!

Binanceは海外取引所の中でも最大規模の取引所になります。

日本語にも対応している上に、ステーキングや取引方法も豊富なので、海外取引所を使うときはBinanceを主流にしている方も多いです!

CRVを購入するときはBinanceを利用するのがおすすめと言えるでしょう!

取扱通貨500種類以上!草コイン取引に最適!

bitget公式サイトはこちら

仮想通貨取引所Curve Financeのまとめ

以上がステーブルコインの取引に特化した取引所「Curve Finance」の仕組みから実際の使い方までになります。

執筆時の2021年6月時点では、主にアメリカのユーザーが多く、日本国内ではあまりシェア率が高いとは言えません。

ですが、これまで述べてきたように、DeFi領域のサービスを利用する際には、非常に便利でお得な取引所だということがお分かりいただけたと思います。

ぜひこれを機に、Curve Financeを使用して、より円滑に仮想通貨の取引や流動性マイニングを行なってみてはいかがでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

水野倫太郎のアバター 水野倫太郎 Ichizenholdings代表

慶應義塾大学経済学部。
2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。
2018年には、日本有数の仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。
2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開する。
2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。
複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

目次