【2023年3月14日】BTCトレード分析・ファンダメンタル情報
利上げと債券価格。金融市場の崩壊は近い?
先日アメリカのシリコンバレー銀行が破綻し、仮想通貨市場も大きく下げる展開となりましたが、当局の迅速な対応によって市場は一旦は落ち着きを取り戻しました。
今回の対応を見ると、中央集権の良さが出たと思っております。アメリカ政府もドルの尊厳を守るために必死だったでしょう。でないとドルを持っている意味がないですから。暗号資産VS法定通貨の戦いが目に見えて始まっているのがわかります。
さて本題のFRBの利上げ幅縮小の可能性についてです。
次回のFOMCは3月22日に開催されますが、今回の騒動が起きる前はインフレが思いのほか収まらないことから再度利上げ幅を上げるのではないかと言われておりました。
しかし、今回の銀行破綻を受けそうそう利上げはできなくなったでしょう。利上げ停止だけでなく、年内の利下げの可能性もあります。
確実にスタートアップ企業の資金繰りは悪化しており、今後も銀行の倒産が続く可能性がありますね。
全体の構造で言えば、FRBが急速に利上げを加速したことによって、債券の価格が下落しています。
その仕組みを超簡単に説明すると、ある債券Aは額面100万円で金利が1%、5年満期の債権を発行時に購入すると毎年1万円の利息を受け取り、5年後満期時に100万円の元金が償還されるという仕組みです。
実際に5年間しっかりと金利が支払われれば、リスク低く運用することができますが、もし仮に発行元が利息を払えなくなればいわゆるデフォルトという状態となります。
債権というのは満期を迎える前に売却することができます。もし仮にデフォルトしそうな債権があったら持ちたくないですよね笑。そういって債権を売却する人が増えることで債券価格が下落します。
一般的に金利が上昇すると債券価格が下落するのは、これから新規で発行される債券の利息の方が高く、それ以前に発行した債券の魅力が下がってしまうからです。
景気の過熱・金利上昇 | 発行済債券価格は下がる |
景気の停滞・金利下落 | 発行済債券価格は上がる |
脱線しましたが、今アメリカの市場で大変重要なトピックは金利の上昇とインフレです。
現在では住宅ローン金利が7%を超えています。他にもカードローンの総裁無残高が日本円で1800兆円ほどあると言われています。
果たして金利が上がってこれらのお金を返せるのでしょうか。。。
もし仮に返済できなければ、不動産、株式市場、法定通貨まで共倒れのオワコン相場になります。
銀行が潰れ、インフレは止まらず、利上げも止まらずしてどうするべきなのか。
私は結局非中央集権が勝つと思っています。ただこれは各個人が何を信じるのかの宗教戦争みたいなものなので、各個人信じるものに投資すればいいと思っています。
すごく長々と書いてしまいましたが、ただ今世界で起こっていることはかなりリスキーで不安定な状況であるということはしっかりと理解しておくべきでしょう。
ビットコイン(BTC)相場分析
BTC/USDT日足チャート
BTC/USDT4時間足チャート
日足環境分析
<トレンド>
レンジ相場
移動平均線:やや上むき
MACD:マイナス値、上向き
<バリュー>
RSI:普通
BB:1σ~2σ
<出来高>
増加傾向
上昇のシナリオ
25,450ドルを突破して28,500ドルまで上昇
下落のシナリオ
25,450ドルで反落してチャネル下限まで下落
相場一言アドバイス
直近相場は乱高下していて、初心者はとても手を出せた状況じゃないでしょう。
反発するポイントとしてわかりやすいレンジの上限など、適切な場所でエントリーをしましょう。
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