Arbitrum(アービトラム/ARB)とは?仕組み・将来性・買い方・日本での取扱い・税金を忖度なく解説【2026年最新】

ICHIZEN Capitalのイチ押しポイント!


  • Arbitrum(アービトラム)はイーサリアムの取引を高速・低コストにするレイヤー2(L2)。ARBはその運営を決めるガバナンストークン
    • Optimistic Rollupという方式でETHの処理をまとめて安く速くする、L2で最大級のプロジェクト
    • ARBはガス代ではなく「Arbitrum DAOの投票権」。ガス代の支払いはETHで行う
  • 価格は約0.088ドル・時価総額は約5.6億ドルで時価総額ランキング90位前後(2026年7月時点)
    • 総供給は100億ARB・流通は約63.6億ARB。最高値2.39ドル(2024年1月)からは大きく下落している
    • 技術評価は高い一方、トークン価格は伸び悩んでおり「技術と価格のギャップ」が論点
  • 日本では一部の国内取引所(bitbank)でARB/JPYを直接買える。多くの銘柄と違い国内購入の道がある
    • bitbankは日本円で直接購入可(2026年7月時点)。Coincheck・bitFlyer・GMOコインは未取扱い
    • 取扱いを増やしたい・先物で使いたい場合は海外取引所(Bitget等)も選択肢になる
  • 将来性の鍵はエコシステムの拡大とトークンのアンロック。税金は原則「雑所得・総合課税」
    • Stylus・Orbit(Arbitrumチェーン)など技術面の拡張と、未流通トークンの放出圧が同居する
    • 日本円に換えなくても、ARBを売却・他コインへ交換して利益が出れば課税対象になる
木田 陽介

Arbitrumは「イーサリアムの渋滞と高いガス代を解決するL2」の代表格で、技術的な完成度はトップクラスです。ただ忖度なく言うと、技術の強さとARBトークンの価格は別問題。最高値から大きく下げている事実や、これから放出される未流通トークンの重さまで理解したうえで向き合うのが、この記事の狙いです。

木田 陽介
(株)ICHIZEN HOLDINGS

代表取締役

この記事の執筆者/監修者

2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。

監修 木田 陽介
株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役

2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年に株式会社CoinOtakuを共同で創業。同年CoinOtakuの代表に就任。2020年に東証二部上場企業に6億円でM&A。bitgetの月間取引高で世界4位を獲得。2025年にCoinOtaku代表を退任し、同年5月に株式会社ICHIZEN HOLDINGSの代表取締役に就任。

目次

Arbitrum(アービトラム/ARB)とは?基本情報

Arbitrum(アービトラム)は、イーサリアムの取引を高速かつ低コストで処理するために作られたレイヤー2(L2)ブロックチェーンです。開発を主導するのはOffchain Labsで、現在はArbitrum財団とArbitrum DAOが運営を担っています。イーサリアム上のL2としては、預けられた資産の規模で長らく最大級の地位を保ってきました。

混同されやすいのですが、「Arbitrum」はネットワークの名前、「ARB」はそのネットワークの運営方針を決めるガバナンストークンの名前です。ARBはガス代の支払いに使うものではなく、Arbitrum DAOでの投票に使う点が、他のブロックチェーンの基軸トークンと大きく異なります。

スクロールできます
項目内容(2026年7月時点)
名称Arbitrum(アービトラム)/トークン名 ARB
種類イーサリアムのレイヤー2(Optimistic Rollup)
開発Offchain Labs/運営はArbitrum財団・Arbitrum DAO
ARBの役割ガバナンストークン(DAOの投票権)。ガス代はETHで支払う
価格約0.088ドル(約14円)
時価総額約5.6億ドル(時価総額ランキング90位前後)
流通量/総供給約63.6億ARB/100億ARB(上限)
最高値(ATH)2.39ドル(2024年1月)
日本での購入bitbankで日本円取引が可能(国内取扱いは限定的)
税務上の扱い暗号資産(雑所得・総合課税が原則)

価格・時価総額は日々変動します。最新の数値はCoinMarketCapや各取引所でご確認ください。次章から、「なぜArbitrumが必要とされるのか」という仕組みを掘り下げていきます。

Arbitrumの仕組み|なぜ速くて安いのか

Arbitrumが速くて安いのは、「取引をイーサリアム本体の外でまとめて処理し、結果だけをイーサリアムに記録する」という仕組みを採用しているからです。この考え方全体を「レイヤー2(L2)」と呼び、Arbitrumはその中でも「Optimistic Rollup」という方式の代表格です。

レイヤー2とは|イーサリアムの「渋滞」を外で処理する

イーサリアム(レイヤー1)は利用者が増えると処理が混み合い、ガス代(手数料)が高騰し、取引の確定も遅くなるという課題を抱えてきました。レイヤー2は、この処理の一部を本体の外側で引き受け、混雑と手数料を大幅に下げる「増設レーン」のような存在です。

Arbitrumは大量の取引を自分のネットワーク上でまとめて実行し、その圧縮した結果をイーサリアムへ書き戻します。セキュリティはイーサリアム本体に依存しつつ、日々の処理は安く速く行えるという「いいとこ取り」を狙った設計です。

Optimistic Rollup|「まず信じて、疑わしきは後で検証」

Arbitrumが使うOptimistic Rollup(オプティミスティック・ロールアップ)は、L2で処理した取引を「ひとまず正しいものとして受け入れる(オプティミスティック=楽観的)」方式です。全取引をその場で厳密に証明せず、不正の疑いがあるときだけ「不正証明(フロードプルーフ)」で検証することで、処理を軽くしています。

この設計の裏返しとして、L2からイーサリアム本体へ資産を引き出す際に、異議申し立て期間として通常7日間ほどの待機時間が生じる点は知っておくべきです。取引所やブリッジを使えば実務上は短縮できますが、方式の根っこにこの「挑戦期間」がある、というのがOptimistic Rollupの特徴です。

Nitro・Stylus|処理速度と開発言語の進化

Arbitrumは技術のアップデートを重ねてきました。中核となったのが、処理性能とコスト効率を大きく引き上げた「Nitro」への刷新です。これによりガス代のさらなる低減と処理の高速化が進みました。

さらに「Stylus(スタイラス)」では、従来のSolidityに加えてRustやC・C++といった言語でスマートコントラクトを書けるようになりました。より多くの開発者を呼び込み、処理効率の高いアプリを載せやすくするための拡張で、Arbitrumの技術的な強みを支えています(※1)。

ARBトークンとは?用途とトークノミクス

ここがArbitrumで最も誤解されやすい部分です。ARBはガス代を払うための通貨ではなく、Arbitrumの運営方針を決めるためのガバナンストークンです。この違いを押さえておくと、ARBの価値や将来性の見方が変わってきます。

ARBの役割|ガス代はETH、ARBは「投票権」

Arbitrumを使うときの手数料(ガス代)は、ARBではなくETH(イーサリアム)で支払います。ではARBは何のためにあるのかというと、Arbitrum DAO(分散型自律組織)での投票権です。ネットワークのアップグレードや資金の使い道といった重要事項が、ARB保有者の投票で決められます。

この構造は重要です。多くのブロックチェーンでは基軸トークンがガス代として常に消費されますが、ARBにはその「使われ続ける需要」がありません。ARBの価値は「運営に参加する権利」への需要に支えられており、この点が価格の伸び悩みを語るうえでの前提になります。

エアドロップ|2023年3月に配布された経緯

ARBは2023年3月に、過去のArbitrum利用者へ大規模にエアドロップ(無償配布)される形で誕生しました。それ以前からArbitrum One自体は稼働しており、トークンは「後から」ガバナンスのために発行された、という順序です。

配布時は大きな注目を集めましたが、受け取った利用者の多くがすぐ売却したこともあり、上場直後から価格は右肩下がりの局面が続きました。エアドロップは新規ユーザー獲得に有効な一方、初期の売り圧を生みやすいという側面も持っています。

トークノミクス|アンロック(供給増)という重し

ARBの総供給は100億枚で、うち流通しているのは約63.6億枚(2026年7月時点)です。残りの約36億枚がこれから市場に出てくる可能性があり、この「アンロック(ロック解除)」が価格の重しになりやすい構造です。初期配分の内訳を整理すると、下表のようになります。

スクロールできます
配分先割合特徴
DAO財務省(トレジャリー)約42.8%DAOが管理。エコシステム支援等に使われる
Offchain Labsチーム・アドバイザー約26.9%約4年かけて段階的にロック解除
投資家約17.5%約4年かけて段階的にロック解除
ユーザーへのエアドロップ約11.6%2023年3月に配布
DAOへのエアドロップ約1.1%参加プロジェクトへ配布

チームと投資家で合わせて総供給の約44%を占め、これらは一定期間のロックを経て順次アンロックされます(※2)。将来性を評価する際は、技術の話だけでなく、「これから増える供給を、需要が吸収できるか」という需給の視点が欠かせません。

Arbitrumの特徴・エコシステム

Arbitrumが「L2の代表格」と呼ばれるのは、技術だけでなく、その上で動くサービス(エコシステム)の厚みがあるからです。この章の要点を先に整理します。

Arbitrumの主な特徴
  • 用途別の2チェーン|DeFi向けの「Arbitrum One」とゲーム・SNS向けの「Arbitrum Nova」
  • EVM互換|イーサリアム向けのアプリをほぼそのまま移植でき、主要DeFiが揃う
  • L2で最大級のTVL|資産の預入規模でL2の首位級を維持
  • 拡張の枠組み|独自チェーンを立てる「Orbit(Arbitrumチェーン)」でさらに広がる

Arbitrum OneとArbitrum Nova|用途で使い分ける2チェーン

Arbitrumには主に2つのチェーンがあります。「Arbitrum One」はDeFiやNFTなど汎用の用途向けで、UniswapやAAVEといった主要なアプリが動いています。もう一方の「Arbitrum Nova」は、より手数料を抑えたいゲームやSNS向けに設計されています。

NovaはAnyTrustという仕組みでデータ処理コストをさらに下げており、用途に応じて2つを使い分けられるのがArbitrumの柔軟性です。日本の利用者が資産運用で触れるのは、多くの場合Arbitrum Oneのほうになります。

エコシステムの広がり|TVL首位級とOrbit

Arbitrum Oneは、L2に預けられた資産の総額(TVL)で長らく首位級のシェアを保ってきました。主要なDeFiが集まることで利用が利用を呼ぶ、という好循環が働いています。一方でBaseなどの新興L2が台頭しており、競争は年々激しくなっています

さらにArbitrumは「Orbit(Arbitrumチェーン)」という、企業やプロジェクトが独自のL2・L3チェーンを立ち上げられる枠組みも提供しています。Arbitrumの技術を土台に多数のチェーンが増えるほど、エコシステム全体の存在感は高まる設計です。

Arbitrum(ARB)の将来性|技術と価格のギャップ

Arbitrumの将来性を語るうえで避けて通れないのが、「技術の評価は高いのに、ARBの価格は伸び悩んでいる」という現実です。最高値は2024年1月の2.39ドルでしたが、2026年7月時点は約0.088ドルと、そこから大きく下落しています。良い材料と懸念材料を、忖度なく並べて整理します。

プラス材料|L2首位級のエコシステムと技術更新

強気に見る根拠は、L2で最大級のTVLと開発者コミュニティ、そしてStylusやOrbitといった継続的な技術更新にあります。イーサリアムがL2中心のスケーリングへ舵を切っている以上、その受け皿として最有力の一角である点は、長期的な支えになりえます。

マイナス材料|供給インフレと激しい競争

一方で懸念は明確です。チーム・投資家分のアンロックによる供給増(売り圧)、ガス代需要のないガバナンス専用という設計、そしてBaseなど新興L2との競争激化です。「技術が優れている=トークンが上がる」とは限らないことを、ARBの価格推移そのものが示しています。将来性を見るときは、この需給の重さを直視することが大切です。

日本でのARB(Arbitrum)の買い方

ARBは、多くのアルトコインと違い、日本国内の取引所でも日本円で直接購入できます。2026年7月時点、国内ではbitbankがARB/JPYの取引を提供しています(編集部にて板の稼働を確認)。一方でCoincheck・bitFlyer・GMOコインでは取扱いがありません。

ルート1|国内取引所(bitbank)で日本円で買う

最もシンプルなのは、国内取引所で口座を開き、日本円でそのままARBを買う方法です。手順は次の3ステップです。

  1. 国内取引所で口座開設|本人確認(KYC)を済ませる
  2. 日本円を入金|銀行振込などで入金する
  3. ARBを購入|ARB/JPYの板(取引所形式)で購入する

国内で完結するため初心者にも扱いやすく、日本円での損益も把握しやすいのが利点です。ただし国内はまだ取扱い所が限られ、売買が細い(流動性が低い)時間帯もある点は理解しておきましょう。

ルート2|海外取引所でより多くの選択肢を使う

より多くの取引ペアや先物・レバレッジ取引を使いたい場合は、海外取引所を経由する方法もあります。国内でBTCやETHを買って海外取引所へ送り、そこでARBに交換する流れです。BitgetやBinance、Bybitなど主要な海外取引所はいずれもARBを幅広く扱っています。

海外取引所Bitgetの紹介画像

\豊富な取引ペアと使いやすさで選ぶなら/

公式サイトはこちら

海外取引所の選び方は、海外取引所おすすめランキングもあわせてご覧ください。なお海外取引所から自分のウォレットへARBを送る際は、Arbitrum One(Arbitrumネットワーク)を選択する点に注意が必要です。ネットワークを間違えると資産が届かないことがあるため、初回は少額でのテスト送金をおすすめします。

ARB(Arbitrum)のリスク・注意点(忖度なし)

Arbitrumは技術的に優れたプロジェクトですが、ネットワークの評価とARBトークンへの投資は分けて考える必要があります。主なリスクを整理します。

ARBの主なリスク
  • 供給インフレ|チーム・投資家分のアンロックで流通量が増え、売り圧になりやすい
  • 需要の弱さ|ガス代はETH払いで、ARBは「使われ続ける需要」が構造的に弱い
  • 競争激化|Base等の新興L2が台頭し、TVLや開発者の奪い合いが続く
  • 価格下落の実績|最高値2.39ドルから大きく下げており、値動きは荒い
  • 引き出しの待機|方式上、L2から本体への直接出金には異議申立て期間がある

とくに意識したいのが供給インフレと需要の弱さです。優れた技術が広く使われても、それがそのままARBの価格上昇につながる仕組みにはなっていません。「Arbitrumというネットワークの成功」と「ARBという投資対象の値上がり」は、必ずしも一致しない——この点を冷静に受け止めることが、失敗を避ける第一歩です。

ICHIZEN Capitalの視点|ARBの税金で見落としがちな点

多くの解説記事は「買い方」で終わりますが、実際に売買したあとに必ず関わるのが税金です。ここは上位記事が最も手薄な領域なので、税務の視点で正確に整理します。ARBは国内でも買える分、税金を「自分ごと」として押さえておく価値が高い銘柄です。

原則は「雑所得・総合課税」|最大約55%

日本の居住者にとって、ARBを含む暗号資産の利益は原則「雑所得」として総合課税されます。税率は給与など他の所得と合算した累進で、住民税を含めると最大約55%です。株式のような申告分離課税(一律約20%)とは異なり、損益通算や繰越控除も原則できません(※3)。

給与所得者の場合、暗号資産を含む雑所得が年20万円を超えると原則として確定申告が必要になります。ここで誤解が多いのが、「日本円に換えていないから課税されない」という思い込みです。実際には、ARBを他の暗号資産に交換したり、決済に使ったりした時点でも、利益が確定していれば課税対象になります。円転の有無ではなく、損益が確定したかどうかで判断されるのです。

エアドロップ・DeFi利用でも課税されうる

ARBはエアドロップで配られた経緯があり、L2としてDeFiでも使われます。エアドロップで受け取ったトークンは、原則として受け取った時点の時価で所得として認識されるのが基本的な考え方です。また、Arbitrum上のDeFiでスワップやステーキングを行った場合も、その都度が損益計算の対象になりえます。

取引や交換の回数が増えるほど計算は複雑になります。取引履歴は必ず残し、損益計算ツールや税理士の活用を早めに検討することをおすすめします。暗号資産の税金の全体像は、仮想通貨の税金の記事で詳しく解説しています。

水野 倫太郎

ARBは国内でも買える一方、税金は「暗号資産」として雑所得・総合課税になります。とくにエアドロップの受領やDeFiでのスワップは、本人が”利益確定した”という意識のないまま課税イベントになりがちです。円に換えていなくても課税されうる、という原則を押さえ、履歴を残しておくこと。判断に迷う場合は税理士への確認をおすすめします。

よくある質問

Arbitrum(ARB)とは何ですか?わかりやすく教えてください

Arbitrumは、イーサリアムの取引を高速・低コストにするレイヤー2(L2)ブロックチェーンです。ARBはそのネットワークの運営方針を決めるガバナンストークンで、Arbitrum DAOでの投票に使います。ガス代の支払いに使うトークンではない点が特徴です。

ARBは日本で買えますか?どこの取引所で買えますか?

買えます。2026年7月時点、国内ではbitbankがARB/JPYの取引を提供しており、日本円で直接購入できます。一方でCoincheck・bitFlyer・GMOコインでは取扱いがありません。より多くの取引ペアを使いたい場合は、Bitgetなどの海外取引所も選択肢になります。

ARBの将来性はありますか?オワコンって本当ですか?

技術面ではL2で最大級のエコシステムを持ち、Stylusなどの更新も続いており「終わった」とは言えません。ただしARBの価格は最高値2.39ドル(2024年1月)から大きく下落しており、供給インフレや競争激化という重しがあるのも事実です。ネットワークの強さとトークン価格は別物、という前提で判断することが大切です。

ARBトークンは何に使えるのですか?ガス代になりますか?

ARBはガス代には使いません。Arbitrumのガス代はETH(イーサリアム)で支払います。ARBの主な用途はArbitrum DAOでの投票権で、ネットワークのアップグレードや資金の使い道といった重要事項の意思決定に参加できます。

ArbitrumとOptimismは何が違うのですか?どちらがいいですか?

どちらもイーサリアムのOptimistic Rollup系L2で、基本的な狙いは共通です。Arbitrumは独自のNitro技術やStylus(多言語対応)、TVLの大きさが強みとされます。優劣は一概に決められませんが、エコシステムの規模ではArbitrumが先行してきました。用途や使いたいアプリで選ぶのが実務的です。

Arbitrum OneとArbitrum Novaの違いは何ですか?

Arbitrum OneはDeFiやNFTなど汎用の用途向けで、主要なアプリが集まる中心的なチェーンです。Arbitrum Novaは、より手数料を抑えたいゲームやSNS向けに設計されています。日本の利用者が資産運用で触れるのは、多くの場合Arbitrum Oneのほうです。

ARBのエアドロップはもう終わりましたか?また貰えますか?

2023年3月の大規模な初回エアドロップはすでに終了しています。その後も個別のキャンペーンが行われることはありますが、初回のような大規模配布が再度あるとは限りません。「また必ず貰える」と期待して動くのは避けたほうがよいでしょう。

ARBの発行枚数(最大供給量)はいくつですか?

ARBの総供給量は100億枚が上限です。2026年7月時点で流通しているのは約63.6億枚で、残りはチームや投資家の分などが段階的にアンロックされていきます。この将来の供給増が価格の重しになりやすい点は理解しておきましょう。

ARBを買うときや売るときの税金はどうなりますか?

日本では原則「雑所得」として総合課税され、住民税を含めると最大約55%です。日本円に換えなくても、ARBを他の暗号資産に交換して利益が出れば課税対象になります。給与所得者は雑所得が年20万円を超えると原則確定申告が必要です。取引履歴は必ず残しておきましょう。

まとめ|Arbitrumは「技術は本物」、ARBは需給を直視

Arbitrumはイーサリアムの渋滞と高いガス代を解決するレイヤー2の代表格で、Optimistic Rollupを土台に、Nitro・Stylus・Orbitと技術を更新し続けてきました。L2で最大級のエコシステムを持つ、完成度の高いネットワークです。

一方でARBトークンは、ガス代需要のないガバナンス専用という設計、チーム・投資家分のアンロックによる供給インフレ、Base等との競争激化を抱え、最高値2.39ドルから大きく下落しています。ネットワークの成功とトークンの値上がりは必ずしも一致しません。日本ではbitbankで直接買える利便性がある分、仕組み・需給・税金までセットで理解して向き合うことが、ARBと賢く付き合う第一歩と言えるでしょう。

参考文献

1. Arbitrum 公式ドキュメント「How Arbitrum works/Stylus」https://docs.arbitrum.io/
2. Arbitrum Foundation「Airdrop eligibility & token distribution(初期配分)」https://docs.arbitrum.foundation/airdrop-eligibility-distribution
3. 国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」https://www.nta.go.jp/
4. CoinGecko「Arbitrum(ARB)価格・時価総額・供給量」(2026年7月時点)https://www.coingecko.com/en/coins/arbitrum
5. bitbank「ARB/JPY マーケット」https://bitbank.cc/

※本記事は2026年7月時点の情報に基づく一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産(仮想通貨)・取引所への投資を勧誘するものではありません。価格・時価総額・取扱状況・税制の扱いは変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトおよび金融庁・国税庁の情報でご確認ください。税務の具体的な判断は税理士等の専門家にご相談ください。暗号資産取引にはリスクが伴い、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

目次