CRYPTO/NFT/WEB3の専門情報メディア

アロハコイン(Alohacoin)は詐欺通貨?その仕組みや公式情報をまとめて真偽を分析!

あなたはアロハコインという暗号資産(仮想通貨)をご存知ですか?

「絶対に儲かる!」「世界中で使われるようになる!」「国家基軸になった暗号資産(仮想通貨)だぞ!」

などと凄そうな言葉をささやかれ、中にはよくわからないけど購入しようか迷っている方もいるかもしれません。 

そんなあなたにCryptoManiaが、アロハコインが安全なのか、投資する価値のある暗号資産(仮想通貨)なのか、その判断のもとになる情報をまとめていきたいと思います。

この記事はこんな方におすすめ!
  • アロハコインに興味がある
  • アロハコインの購入を迷っている
目次

アロハコイン(AlohaCoin)とは?

アロハコイン基本情報

アロハコインはコンセンサスアルゴリズムにPow/PoS を採用しているハイブリッド型の暗号資産(仮想通貨)です。Pow/PoS どちらの割合のほうが多いか等の情報は記載されていませんでしたが、Alohacoin Explorerを確認した限りではPoW報酬のほうが多いようです。

  • 総発行枚数:98,790,938枚
  • ブロック生成速度:約2.5分
  • PoSブロック報酬:21枚
  • 半減期:804000ブロックごと(約4年に一度)

詳しくはこちらをご覧ください。

またアロハコインはイーサリアムトークンで新しくICOを行うようです。詳しくは本記事「アロハコインの将来性は?CryptoManiaの見解」をご覧ください。

アロハコイン概要

アロハコインとは、ハワイのオアフ島にあるアメリカから独立自治国家となったプウホヌア・オ・ワイマナロ・ヴィレッジ(Pu’uhonua o Waimanalo Village)が公式に法定通貨として認定したとされる暗号資産(仮想通貨)です。国家が基軸通貨として採用した世界初の暗号資産(仮想通貨)と宣伝されています。

この「国家」ですが、面積は55エーカー (東京ドーム約4.8個分、22万平方メートル)の広さがあり自然に囲まれた豊かな土地であり、通称ランドオブアロハ(land of aloha)、ネーションオブアロハ(nation of aloha)とも呼ばれているようです。

ちなみにgooglemapで「Pu’uhonua o Waimanalo Village」「land of aloha」「nation of aloha」で調べてみましたが、そのような名称の土地や国はヒットしませんでした。どこにあるのでしょうか、謎ですね。

丸で囲まれているのが、この「国家」があるとされるワイマナロ地域であり、赤色の四角が約55エーカーです。大体500メートル×500メートルの正方形の面積と同じなので、国家と呼ぶには非常に小さいですね。

世界最小の国で知られるバチカン市国(44万平方メートル)よりもさらに小さい「国」ということになりそうです。

ランドオブアロハ紹介ページの写真)
ランドオブアロハ紹介ページの写真)

以下アロハコインプロモーションビデオです。

ここまでの紹介でもうすでに怪しいにおいがプンプンしますね笑本当に使われているのか、甚だ疑問です。

アロハコインの最新チャート&相場分析! 

2018年5月現在の最新情報

そんな怪しいアロハコインですが、公式サイトらしきサイトが複数確認できました。以下にまとめておきますが、どれも相互リンクでつながっているわけではありません。

(公式サイトとみられるサイト一覧:https://alohacoin.info/https://www.loahawaii.com/https://www.aloha-coin.com/https://www.alohacoin.today/https://landofaloha.net/

現在アロハコインはREBGLOEXという取引所のみで取引されているようです。

チャートを確認しようとしましたが、販売所形式の上チャートは存在せず、現在のアロハコインの対ビットコインレートが表示されているだけでした。ビットコインのレートが著しく高いですが、現在のアロハコインは1枚ちょうど$30のようです。

アロハコインの将来性は?CryptoManiaの見解 

現時点でのアロハコインの将来性は低いと言わざるを得ません。以下にCryptoManiaの見解を書いていきます。

情報が不透明

情報が非常にわかりづらく不透明なものが多いです。

こちらではアロハコインについての情報が更新されていますが、更新頻度がとても少なく、更新されても元首バンピー氏の活動家としての更新情報が多く、アロハコインをどのように発展させていくのかなど、アロハコイン自体の更新情報はほぼありません

あったとしても、公的な情報のソースがなかったりと非常に不透明なものになっています。

また、こちらのサイトのドメインを検索してみたところ、お名前.comという日本のサイトでドメインの登録をしていました。なぜハワイの非常に小さな自治国家の基軸暗号資産(仮想通貨)に関する情報を発信するサイトが、ハワイに住んでない日本人向けに発信されているのか疑問を持たざるを得ません。

本当に決済に使われていくことを目指すのならば、まずは一番近いハワイの人たち向けに情報発信していき、暗号資産(仮想通貨)の導入を進めていくのが普通ではないでしょうか?

2016年で更新が止まっている

アロハコインのgithubを確認してみると、発行された2016年を最後に更新が止まっており、コミット数もその年の4回しかありませんでした。

世界で使える通貨を目指している割には開発をしている形跡が全くありません。

アロハコインkkがICOを実施?

アロハコインは現在もうすでに流通しているアロハコイン(以下これをアロハコインAと呼ぶ)のほかに、アロハコインkkというイーサリアムトークンのICOを実施する(した?)ようです。ICOに関する情報がなかったため、もうすでに行ったのか、これから行われるのか確定情報はわかりませんでした。

総発行枚数はアロハコインAと同じですが、トークンとなるのでマイニングはできなくなり、アロハコインAとアロハコインkk間のスワップ情報も出ておらず、アロハコインAが今後どうなるかは現状わかりません。

また1枚あたり$100で300万枚(約300億円)販売するようですが、そうなるとアロハコインの時価総額は約3700億となり、NEMの次に時価総額が高い暗号資産(仮想通貨)ということになります。

etherscanで調べてみたところおそらくこれだと思われます。

現状なんの使い道もない暗号資産(仮想通貨)にこんな時価総額がつくのは異常事態です。詳しくはこちらのホワイトペーパーをご覧ください。

アロハコインの特徴 

国家が採用した暗号資産(仮想通貨)

非常に小さい国ながらも、独立国家の基軸通貨として採用された暗号資産(仮想通貨)を謳っています。ソースがアロハコインの公式サイトで公式文書がなく信憑性が低いですが、国連の先住民族問題フォーラム(The United Nations Permanent Forum on Indigenous Issues)でも発表されたとも主張しています。

ホワイトペーパーによると、2015年9月17日に公式に発行されたと書かれていましたが、Alohacoin Explorerでジェネシスブロックを確認したところ、Timestampが2016年5月24日となっており半年以上もずれがありました。

世界平和の為の通貨

アロハコインはランドオブアロハ世界平和プロジェクトの中のプロジェクトの一つで、このプロジェクトは「人と自然が共存し、持続可能な良い世の中の創造に貢献する」ことを目的としているようです。

アロハコインで決済すると、他に具体的にどのようなことをして、世界平和を目指していくのかの情報がほとんどかかれておらず、現状ではただのポエムとなっている印象です。

マイニングができる

アロハコインAはコンセンサスアルゴリズムにPoSを採用しているため、初心者でもマイニングが簡単にできることが特徴となっています。

持っているだけでアロハコインが徐々に増えていくのは魅力的ですが、年利が大体8%で、105000ブロックごとに0.6%報酬がへり、840000ブロックごとに半減期が訪れるので、持っているコインが爆発的に増えるということはありませんちなみに現在のブロックは約402000ブロックです。

またPoWも採用しているため、マシンパワーを用いたマイニングもできるはずですが、プールなどの情報が一切出ていません。アロハコイン専門のマイニング業者がマイニングして1枚数千円で売っていたとのうわさがありました。

ICOでのアロハコインkkはイーサリアムトークンなのでマイニングはできません。

アロハコインの評判 

5ch(旧2ch)での評判

最近の5chでは話題になっていませんが、過去の投稿を見る限りでは「アロハコインは詐欺である」という投稿が数多くありました.

アロハコインのメリット

何かのきっかけで暴騰する可能性がある

現状持つメリットが皆無なアロハコインですが、実際にハワイ全土で使われるようになったりすれば、暴騰する可能性もなくはありません。しかし現状、ほかのメジャーアルトコインですら決済で広く普及していないことに加え、現在の時価総額がとても高くここから暴騰してもたかが知れているので、この可能性はあまりないといってよいでしょう。

アロハコインのデメリット 

詐欺の可能性がある

何度も言及していますが、総発行枚数に対して1枚当たりの販売額が高すぎます、詐欺じゃなかったとしても、損をする可能性は大きいでしょう。

またランドオブアロハという自治国家が見つけられないのも不可解です。ランドオブアロハという自治国家があることが本当だったとしても、国家元首がアロハコインというプロジェクトにいいように利用されている可能性もあります。

運営に不安を感じる

情報が点在しており非常にわかりづらい公式サイト、2年間も全く更新されていないgithub、公的なソースがなく真偽が定かでない情報の投稿、度重なる予定の延期など運営に不安を感じずにはいられません

本当にいいものを作り、世界平和を目指しているのだったら、もう少しまともなサイト設計や情報の更新、アロハコインの開発をするべきではと思ってしまいます。

公式テレグラムや公式ツイッター、公式discord、bitcointalkの公式スレッドなどがないという事からも、よりそのように感じます。

今まで言及してきた他の情報など、現状の情報をまとめてみると、詐欺と断定できはしないものの、かなり怪しい暗号資産(仮想通貨)といえるでしょう。投資したお金がすべてなくなる可能性は大いにあります。

アロハコインの入手方法 

取引所で購入

購入できるコインがアロハコインAなのかアロハコインkkであるのかわかりませんが、REBGLOEXで購入することができます。

ただし、現状この取引所はアロハコインの購入はできるものの、売却が一切できません。意味が分からないと思いますが、引が一方通行なのです。本当に意味が分かりません。

一度買うと、売却することが非常に難しくなるので、本当に購入しても後悔しないか良く考えてから購入するようにしましょう。せめて売買ができるようになるまでは購入非推奨です。

代理店から購入 

現在はあるのかわかりませんが、過去にアロハコインの購入代理店があり、そこから購入ができたようです。基本的にどの暗号資産(仮想通貨)でも、代理店での購入は詐欺の可能性や不利なレートでの購入となることが多いので、やめたほうが良いでしょう。

ICOに参加

アロハコインkkのICOがこれから始まるのであれば、そのICOに参加して購入するという方法もあります。しかしICOに参加するのはただでさえリスクがあり、前述するように参加することは非推奨です。

アロハコインの換金方法 

個人間で売却 

前述したとおり、取引所で売ることができないので、売却したいときは誰か買いたいという人を探さなければいけません。個人間での取引は無駄なトラブルの原因となりますので、急いでいなければ取引所で売却できるまでは持っていたほうが無難かもしれません。

取引所で売却できるようになるかは保証できませんが。

アロハコインの保管方法

アロハコイン専用販売所のREBGLOEXこちらのQTウォレットで保管ができるようです。またQTウォレットではネットワークに接続することで保有するアロハコインの量に応じてステーク報酬(マイニング報酬)がもらえます。

アロハコインまとめ

アロハコインの記事を読んでどうだったでしょうか。アロハコインの怪しさは伝えられたかと思います。

現状では購入を到底お勧めできるような暗号資産(仮想通貨)ではなく世界平和のために購入するぐらいだったら、そういった活動をきちんと行っている団体に直接寄付したほうが良いでしょう。

世の中には数多くの暗号資産(仮想通貨)が存在しますが、その中にも多くの詐欺コインが存在します。日本人が詐欺にあいやすいコインの特徴として、日本人向けのマーケティングが活発、抽象的でポエミーなロードマップ、有名な地名人名を用いること等が挙げられます。

アロハコインが詐欺かはわかりませんが、まさにアロハコインがこの特徴に当てはまっていますね。購入を検討している人はもう少し慎重に情報を精査することをお勧めします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

水野倫太郎のアバター 水野倫太郎 Ichizenholdings代表

慶應義塾大学経済学部。
2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。
2018年には、日本有数の仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。
2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開する。
2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。
複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

目次