Balancer(BAL) とは?仮想通貨取引所の将来性や使い方
「Balancerってどんな取引所なの?将来性はあるの?」
2021年、仮想通貨業界のDeFi領域はとてつもないスピードで成長を遂げました。
その中でも今回は、分散型取引所(DEX)を代表する「Balancer」について、使い方や特徴、将来性などをわかりやすく解説していきたいと思います。
仮想通貨取引所Balancerとは?
名称 | Balancer(バランサー) |
---|---|
通貨単位 | BAL |
時価総額順位 | 393位 (2022年2月時点) |
発行上限 | 10,000,000,000BAL |
承認アルゴリズム | Peer-to-Contract |
公式サイト | https://balancer.fi/ |
取扱取引所 | バイナンス、コインベース、フォービ |
対応ウォレット | Ledger、Trust Wallet、Metamask |
プール量 | $31,840,378 |
SNS |
Balancerは分散型の仮想通貨取引所
仮想通貨取引所である「Balancer」は、イーサリアムネットワーク上に構築されている分散型取引所(DEX)です。
分散型取引所(DEX)とは、ユーザーと流動性プール間(Peer-to-Contract)取引のプロトコルを採用している取引所を意味しています。CoinCheckやGMOコインなどの中央集権型取引所とは違い、分散型取引所には管理者や仲介者が存在しません。
その中でもBalancerは、AMM(Automated Market Makers;自律的なマーケットメイカー)型の分散型取引所であり、誰でも流動性プール内に流動性を提供することができます。
⇩分散型取引所(DEX)の詳細はこちら⇩
流動性プールが3種類存在している
Balancerの大きな特徴として、流動性プールが3種類あるということが挙げられます。ユーザーは、流動性を提供する際にその中から1つを選ぶことができます。そして、この特徴こそが、競合取引所よりも自由な流動性提供を可能にする仕組みでもあります。
- 共有プール
- プライベートプール
- スマートプール
共有プール
共有プールは、一般的な分散型取引所が提供している流動性プールとほとんど同じ仕組みだと捉えられます。共有プールには、誰でも流動性を提供することができ、対価としてBALトークンと取引手数料の一部をインセンティブとして受け取ります。
プライベートプール
プライベートプールは、1人の流動性提供者によって作成、運用される流動性プールです。プライベートプールは非常に自由度の高い流動性プールで、プールを作成したユーザーによって資産の総ロック数や取引手数料が設定されます。
誰でもプライベートプールを作ることが可能ですが、ある程度の資産が提供されていないと、そもそも取引が発生しないため、初心者には手が出し難い流動性プールとなっています。
スマートプール
スマートプールは一言で言ってしまうと、誰でも流動性を提供することができるプライベートプールとなっています。スマートプールを作成したユーザーは、プライベートルームと同じく、いつでも資産のロック数と手数料を調整することができます。
独自トークンとしてBALを発行している(Balancerの時価総額)
Balancerでは、流動性提供の見返りとして、BALトークンという独自トークンを手数料として受け取ることができます。
2022年2月の時点では、1BALあたり15ドル前後で取引されていて、BTCやETHなどの通貨と同じく、取引所で取引することも可能です。また、Balancerの時価総額は約100億ドルとなっていて、仮想通貨全体で見ると393位に位置しています。
⇩2022年2月のチャートはこちら⇩
Balancerの使い方は主に2つ
分散型取引所であるBalancerの使い方は、主に2つに分けることができます。
- 流動性マイニングで複利収入を得る
- トレーディングでトークンを交換する
1、流動性マイニングで複利収入を得る
上記でも述べたように、ユーザーは、Balancerの流動性プールにトークンを預け入れることにより、手数料としてBALトークンを得ることができます。
さらに、その際に受け取ったBALトークンを流動性プールに預け入れることで複利収入を得ることができ、そのことを流動性マイニングと呼びます。
⇩流動性マイニングの詳細はこちら⇩
2、トレーディングでトークンを交換する
もう1つのBalancerの使い方として、他の仮想通貨取引所同様、通貨の取引(スワップ)を行うこと可能です。Balancerが扱う通貨はおよそ60種類となっていて、幅広い通貨を取引することが可能です。
さらに、Balancerで仮想通貨の取引を行う際は、スリッページの許容範囲を自身で設定することができます。この機能を使用することによって、比較的自由な仮想通貨取引を行うことができます。
Balancerと競合DeFiサービスの比較
ここまでは分散型取引所Balancerの概要について述べてきましたが、ここでは、一体なぜBalancerが選ばれているのかを、競合の分散型取引所である、「UniSwap」と「SushiSwap」と比較しながら解説していきます。
- インパーマネントロスを防ぐことができる
- 取引手数料が安い
インパーマネントロスを防ぐことができる
DeFi領域の分散型取引所で流動性を提供する際には、ほぼ必ずインパーマネントロスという損失が発生します。それは、流動性提供を行う際に、2種類の通貨を1:1の比率で流動性プールに預け入れることによって発生する損失です。
しかし、Balancerでは、最大8種類の通貨を約60種類の中から、自由な比率で流動性プールに預け入れることによって、インパーマネントロスを防ぐことができます。その際の、流動性プール内のバランスは、Balancer独自のスマートコントラクト技術によって一定に保たれまます。
Balancer | UniSwap | SushiSwap | |
提供する通貨ペアの比率 | 自由 | 1:1 | 1:1 |
提供する通貨ペアの種類 | 1~8種類 | 2種類 | 2種類 |
⇩インパーマネントロスの詳細はこちら⇩
取引手数料が安い
現在、UniSwapなどのイーサリアム上に構築された分散型取引所が抱える最も大きな課題として、ガス代(取引手数用)の急騰というものがあります。ガス代の急騰は、2020年頃からのユーザー数急増に伴い、処理速度の供給が需要に追いつかなくなったことにより発生した問題です。
しかし、上記でも解説した通り、Balancerで流動性プールを作る際には、自由にガス代を設定することができます。その際の手数料は0.0001%~10%となっているので、プール次第では比較的安価なガス代での取引を行うことが可能です。
Balancer | UniSwap | SushiSwap | |
ガス代の割合 | 0.0001〜10% | 0.30% | 0.30% |
ガス代平均 | $0.1~$100 | $15~ | $10~ |
流動性プール内の総ロック数(TVL)が多い
DeFi領域のサービスを評価する上で最も重視される要素の一つが、総ロック数(Total Value Locked; 以下TVL)です。分散型金融上での取引は、ユーザーは流動性プール間にて行われるため、もしプール内のトークン残高が少ないと取引が成立しない場合があります。
2022年2月時点での、BalancerのTVLは約20億ドルとなっていて、DeFi全体では常に上位を維持しています。
⇩DeFi全体のTVLランキングはこちら⇩
Balancerの将来性は?
BalancerV2へのアップデートでより低いガス代を実現
Balancerの共同創業者であるFernando Martinelliによると、2021年5月に行われたBalancer V2へのアップデートによって、より安価なガス代での取引が可能になったとのことです。今はまだプレリリースの段階なので、今後Balancer V2が普及していけば、それに伴ってBALトークンの価値も上がっていくことが予想されます。
Aaveとのパートナーシップ提携を決定
上記で述べた、Balancer V2へのアップデートに伴い、イーサリアムエコシステム内で最も大きい流動性を誇るプラットフォームである「Aave」とのパートナーシップ提携もアナウンスされました。“Aave & Balancer Partner to Build The First Asset manager for Balancer V2”の記事によると、「Balancer V2はAaveとの提携により、より無駄のないAMMマネジメントが可能になり、取引手数料を下げることに取り組んでいく」と述べられています。
Aaveでの総ロック数(TVL)は1000億ドルを超えていて、イーサリアムエコシステム全体でも1位のTVLを誇っています。この両サービスの提携によって生まれる相乗効果に今後も目が離せません。
⇩ Aaveの詳細はこちら⇩
仮想通貨取引所Balancerのまとめ
分散型仮想通貨取引所であるBalancerは、イーサリアムネットワーク上に構築された取引所の中でも、独自のシステムを採用していることが分かったと思います。
2020年を境目に、DeFi関連のトークン価値は全体的に上昇傾向にありました。その中でも、独自のシステムを採用しているBalancerのBALトークンに投資をするのは賢い戦略と言えるでしょう。
しかし残念ながら、国内でBALトークンを取り扱っている取引所は今の所存在しません。
なので、BALトークンを購入するには、海外取引所であるBinanceを使用する必要があります。Binanceは世界一を称する仮想通貨取引所で、日本語にも対応しています。ぜひ登録してBALトークンを入手してみてはいかがでしょうか。
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