Changellyとは?基本の使い方からメリット・デメリット、評判を解説!
みなさん、暗号資産(仮想通貨)の取引を始めてからしばらくすると様々なアルトコインに手を出し、色々な取引所を使い始めますよね?
そんな時に必ず悩むのが「毎回取られる手数料をどうにか節約できないものか」です。
私も最初は色々考えました。
しかし、みんなが必ず悩むことがあるならば、それを解決するサービスも必ず生まれてきます。
そして今回紹介するのは、そういった悩みを解決するサービス「Changelly」です!
Changellyを使いこなせば、あなたも明日からBTCや法定通貨を経由しなければならない面倒臭さや手数料のお悩みから解放されるかもしれません!
Changellyとは?
「What is Changelly? – Changelly is an instant cryptocurrency exchange providing the best crypto-to-crypto rates on the market.」(公式HPより)
つまり、簡単に言えば自分が持っている暗号資産(仮想通貨)を最も良いレートで他の暗号資産(仮想通貨)に変えてくれるサービスです。
現在暗号資産(仮想通貨)は1000種類以上存在すると言われていますが、任意の暗号資産(仮想通貨)から任意の暗号資産(仮想通貨)に自由に両替することは難しいのが現状です。その理由は、暗号資産(仮想通貨)を他の暗号資産(仮想通貨)に変える場合基本的に取引所で一旦BTCやETH(一部の取引所ではLTCやDOGEなども)と交換する必要があるからです。
例えば自分が持っているXEMをXRPに変えようと思った時、まずXEMを取引所でBTCやETHもしくは法定通貨に変えてから、それをXRPに変える必要があるのです。
もし1000種類の暗号資産(仮想通貨)を任意に交換するとしたらそのペアの数は約50万にもなってしまうので、このような形が取られています。
そこで、間に他の通貨を挟むことによる二度手間を無くそうと生まれたのがこのChangellyです。
なお、クレジットカード(VisaまたはMasterCard)を使えば、法定通貨(米ドルとユーロ)で暗号資産(仮想通貨)を買うこともできますが、円は対応しておらず、円と米ドル(もしくはユーロ)の間での為替手数料が加わって割高になるためおすすめしません。
Changellyの基本情報
Changellyは2013年にチェコのMinerGate社が始めたサービスです。暗号資産(仮想通貨)のマイニングをやっている人の中にはMinerGateというマイニングツールを使っている人もいるかと思いますが、そこと同じ会社です。普段からMinergateを使ってマイニングをしている人はこれだけでも安心できますね。
では、Changellyの仕組みについて詳しく解説していきます。
coincheck(コインチェック)やZaif(ザイフ)のような取引所との違い
では、このChangellyは他の取引所とどのように違うのでしょうか?
まず、取引所と言ってパッと思いつくのは自分が買いたい(もしくは売りたい)値段と量を指定して取引できる板形式の取引所ではないでしょうか。また、CoincheckでBTC(ビットコイン)以外のアルトコインを取引しようと思うと、販売所形式になっているのを知っている人も多いかと思います。
しかし、Changellyはそのどちらとも違います。
下の図がChangellyの仕組みです。
ChangellyのHPより
まずあなたは暗号資産(仮想通貨)Aを暗号資産(仮想通貨)Bに変えたいとすると、あなたがまずChangellyに暗号資産(仮想通貨)Aを送金します。するとChangellyは世界中の市場から一番良いレートを探してきて、そこで暗号資産(仮想通貨)Aを暗号資産(仮想通貨)Bに変え、その後手数料を差し引いてあなたのウォレットに送金してくれます。
このような仕組みなので、Changellyを「取引所」と呼ぶのは多少語弊があるかもしれませんね。
Changellyの特徴(メリット)
Changellyが良く使われるということは、もちろんいくつかメリットがあります。
手数料が安い
まず、Changellyは他の取引所に比べて手数料が安くなることが多い。
それが顕著に現れるのが、アルトコインからアルトコインに変える時です。
他の取引所では、大抵の場合まずアルトコイン①から基軸通貨であるBTC(ビットコイン)や主要な通貨であるETH(イーサ)等に変え、またそのBTC等をアルトコイン②に変えなければなりません。なので、手数料を2回分取られます。
一方、Changellyでアルトコイン①からアルトコイン②に直接両替すると手数料はもちろん1回分だけで済むので、結局手数料が安くなることが多いのです。
例えば、1XRP=100円、1XEM=50円、1BTC=10000XRP、1BTC=20000XEMの時に10000XRPをXEMに変える場合を考えてみましょう。
(1)BTCを基軸通貨として扱う取引所で変えた時(取引手数料をChangellyと同じ0.5%とします)
まず、10000XRP=1BTCですが取引手数料として0.5%取られるので1回目の取引を終えた時に10000XRPが0.995BTCになっています。次に、1BTC=20000XEMなので0.995BTC=19900XEMですが、ここでもまた手数料0.5%取られるので19800.5XEM(=990025円)となります。
つまり、最初100万円分あったXRPが取引を終えた時には約99万円分のXEMになっており、1万円も取引手数料を取られたことになります。
一方、
(2)Changellyで変えた場合(手数料は一律0.5%)
10000XRPはそのまま20000XEMとなり、手数料0.5%だけ取られて19900XEMになります。つまり、100万円分のXRPは99万5000円分のXEMになり、他の取引所を使用した場合に比べて5000円も得したことになります。
もちろんこれは一例ですが、日本の取引所はChangellyの0.5%よりも高い手数料を取っているところも多いことや、Changellyが様々な取引所から最良のレートを探し出してきていることを考えると、他を使用した場合に比べてChangellyの手数料が安くなることが多いのは事実でしょう。
取り扱い通貨が豊富
Changellyは取り扱い通貨が非常に豊富です。日本の取引所では取り扱い数の多いcoincheckですら現在13種類ですが、Changellyはなんと80種類以上もの通貨を取り扱っています。そして、その種類は徐々に増えていっているようです。
ただ存在する全ての通貨を扱っているわけではないので、日本のbitFlyerやZaifで扱われているMONA(モナコイン)など、一部扱われていない有名通貨があることも事実です。しかし、80という数は取引所としては十分の出来でしょう。
日本語に対応している
Changellyは現在12もの言語に対応しており、その中に日本語も含まれます。一部日本語化されていない文章もありますが、普通に通貨両替所として使うだけなら全て日本語化されており、英語が苦手な人でも簡単に使えるようになっています。
日本語に対応していない海外の取引所も多い中で、これは心強いですね!
アルトコイン同士の交換ができる
手数料のところでも述べましたが、アルトコイン同士の交換ができるというのはChangellyの大きな特徴です。これによって手数料を節約できますし、時間や手間も削減できます。他の取引所にはあまり無い特徴なので、上手く使えば大きなメリットになりそうですね!
登録が簡単(本人認証不要)
Changellyはメールアドレスの登録のみで使用でき、日本の取引所のように住所などの個人情報を入力する必要はありませんし、もちろん免許証やパスポートなどで本人確認する必要もありません。
個人情報を入力してから更に本人確認するのは大きな手間なのでこれを省けるのは大きなメリットですし、個人情報が漏洩する心配も無いのは良いですね!
Changellyの使い方
ではでは、実際にどうやってChangellyを使うのか見ていきましょう。
Changellyの登録方法
まずは、Changellyへの登録方法から。
先ほども書いたようにChangellyはメールアドレスだけで登録できるので、準備するのものはメールアドレスだけです。他の取引所に登録する際に使っているもので構いません。
また、Google+やFacebook、Twitterのアカウントを持っている人はそれらのアカウントと「連携させることで登録することもできますが、以下ではメールアドレスでの登録方法を説明していきます。
すると、出てきた画面の上部は下のようなに表示なっていると思います。これは現在英語表示なので、日本語表示に変えてみましょう(英語を充分理解できる方はこのままでも大丈夫です)。
まずは、アメリカ合衆国の国旗の横に「English」と表示されているところをクリックしてください。すると下のような表示になると思うので、日の丸と共に表示される「日本語」をクリックしましょう。
クリックしたら、今度は下の画面の右上にある「Sign Up」という文字をクリック。
すると下の画面が表示されるので、「メールアドレスを入力してください」の下にある空欄に自分のメールアドレスを入力します。
入力が終わったら、「I’m not a robot」の左にある四角の空欄をクリックして、指示に従ってあなたがロボットでは無いことを示してください。
下のような表示が出るので、この場合だと9枚の写真のうち車が写っている写真を選んでください。
この場合は左上、ど真ん中、左下、右下の4つですね。
これが車ではなく「vehicle」(乗り物)や「store front」(店頭)、「street signs」(標識)などの場合もあります。
それが終われば、緑色の「サインアップを続行」というところをクリックしましょう。
しばらくすると登録したメールアドレスに初期パスワードが届くので、トップページ(下の画面)の右上にある「Log in」を押して、それを使ってログインします。
下の「メールアドレスを入力してください」に自分のメールアドレスを入力し、「パスワードを入力してください」に送られてきた初期パスワードを入力し、再度ロボットではないことを示してください。
これで晴れてログインできました!
なお、セキュリティのために初期パスワードは自分で変更しておきましょう。
パスワードの変更方法
ログインした後、右上の「マイアカウント」をクリックを押すと「History」と「Profile」の二つが表示されるので、「Profile」をクリック。
すると画面の左に下のような表示が現れるので、3つの空欄を押して「Save」を押しましょう。
また、その右に「2-step Verification is off」と表示されているかと思います。これは、二段階認証が設定されていないことを示しているので、セキュリティのために二段階認証も設定しておきましょう。
二段階認証の設定方法
先ほどパスワードを変更した時と同じ画面の中央付近に下のような表示があるかと思います。
中央の英語をそれっぽく和訳すると「二段階認証によって、あなたのアカウントをパスワードとあなたのスマートフォンの両方で守ることができます。アカウントにログインする時、もしくは資金を引き出す時に「Google Authenticatoe」というアプリに表示されるコードを入力する必要があります」という感じになります。
要するに、「セキュリティのために二段階認証は必ず設定しましょう」ということです。
スマートフォンで「Google Authenticator」とダウンロード(無料)した後、緑色の「Enable」を押しましょう。すると2次元バーコードが表示されるので、「Google Autheticator」で読み取り、上の空欄にあなたのパスワードと下の空欄に「Google Authenticator」で表示された6桁の数字を入力すれば完了です。
Chagellyで実際に両替してみよう。
そこまで終われば、早速Changellyで暗号資産(仮想通貨)を両替していきましょう。
両替方法は簡単で、まずはトップ画面で交換する通貨を選びます。下の画像ではXRPをBTCに交換することになっています。
通貨のペアを選択したら、緑の「交換」をクリック。
次に下の画像のような画面が出てくるので、金額とレートを確認したら緑の「次へ」をクリックしてください。
なお、ここで交換する通貨の量が少なすぎると「次へ」を押しても下のように赤文字が出てきて次に進めません。
これは、暗号資産(仮想通貨)を送金する時のネットワーク手数料が足りないからです。もう少し金額を増やしましょう。
十分な金額を入力すると、次に下のような画面が出てくるので、受け取りたい通貨のウォレットのアドレスを空欄に入力しましょう。この場合はBTCのアドレスになります。
入力したら「Next」を押します。(一つ前の画面では「次へ」でしたが、ここはなぜか日本語化されていません・・・)
すると下のような画面が出てきます(下の画像は一例です。実際は各取引に沿った内容が表示されます)。
送信先アドレスや金額・レート等を確認して、それで良ければ「確認して決済を行う」をクリックしてください。
そうすると、次の画面で送信先アドレスが出てくるので、そのアドレスに交換したい通貨(この場合はXRP)を送金してください。
この時、細切れで送金するのではなく、両替したい量の通貨を一度に全て送金してください。
以上で両替は終了です。
あとは数分から数十分待てば、自分が最初指定したウォレットに送金されているはずです。
Changellyのデメリット
Changellyにはもちろんデメリットも存在します。何事も上手い話ばかりではありません。
手数料が高くなることもある
Changellyのメリットとして安い手数料を挙げましたが、もちろん手数料が高くなることもあります。例えばBinanceは取引手数料が0.1%ですし、手数料をBNBで支払えばその半額の0.05%になります。なので、Changellyの0.5%と比べてもさらに安くなっています。
なので、Changellyを使う時は他の取引所のレートと手数料を見てChangellyの方が安いことを確認してからにしましょう。
リアルタイムのレートで交換できない
Changellyは販売所形式や板取引での取引所形式ではないので、取引を行なっている数十分の間にレートが変動します。
なので、事前に提示されたレートより良くなることもありますが、反対に悪くなることもあるので注意が必要です。
本人認証が不要なため、規制対象になる可能性がある
メリットの項目で述べたようにChangellyは本人確認が不要ですが、ご存知のように日本の取引所では本人確認が義務付けられています。義務付けられている理由は複数ありますが、その一つが「マネーロンダリング(資金洗浄)の防止」です。
暗号資産(仮想通貨)の特性や技術的妥当性を考えると可能性は非常に低いですが、2018年1月下旬にCoincheckからハッキングされた5億2千万枚ものXEMの一部もChagnellyに送金されましたし、本人確認不要を理由にChangellyが規制対象になる可能性はゼロではありません。
Changellyの評判
Changellyの評判は気になるところですよね。みんなの感想を見ていきましょう。
このような感じで、Changellyに関して良い評判は見つかりました。
一方で、Twitterでしばらく探した限りではChangellyに関する悪い評判は見つかりませんでした。安心して使えそうですね。
ChangellyのQ&A
さてさて、Changellyに関して色々と説明してきましたが、疑問点は色々あると思います。そこで、Q&A形式でよくある疑問に答えていきましょう!
一度作ったアカウントって削除できる?
残念ながら、一度アカウントを作成すると削除することはできません。しかし、逆に言えば、忘れた頃に再び使おうと思った時、再度登録する手間を省くことができます。
Changellyって時間かかる?遅い?
公式HPにはだいたい5分〜30分で両替が完了すると表記されてありますが、たまに数時間かかることもあります。
これは取引する通貨によるもので、例えばBTCなどは送金詰まりを起こしていることが多いので、時間がかかることが多いようです。しかしこれはChangellyを使用していなくてもBTCを送金する際は必ず直面する問題なので仕方ないですね。逆に、他の通貨であればサクッと終わることが多いようです。
しかしChangellyはその仕組み上送金を2度行なっているので、他の取引所で成行注文を行なった場合に比べて時間がかかることは事実です。
Changellyで両替したら、最初に提示されたレートと最終的なレートが違ってたんだけど?
先ほども述べた通り、Changellyは送金を2度行なっているので、その間にレートが変動する場合があります。
レートが良くなるか悪くなるかはタイミングと運次第ですね。
Changellyで両替しても税金ってかかる?
はい、かかります(あなたが日本に住んでいる場合)。日本では暗号資産(仮想通貨)同士の取引でもしっかりと課税されるので、Changellyであったとしても例外ではありません。しっかりと確定申告をして納税しましょう。
Changellyでの両替ってキャンセルできる?
残念ながら、一度行なった取引はキャンセルできません。これはChangellyに限ったことではなく、ブロックチェーンを使用した全ての暗号資産(仮想通貨)の取引では一度取引を行うと(ウォレットからウォレットへ送金してしまうと)、それを取り消すことはできません。なので、送金を行う前に金額やレート、アドレスをしっかりと確認しましょう。
Changellyでトラブルが発生した!どうすれば良い!?
落ち着いてサポートに連絡しましょう。
トップページの一番下に下の画像のような表示があると思うので、真ん中の列上から2番目の「Support」を押してください。
すると下のような画面が出てくるので、「Requester」の欄に自分のメールアドレス、「Subject」の欄に件名を入力し、その下の大きな欄に本文を入力しましょう。英語を書けるなら英語で書くことが望ましいですが、書けないのであればGoogle翻訳を使ってしまいましょう。
その下の「Which currency are you interested in?」で自分が送った通貨を選択し、さらに一つ下の「What type of question are you interested in?」でどのようなトラブルが発生したか選択します。両替に失敗したなら「A transaction is failed」、なかなか通貨が届かないなら「Being sent for too long」、もしくはChangellyのサービスに対して何か提案やクレームがあるなら「Suggestion on how to improve your service」などを選びましょう。
慌てず騒がず落ち着いてサポートに連絡すればきっちりと対応してくれるようで、送金失敗などの緊急事態でも解決できたという報告がネット上に上がっています。
XEM(NEM)を両替したいんだけどできないよ?
元々ChangellyはXEMの両替に対応していたのですが、どうやらサービスを停止したようです。今現在(2018年2月6日)、XEMはChangellyで取引できません。
まとめ
以上がChangellyの説明になります。
このChagnellyを使いこなせば今よりもっとお得に暗号資産(仮想通貨)取引をできるはずなので、頑張ってくださいね!