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【そごう西武納品記事】NFTとは?百貨店外商マンがNFTの特徴・ビジネス活用事例・将来性などをわかりやすく解説します!

「NFTって最近よく聞くけど何だろう…?」
「NFTってどのように使われているの…?」
などNFTに関して疑問をお持ちではないでしょうか?

NFTとは、擬似的に唯一無二のデジタルデータを作ることができる技術であり、昨今様々な領域で注目されてきています。
この記事では、「唯一無二のデジタルデータ」とは何か、どのような領域で活用され始めており、将来有望視されているのかについて丁寧にご紹介します。

非常にボリューミーな内容となっていますので、目次より興味あるところから見ていただけると効率的にNFTについて学ぶことができると思います!

目次

NFT(Non-Fungible-Token/非代替性トークン)とは?何ができる?

NFTとは「Non-Fungible Token」の略で、非代替性トークンと呼ばれています。
画像や動画など様々なデジタルデータとブロックチェーンを結びつけることで、デジタルデータの所有者を明確にすることが可能になります。

昨今、NFTはアートやゲーム、音楽、ファッション、地方創生、会員証など様々な形で活用されています!
NFTについて深く理解して頂く為に、以下の5点を中心に説明していきます。

NFTの特徴に関して
  • NFTとは「お金以外の取引の記録」
  • NFTは唯一無二な価値を持つことができる
  • NFTは取引不可能だったものを取引することができる
  • NFTには手数料など様々な付加機能をプログラムできる
  • NFTを用いて自分自身のアイデンティティを証明することが出来る

NFTと暗号資産の違い2つ

NFTとビットコインなど暗号資産(Fungible Token)は大きく2つ違いがあります。

1つ目の違いは、ブロックチェーンに「どのような取引の記録」を残すのかという点です。
ビットコインなど暗号資産(FT)は、ブロックチェーンに「AさんからBさんに1BTC移動しました」のようなお金の取引の記録が残されます。
一方でNFTは、「AさんからBさんにゲームアイテムNFTが移動しました」というような、お金以外の取引の記録が残されます。

2つ目の違いは、代替可能かどうかという点です。
代替不可能なトークンであるNFTは、唯一無二な価値を持つことが出来ます。
例えば、「Aさんが持っている1BTCと、Bさんが持っている1BTC」は同じ価値を持ち、交換することができる”代替可能”なものです。
一方で”代替不可能”とは、それぞれが違う価値を持ち、交換することが出来ない、一点物であることを意味します。
例えば「名前と日付が入ったグラス」のような一点物です。

NFT暗号資産(FT)
特徴代替不可能
(同じトークンがない)
代替可能
(同じトークンがある)
トークン規格(イーサリアム)ERC721 etc…ERC20

様々なものを取引でき流動性をもたらす

NFTは、ありとあらゆるものと紐付けることが出来ます。
NFTひいてはブロックチェーンは、端的には「コピーできないデータ」を生み出すことが出来る技術です。

その為、アートなどのデジタル作品だけでなく、ゲームアイテムや不動産、会員や卒業証書など様々なものと絡めることが可能です。どのような業界や物とも「コピーできないデータ」を生み出すという技術とは相性が良く、どのような形でも活用することが出来ます。

また、様々な物にNFTを紐づけることで、NFTを移動させたりと柔軟に取引することが出来ます。
不動産やアンティークコインなど、高価で取引の流動性が低い商品にNFTを絡めることで、1つの商品を10個のNFTに分けて購入・投資しやすくしたり、さらに取引しやすくすることが出来ます。

手数料などの付加機能プログラム

NFTには、「取引されるたびに売上の10%を作成者に分配する」といった取引手数料のような機能・データをプログラムすることが出来ます(=プログラマビリティ)。

この特性を活用することで、NFTの発行者は二次流通時に手数料をもらったり、数量の制限などをNFTに組み込むことが出来ます。その為、NFTは販売時にのみマネタイズできるだけではなく、継続的にそのNFTに関するプロジェクトを盛り上げていくことで、二次流通が発生し、継続的にマネタイズすることが可能です。

アイデンティティの証明

2つ前の項目でも紹介しましたが、NFTはありとあらゆる物と紐づけることが可能です。

自分のアイデンティティを司る様々なものをNFTと紐付けることで、自分がどのような人なのかをNFTを通して証明することも可能になります。
例えば、千葉工業大学では学修歴証明書をNFTで発行したり、電通デジタルではNFTアートを入社証として配布したり、広島県安芸高田市ではデジタル住民票をNFTにしたりと、アイデンティティに関わる様々なものにNFTが活用されています。

今後ブロックチェーンという技術が世界中で当たり前になった際には、このような形で自分自身のアイデンティティの証明にNFTを活用することが出来ます。

NFTが注目されている理由

アートやゲーム、不動産に地方創生などありとあらゆるものに活用されてきているNFT。
野村総合研究所の未来年表によると、2028年にはNFT市場は1,142億円ほどにまで成長する見込みがあります。

そんなNFTがどのような点で注目されているのかについて3点紹介します。

NFTが注目されている理由3選
  • デジタルコンテンツに資産価値を付与できる
  • ありとあらゆる業界と相性が良い
  • NFTには様々な種類があり、実現できる事が多い

デジタルコンテンツへの資産価値付与

NFTは本来価値はあるが、誰もが簡単かつ勝手に楽しむことが出来ていたデジタルコンテンツが多くあります。

例えば、サッカーや野球など「好きなチームやプロ選手の名場面」には確かに価値があると思います。特にそのチーム・選手のファンからすると非常に高い価値があります。
ですが、昨今「スポーツの名場面」はインターネット上にゴロゴロ転がっており、誰もがお金を払うこともなく気軽に見ることが出来てしまいます。

そこでNFTを活用すると、、、
「スポーツの名場面」NFTを購入した人だけが見ることが出来、かつ所有するという1種の欲求を満たすことが出来ます。

本来「スポーツの名場面」をはじめとした様々なコンテンツを市場原理に当てはめて考えると、
見てみたいと思う人が増えれば増えるほど、そのコンテンツの価値は高まります。

NFTを紐づけることでデジタルコンテンツを資産化し、チームにとっては本来自分たちの資産を守りそして活用し、ファン達はそれらを楽しむだけでなく、転売などで価値を高めたりと経済的なメリットも享受することが出来ます。

ありとあらゆる業界と相性が良い

先ほども言及しましたが、NFTひいてはブロックチェーンは「コピーできないデータ」を生み出す技術です。
このようなコピーできないデータを生み出し、それらが透明性高く管理できる技術はどのような業界とも相性が良いと思います。

例えば、政治においてはお金の管理や選挙に活用できますし、百貨店においてもブランド品が本物かどうかの真贋判定やお店の口コミにポイントカードのNFT化など、、、どのような業界でも相性が良く活用できます。

DXがありとあらゆる業界と相性が良いように、NFT・ブロックチェーンにもその可能性があると思います。
今日ではその中でもエンターテイメントなどより相性が高く、分かりやすい領域からNFT・WEB3というものが活用されてきています。

将来的にはより幅広く使われ、様々なサービスの裏側にNFT・ブロックチェーンというものが使われる日も来るかもしれません。

NFTの種類

「NFT」と一概に言っても、実はNFTには様々な種類があります。
ブロックチェーンは日々様々な開発が行われており、目を見張るほどのスピードで進化を遂げています。

NFTの種類一例(イーサリアムベース)
  • ERC-721:一般的なNFTの規格
  • ERC-948:サブスクリプション課金
  • ERC-3525:セミファンジブルトークン
  • ERC-6551:トークンバウンドアカウント

上記はイーサリアムベースのNFTの一例です。

上記のようなNFTを用いることで、様々なことが可能になってきています。
例えば、サブスクリプション課金が実現できるNFTや、仮想通貨とNFT両方の性質・特徴を併せ持つNFT、NFTそのものがウォレットのように扱えるNFTなど非常に多くの種類があります。

NFTは既に目的ではなく、1つの手段として使えるほど進化してきています。

NFTの活用事例を10ジャンル20事例紹介!

ここまでNFTとはどのようなものか、どのような理由で注目を集めてきているのかについて解説してきました。

ここからはより具体的にどのような形でNFTは活用されているのかについて、10ジャンル各2事例、合計20事例を紹介します!

NFTの活用事例10ジャンル20事例

アート × NFT

アートとNFTの組み合わせは事例としても、そしてその相性としても非常に相性が良く分かりやすいかと思います。

従来のアート作品は物理的なオブジェクトである為、所有権の証明は難しく、複製品・コピー品が出回るリスクがありました。ですが、ここにNFTを活用することで、所有権の証明やオリジナリティを保証することが出来るようになりました。

また、NFTを活用することで取引が発生するたびに収益の一部を還元する仕組みを導入することが出来、自分の作品の価値を正当に評価してもらい、収益を得ることが出来るようになりました。

アートとNFTの組み合わせには、アーティスト・コレクターそれぞれにメリットがあり、今後も非常に可能性のある領域です。

Beeple:75億円で落札

2021年3月11日、デジタルアーティストBeepleの「The First 5000 Days」というNFTのデジタルアート作品が、Christie’sのオークションにて約6,953万ドル(約75億円)で落札されました。

この作品は、2007年5月1日から毎日アート作品を1つ制作する「Every Days」プロジェクトによって作成されたアート作品を用いて、13年間かけて作成されたデジタルアートです。

このデジタルアート作品は、世界最大のNFTファンド「Metapurse」の創設者Metakovanが落札しました。

CryptoPunks:数億円のピクセルアート

CryptoPunksは、2017年6月にLarva Labs社によって発行されたピクセルアートNFTです。

2017年の発行時には、CryptoPunksは無料で配布されましたが、2022年2月には1つのCryptoPunks(#5822)が8,000ETH(=約27億円)で取引されました。

CryptoPunksは、合計10,000点のみ発行されており、その1つ1つのイラストが全て異なります。
CryptoPunksは世界最古のNFTプロジェクトであり、「CryptoPunksを持つことがNFTにおけるステータス」という風に認識されています。

ゲーム × NFT

NFTやブロックチェーンはこれまでのゲーム体験を大きく変える可能性があります!
どのようなメリット・革新性があるのかというのを4点紹介します。

1つ目は、アイテムの所有についてです。
従来のゲームでは、獲得したアイテムやキャラクターはゲーム内に閉じ込められてしまいますが、NFTを活用することでゲーム内で獲得したアイテムなどを所有し、他のプレイヤーに販売することが出来ます。

2つ目は、ゲーム間での互換性です。
NFT自体は、ブロックチェーン上で生成され全て規格自体は同じな為、1つのゲームで獲得したアイテムNFTやキャラクターNFTを他のブロックチェーンゲームで利用できる可能性があります。

3つ目は、プレイヤーへの収益です。
従来のゲームでは、プレイすることに対してお金が発生することはありませんが、ブロックチェーンゲームではゲーム内で獲得したNFTやトークンを売却することで稼ぐことが出来ます

4つ目は、トラストレスな取引です。
従来のゲームではアイテムやアカウントの売買がそもそも禁止されていたり、相互に送金や送付をするという性善説に基づくような取引をされていましたが、NFTを活用することでその詐欺リスクを限りなく減らし、トラストレス(=信用不要)に取引することが出来ます。

STEPN:走るだけで稼ぐ

STEPN(ステップン)は、歩いたり走ったりするだけで暗号資産を稼ぐことが出来る「Move To Earn」ジャンルのNFTゲームです。
ゲームをプレイする(歩いたり走ったり)為には、NFTスニーカーをマーケットプレイスで購入する必要があります。

STEPNは、歩くだけで1日何万円も稼ぐことが出来たりと非常に話題になり、NFTブームの火付け役的存在でもあります、

Sorare:プロスポーツ選手のカードゲーム

Sorare(ソラーレ)とは、実際のプロサッカー選手を用いたNFTトレーディングカードゲームです。
現実のサッカーの試合の結果がゲームのスコアに反映されるという、リアルとデジタルが融合した新感覚のNFTゲームです。

Sorareはゲーム自体非常に人気があり、特に有名な人気選手のカードは高額で取引されています。
2022年1月には、マンチェスターシティに所属するノルウェー代表のアーリングハーランド選手のユニークカードNFTが、約7,800万円で取引されました。
そのほかにも2022年5月にフランス代表のムバッペ選手のユニークカードが約5,700万円で取引されたりもしています。

メタバース × NFT

無限の拡張性を持つ仮想世界である「メタバース」は、NFTと非常に相性が良い領域として注目されています。
NFTはメタバース世界において、デジタル資産の概念を確立する鍵として期待されています。以下に相性が良いかというのを簡潔に5点紹介します。

1点目は、デジタル所有権です。
メタバース内のアセットをNFT化することで、仮想の土地・建物・アイテム・アバターなどのデジタル資産を所有・売買することが出来るようになります。

2点目は、経済圏の形成です。
NFTやトークンをメタバース内で活用することで、その世界の中で1つの経済圏を創り出すことが出来ます。ユーザーがメタバース内でアイテムを購入したり、販売したりと経済活動を生み出すことが出来ます。

3点目は、相互運用性です。
NFTゲームと似ていますが、NFTを活用することでメタバース内で獲得したアイテム・デジタル資産を他のメタバース内でも使用できる可能性があります。

4点目は、クリエイターの活動拡張です。
メタバース内でデジタルアイテムを作成するクリエイターにとって、NFTは自身の作品のオリジナリティを証明するだけでなく、販売・取引することが出来るようになります。

5点目は、コミュニティの強化です。
NFTはコミュニティが非常に重視される文化があります。メタバース内で特定のNFTを保有するユーザーだけがアクセスできる空間を作ることで、擬似的にユーザー同士が相対することが出来ます

The Sandbox:メタバース界のマインクラフト

The Sandboxは、メタバース上に土地を持つことで、自分自身でゲームやアイテム、キャラクター、サービスを作成することが出来る「NFTゲームプラットフォームです。
ゲーム性としてはマインクラフトが近く、メタバースxWEB3界のマインクラフトだとイメージしてもらうと良いかと思います。

ユーザーは、メタバース上に土地(LAND)を購入することで、メタバース空間内で遊ぶことが出来ます。
非常に自由度が高く、クリアという概念はない為、延々と楽しむことが出来るゲームとなっています。

CLONEX:NIKEが手がける3Dアバター

CLONEX(クローンX)は、NIKEが買収した「RTFKT」とアーティストの村上隆氏がコラボレーションで展開している3DアバターNFTのコレクションです。
様々なメタバースで使えるように作られており、2万体限定の3DアバターNFTとなっています。

それぞれのアバターは、スニーカーやジャケットなどアイテムNFTを購入することでメタバース上で着せ替えることも出来ます。NIKEとのコラボデザインも存在し、実際にリアルなスニーカーへも展開しています。

コレクション × NFT

NFTはデジタルアイテムに資産性・擬似的な所有権を付与することが出来る為、デジタルコレクションとの相性が非常に良いです。ここまで紹介しているジャンルと重複ところはありますが、相性の良さを簡潔に5点紹介します。

1点目は希少性の保証です。
NFTはブロックチェーン上に記録されることで、その唯一性・希少性を確保します。
デジタルアイテムにNFTを掛け合わせることで、各アイテムを唯一無二のものにし、その希少性と価値を与えることが出来ます。

2点目は所有権についてです。
従来のデジタルアイテム・コンテンツは簡単にコピーすることはできましたが、NFTを活用することで誰が保有しているのかというのを明確にすることが出来ます。これによってコレクターは自分自身がアイテムを所有しているという証明ならびに所有感を味わうことが出来ます。

3点目は、透明性と追跡可能性です。
NFTはブロックチェーン記録される為、過去の所有者や取引価格を追跡することが出来ます。勝手に過去を捏造することはできませんし、有名人が保有していたなどの付加価値がアイテムの歴史から発生することも考えられます。

4点目は、取引の容易さです。
NFT化されたデジタルアイテムは、NFTマーケットプレイスを利用することで世界中のコレクターとアイテムを簡単に取引することが出来ます。最初からマーケット自体がグローバルな為、取引相手に困らず、真贋性を担保される為、安心な取引も可能になります。

5点目は、コミュニティ形成です。
NFTは、特定のNFTを保有することを条件でコミュニティを形成し、コレクター・ファン同士の繋がりを強くすることが出来ます。コミュニティと共にNFTの価値を高めていくということを実現できます。

コカ・コーラ:デジタルアイテムNFT etc…

コカ・コーラは、2021年7月にNFTコレクターズアイテムをオークション開催したのを皮切りに、様々なNFTの取引を展開しています。

2021年7月のNFTコレクターズアイテムでは、レトロなコカ・コーラの3D自動販売機(メタバース用)や、ディセントラランドで着用可能なジャケット、ボトルを開栓した時の音、トレーディングカードをNFT化して展開しました。

上記に加えて、2023年8月にはフェルメールの「真珠の首飾りの少女」やムンクの「叫び」など様々な有名絵画とのコラボしたNFTを展開しました。

そして2024年2月には社内トレーニングプログラムに、NFTによるデジタル証明書を導入しました。

コレクションなどに限らずコカ・コーラは様々な形式でNFTを活用しています。

集英社:アートの情報管理にNFT活用

集英社は、2021年3月より「集英社マンガアートヘリテージ」というマンガアート販売を展開しています。
このアートは、2008年からの漫画のカラー原稿をスキャンし、美術館の収蔵にも活用されるコットンに100%のファインペーパーにプリントする作品となっています。

このアート作品に対してNFTの証明書を発行し、作家や版元情報、二次流通記録などを記録・管理しています。
ワンピースやベルサイユのばらなどの人気漫画のアート作品が制作されており、高い人気を誇っています。

ファッション × NFT

NFTはファッション特にデジタルファッションアイテムと相性が非常に良いです。
メタバースでの活用を見据えたものが多いかと思いますが、大きく3つの相性が良いとされるポイントを紹介します。

1点目は、限定商品と希少性です。
多くのブランドは数量限定のアイテムをリアルで展開していますが、NFTを活用するとこの取り組みをより透明性高く実行できます。またデジタルアイテムのみならずリアルのフィジカルアイテムも同時に展開することでこれまでにないファッション体験を体験を創造する事ができます。

2点目は、カスタマイズ・パーソナライゼーションです。
NFTはユーザー毎に異なるデザインやカスタマイズを作ることが可能です。識別IDだけでなく明確にデザインを分けることで自分だけのファッショアイテムを持つことが出来ます。

3点目は、サプライチェーンの透明性です。
NFTを用いると、ファッションアイテムの生産・流通履歴を記録し、商品真正性や製造過程を追跡することが可能になります。昨今注視されているサステナビリティに関する取引を可視化し、顧客に安心感を提供することが出来ます。

GUCCI:現物アイテム x NFT etc…

ラグジュアリーブランドのGUCCIは、メタバース上におけるNFTの取組を積極的に展開されています。
The SandboxやRobloxなどで展開しており、仮想空間上における自己表現促進を目的としています。

2023年4月には、BAYC等を展開するYuga Labsとコラボレーションし、「Koda Pendant」というフィジカル兼メタバース上のNFTアイテムを展開しました。

Maison Margiela:NFTゲームから仕掛ける最新の取組

ファッショブランドのMasion Margielaは、2023年10月よりNFT配布を兼ねたNFTゲームを開始し、2024年4月には、「MetaTABI」というデジタルファッションNFTを販売しました。

注目すべきは、10月より開始したNFTゲームです。
このゲームは非常にシンプルながらも奥が深く、WEB3/NFT界隈で大絶賛の声が多く生まれました。

このゲームはシンプルで、数字が0〜23の合計24種類のNFTが用意されており、全24種類のNFTを集めるという内容になっています。NFTの数字は0からスタートし、60秒間の間誰もNFTをミントしなければ次の数字に進むというルールです。世界中の誰か1人でもNFTをミントすると、また0からスタートするというものになっています。

“ゲーム理論”を世界中の参加者が考えながら、NFTを取得するかどうかを考えるというゲームになっており、世界中で話題になりました。

音楽 × NFT

音楽業界へのNFTを活用は、これまで複雑だった業界の仕組みの変化や新しいビジネスの可能性があります。
音楽とNFTの可能性として大きく2つのポイントを紹介します。

1点目は所有権と収益についてです。
NFTを利用して音楽作品を展開することで、アーティストはファンから直接的に収益を得ることが出来るだけでなく、音楽の転売が行われた際にもロイヤリティを受け取ることが出来ます。

2点目は、管理管理と透明性についてです。
NFTはブロックチェーン上に記録される為、音楽の権利関係のみならず取引履歴(=利用履歴)を透明性高く管理することが出来ます。著作権の紛争を減らすだけでなく、スマートコントラクトをも活用することでJASRCのような動きを取ることも出来ます。

ジャスティンビーバー:「COMPANY」をNFTで販売

世界的人気ミュージシャンのジャスティンビーバーは、彼自身の人気楽曲「COMPANY」を、音楽NFTマーケットプレイスの「AnotherBlock」にてNFT化し販売しました。

価格は1つあたり0.017ETH(当時約2,400円)で、限定2,000個の販売を行い、完売しました。

この「COMPANY」NFTは、購入すると世界的人気楽曲の音楽著作権を部分的に所有することが出来ます。
NFT保有者は、Apple MusicやSpotifyなどのストリーミング配信収益の1%を山分けで受け取ることが出来ます。

ただNFTを購入するだけでなく、ちょっとした利益があるという新しい試みです。

リアーナ:ストリーミング収益の分配→取引停止

世界的人気歌手のリアーナは、自身の人気楽曲「Bitch Better Have My Money」を音楽NFTマーケットプレイスの「AnotherBlock」にてNFT化し、販売しました。この楽曲は、2023年2月に開催された「第57回NFLスーパーボウル」のハーフタイムショーでも披露されるほど人気楽曲で、販売はスーパーボウルの3日前である9日に販売されました。

価格は1つあたり210ドル(約28,000円)で、限定300個で販売され、わずか数分で完売しました。
NFT購入者は、ストーリミング収益の0.99%を山分けで受け取ることが出来ます。
実質年率約6.5%ほどが謳われたこのNFTは、世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」では将来の利益を約束するNFTとして規約違反を受け、取引が停止されました。

スポーツ × NFT

スポーツとNFTは、チーム・選手・ファン・協会などの関係者それぞれに新しい体験を与えることができる可能性を秘めています。より具体的には、NFTにつきものであるコミュニティの存在というのは非常にスポーツと相性が良いと思います。

例えば、チームにとってはこれまでチームが成し遂げてきた歴史的瞬間や名シーンなどこれまで価値があったが、世間全般の共有財産となっていたようなものをNFTを通して確かに自分たちのものにし、マネタイズに繋げることが出来る様になりました。さらに、CRM(顧客管理・ファン管理)としてのNFT利用を考えるとすれば、ファンそれぞれがどのように貢献してくれているかを改竄される心配なく確認できるため、貢献に応じた還元などがしやすくなります。

プロ選手にとっては、これまで中々関わりを持つことが出来なかったファンとコミュニティを通して関わりを持つことが出来るようになりますし、現役時のみならず引退した後も自身の活動に繋げることが出来ます。

それぞれの立場で様々な可能性があるため、今後NFTを活用したスポーツの取り組みは増加してくると思います。

NBA Top Shot

NBA Top Shotは、アメリカのプロバスケットボールリーグNBA公式が展開するNFTです。
このNFTは、有名な選手や試合での名場面の動画をNFT化デジタルカードコレクションです。

低額から始めることはもちろん出来ますが、中には非常に高価なNFTカードも存在します。
NBA界の王様とも言われるレブロン・ジェームズ選手のカードは、約2,000万円で取引されたりと非常に高額ものが生まれています。

サービスローンチから数ヶ月で2億ドル(約300億円)もの売り上げをあげたNBA Top Shotは、NFTブームの火付け役的存在とも言われています。

アビスパ福岡:スポーツチームDAO

プロサッカーチームのアビスパ福岡は、日本初のスポーツDAOとなる「アビスパDAO」を2023年9月より開始しました。
アビスパDAOでは、「Web3×スポーツの力で、福岡から世界に広がるイノベーションモデルを共創する」事を目指しています。

DAOの中では、「スタメンボードの制作」や「ビジョンに掲示する選手名のひらがな表記」「SNSを活用したデジタルチラシ施策」など様々な施策をDAOメンバーとチームスタッフが協力して実行しています。

アビスパDAOでは、「Avispa Supportes NFT」というサポーターを主役にしたジェネラティブNFTアートも展開しています。

会員権 × NFT

NFTを活用することで、これまで取引させることが出来なかったものに流動性を与えることが出来ます。
会員権にNFTを絡めることで、通常は入会・退会といった選択肢しかないものに対して、転売・譲渡といった新たな選択肢が生まれます。

例えば会員制のバーであれば、常に500人しか会員になることが出来ない場合であれば、退会(便宜上)する人にとって「人気だから一度手放したら二度と手に入らないかもしれない」「転売できるからとりあえず転売しよう」「友人が欲しがっているから譲渡しよう」など様々な選択肢が出てきます。お店にとっても常に供給を絞ることで、よりプレミア度が増し、また転売や取引はユーザー同士が勝手に行うため、顧客管理における費用も特にかかることがありません。

会員権にNFTを活用する方向性に関しては、今後も非常に可能性があります。

Crypto Bar P2P:NFT会員限定のバー

Crypto Bar P2Pは、銀座駅徒歩1分にあるクリプトの未来を信じる人が集うバーです。

このBarは、「1日・1ヶ月・1年」のいずれかのNFT会員証を購入することで、期間中は何度でも出入りが可能かつ、無制限に飲み放題となっています。
円・ドルなどの法定通貨は使用できず、全て暗号資産でのみの支払いとなっています。

MOKUMOKU:サウナ・シーシャをお得に利用

MOKUMOKUとは「GOKURAKU Culture」をコンセプトに、デジタル会員証NFTの購入者がサウナやシーシャをお得に利用できるNFTプロジェクトです。

MOKUMOKUでは、LINEでNFTの購入から特典の受け取りなどを全て管理しており、NFTでよくある面倒な作業等が必要ありません。LINEの追加・NFTをの購入をした上で、提携店舗に設置されているQRコードを読み込むと、ドリンク無料などの特典を受け取ることが出来ます。

不動産 × NFT

不動産とNFTにはデジタル・リアル、様々な形で可能性があります。

メタバースにおいては、仮想の土地をNFTとして扱うことで1つの資産として取引可能になりますし、リアルにおいては1つの不動産を分割して投資しやすく、また流動性をあげるということが理論上は可能になります。

NFTは投資を小口化することが可能であり、またNFT・暗号資産を活用しての取引によって世界中の相手と取引しやすくなります。まだ法律面など課題も多くありますが、この不動産領域におけるNFTの活用は将来的にも非常に可能性があります。

NOT A HOTEL:別荘の分割所有

NOT A HOTELは、自身の所有する物件をスマホアプリで簡単に運用できるサービスです。
ユーザーは、物件を1棟まるごともしくは、シェアで購入するかを選択肢、物件を保有します。そして、自宅や別荘として使うか、ホテルのように貸し出すかというのを簡単に選択しながら運用できます。

そんなNOT A HOTELは、「NOT A HOTEL MEMBERSHIP NFT」という1日単位で物件を利用できるサービスを展開しています。1番安価なNFT(MEMBERSHIP S)でも185万円からと比較的高単価なNFTとなっております。

NOT A HOTELは、トークンを発行し施設や開発用の土地を保有・運用する「NOT A HOTEL DAO」プロジェクト開始を発表しており、2023年11月にはGMOコインでIEOの準備を開始したという情報も公開しました。

不動産を皮切りにWEB3を活用しながら様々な事業を展開するNOT A HOTELは今後も注目のサービスです。

LIFULL Financial:再生不動産NFT

日本全国に空き家物件が増えている昨今の課題を踏まえ、LIFULLとCoincheckは2024年1月より再生不動産NFT「LIFULL STAY MEMBERSHIP」の販売を開始しました。

このサービスでは、リノベーションなどで再生した別荘等の再生不動産を、NFTによって小口で購入可能な別荘会員権及び宿泊券として発行し、1日単位でセカンドハウスの所有体験を味わうことが出来ます。

これらのNFTは通常宿泊するよりも、27〜37%お得に宿泊することが出来、日本全国の地域課題解決ならびに地域経済の活性化を図るサービスとなっています。

地方創生 × NFT

2022年以降、地方創生・地域活性化にもNFTやWEB3は活用されてきています。
2024年5月時点では、NFTやWEB3を活用した地方創生事例は240個にも昇るそうです。

今後世の中でブロックチェーンやWEB3が当たり前になることを仮定すると、NFTの存在はその人のアイデンティティの照明の1つとしてより見られるようになるかもしれません。
そうなった際には、デジタル住民票NFTやふるさと納税NFTを保有していると、ブロックチェーンの世界において自分自身がどのような人間であるかを証明できると思います。

NFTによる話題性や資金調達的側面では、様々な自治体は税収増加や関係人口増加が期待できますが、ユーザー視点で見れば地方創生NFTを保有する意味というのが別の形であらわれてくる可能性があります。

安芸高田市:デジタル住民票NFT

自治体として最も多いYoutube登録者(2024年5月時点:25.8万人)を誇る広島県安芸高田市は、2024年4月にデジタル住民票NFTの発売を発表しました。

住民票NFTを保有すると、自身が安芸高田市のデジタル住民であることがNFTによって証明され、SNS等で公言することが出来ます。また、広島県外で行われる神楽公演が1,000円割引で提供されます。

山形県西川町:アート × NFT × まちづくり

デジタル住民票NFTや公園の命名権オークションNFTなど、様々なNFTを展開する山形県西川町は日本で唯一「かせぐ課」を設置している自治体です。

そんな西川町は、ダボス会議(世界経済フォーラム)の若手傘下組織であるGlobal Shapersと共に西川町のシンボルを作る「次世代アート型まちづくり」を推進しています。
実際に町の住民の方もアート作りに参加しており、アート制作を通じて町の未来や長所を考えることで、「つながり」強化を図っていきます。

また、このプロジェクトではアートへの記名権をNFTとして購入することができ、町外の関係人口の方々でもこの取り組みに参加することが出来ます。
実際にメタバース会議なども開催されており、デジタル住民・関係人口と西川町長のコミュニケーションの場が設けられているほど、非常につながりの深い関係値を築くことが出来ています。

このように西川町では、NFT・アートを活用することで、町の繋がりを可視化し、町の活性化を目指しています。

NFTは稼げる?利益を出す4つの方法

「75億円でNFTアートが売れた」
「シンプルなピクセルアートNFTが数億円で取引されている」

このようなニュースを見ると、NFTは稼げるのではないか?と考えると思います。
そこでどのようにNFTを用いて稼ぐかというのを4つ紹介します。

NFTで稼ぐ方法
  • NFT取引・売買
  • 自身のNFT作品を出品
  • NFTゲームをプレイする
  • NFT関連の暗号資産取引・売買

①:NFTの取引・売買

NFTで稼ぐための最もシンプルな方法は、NFT自体を取引して、売却益を狙う方法、言ってしまえば転売です。

NFTは転売自体禁止されていません。むしろ取引=流動性の向上は歓迎されていることが多いです。
その理由は、取引が発生するたびに二次流通手数料がNFTの発行者に入るからです。

株の取引などと同じように、過小評価されているNFTを見定め購入し、利益分をプラスして売却することでNFTで稼ぐことが出来ます。

②:自身のNFT作品を出品

実は誰でも自分のNFTアート作品を出品し、NFTアーティストになることが出来ます。
デジタル制作したアート作品や、実際の風景写真、3Dアバターなど様々なものをNFT化し、販売することが出来ます。

売れるたびに稼ぐことが出来ますし、XなどのSNSを通して購入者と繋がることでNFTを通したコミュニティ形成なども可能です。

NFTマーケットプレイス「NFT PRODUCED BY SEIBU SOGO」でも、【ここで誘導に使いたいので概要をください】

③:NFTゲームをプレイする

NFT・ブロックチェーンが活用されているゲームでは、ゲームをプレイすることで稼ぐことが出来ます。

大体のNFTゲームでは、ゲームをプレイする為にキャラクターNFTを購入し、ゲーム内のクエストやタスクなどクリアしていく毎に暗号資産を稼ぎ出すことが出来ます。

これまでただただ趣味で遊んでいたゲームで、お金を稼ぐことまで出来ちゃいます!
自分自身のキャラクターが資産になる、自分がゲームに投資したお金・時間が資産になる時代がきています!

④:NFT関連の暗号資産取引・売買

NFTはあくまでブロックチェーンの機能の1つです。
また暗号資産の中には、NFTゲーム・NFTプラットフォームで使用される為に開発されている銘柄が数多くあります。

それらの暗号資産が活用されたNFTゲームやNFTプラットフォームが人気になればなるほど、そこで利用されている暗号資産の価値も上がっていきます。

面白そうなNFTゲーム、プロジェクト、プラットフォームなどを見極め、NFTに投資するのではなく、その大元となる暗号資産を購入し、人気が高まり価格が上がった際に売却することで、稼ぐことも出来ます。

ただNFTを見るだけでなく、その大元がどこなのかといった様々な角度で考えることで利益に繋がります。

NFTの始め方・やり方4つを解説

NFTで稼ぐ方法として紹介した4つそれぞれの始め方について解説します!
それぞれ基本的な準備は変わりませんので、まずは「NFTの取引・売買の始め方」に沿って始めると良いと思います。

NFTの取引・売買の始め方

NFTの取引・売買の始め方
  1. ウォレットを用意する
  2. 暗号資産取引所を口座開設する
  3. 暗号資産を購入し、ウォレットへ送金する
  4. NFTを購入する

上記は、「NFT PRODUCED BY SEIBU SOGO」や「OpenSea」などのNFTマーケットプレイスにて、NFTの取引を始める時の基本的な4ステップです。

NFTや暗号資産を触るのが初めてな方には、少々複雑に見えるかと思います。
実際は特に難しい部分はありませんので、まずは暗号資産取引所の口座開設から始めてみましょう!

おすすめの取引所は、「〇〇」です。
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自分でNFTを出品する始め方・やり方

自分でNFTを出品する始め方・やり方
  1. 作品を準備する
  2. ウォレットを準備する
  3. NFTマーケットプレイス「NFT PRODUCED BY SEIBU SOGO」へ申請する
  4. NFTを販売する

自分のデジタル作品をNFTとして販売する方法は、上記の4ステップで始めることが出来ます。

まずは、自身の作品をご準備頂き、そしてウォレットを準備して頂いたら大方完了です!
「こちら」よりクリエイター申請をして頂き、承認されればNFT販売を始められます!

NFTマーケットプレイス「NFT PRODUCED BY SEIBU SOGO」を使いますと、NFT販売に関する「NFT発行→宣伝→販売」全てを請け負います。
クリエイターの方々が何か特別なことをする必要は特にありません!新しいデジタル作品を「NFT PRODUCED BY SEIBU SOGO」で始めてみませんか?

NFTゲームの始め方・やり方

自分でNFTを出品する始め方・やり方
  1. ウォレット・暗号資産を準備する
  2. ゲームの為のNFT・暗号資産を購入する
  3. NFTゲームをプレイする

NFTゲームは、それぞれゲームによって始め方が異なる場合があります。
ゲームによっては全て無料で始められることもありますが、暗号資産などゲームをプレイして稼ぐ為には上記のステップを踏むことで始める事が出来ます。

ゲームによってはクレジットカードで直接NFTを購入できたり、暗号資産もしくはゲーム内通貨を購入できたりもしますのでわざわざ暗号資産を用意する必要もありません。

App Storeなどアプリストアは、通常アプリ提供者に対して販売額の15〜30%を手数料として請求しており、その関係で全てのNFTゲームのスマホアプリからNFTを直接購入できるとは限りません。
ブラウザからNFTを購入する事が多いので、そこはゲーム毎に調べてから始めてみましょう。

NFT関連の暗号資産取引の始め方

自分でNFTを出品する始め方・やり方
  1. 暗号資産取引所を口座開設する
  2. NFT関連銘柄を取引する

NFT関連の暗号資産取引は、取引所の口座開設するだけですぐに始める事が出来ます。

NFT関連の暗号資産銘柄は数多くありますが、メジャーな通貨は以下の3種類です。
「イーサリアム (ETH)」「ソラナ(SOL)」「ポリゴン(MATIC)」
それぞれ詳しく後述しますが、どの通貨を取引するかはそれぞれ詳しく調べる必要があります。

NFT関連の暗号資産銘柄を取引するなら「〇〇」がおすすめです。
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NFTの取引・出品なら「NFT PRODUCED BY SEIBU SOGO」

クリエイティブ・情報(訴求ポイント等)の共有をお願い致します。

NFTの将来性・今後は?

ここまで幅広くNFTとはどのようなものか、どのように活用されているのか、その始め方について説明してきました。
では、そんなNFTの今後はどうなるのか、本当に注目されているだけの将来性があるのかについて3点ポイントをお話しします。

NFTの将来性
  • WEB3業界は2030年に約12兆円の市場規模に
  • NFTは2028年に約1,100億円の市場規模に
  • 日本はNFT/WEB3業界に非常に前向き

WEB3業界は2030年に約12兆円の市場規模に

市場調査・コンサルティング業務を展開するEmergen Research社のレポートによると、WEB3の市場規模は2030年に815億米ドル(=約12兆円)規模に達すると予測されています。
2024年現在は約61億米ドル(=約9,000億円)ほどの市場規模であり、ここから2030年にかけて年間平均43.7%で成長を予測されています。

これほど世界的には成長を予測されていますが、日本国内で考えるとWEB3市場は世界全体の約3〜5%程と予測されています。(世界のインターネット人口と日本のインターネット人口比率からの計算)。
それでも日本国内でも2030年には4,000億〜6,000億ほどに達すると考えられます。

NFTは2028年に約1,100億円の市場規模に

コンサルティングファームの野村総合研究所(NRI)が出されている「NFTI未来年表 2024-2100」では、、、

  • 2024年:NFT市場 265億円
  • 2025年:NFT市場 371億円
  • 2026年:NFT市場 628億円
  • 2027年:NFT市場 885億円
  • 2028年:NFT市場 1,142億円

と予測されています。
NFT市場自体は、デジタルコンテンツにおけるNFT関連市場サービスと定義されており、「出版」「音楽」「動画」「ゲーム」「アート」の5分野が対象となっています。

昨今では、上記に加えて、不動産や社員証・会員証、CRMなど様々な形でNFTが活用され始めている為、2028年頃にはNFTが活用されたサービスとしては拡充されており、関連市場規模としては拡大するのではないでしょうか。
NFTの市場自体はまだまだ期待できるかと思います。

日本はNFT/WEB3業界に非常に前向き

日本はWEB3領域に非常に前向きであり、2022年1月には自由民主党デジタル社会推進本部が「web3プロジェクトチーム」を設置し、22年3月に発行した提言書である「NFTホワイトペーパー」の中では、WEB3を”デジタル経済圏”の新たなフロンティアと位置付け、国家戦略として進めるべきと提言しています。
その結果、22年6月には日本の成長戦略にWEB3の環境整備を盛り込むことを閣議決定しています。

2023年7月、仮想通貨メディアCoinPostが主催したアジア最大規模のグローバルカンファレンス「WebX」では、岸田文雄内角総理大臣がビデオメッセージで登壇し、WEB3業界の発展への期待を述べました。

そして、2024年4月には「DAO法」と呼ばれる、DAOとしての資金調達が可能になるものが施行されました。

WEB3・ブロックチェーン自体は非中央集権的なものですが、正当性を保持した上でこの業界を推進するために日本政府が力を入れているというのは、現時点ではポジティブに捉えても良いものだと思います。

NFT関連の暗号資産銘柄

NFTに関連する暗号資産は数多くあります。
CoinMarketCapを参考にするとNFTカテゴリー(Collectibles & NFTs Tokens)には、2024年5月時点で765もの暗号資産が該当しています。

こちらではNFT関連銘柄の中でも、国内取引所に取引できる主要な3つの暗号資産を紹介します。

NFT関連の暗号資産 3銘柄
  • イーサリアム(ETH)
  • ソラナ(SOL)
  • ポリゴン(MATIC)

イーサリアム(ETH)

イーサリアムとは、ヴィタリック・ブテリン氏が開発したブロックチェーンプラットフォームです。
イーサリアム上では、様々な分散型アプリケーション(Dapps)を開発することができ、その際に使用されるのが暗号資産であるETH(イーサ)です。

イーサリアムは、暗号資産市場ランキングでもビットコイン(BTC)に次ぐ第2位を常にキープしており、暗号資産業界における実質的なNo.2的存在です。ブロックチェーンを活用したサービスなどを開発する際に最も使われているプラットフォームでもあり、投資家・開発者・利用者それぞれから人気の高いプラットフォーム並びに通貨です。

NFTは、イーサリアムの機能の1つとして発行できるものであり、NFTの発行には最もイーサリアム(ETH)が利用され取引されています。多くのNFT自体ドル建てや円建てのように、ETH建てで取引や計算されることが多く、NFTの購入は実質的にETH建てで資産を持つことにもなります。

イーサリアム自体はNFTに限らず、今後も様々なサービスを構築するためのプラットフォームかつ基軸通貨として利用される可能性が高いため、今後の将来性も高い通貨の1つだと考えられます。

ソラナ(SOL)

ソラナは、2020年に誕生した分散型アプリケーションの開発を目的として開発されたブロックチェーンプラットフォームです。イーサリアムと同様にソラナ上で様々なアプリケーションを開発することが出来、その際に暗号資産であるSOL(ソル)が使用されます。

イーサリアムと比べソラナは、トランザクション処理数・取引手数料で上回っており、
トランザクション処理数は、イーサリアムが15トランザクション/秒に対し、ソラナは50,000トランザクション/秒の処理性能を誇ります。端的にソラナはイーサリアムの約3,000倍の性能を備えています。

イーサリアム等では、トランザクションや手数料問題を解決するために「レイヤー2」を活用する動きがありますが、ソラナはその性能の高さから脆弱性や透明性の問題があるレイヤー2を使う必要はなく、レイヤー1のみで完結させることが出来ます。

非常に性能の高いソラナは、ブロックチェーンサービスが普及していけばいくほど選ばれる可能性のあるプラットフォームでしょう。

ポリゴン(MATIC)

ポリゴン(Polygon)とは、イーサリアムが抱えているスケーラビリティ問題を解決するために開発された、イーサリアムのレイヤー2プロジェクトです。
ポリゴンは当初マティック(MATIC)という名称でしたが、2021年2月にポリゴン(Polygon)へリブランディングされたものの、暗号資産はMATICの名前のまま変わりませんでした。

ソラナの際にも言及しましたが、イーサリアムは15トランザクション/秒程度の処理能力しかありませんが、ポリゴンは6,000〜7,000トランザクション/秒もの処理能力を持ち、取引手数料も非常に安くなっています。

イーサリアム自体がDapps開発における不動のトップ的存在になっている中、イーサリアムを支えるポリゴンにも期待できるかと思います。

NFTを始める上での注意点・リスク

NFT非常に注目を集めてきており、これからも期待されている領域ではありますが、いくつか知っておくべき注意点・リスクがあります!
NFTを始める上では、知っておいた方が良い内容を3点紹介します!

NFTを始める上での注意点・リスク
  • 詐欺/スキャムには注意!
  • 法律上の所有権があるわけではない
  • 暗号資産市場に影響を受ける

詐欺/スキャムに注意!

実はNFTは自分自身で管理するという特性から非常に詐欺(スキャム)に狙われやすく、被害も多発しています。

MetaMaskなどのウォレットはNFTを触る上では必須ですが、このウォレットをハッキングし資産を盗もうと詐欺師(スキャマー)達は日々様々な手法で仕掛けてきます。

X(旧Twitter)では、頻繁にスキャマーから怪しいDMやポストが届きますが、それらは基本的に全てスキャムです。
もし、ウォレットを接続してしまうと全ての資産を盗まれる可能性があります。

ウォレットを通してサイトにアクセスする際には、そのサイトが怪しくないか、広告や他人から送られてきたリンクではないかを確認してアクセスするようにしましょう。

今ではスキャムに引っかかる前に通知を飛ばしてくれるサービスなどもありますので、それらも利用しながら防御力を高めてNFTを楽しみましょう!

法律上の所有権があるわけではない

実は、、、
NFTは民法上の「所有権」には該当せず、所有権は発生しません。

なぜなら、所有権とは「物」に対する権利であるため、デジタルデータであるNFT自体は無体物となるため、所有権の対象にはなり得ないからです。
ですので、NFT自体はデジタルデータを保有している証明をするという役割になります。

ただ、このような法律的課題は消費者庁国民生活センターも危惧しており、日本のWEB3推進のためにも議論がされています。

暗号資産市場に影響を受ける

NFTはイーサリアムやソラナ、ポリゴンなど暗号資産市場と密接に結びついています。

そのため、良くも悪くも暗号資産市場の盛り上がりに大きく影響を受けます。
暗号資産バブルの時は、この市場全体に資金が入ってきやすいため、NFTも好影響を受けますが、、、
暗号資産が下火の際には、NFTはさらに悪影響を受けます。

暗号資産バブルの際に購入したNFTが、バブル弾けた後に暗号資産の価格以上に下落していることも珍しくありません。
世界的アーティストのジャスティンビーバーが2021年に約1億5,000万円で購入したBAYCは、2024年4月時点では最低価格が約800万円までに下落しています。

NFTに関するよくある質問

NFTとは何ですか?

NFTは「非代替性トークン」の略で、ブロックチェーン技術を用いて唯一無二のデジタル資産を証明する技術です。

NFTの用途は何ですか?

NFTはアート、音楽、ゲーム内アイテム、不動産などのデジタル所有権の証明に使われます。

NFTを購入するにはどうすればいいですか?

NFTマーケットプレイスを通じて、暗号通貨を使用して購入することができます。

NFTの価値はどのように決まりますか?

NFTの価値は希少性、作者の名声、アートワークの人気などによって決まります。

NFTのリスクは何ですか?

投機的な価格変動、市場の不安定さ、技術的な課題などがリスクとして挙げられます。

まとめ:NFTとは

NFTについてかなり詳しく説明してきました。
特にどのような業界でどのような形で活用されてきているのかについて、具体的に紹介してきましたのでこれでかなりイメージが付くようになったのではないでしょうか!

NFTは世界中でいろいろな形で活用され始めていますし、ここからWEB3市場全体としては毎年40%の成長が見込まれているほどです!まだまだ業界自体は黎明期ではあるので、今のうちにNFTに触れておくと良いでしょう!

もしNFTを始めてみたい・購入してみたいと思いましたら、「NFT PRODUCED BY SEIBU SOGO」を是非ご利用ください!

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この記事を書いた人

水野倫太郎のアバター 水野倫太郎 Ichizenholdings代表

慶應義塾大学経済学部。
2017年米国留学時にブロックチェーンと出会い、Web3の業界に足を踏み入れる。
2018年には、日本有数の仮想通貨メディアCoinOtakuに入社。
2019年には同社のCMOに就任し、2020年に東証二部上場企業とM&Aを行い、様々なクリプト事業を展開する。
2022年に現在代表取締役社長を務めるICHIZEN HOLDINGSを立ち上げ様々なWeb3事業を手がける。
複数のWeb3系事業に出資を行いながら有識者として活動。

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