ステーブルコインの運用は儲かる!? 5%・10%年利別運用方法とリスクを解説

JPYCの登場から、ステーブルコインやDeFi(分散型金融)への注目が日本国内でも高まってきています。
DeFi上でステーブルコインを運用すると、年利5%から10%程度で簡単に運用でき、また使うDeFiとコインによっては20%以上も狙うことが出来ます。
一方で、もちろんリスクもあります。
DeFiは非常に仕組みが難しいため、気づかない間に大損する可能性もあります。
そこで!
この記事ではDeFi初心者の方でも安心してステーブルコイン運用を始められるように、基本的な知識から年利5%・年利10%を狙う実際の運用方法、注意すべきリスクまで、分かりやすく丁寧に解説していきます。
紹介する実際の運用方法は、筆者である水野も行っているものであり、USDTもしくはUSDCで運用できるDeFiを紹介します。
可能な限りAPYが大変動しないのを選ぶよう心がけていますが、需求によってAPY/APRは変動するため、記事で紹介したのと違う可能性はあります。
ステーブルコインの運用とは
ステーブルコインの運用は、主にDeFi(分散型金融)と呼ばれる領域で行われます。
DeFiとは、銀行や証券会社といった中央集権的な管理者を介さずに、ブロックチェーン上で自律的に機能する金融システムのことです。従来の金融サービスよりも透明性が高く、誰でも自由にアクセスできるという特徴があります。
このDeFiの世界で、価値の安定したステーブルコインを貸し出したり、流動性を提供したりすることで、銀行預金よりも高い利回りを得るのがステーブルコイン運用です。
運用にあたって必要なもの
DeFi上でステーブルコイン運用を始めるには、以下のものが必要です。
また、基本的にはPCで触る方が変なミスが起きないと思います。
- 国内暗号資産取引所のアカウント
- ウォレット
- 購入した暗号資産やステーブルコインを管理するためのデジタルなお財布です
- DeFiに接続するためのパスポート的役割も担います
- おすすめはRabby Walletです。
- 仮想通貨/ステーブルコイン
- 運用する元手です。この記事では主にUSDT/USDCを対象にしています
- 仮想通貨を持っている場合はSwapしてステーブルコインを手に入れましょう
- ガス代(手数料)
- DeFiの取引(トランザクション)を実行するために、ブロックチェーンに支払う手数料です。イーサリアムチェーンならETH、ソラナチェーンならSOLなど、利用するブロックチェーンの基軸通貨が必要になります。
- RabbyWalletであれば、GasAccountという機能でUSDT/USDCでガス代を支払うことが出来ます。

ステーブルコイン運用の基本的な流れ
必要なものを準備した上で、ステーブルコイン運用の基本的な流れをご紹介します。
用いるDeFiプロトコルや、運用するコインによっては、ブリッジや通貨ペアでの預け入れ(流動性提供)など少し複雑な操作が必要なることがあります。
今回の記事では、ステーブルコインを初心者向けに「預ける(貸付)」だけで良い運用方法を紹介します。
国内暗号資産取引所で口座開設&日本円を入金
ここから初めて仮想通貨を購入する/運用し始めるという方は、まず国内取引所の口座を作りましょう。
おすすめは、取引所形式があり、仮想通貨の送金手数料が無料な「GMOコイン」です。
イーサリアム(ETH)を購入
日本円の入金が完了したらイーサリアム(ETH)を購入しましょう。
今回紹介するDeFiは、ほとんどがイーサリアムチェーン上のものです。
ガス代としてETHが必要になります。
ウォレット作成
仮想通貨を保管し、DeFiにアクセスするための「ウォレット」を作成しましょう。
おすすめは「RabbyWallet」です。マルチチェーン対応やGas Accountという機能があまりのも便利です。
ウォレットにETHを送金
購入したETHをウォレットに送りましょう。
国内取引所からの送金は大体10分もあれば完了します。

ETHをUSDCやUSDT等のステーブルコインにSwap(交換)
ウォレットにETHが届いたら、ETHを運用するステーブルコイン(USDC/USDT)にSwapしましょう。
この際、5ドル程度のETHは残しておきましょう。ガス代の支払いで使います。
DeFiにアクセス&ステーブルコインを預け入れる
狙いのDeFiにアクセス(ウォレットを接続)し、ステーブルコインを預け入れましょう。
大体「Supply」というところをクリックします。
次のパートからは、目指す利率に合わせておすすめのDeFiを紹介します。
年利5%でステーブルコイン運用:初心者
まずは、比較的リスクが低く、信頼性の高いプロトコルで年利5%程度を目指す運用から始めてみましょう。
ここでは、代表的なレンディングプロトコルであるAaveとCompoundを紹介します。
*限りなく安全だと言えるであろうものを選んでいますが、いつ何が起こるかは分かりません。
Aave:No.1の預入額(TVL)
Aaveは、DeFiレンディングプロトコルの中でも特に長い歴史と高い信頼性を誇ります。
DeFillamaを参考にすると、2025年11月時点でAaveはDeFiプロトコルの中でNo.1のTVL(Total Value Locked)です。
Aaveでは、ユーザーは暗号資産を貸し出して利息を得たり、逆に暗号資産を担保に借り入れたりすることができます
多くの種類のステーブルコインに対応しており、日本語にも対応しているため、初心者でも比較的使いやすいのが特徴です。過去には、リスク管理機能によって大きな損失を防いだ実績もあり、安全性の高さが評価されています。
Aaveでは、AAVEという仮想通貨(ネイティブトークン/ガバナンストークン)を発行しています。
AAVEには「ガバナンス」「ステーキング」「提案権」という3つの役割も担っています。

Aave:USDC/USDTで年利5%

Aaveでは、2024年11月〜2025年11月まで1年間の平均APRは「USDC:5.25%」「USDT:4.66%」程度で運用することが出来ます。
仕組みとしては、Aaveにステーブルコイン等仮想通貨を貸し出しをすることで、その対価として利息がもらえます。
Aaveでは、プールされた通貨を他の人が自由に借りることができる仕組みになっています。
シンプルに「貸し出しの利息 < 借り入れの利息」という仕組みでAaveは収益を出しており、その借りられる資金を増やすという、Aaveに対する貢献で利息がもらえるイメージです。
Aaveでの運用までの流れ
AaveでUSDCもしくはUSDTを運用するまでの流れとしては、主に以下の手順です。
- 国内取引所でイーサリアムを購入
- ウォレットを準備し、ウォレットにイーサリアムを送金
- ETHをUSDC or USDTにSwapする
- Aaveにウォレットを接続
- SwapしたUSDC or USDTを「Supply」する
以下の記事では、Supplyするまでの流れを実際の画面を用いて解説しています。

Compound:DeFiサマーを主導した老舗プロトコル
CompoundもAaveと並ぶ、老舗です。2020年のDeFiサマーを主導したと言われるほど、人気のレンディングプラットフォームです。
DeFiLlamaによれば、Compoundは2025年11月時点でレンディングプロトコルのカテゴリーで7位のTVLを誇ります。
Compoundでは資産を供給すると、利息に加えてCOMPという独自のガバナンストークンが付与されることもあり、追加の収益を期待できます。
Compound:USDC/USDTで年利約6%

Compoundでは、2025年11月時点、「USDC:7.73%」「USDT:5.39%」のAPRで運用することが出来ます。
何かしらの仮想通貨をSupplyした時には、Compoundでは「cToken」というのを受け取る仕組みになっています。
例えばイーサリアム(ETH)をSupplyした場合には「cETH」、USDTをSupplyした場合には「cUSDT」を受け取ります。
cTokenは、元本と金利を表しており、ユーザーはcTokenを戻すことでSupplyしていた仮想通貨を戻してもらう仕組みです。これによってユーザーは金利も受け取ることが出来ます。
Compoundでの運用までの流れ
CompoundでUSDCもしくはUSDTを運用するまでの流れとしては、主に以下の手順です。
基本的にはAaveと同じです。
- 国内取引所でイーサリアムを購入
- ウォレットを準備し、ウォレットにイーサリアムを送金
- ETHをUSDC or USDTにSwapする
- Compoundにウォレットを接続
- SwapしたUSDC or USDTを「Supply」する
ヘッダーにある「USDT Ethereum」の部分をクリックすると、簡単にチェーンや通貨を変えることも出来ます。
それぞれのAPRを確認して、運用したい通貨を見つけてみてください。
年利10%でステーブルコイン運用:中級者
DeFiの仕組みに慣れてきたら、少しだけリスクを取って年利10%以上を目指す運用に挑戦してみましょう。
ここでは、より新しい仕組みを取り入れたMorphoとKaminoを紹介します。
紹介する2つもレンディングプロトコルの中では、TVLもかなり大きく、信頼できるものを選んでいます。
が、何度もお伝えさせていただきますが、いつ何が起こるのかが分からないのがDeFiの世界です。
筆者の水野もまずはAaveからはじめ、PancakeSwap、そしてこれらを利用するようになりました。
Morpho:USDCで年利約11%
Morphoは、AaveやCompoundといった既存のレンディングプロトコルの上に構築された、いわば「最適化レイヤー」です。通常のレンディングプロトコルでは、貸し手はプールにお金を預け、借り手はそのプールからお金を借ります。
Morphoは、このプールを介さずに、貸し手と借り手の注文を直接P2Pで結びつける(マッチング)ことを試みます。この直接マッチングが成功すると、プロトコルが取る中間マージンが削減され、貸し手はより高い金利を、借り手はより低い金利を享受できるのです。
マッチングしなかった場合でも、自動的にAaveやCompoundのプールに流されるため、機会損失はありません。

Morphoには「Vaults」という仕組みが導入されています。
これは、リスク許容度や運用戦略の異なる様々な「金庫」を誰でも作れる機能です。
そして、そのVaultsのリスク管理を「Curator(キュレーター)」と呼ばれる専門家やチームに委任することができます。これにより、ユーザーは「信頼できるCuratorが管理する、高利回り戦略のVault」にワンクリックで参加するといった、より高度な運用が可能になります。
ただし、このCuratorの能力や判断に運用成果が大きく依存するため、後述するxUSD事件のようにCuratorが原因で問題が発生するリスクも存在することを理解しておく必要があります。
Morphoは、2025年11月時点では、「MEV Capital USDC」に預けると「11.89%」で運用できるようになっています。
ただし、このVaultにおいては「担保資産がかなり変動しやすい」というリスクがあります。Vaultに預ける資産自体は安定資産であるUSDCですが、Vaultが”貸し出す”対象として設定している借り手用の担保資産が価格変動が大きいものになっています。
リスクを踏まえた上で、利用するようにしましょう。
利用するまでの流れは、AaveやCompound等と同じです。
特に難しい設定はないので、慣れてきたら試してみましょう。
Kamino:USDCで年利約10%
Kaminoは、「Solana(ソラナ)」上で稼働する、統合型のDeFi戦略プラットフォームです。
Kaminoの最大の特徴は「自動化」にあります。
通常、DeFiで高い利回りを追求しようとすると、レンディング、流動性提供、レバレッジの適用など、複数のプロトコルをまたいで複雑な操作を行う必要があります。
Kaminoは、これらの複雑な戦略を「Vault」にパッケージ化し、ユーザーがワンクリックで利用できるようにしています。
例えば、「レバレッジ付きのステーブルコインペア流動性提供」といった高度な戦略も、KaminoのVaultに預け入れるだけで自動的に実行してくれます。Vaultは、市場の状況を常に監視し、最適なポジションを維持するために自動でリバランス(資産の再配分)まで行ってくれるため、ユーザーは手間をかけることなく効率的に利回りを追求できます。
Solanaブロックチェーンの特性である高速な取引と低い手数料が、こうした複雑な戦略の自動実行を可能にしています。SolanaエコシステムでDeFiを始めるなら、まず最初に検討したいプロトコルの一つと言えるでしょう。

Kaminoは、2025年11月時点で「USDC Prime:APY 8.5%」「Allez USDC:APY11.58%」「Steakhouse USDC High Yield:APY 11.50%」「Gauntlet USDC Prime:APY12.39%」と、全体的に高いAPYを示しています。
仕組みとしては、先ほど紹介したMorphoと同じ仕組みであり、Curatorに委任する形で運用するものです。
ただ、厳密には少し違っており、例えばMorphoではユーザー自分でCuratorを選べるのに対して、Kaminoでは専門チームが運用しているため、ユーザーが選択する自由度が少ないです。
リスクとしては先ほどご紹介したのと同じようなものです。
最低限のリスクだけは理解して、利用することをお勧めします。
ステーブルコインが運用できる面白いプロトコル・サービス
DeFiの世界には、ユニークな仕組みを持つプロトコル・サービスが次々と登場しています。
ここでは、知っておくと運用の幅が広がる面白いサービスを3つ紹介します。
これらも実際に筆者の水野は使用しているものですが、それぞれ完全に安全とは言い切れません。
もう何度も目にしてうざったいかもしれませんが、常にリスクがあることを忘れないようにしてください。
Pendle Finance:将来の利回り売買
Pendle Financeは、「利回り」そのものを金融商品として取引可能にした、非常に革新的なプロトコルです。
通常、資産を預けて得られる利回りは、時間が経過するにつれて徐々に発生します。
Pendleは、この「将来得られるはずの利回り」をトークン化し、市場で売買できるようにしました。

具体的には、利回りを生む資産(例えばAaveに預けたcUSDC)をPendleに預けると、元本部分を表す「PT(Principal Token)」と、利回り部分を表す「YT(Yield Token)」の2種類に分割されます。
この仕組みにより、投資家は新しい戦略を取れるようになります。
例えば、「将来、金利が下がる」と予測するなら、今の高いうちにYTを売却して利益を確定できます。
逆に「金利が上がる」と予測するなら、安いうちにYTを購入して、将来の大きな利回りを狙うことができます。
また、PTは満期になると元本と交換できるため、市場で元本より安い価格(割引価格)で取引されています。
このPTを購入して満期まで待てば、差額が利益となり、まるでゼロクーポン債のような「固定金利」での運用が実現できるのです。
金利の変動を能動的に利益に変えたい上級者にとって、非常に強力なツールと言えるでしょう。
Fungi:AIエージェントが自動で運用
FungiはBaseチェーン上のUSDCに特化した「パーソナルDeFiエージェント」です。
Aave/Morpho/Moonwell/Fluidの4プロトコルを毎日スキャンし(ユーザーの残高に応じて1・4・最大24回/日で実行)、報酬・ガス・流動性・リスクまで加味して“ネット利回り”が最も高くなるように自動で資金を再配分します。

Fungiは、まだ開発の初期段階にあるプロジェクトですが、DeFiの専門知識がない人でも、AIの助けを借りて専門家レベルの高度な資産運用ができる未来を予感させる、非常に興味深いサービスです。
OKX Wallet:厳選されたDeFiでのみ運用できる
OKX Walletは、世界最大級の暗号資産取引所であるOKXが提供する、多機能なWeb3ウォレットです。単に資産を保管するだけでなく、DeFiの世界への安全な入り口(ゲートウェイ)としての役割を重視しています。その中核機能が「DeFi」セクション(旧DeFi Hub)です。
DeFiの世界には何千ものプロトコルが存在し、中には詐欺やハッキングのリスクが高いものも少なくありません。初心者がその中から安全なものを見つけ出すのは至難の業です。

OKX WalletのDeFiセクションでは、OKXの専門チームが事前に安全性や信頼性を審査した、AaveやCompoundといった優良なDeFiプロトコルのみがリストアップされています。
ユーザーは、この厳選されたリストの中から投資先を選ぶことで、危険なプロジェクトにアクセスしてしまうリスクを大幅に減らすことができます。
さらに、ウォレット内でスワップから預け入れまでの一連の操作が完結するため、複数のサイトを行き来する必要がなく、非常にスムーズな体験が可能です。どのプロトコルから手をつければ良いか分からない初心者にとって、信頼できるガイドがいるような安心感を得られるサービスと言えるでしょう。
ステーブルコイン運用(DeFi)の事件:xUSD-72時間で400億円消失
ステーブルコインはその名から来る通り、「安定した通貨」であるため、多くの人は盲目的に信頼しているかと思います。
ですが、2025年11月、Stream Financeが発行するステーブルコイン「xUSD」が大きな危機に見舞われました。
xUSDはわずか72時間の間に、価格が1.26ドルから0.16ドルまで急落し、ステーブルコインとしての価値をほぼ失いました。
この価格崩壊は、約1億3,000万ドル(約130億円)の直接損失をもたらしただけでなく、複数のDeFiレンディングプロトコルにおいても大きな影響を及ぼしました。特に、MorphoやEuler、Siloなどのプロトコルにおいて、約2.85億ドル(約400億円)相当の債務が清算されない状態に陥り、広範囲な影響を与える事態となったのです。
この事件の背景には、xUSDの設計におけるいくつかの重大な問題があります。
まず、xUSDは「Curator(キュレーター)」と呼ばれる少数の運用専門家によって管理されており、これがリスク集中を招いたとされています。Curatorはプロトコルの重要な意思決定、特に担保設定やオラクルの設定、リスクパラメータなどを担っており、この集中した権限が、xUSDの破綻の一因となったことが指摘されています。
最も大きな問題の一つは、xUSDが再帰的なレバレッジ・ループを使用していたことです。
xUSDの背後には、自己資金約190万ドルを元にして、生成されたxUSDが約1,450万ドルに膨れ上がるというレバレッジ構造が存在していました。
- Stream FinanceがxUSDをミント
- ElixirプロトコルでxUSDを担保に資金を借入
- 借入資金でさらにxUSDをミント
- そのxUSDを再びElixirで担保に(ループ)
これにより、約7.6倍のレバレッジが掛けられていたため、市場の変動に敏感であり、価格が少しでも変動すると大きな損失を招くリスクがありました。
さらに、Curatorの報酬構造が問題を悪化させました。
Curatorは、高い利回り(APY)を提供することを優先し、資金流入を促進するために過度なリスクを取っていたとされています。この結果、リスク管理が甘くなり、市場の急激な変動に対応できなかったことが破綻を引き起こした要因となりました。
加えて、xUSDでは「ハードコード・オラクル」が使用されており、担保価値が下落しても1ドルの価値が維持される設定になっていました。
このオラクル設定が不適切であったため、担保が実際の価値よりも高く評価され続け、適切なタイミングでの清算が行われませんでした。結果として、清算機能が正常に働かず、借り手のポジションが危険なまま放置され、価格崩壊が加速しました。
この事件は、DeFiの運用が単に「コードの正確性」に依存するだけではなく、「誰が」「どのように」運用しているのかが非常に重要であることを再認識させるものです。
ガバナンスや運用体制が脆弱であれば、どれだけ高度な技術を用いても、運用は破綻するリスクを抱えることになります。xUSDの事件は、DeFiプロジェクトにおけるガバナンスやリスク管理の重要性を浮き彫りにしたといえるでしょう。
参考①:Schlag
参考②:CRYPTO Times
他にも最近はJPYCを用いたDeFi(punodwoo)が設計ミスにより、JPYCを預けたユーザーがJPYCを返して欲しい時に返してもらえないというリスクにさらされていました。
詳しく知りたい方は以下のヒヨコロさんのポストをご覧ください。
参考:ヒヨコロ
ステーブルコイン運用時の注意点・リスク
DeFiでのステーブルコイン運用は高い利回りが魅力的ですが、その裏には様々なリスクが存在します。
大切な資産を守るために、以下の点に十分注意してください。
信用のなさそうなDeFiは使わない
DeFiの世界には、残念ながら詐欺的なプロジェクトも存在します。
公式サイトやドキュメントが整備されていない、運営チームの素性が不明、といったプロジェクトは避けましょう。
AaveやCompoundのように、長い運営実績があり、多くのユーザーに利用されているプロトコルを選ぶのが基本です。また、第三者の監査機関によるコードの監査レポートが公開されているかも、信頼性を判断する重要な指標になります。
過剰なAPYAPR(年利)に飛び付かない
「年利100%!」といった非現実的な利回りを提示しているプロジェクトには、特に注意が必要です。
非常に高い利回りの裏には、それ相応の高いリスクが隠されています。
それは、新しく発行したトークンを報酬として配っているだけであったり、非常に不安定な仕組みで成り立っていたりする可能性があります。
xUSDの事件のように、高い利回りに惹かれて資金が集中した結果、大きな崩壊につながるケースも少なくありません。
DeFiは仕組みが非常に難しい
JPYCの事例で見たように、DeFiプロトコルの仕組みは非常に複雑です。
複数のプロトコルが絡み合うことで、個々のプロジェクトを理解しているだけでは気づけないような、新たなリスクが生まれることもあります。
すべての仕組みを完全に理解するのは困難ですが、少なくとも自分がお金を預けようとしているプロトコルが、どのような仕組みで利回りを生み出しているのか、どのようなリスクがあるのかを、ドキュメントを読んだり、コミュニティで質問したりして、できる限り理解する努力が重要です。
「よく分からないけど儲かりそう」という安易な判断は禁物です。
スマートコントラクトのリスク
DeFiプロトコルは、「スマートコントラクト」と呼ばれるプログラムによって自動的に実行されています。
このプログラムにバグや脆弱性があると、ハッカーに悪用されて資産が盗まれてしまう可能性があります。
過去にも、スマートコントラクトの欠陥を突かれて数億ドル規模の資産が流出する事件が何度も起きています。
監査を受けているからといって100%安全というわけではないことを肝に銘じておきましょう。
ステーブルコイン自体のデペッグリスク
運用先のDeFiプロトコルだけでなく、運用しているステーブルコイン自体の価値が、連動対象の法定通貨(米ドルなど)から大きく乖離してしまう「デペッグ」のリスクもあります。
ステーブルコインは、その価値を担保するために準備金を用意していますが、その準備金の管理体制に問題があったり、金融不安が起きたりすると、信頼が揺らぎ、価格が暴落する可能性があります。
ステーブルコイン運用に関するよくあるQ&A
DeFiは本当に安全なのですか?
100%安全とは言えません。本記事で解説したように、スマートコントラクトのリスク、ハッキング、プロトコルの設計上の欠陥、ステーブルコインのデペッグなど、様々なリスクが存在します。ただし、リスクを正しく理解し、信頼性の高いプロトコルを選び、資産を分散させることで、リスクを管理しながら運用することは可能です。
運用を始めるのに、最低いくら必要ですか?
数千円程度の少額からでも始めることは可能です。ただし、DeFiの取引にはガス代(手数料)がかかるため、あまりに少額だと手数料負けしてしまう可能性があります。まずは1万円〜5万円程度で、送金やスワップ、預け入れといった一連の流れを試してみることをお勧めします。
確定申告は必要ですか?
はい、必要です。DeFiで得た利益(利息収入やトークン報酬など)は、暗号資産の取引で得た利益と同様に、雑所得として扱われるのが一般的です。年間の利益が20万円を超える場合(給与所得者の場合)は、確定申告が必要です。税金の計算は非常に複雑になるため、専門の計算ツールを利用したり、税理士に相談したりすることをお勧めします。
預けたお金はいつでも引き出せますか?
基本的にはいつでも引き出すことができます。ただし、xUSDの事件のように、プロトコルに問題が発生して資産が凍結されてしまったり、一時的に流動性が枯渇して引き出しが困難になったりするリスクはゼロではありません。また、プロトコルによっては特定のロック期間が設けられている場合もあります。
USDCとUSDT、どちらで運用するのが良いですか?
USDCとUSDTは、どちらも米ドルに連動する代表的なステーブルコインですが、発行体や準備金の管理方法が異なります。USDCはCircle社が発行しており、準備金の透明性が高く、規制に準拠する姿勢を明確にしているため、一般的に信頼性が高いと評価されています。一方、USDTはTether社が発行しており、市場での流通量が最も多いですが、過去に準備金を巡る疑惑が報じられたこともあります。初心者の方には、より透明性の高いUSDCから始めることをお勧めします。
まとめ:たくさん調べて学びながらDeFiを始めてみましょう!
DeFi初心者の方に向けて、ステーブルコイン運用の世界を解説しました。
AaveやCompoundのような信頼性の高いプロトコルから始め、慣れてきたらMorphoやKaminoのような新しいサービスに挑戦してみるのも良いでしょう。
しかし、その魅力的な利回りの裏には、xUSDやJPYCの事例が示すように、様々なリスクが潜んでいることを決して忘れてはなりません。
DeFiの世界に「絶対安全」や「必ず儲かる」という言葉は存在しません。
大切なのは、過剰な利回りに惑わされず、自分自身で情報を集め、仕組みを理解し、リスクを許容できる範囲で挑戦することです。
この記事が、皆さんがDeFiという新しい金融の世界へ一歩を踏み出すための、信頼できる羅針盤となれば幸いです。

