仮想通貨を始めたらまずやるべきセキュリティ対策5選【初心者必見】 

仮想通貨(暗号資産)は、銀行預金とはまったく異なる仕組みで動いています。 

銀行であれば不正送金が起きても補償制度がありますが、仮想通貨の世界では「自分の資産は自分で守る」が大原則です。パスワードを盗まれて送金されてしまえば、取り戻すことはほぼ不可能。だからこそ、口座を開設した直後のタイミングでセキュリティ対策を済ませておくことが極めて重要です。 

この記事では、仮想通貨を始めたばかりの初心者が「最低限これだけはやっておくべき」セキュリティ対策を5つに絞って解説します。 

目次

仮想通貨にセキュリティ対策が必要な理由

仮想通貨の世界では、過去に大規模なハッキング事件が繰り返し発生しています。 

2018年、日本の大手取引所Coincheckがハッキングされ、約580億円相当のNEM(ネム)が流出しました。この事件をきっかけに、金融庁による規制が大幅に強化されました。また、2014年にはMt.Gox(マウントゴックス)事件で約470億円相当のビットコインが消失し、当時世界最大の取引所が破綻に追い込まれています。 

こうした事件は「取引所側」の問題ですが、個人レベルでもフィッシング詐欺やパスワード漏洩による被害は日常的に発生しています。「自分は少額だから大丈夫」と思っていても、被害に遭ってからでは遅いのです。 

初心者がやるべきセキュリティ対策5選

初心者がやるべきセキュリティ対策5選

① 二段階認証(2FA)を必ず設定する

② パスワードを使い回さない

③ フィッシング詐欺を見分ける

④ 金融庁登録済みの取引所を使う

⑤ 少額のうちからセキュリティ習慣をつける

① 二段階認証(2FA)を必ず設定する

セキュリティ対策の中で最も優先度が高いのが二段階認証(2FA)の設定です。二段階認証とは、ログイン時にパスワードに加えてもう1つの認証コードを求める仕組みのこと。これにより、万が一パスワードが漏洩しても、第三者がログインすることを防げます。 

おすすめは「Google Authenticator」や「Authy」などの認証アプリを使う方法です。SMS(ショートメッセージ)認証は、SIMスワップ攻撃と呼ばれる手口で突破されるリスクがあるため、できるだけ認証アプリを使いましょう。 

② パスワードを使い回さない 

取引所のパスワードに、他のサービスと同じものを使い回すのは非常に危険です。どこか1つのサービスから情報が漏洩すれば、芋づる式に取引所のアカウントも乗っ取られる可能性があります。 

理想は、16文字以上で英数字・記号を組み合わせたパスワードを取引所ごとに個別に設定することです。覚えきれない場合は「1Password」や「Bitwarden」などのパスワード管理ツールの導入を検討してください。 

③ フィッシング詐欺を見分ける

仮想通貨ユーザーを狙ったフィッシング詐欺は、年々巧妙化しています。取引所を装ったメールやSNSのDMで偽サイトに誘導し、ログイン情報を盗み取る手口が典型的です。 

対策としては以下のポイントを意識しましょう。 

チェック項目 具体的な行動 
URLの確認 ログイン前に必ずURLが正規のものか確認する。ブックマークからアクセスする習慣をつける 
メールのリンク メール内のリンクは原則クリックしない。公式アプリや公式サイトから直接アクセスする 
SNSのDM 取引所やプロジェクトの公式がDMで個別連絡することはほぼない。DMでの誘導は詐欺と疑う 

④ 金融庁登録済みの取引所を使う

日本国内で仮想通貨取引所を運営するには、金融庁への登録が必要です。登録済みの取引所は、顧客資産の分別管理やセキュリティ体制について一定の基準を満たしているため、未登録の海外取引所と比べて安全性が高いといえます。 

金融庁のウェブサイトで「暗号資産交換業者登録一覧」を確認できるので、利用する取引所が登録済みかどうかは必ずチェックしましょう。登録されていない取引所の利用は、万が一のトラブル時に保護を受けられないリスクがあります。 

海外取引所を使いたい場合は、CoinMarketCapなどでビットコインをはじめとする主要通貨を開き、取引量が多い取引所を使いましょう。2026年2月時点では、日本人が利用可能かつおすすめの海外取引所は、Bitgetくらいです。

⑤ 少額のうちからセキュリティ習慣をつける

「まだ数千円しか入れていないから」とセキュリティ対策を後回しにする人は多いですが、これは危険な考え方です。習慣は一朝一夕では身につきません。少額のうちから正しいセキュリティ習慣を身につけておくことで、資産が増えたときにも自然と対応できるようになります。 

具体的には、ログインのたびに2FAを入力する、不審なメールが来たら必ずURLを確認するといった「当たり前の行動」を初日から徹底することが大切です。 

初心者がやりがちな失敗パターン 

「SMS認証だけで安心していた」というケースは非常に多いです。SMS認証はないよりはマシですが、SIMスワップ攻撃で突破される事例が海外で多数報告されています。必ず認証アプリに切り替えましょう。 

また、「公式を名乗るアカウントからのDMを信じてしまった」という被害も後を絶ちません。
Twitter(X)やTelegramで取引所のサポートを装い、ウォレットの接続やシードフレーズの入力を求めてくる手口は、すべて詐欺です。公式がDMで個人情報を聞くことは絶対にありません。 

さらに、「パスワードをメモ帳アプリにそのまま保存していた」というケースも散見されます。
スマートフォンを紛失した場合やマルウェアに感染した場合、パスワードが一気に漏洩するリスクがあります。パスワード管理は必ず専用ツールを使いましょう。 

まとめ:まずはこの5つを今日中に 

仮想通貨のセキュリティ対策は、難しいことをする必要はありません。今回紹介した5つの対策は、どれも今日中に実行できるものばかりです。 

対策 ポイント 
二段階認証の設定 SMS認証ではなく認証アプリを使う 
パスワードの個別設定 16文字以上、管理ツールを活用 
フィッシング対策 URL確認、DM警戒を習慣に 
登録済み取引所の利用 金融庁の登録一覧を確認 
セキュリティ習慣の定着 少額のうちから正しい行動を 

これらを済ませたうえで、資産が増えてきたら「ハードウェアウォレットの導入」や「取引所からの出金・自己管理」といった次のステップに進むことをおすすめします。まずは基本を固めて、安全に仮想通貨の世界を楽しみましょう。 

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