知っておくべき仮想通貨10選|初心者が最初に押さえるべき通貨を徹底解説 

仮想通貨(暗号資産)の種類は、現在数万種類にのぼります。
これだけの数があると、何から手をつければいいのかわからないという人がほとんどでしょう。 

しかし、初心者がまず知っておくべき銘柄はそれほど多くありません。
重要なのは、個々の銘柄の価格を追いかけることではなく、「仮想通貨にはどのような種類があり、それぞれがどんな役割を担っているのか」を理解することです。 

この記事では、仮想通貨の世界を理解するための入り口として、役割の異なる10の銘柄を厳選して解説します。 

目次

そもそも仮想通貨にはどんな種類があるのか 

仮想通貨は「全部同じもの」に見えるかもしれませんが、実際にはそれぞれ目的や仕組みが大きく異なります。
大きく分けると、以下のようなカテゴリが存在します。 

カテゴリ 概要 代表銘柄 
デジタルゴールド 価値の保存手段として機能する仮想通貨 BTC 
プラットフォーム系 アプリやサービスの基盤となるブロックチェーン ETH, SOL, BNB 
送金・決済系 国際送金や日常決済での利用を目指す通貨 XRP, USDT 
DeFi(分散型金融) 銀行を介さない金融サービスを実現する AAVE, HYPE 
RWA(実世界資産) 現実の資産をブロックチェーン上で扱う ONDO 
ミームコイン インターネット文化から生まれた通貨 DOGE 

ビットコイン(BTC):すべての原点にして唯一無二の存在 

ビットコインは2009年に誕生した、世界で最初の仮想通貨です。「サトシ・ナカモト」と名乗る人物(またはグループ)が発表した論文をもとに開発され、中央管理者を持たない分散型のデジタル通貨として設計されました。 

ビットコインが他のすべての仮想通貨と一線を画す最大の理由は、発行上限が2,100万枚と厳密に定められている点にあります。金(ゴールド)と同様に総量が限られているため、「デジタルゴールド」と呼ばれ、価値の保存手段として世界中の投資家や企業から注目されています。 

近年では、米国でビットコインの現物ETF(上場投資信託)が承認され、従来の株式市場を通じてビットコインに投資できる環境が整いました。また、企業がビットコインを資産として保有する「トレジャリー戦略」を採用する動きも世界的に広がっています。 

仮想通貨について学ぶのであれば、まず最初に理解すべき存在がビットコインです。時価総額においても常に1位を維持しており、仮想通貨市場全体の動向を左右する基軸的な存在といえます。 

プラットフォーム系:仮想通貨の「インフラ」を担う銘柄 

インフラ銘柄:3選

②:イーサリアム(ETH)

③:ソラナ(SOL)

④:BNB(バイナンスコイン/ビルドアンドビルド)

イーサリアム(ETH) 

イーサリアムは、時価総額でビットコインに次ぐ第2位の仮想通貨です。ビットコインが「デジタルゴールド」であるのに対し、イーサリアムは「世界のコンピュータ」と表現されることがあります。 

最大の特徴は「スマートコントラクト」と呼ばれる仕組みで、あらかじめプログラムされた条件が満たされると、自動的に契約が実行されます。この技術を基盤として、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、そして後述するRWA(実世界資産のトークン化)など、仮想通貨のあらゆるサービスがイーサリアム上で動いています。 

現在の仮想通貨エコシステムの多くはイーサリアムを土台として構築されており、ブロックチェーンの世界における「基盤OS」のような存在です。 

ソラナ(SOL) 

ソラナは、イーサリアムと同じくスマートコントラクト機能を備えたブロックチェーンですが、処理速度の速さと手数料の安さが大きな特徴です。 

イーサリアムでは取引が混雑すると手数料(ガス代)が数千円〜数万円に跳ね上がることがありますが、ソラナでは通常1円未満で取引が完了します。この手軽さから、特にNFTの売買やDeFiサービス、そしてミームコインの取引において急速にユーザーを拡大しました。 

「イーサリアムの対抗馬」として語られることが多く、両者の競争は仮想通貨市場全体の技術発展を促しています。 

BNB (バイナンスコイン/ビルドアンドビルド)

BNBは、世界最大級の仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)が発行する通貨です。もともとはBinance内での取引手数料を割引するためのトークンとして誕生しましたが、現在はBNBチェーンという独自のブロックチェーンの基軸通貨として機能しています。 

定期的にトークンの一部を消滅させる「バーン(焼却)」が行われており、流通量が減少することで希少性を高める設計になっています。Binanceのエコシステム全体で利用されるため、取引所の成長と連動して価値が変動する傾向があります。 

取引所が発行する通貨の中では最も成功した事例であり、「取引所トークン」というカテゴリを理解する上で欠かせない銘柄です。 

送金・決済系:お金を「届ける」ための通貨 

リップル(XRP) 

XRPは、国際送金をより速く・安く行うことを目的として開発された仮想通貨です。従来の銀行間送金では、複数の中継銀行を経由するため数日かかり、手数料も高額になりがちです。XRPを「ブリッジ通貨」として利用することで、この過程を大幅に短縮できます。 

開発元のリップル社は世界各国の金融機関と提携を進めており、実際にXRPを活用した送金ネットワークが運用されています。2025年には米国証券取引委員会(SEC)との長期にわたる裁判が終結し、規制面での不透明感が解消されたことで市場の注目がさらに高まりました。 

日本国内でも非常に人気が高い銘柄であり、多くの国内取引所で購入可能です。 

テザー(USDT) 

USDTは「ステーブルコイン」と呼ばれるカテゴリの代表格で、1USDT=1米ドルの価値を維持するよう設計されています。ビットコインやイーサリアムのように価格が大きく変動する通貨とは異なり、常に安定した価値を保つことが目的です。 

「価格が動かないなら持つ意味があるのか」と思うかもしれませんが、仮想通貨の世界ではUSDTは極めて重要な存在です。多くの取引所では、仮想通貨の売買ペアとしてUSDTが基軸通貨のように使われています。利益を確定する際に一時的にUSDTに交換したり、取引所間で資金を移動する際に使ったりと、仮想通貨取引のインフラ的な役割を果たしています。 

発行元であるTether社が裏付けとなるドル資産を本当に保有しているかについては過去に議論がありましたが、2025年時点ではステーブルコイン市場全体の取引量がVisaを上回るほど成長しており、USDTはその中心に位置しています。 

DeFi(分散型金融):銀行のない金融の世界 

DeFi(Decentralized Finance)とは、銀行や証券会社などの仲介者を介さずに、ブロックチェーン上で金融サービスを提供する仕組みの総称です。貸し借り、取引、保険など、従来は金融機関が担っていた機能をスマートコントラクトで自動化します。 

Aave(AAVE) 

Aaveは、DeFiにおける「レンディング(貸し借り)」の最大手プロトコルです。ユーザーは仮想通貨を預け入れて利息を得たり、仮想通貨を担保にして別の通貨を借りたりすることができます。銀行の審査なしで、ウォレットを接続するだけで利用可能です。 

預かり資産(TVL)はDeFi全体でもトップクラスの規模を誇り、複数のブロックチェーンに対応しています。独自のステーブルコイン「GHO」も発行しており、DeFiの中核を担う存在です。DeFiがどのように機能するかを理解するための最も良い入り口となる銘柄といえます。 

Hyperliquid(HYPE) 

Hyperliquidは、仮想通貨のデリバティブ(先物)取引を分散型で行える「PerpDEX(パーペチュアルDEX)」と呼ばれるプラットフォームです。通常、仮想通貨の先物取引はBinanceなどの中央集権型取引所で行いますが、Hyperliquidではそれをブロックチェーン上で実現しています。 

中央集権型の取引所に匹敵するスピードと流動性を持ちながら、ユーザー自身が資産を管理できる点が特徴です。2025年に実施された大規模なエアドロップ(トークンの無料配布)も話題となり、トレーダーコミュニティから大きな支持を集めました。 

「取引所すら分散化できる」という、DeFiの可能性を象徴する新世代の銘柄です。 

⑨ Ondo Finance:RWA系銘柄

RWA(Real World Assets)とは、国債、不動産、社債などの現実世界に存在する資産をブロックチェーン上のトークンとして表現する取り組みです。2025年に最も高いリターンを記録したナラティブ(投資テーマ)であり、ブラックロックやフランクリン・テンプルトンといった伝統的な大手資産運用会社も参入しています。 

Ondo Financeは、米国債や短期金融商品をトークン化するプロジェクトの代表格です。従来、これらの金融商品に投資するには証券口座の開設や最低投資金額のハードルがありましたが、トークン化によってブロックチェーン上で少額から24時間いつでもアクセスできるようになります。 

RWAは「仮想通貨と伝統的な金融の橋渡し」として位置づけられており、今後数年で市場規模が大きく拡大すると見込まれています。仮想通貨がただの投機対象ではなく、現実世界の金融インフラとして機能し始めていることを理解する上で、ONDOは重要な銘柄です。 

ドージコイン(DOGE) :ミームコイン

ドージコインは2013年に、柴犬のミーム画像をモチーフにして「ジョーク」として作られた仮想通貨です。技術的な革新性があるわけではなく、もともと真剣な投資対象として設計されたものではありません。 

しかし、コミュニティの熱狂やイーロン・マスク氏のSNS発言をきっかけに価格が急騰し、一時は時価総額で上位に入るほどの規模に成長しました。現在でも一定の時価総額を維持しており、一部の店舗やサービスでは実際に決済手段として利用されています。 

ミームコインは「なぜ価値がつくのかわからない」と感じるかもしれませんが、それこそが仮想通貨市場の特性の一つでもあります。コミュニティの力だけで価値が生まれるという現象を理解するために、知っておくべき銘柄です。 

ただし、ミームコインはファンダメンタルズに基づかない値動きをするため、投資対象として検討する際は十分な注意が必要です。2025年には多くのミームコインが大幅に下落しており、短期的な話題性だけで購入するリスクは認識しておきましょう。 

次に知るべき銘柄を自分で見つけるには 

ここまで紹介した10銘柄は、仮想通貨の世界を理解するための出発点です。ここからさらに知識を広げていくために、いくつかの方法を紹介します。 

CoinMarketCapCoinGeckoを活用する
これらのサイトでは、数千種類の仮想通貨の時価総額、取引量、価格推移などをリアルタイムで確認できます。時価総額ランキングを見ることで、市場でどの銘柄が注目されているかを大まかに把握できます。 

ナラティブ(投資テーマ)を追う
仮想通貨市場では、「RWA」「AI」「DePIN」「レイヤー2」など、時期によって注目されるテーマが変わります。個別の銘柄を一つずつ調べるよりも、まず大きなテーマを把握し、そこから関連銘柄を探す方が効率的です。 

国内取引所の取扱銘柄から始める
日本の金融庁に登録された取引所で扱われている銘柄は、一定の審査を通過しています。初心者の段階では、まず国内取引所で購入できる銘柄の中から興味のあるものを選ぶのが安全です。 (それでも今回紹介した10選以外の国内上場銘柄は基本的におすすめしません)

プロジェクトの公式情報を確認する
気になる銘柄が見つかったら、そのプロジェクトの公式サイトやホワイトペーパー(技術文書)を確認しましょう。何を解決しようとしているのか、開発チームは誰なのか、資金調達の状況はどうかなど、基本的な情報を自分で調べる習慣をつけることが大切です。 

初心者が知るべき仮想通貨10選 まとめ

本記事では、仮想通貨の初心者が最初に知っておくべき10銘柄を、その役割別に解説しました。 

銘柄 カテゴリ 一言で表すと 
BTC デジタルゴールド すべての原点、唯一無二の存在 
ETH プラットフォーム 仮想通貨世界の基盤OS 
SOL プラットフォーム 高速・低コストの次世代チェーン 
BNB プラットフォーム 世界最大取引所のエコシステム 
XRP 送金・決済 国際送金を変えるブリッジ通貨 
USDT ステーブルコイン 仮想通貨世界の基軸ドル 
AAVE DeFi 銀行なしの貸し借りを実現 
HYPE DeFi 分散型の先物取引所 
ONDO RWA 米国債をトークン化する先駆者 
DOGE ミームコイン ネット文化が生んだ通貨の象徴 

重要なのは、これらの銘柄を「すべて買うべき」ということではありません。仮想通貨にはどのような種類があり、それぞれが何を目指しているのかを理解することが、この市場で適切な判断を下すための第一歩となります。 

まずはこの10銘柄の「役割の違い」を把握するところから始めてみてください。 

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