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もしもビッグモーターがweb3を使って経営再建に取り組むとしたら...~中古車業界のweb3活用可能性~


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導入

 このnoteでは、ビッグモーターで実際にWEB3・NFTを活用した事業行うとしたらどんな事業か、ビジネスモデル・やる背景・現在の課題や財務状況・事業運営のために必要な費用や期間などを網羅的に分析しています!企画会議に参加している気分になれるコンテンツとなっています!

「もしもビッグモーターでWEB3を活用するなら」という体で作成しているので、ぜひビジネスモデルの参考にしてください!

会社の分析

ビッグモーターについて

ビッグモーターは日本で最大級の中古車販売チェーンとして知られています。そのビジネスモデルは、幅広い車種を扱うことにより、多様な顧客のニーズに応えることにあります。また、高価買取を実現するための効率的な販売網や、独自の販売戦略を持つことでも知られています。しかし、その成功の裏で、ビッグモーターは不正事件によって大きな注目を浴びることとなりました。

ビッグモーターに関連する不正事件としては、過去に複数の事例が報じられています。その中でも特に注目されたのは、「中古車の走行距離改ざん」「意図的に車両を故障・破壊させる」などがあります。この走行距離改ざんでは本来の価格より安い値段で買い取る工作をしており、意図的な故障・破壊ではより多くの修理費を得るための工作をしていました。このような行為は消費者に対する信頼を大きく損ねるものであり、中古車市場全体の信頼性にも影響を与えかねない重大な問題です。

この事件を受けて、ビッグモーターは対応策を講じることになりました。具体的な内容としては、内部管理体制の強化や、不正防止策の徹底、顧客への信頼回復策などが挙げられます。また、透明性の高いビジネス運営を目指して、第三者機関による監査の導入や、顧客とのコミュニケーション強化にも力を入れています。

ビッグモーターの経営再建には、このような不正事件への対応だけでなく、消費者の信頼を一から築き直すことが求められます。それには、透明性のある事業運営や顧客第一のサービス提供が不可欠となり、そのプロセスが今後の経営の方向性を大きく左右することになるでしょう。

財務状況等の分析

ビッグモーターは非公開会社であるため、直近の財務データは公表されておりませんでした。

ただし、報道によると、2021年9月期には売上が7000億円程度と公表されております。競合他社であるネクステージと同じような利益率だとすると、およそ年間で400億円、月間で33億円程度の営業利益となる計算です。

しかし不祥事があってからは販売台数が7割以上減少していたり、買取価格が5割以上減少していると報道がありました。
この情報をもとに分析すると、20~40億ほどの単月赤字となっていることが考えられます。

ビッグモーターの課題

ビッグモーターの課題としては、「明るみにでた不正の数々を、しっかりと透明化した上で、顧客の信頼を取り戻す」こととなるでしょう。

ビッグモーターの顧客の感情としては、「また勝手に故障/改ざんされるかもしれない」「不正な取引を強いられるかもしれない」などの不信感が高まっています。

これらの不信感を払しょくすることは簡単なことではありません。個人的には信頼を取り戻すのではなく、ブロックチェーンにより「Don’t trust, verfy.」を体現することが、課題解決の近道と考えます。

会社のリソース整理

不正が発生してしまったものの、ビッグモーターは中古車販売の最大手レベルの会社です。豊富な経営アセットを有しており、企業としてのレベルは高いです。おおよその事業セクションに分けて、リソースを整理してみましょう。

【販売】
ビッグモーターは、国産車および外国車の中古車・新車販売を行っており、全国250店舗以上でサービスを提供しています。帝国データバンクによれば、2022年度の中古車業界における売上高ベースで約15%のシェアを占め、業界トップの位置を確立しています。この広範な店舗網と市場での支配的な地位は、ビッグモーターの主要な販売リソースです。

【買取】
ビッグモーターは、「買取台数6年連続日本一」と公式ウェブサイトでアピールしており、その買取サービスの強さを示しています。全国的なネットワークを生かし、幅広い顧客基盤からの車両を確保できる体制が整っています。

【整備】
車検、修理、板金、塗装など、自動車に関する一般整備業務を全国規模で展開しています。ワンストップショッピング型の店舗を全国で展開し、販売から買取、車検、修理、板金塗装、損害保険、リースなど、自動車に関するサービスすべてに対応している点がビッグモーターの大きな特徴です。この幅広いサービス提供能力は、顧客の様々なニーズに応えることができる強力なリソースです。

中古車業界の分析

中古車業界の市場規模・成長性

出展:帝国データバンク【「中古車販売市場」動向

帝国データバンクの調査によると、2015年から中古車市場は拡大し続け2021年には過去最大の市場規模となったようです。2022年には減少傾向となりましたが、過去8年間で購入単価は上昇を続けているようです。背景には半導体の不足が挙げられています。半導体の不足はAI需要の高まりによって発生しているもののため、今後しばらくは半導体価格の上昇・自動車価格の上昇のトレンドは続いていきそうです。

中古車業界全体の課題

参考:Mckinsey【Car leasing in Europe: Managing residual value for a €12 billion opportunity
参考:European Parliament【Odometer manipulation in motor vehicles in the EU

欧州議会の報告書「Odometer manipulation in motor vehicles in the EU」では中古車の内最大50%で走行距離計の改ざんが行われ、経済損失は年間1兆円を超えるという、調査結果が公表されました。

さらに大手コンサルティングファームである"マッキンゼー"は中古車価値の正しい運用で120億ユーロの経済機会を得られるという調査結果を共有しております。

【AIにも中古車業界の課題を聞いてみた】

chat GPTに、中古車ディーラーとして、中古車市場の課題と解決策をとして解答してもらいました。

情報の不透明さや保有履歴の曖昧さ(盗難車ではないか)が課題として挙げられ、その解決策の1つとしブロックチェーンの活用をアウトプットしています。

【中古車市場の課題まとめ】

ビッグモーターの事件やこれまでの調査報告をまとめると、中古車市場の課題は以下に絞られます。

  • 所有履歴/メンテナンス履歴/事故情報などの、デジタル管理/一元化

  • 走行距離/メンテナンス情報などの改ざん防止

  • 車両識別IDの普及

  • データ共有/活用の促進

上記課題に対して、既に様々なweb3プロジェクトが立ち上がっています。次は実際の活用事例について見てみましょう。

自動車業界におけるのweb3プロジェクトと課題点

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